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創神世界『桜園』
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創神世界『桜園』

AP.239-3

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AP.239-3

禍津の討伐、及びセンパイの捜索命令が発令されてから数日、禍津の反応は一切なくなりセンパイの目撃情報も新しい情報が入らなくなった。
アークス本部はセンパイが禍津をすべて倒したと判断し、ハルコタンの安全確認とセンパイの捜索を急がせた。
しかし捜索は一向に進まず、よくないデータばかりが集まることとなった。

一つ目は良いデータだったと思う。センパイが行方不明になったのはセンパイの意思ではないということ。これはその場に居合わせたアークスからの証言だ。戦闘中に時折、苦痛に悶えるような反応を示したり、「禍刀ラクカ」で自信を傷つけていたという証言からだ。
二つ目は良くないデータだ。アークスの損害の殆どは、センパイとの戦闘による負傷だということだ。これはセンパイがアークスと敵対した、という事実証明になってしまうデータだった。もちろん、俺はアークス本部に掛け合った。偽りのデータだと。センパイが、一緒に過ごしていたセンパイがそんなことをするなんてきっと嘘だって。
でも、データが嘘をつくわけもなく。

後日、センパイに対する命令は捜索から捕縛、無理なら討伐へと切り替わった。
「絶対令」を用いたルーサーの時とは違う。あの時はルーサーによってデータの改ざんが行われていた、嘘偽りだった。でも今回のは本当のことだ。

俺はもう一度アークス本部に掛け合った。今度はセンパイを助けたいからじゃない。俺が、センパイに引導を渡すためだ。そのくらいの我儘、いいだろう?
今回の願いは聞き届けてもらえた。討伐隊の最後尾に配置ということになったが、それでもセンパイに会えるんだ。文句なんて言えるわけがない。俺のくだらない我儘に付き合ってくれたアークス本部には感謝を伝えておいた。

AP.239-3

ハルコタンの最奥でセンパイを見つけた。斥候部隊からの連絡があり、即座に討伐隊が組まれ、実地にむかった。
センパイは、苦しんでた。その苦しみに終わりを与えられるんだと思うと、俺は少し泣きそうだったよ。
実はな、ここにいる部隊のみんな、捕縛目的なんだ。討伐用装備なんて、誰も持ってない。俺以外はな。
みんなで決めたんだ。絶対にセンパイを助けるんだって。でも、ダメだった時の最期は俺に任せられた。
一番近くでセンパイを見ていた、俺に。
準備は整った。あとは、センパイを迎えるだけなんだ。



ダメだった。
最後尾だった俺以外、みんな倒れちまったじゃんか…
センパイはやっぱり強いよ。一人で、みんなを倒しちまうんだから。
でもさ、もう限界だろう?
センパイはそんなに傷ついて、意識もないじゃんか。なんでセンパイは立っていられるんだ?



なんで「禍刀ラクカ」はセンパイから離れないんだ?



もう、終わりにしよう。だって、センパイはもう亡くなってるじゃんか。

最期に、ありがとうって言いたかったよ、センパイ。
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