※この話はPSO2自キャラである颯姫が関わる話になります。
ギルティアはいつもと変わらず閉ざされた白い部屋、ノヴェルタで管理している世界の情報を椅子に座りながら本の形で読んでいる最中であった。
ノヴェルタは観測者の思うように風景を変えることができる。しかしギルティアの趣味が読書だけ、ということもあり必要最低限な本棚と椅子、机、それと管理している世界へと渡るための玄関扉しか置かれていない殺風景な部屋である。
ノヴェルタは観測者の思うように風景を変えることができる。しかしギルティアの趣味が読書だけ、ということもあり必要最低限な本棚と椅子、机、それと管理している世界へと渡るための玄関扉しか置かれていない殺風景な部屋である。
その部屋の中に突然とそれが現れたのだ。
本棚しか置いてなかったはずの壁の一部が元からそうであったかのように。中央から外縁へと粒子が吸い込まれるような模様をした青い扉が。
壁の中央には淡い光と欠片を散らしながら球体が浮遊している。だがそれは明るいと呼べるほどの明るさは発しておらず、散っている欠片も玉から剥がれているものであった。
本棚しか置いてなかったはずの壁の一部が元からそうであったかのように。中央から外縁へと粒子が吸い込まれるような模様をした青い扉が。
壁の中央には淡い光と欠片を散らしながら球体が浮遊している。だがそれは明るいと呼べるほどの明るさは発しておらず、散っている欠片も玉から剥がれているものであった。
「ノヴェルタ、コレは?」
【私が出現させたものではありません。ですが性質は世界を渡るものと同質だと思われます。そしてその球体は…座標へのアクセス権です。】
「どこの世界の座標だ」
【調べています。…不思議ですね、どこにも当てはまりません。】
「当てはまらない? 外からの侵入か?」
【はい。ですが向こうからやってくるものではなく招待ですね。】
「いきなり連れて行かないのは、何か考えがあると思うか?」
【出現している球体が相手の状態を表していると思われます。ですが瀕死で連れていく力が無いのかと。】
「…どういう度胸をしているんだ、この相手は」
読んでいた本を机の上に置いて立ち上がる。
そして球体の近くへと歩み寄り、ノヴェルタから提示された相手の情報を読んでいく。
そして球体の近くへと歩み寄り、ノヴェルタから提示された相手の情報を読んでいく。
「向こうの世界は…どっかの惑星か。危険度は急激に減少中。呼び主は不明?」
【情報が混在しており特定ができませんでした。】
「なんだそれ。融合体か?」
【いいえ。人…はい、人です。人の形で倒れています。】
「この呼び主は色々とわからないことばかりだな、おい…」
ギルティアはこの先へ向かうか数瞬悩み、確認の問いをする。
「ノヴェルタ、主の言葉覚えてるよな」
【救いたい存在なら全てを使って助けろ、ですか?】
「それだ、見定めに行くぞ。」
【わかりました。いつものように指輪で同行しますね。】
最後の確認をした二人は浮遊する球体へと触れる。そして呼び出された世界、オラクルの中の一室へと転移する。
その部屋は暗く人が滞在することを想定されていない程に冷えた部屋だった。
壁にはライトが埋め込まれているが足元と箱の外形を捉えるだけで全体を照らすほどではなかった。
中央に置かれた箱は形から棺だとわかる。棺は硬い物質で構成されていたが内部を覗けるように一部が透明な物質で構成されていた。
覗き込むと中には身体の至るところが失くなった、いや千切れた少女が安らかに横たわっていた。
生物との戦闘の跡、というには傷跡や断面が鋭利なため争いに巻き込まれたのだろうか。
生命維持装置などもなく、死体が腐らないようにこの棺へと収めているようだった。
壁にはライトが埋め込まれているが足元と箱の外形を捉えるだけで全体を照らすほどではなかった。
中央に置かれた箱は形から棺だとわかる。棺は硬い物質で構成されていたが内部を覗けるように一部が透明な物質で構成されていた。
覗き込むと中には身体の至るところが失くなった、いや千切れた少女が安らかに横たわっていた。
生物との戦闘の跡、というには傷跡や断面が鋭利なため争いに巻き込まれたのだろうか。
生命維持装置などもなく、死体が腐らないようにこの棺へと収めているようだった。
「これが呼び主なのか。間に合わなかったのか」
【いいえ、こちらには扉が出現したままです。彼女は生きています。】
ノヴェルタと通信をしながらも少女の状態をチェックするが、やはり胸は上下していないし息をしている様子もない。衣服に大量の血がついているのは出血したからだろうか?
「ひとまず修復を試みるか」
【こちらも呼び主が本当に彼女なのか調べてみます。】
どう見ても死体なのだが、生きているのならば助けようと、二人は行動する。
少女の身体は四肢は鋭利な刃物で切断されており、残っている胴の部分も弾痕で貫かれて酷いものとなっている。顔に至っては片目を狙ったのだろう狙撃で整った顔に大きな穴が生じていた。
それらを彼女の身体に残っている情報から修復していく。
少女の身体は四肢は鋭利な刃物で切断されており、残っている胴の部分も弾痕で貫かれて酷いものとなっている。顔に至っては片目を狙ったのだろう狙撃で整った顔に大きな穴が生じていた。
それらを彼女の身体に残っている情報から修復していく。
ギルティアの治療は自己回復力によるものではない。元々の身体の情報を身体から読み取り、ギルティアの持つ魔法で置換、肉体に融合していくものだ。
そのため修復という言葉を彼は好んで使用している。
それほど長い時間をかけず、一杯のコーヒーを淹れ終わるくらいの時間には彼女の肉体の修復は終わり、傷跡など存在しなかったような少女が横たわるだけになった。
そのため修復という言葉を彼は好んで使用している。
それほど長い時間をかけず、一杯のコーヒーを淹れ終わるくらいの時間には彼女の肉体の修復は終わり、傷跡など存在しなかったような少女が横たわるだけになった。
ノヴェルタも同時に彼女が収められている棺、この部屋、オラクルという巨大な船の全てを精査していく。
それは彼女の肉体がここにあるだけで精神体がどこかに残っているのではないかという憶測からの行動だった。
それは正しく、彼女の精神体は二人が思っていたより近くにあった。
それは彼女の肉体がここにあるだけで精神体がどこかに残っているのではないかという憶測からの行動だった。
それは正しく、彼女の精神体は二人が思っていたより近くにあった。
「ノヴェルタ、見つけたのか」
【はい、そちらも何か見つけましたね。】
お互いに何か見つけたのを確信した上での確認だった。
ギルティアが棺に触れようとするとその腕はすり抜けていく。これもギルティアの魔法の一つだった。すり抜けた腕は彼女の元へとたどり着き、心臓のある左胸を隠していた衣服を剥ぎ取る。
そこは修復されたはずの身体があるはずだったが、胸は不自然に凹み衣服に隠されていた身体の表面には血のように赤い線が走り鼓動のように明滅している。
それは魔法陣の様で彼女に何かしら影響を及ぼしているのは明らかだった。
ギルティアは身体の情報を元に修復する。それでも修復されていないということは「これが彼女の身体だ」と情報が書き換えられているのだ。
ギルティアが棺に触れようとするとその腕はすり抜けていく。これもギルティアの魔法の一つだった。すり抜けた腕は彼女の元へとたどり着き、心臓のある左胸を隠していた衣服を剥ぎ取る。
そこは修復されたはずの身体があるはずだったが、胸は不自然に凹み衣服に隠されていた身体の表面には血のように赤い線が走り鼓動のように明滅している。
それは魔法陣の様で彼女に何かしら影響を及ぼしているのは明らかだった。
ギルティアは身体の情報を元に修復する。それでも修復されていないということは「これが彼女の身体だ」と情報が書き換えられているのだ。
【心臓を失っても生き続ける身体を構成する陣。それも修復で消えないのなら心臓を贄にした呪いのようなものでしょうか】
「だろうな。精神体は心臓だと思ったんだがな」
【惜しいです。その陣に取り込まれてますよ】
「正解って言ってほしいものだな、それは」
軽口を叩きながら彼女の呪いに触れる。触れるだけでは何も起きないが、確かにどこかの空間に繋がっている。
「向こうに行こう。この身体で彼女は正気を保っているのかね」
【ダメージは無いと思いたいですが少しの影響は受けていそうですね。】
呪いから繋がっている空間の座標を読み取り、再び二人は転移する。
今度の転移先は先程と違って広い場所だった。
遠くまで続く平野。見える範囲で障害物はなく、一定の距離以上は霧に包まれていて先はわからない。
足元は乾いた雪のようなもので覆われており、誰かが歩いたであろう足跡には雪が積もっていないがそこには黒い地面がある。
空間には少女のすすり泣く声が響いていた。
遠くまで続く平野。見える範囲で障害物はなく、一定の距離以上は霧に包まれていて先はわからない。
足元は乾いた雪のようなもので覆われており、誰かが歩いたであろう足跡には雪が積もっていないがそこには黒い地面がある。
空間には少女のすすり泣く声が響いていた。
ギルティアは静かに声のする方へと歩いていく。乾いた雪は不思議と足音を立たせることは無く、足を捉えることも無かった。
歩きながらギルティアはノヴェルタからの報告を聞く。
歩きながらギルティアはノヴェルタからの報告を聞く。
【この空間は呪いの精神空間ですね。彼女のものでは無さそうです。】
【呪いは彼女の精神に影響を及ぼすものでは無いようです。しかし身体の方は操られていたようですね。】
【この呪い悪辣ですよ。操りながら呪言を一部解除して身体だけ彼女が操れるようにしていたみたいです。】
【一度だけ呪いが破れてますね。でも半端な破き方だったので呪いに押されて再び閉じ込められたんでしょうか。】
【呪いは彼女の精神に影響を及ぼすものでは無いようです。しかし身体の方は操られていたようですね。】
【この呪い悪辣ですよ。操りながら呪言を一部解除して身体だけ彼女が操れるようにしていたみたいです。】
【一度だけ呪いが破れてますね。でも半端な破き方だったので呪いに押されて再び閉じ込められたんでしょうか。】
この先で泣いている少女はまともな精神でいられるのだろうか。僅かに不安を感じながらも歩き続けると霧の向こうに座り込む少女の姿が見える。
歩を少し早め近づいていく。彼女もこちらに気付いたのか、すすり泣く声は止み顔を伏せている。
座り込んでいる少女は先程の部屋で見たような破れた和装に包まれていた。身体の方も同じだと思っていたが傷跡が残っているだけで身体に異常はないように見える。
いや、倒れる身体を支えるように使っている右腕が無事なだけで残りの手足には力が入っていないようだった。
泣いている少女の元へついにたどり着き、腰をかがめながら少女に問いかける。
歩を少し早め近づいていく。彼女もこちらに気付いたのか、すすり泣く声は止み顔を伏せている。
座り込んでいる少女は先程の部屋で見たような破れた和装に包まれていた。身体の方も同じだと思っていたが傷跡が残っているだけで身体に異常はないように見える。
いや、倒れる身体を支えるように使っている右腕が無事なだけで残りの手足には力が入っていないようだった。
泣いている少女の元へついにたどり着き、腰をかがめながら少女に問いかける。
「生きてるか?」
「死んでると思います。…誰ですか貴方は」
「俺のことは気にするな。気まぐれに助けに来た神の遣いとでも思ってくれ」
「私のこと、どこまで知ってるんですか。」
「何も。ただ外にあるお前の身体は修復した。だからあとはお前が生きたいとおもうならそれの手助けをしようと思ってな」
少女が顔を上げる。先程も見たように顔には大きな穴が開いているが残された片目は驚いたように開かれている。
だがその瞳はすぐに曇り、目線は地面へと落ちる。
だがその瞳はすぐに曇り、目線は地面へと落ちる。
「それでも、私が生き帰ったらまた暴れるでしょう。私はこのまま死んだほうが良いんです」
「ほう、その根拠は?」
「この呪いは死んでも身体に残ってるんじゃないんですか?私が死んでもここにいるのがその証拠かと」
そう言いながら破れた和装を持ち上げ、身体に這っている呪いを見せつける。
ノヴェルタは精神が破綻していないか心配していたが、少女の精神は保っていた。
いや諦めがついているから壊れなかっただけかもしれない。
ノヴェルタは精神が破綻していないか心配していたが、少女の精神は保っていた。
いや諦めがついているから壊れなかっただけかもしれない。
「私はたくさん仲間を殺しました。私の意思ではありませんけど許されることではありませんよね」
「最後の瞬間だけは見えたんです、私を殺してくれたのは、あの子が放った矢で」
「あの子、すごい泣き顔で放ってて。でも当たった瞬間笑ってて」
「これでやっと終わるんだって。もう誰も殺さなくて良いんだって。あの子に殺されたことで終われたんです」
「だから」
「私をこのまま死なせてください」
「最後の瞬間だけは見えたんです、私を殺してくれたのは、あの子が放った矢で」
「あの子、すごい泣き顔で放ってて。でも当たった瞬間笑ってて」
「これでやっと終わるんだって。もう誰も殺さなくて良いんだって。あの子に殺されたことで終われたんです」
「だから」
「私をこのまま死なせてください」
泣き止んだはずの彼女は語りながら涙を流し、語り終える頃には泣き崩れていた。
「そんなに死にたいのならなんで泣いてるんだよ」
「泣いてないです。見間違いですよあなたの」
「じゃあ顔上げてみせろよ、見てやるから」
「嫌です」
意地でも考えを変えない少女にギルティアは説得を諦めることにした。
「分かった。じゃあ勝手に生かすから」
「えっ」
涙でぐしゃぐしゃになってしまったが彼女の顔が再び上がる。
その数瞬にギルティアはノヴェルタから呪いの解析結果を聞いていた。
その数瞬にギルティアはノヴェルタから呪いの解析結果を聞いていた。
【その呪いがある限り彼女は死ねませんし、生き返ったとしても彼女の精神体がでてくることは殆ど無いでしょう。】
【肉体が収められていた棺は彼女の身体を仮死状態にしているのでしょう。まぁ先程修復してしまったのでこの後暴れてしまうかもしれませんが。】
【呪いを祓うには贄となっている心臓を失くしてしまうことですね。その後に別の心臓を移植すれば良いと思われます。ですが…。】
【肉体を動かすためのエンジンである心臓は深く肉体と結びついてしまっています。心臓を変えただけではおそらく新しい心臓も呪いに蝕まれてしまうでしょう。】
【ですから魔法を施された心臓を用意する必要があります。それも常に呪いを弾けるような強固なものです。】
【ギルティア、そんな心臓がこの世界にあると思いますか。】
【肉体が収められていた棺は彼女の身体を仮死状態にしているのでしょう。まぁ先程修復してしまったのでこの後暴れてしまうかもしれませんが。】
【呪いを祓うには贄となっている心臓を失くしてしまうことですね。その後に別の心臓を移植すれば良いと思われます。ですが…。】
【肉体を動かすためのエンジンである心臓は深く肉体と結びついてしまっています。心臓を変えただけではおそらく新しい心臓も呪いに蝕まれてしまうでしょう。】
【ですから魔法を施された心臓を用意する必要があります。それも常に呪いを弾けるような強固なものです。】
【ギルティア、そんな心臓がこの世界にあると思いますか。】
「それをこれから創るんだよ、ノヴェルタ」
解析結果を聞いたギルティアは覚悟を決め立ち上がる。
「嬢ちゃん、勝手に生かすから名前を教えてくれ」
「…颯姫。時雨颯姫です」
「颯姫ちゃんか。親からいい名前貰ったな」
「あのクソ親父に限ってそんなことないです。お母様は大好きですけど。じゃなくて、勝手に生かさないでください、このまま殺してください!」
「嫌だね。俺が救いたいと思ったんだ、勝手に救うよ。」
「だけど一つ面倒なのを押し付けるから、それは許してくれな」
「だけど一つ面倒なのを押し付けるから、それは許してくれな」
「…勝手に救って、勝手に面倒事押し付けるって最低ですね」
「でも仲間にごめんとありがとうを言いたいんだろう?」
少女が仲間に伝えたかったことをこの男は言い当てた。
もう三度目になる衝撃に少女の方が折れた。
全て知っているかのような言い方に、少女にはもう断る気力も無くなってしまった。
もう三度目になる衝撃に少女の方が折れた。
全て知っているかのような言い方に、少女にはもう断る気力も無くなってしまった。
「これからやることを説明するぞ。まず嬢ちゃんの心臓と呪いを纏めて除去する。」
「嬢ちゃんは一旦死んでしまうが…気にするな、すぐに生き返るさ」
「そうしたらやり残したこと全部やるんだ。その後は俺の面倒な仲間がどうすればいいか教えてくれるから、それを聞いて世界をどう歩いていくか考えてくれ」
「嬢ちゃんは一旦死んでしまうが…気にするな、すぐに生き返るさ」
「そうしたらやり残したこと全部やるんだ。その後は俺の面倒な仲間がどうすればいいか教えてくれるから、それを聞いて世界をどう歩いていくか考えてくれ」
「…世界の歩き方を教えるんじゃないんですか?」
「良いんだよ、自由にやれって俺も言われたからさ。嬢ちゃんも自由に面倒事を処理してくれよ」
「大事そうな面倒事を押し付ける割に、そんな軽いんですね」
「分からないことは仲間が教えてくれる。だから嬢ちゃんは難しいこと考えず生き返ればいいんだよ」
「…ありがとうございます」
「良いんだよ、歳取るとお節介好きになるのさ。さて始めるぜ」
言い終えるとギルティアの目の前には一冊の本が開いた状態で浮かんでいた。
本に記されているだろう文章をページを指でなぞり、終えるとひとりでにページが捲られ…数回繰り返すと本は閉じ、どこかへ消えた。
本に記されているだろう文章をページを指でなぞり、終えるとひとりでにページが捲られ…数回繰り返すと本は閉じ、どこかへ消えた。
「魔法命名、『少女と呪いに死を。仲間の未来のために。』」
「発動対象、時雨颯姫」
「発動処理、開始」
「発動対象、時雨颯姫」
「発動処理、開始」
数言告げたと思えば、少女の肌に這っていたラインが心臓へ向かって戻っていく。
そしてラインが全て心臓の場所へと戻ると、心臓の無い空間に赤い栞が出現する。
と同時に少女は意識を失い、地面へと倒れていく。
そしてラインが全て心臓の場所へと戻ると、心臓の無い空間に赤い栞が出現する。
と同時に少女は意識を失い、地面へと倒れていく。
「ノヴェルタ、結果は?」
【完璧です。心臓と呪い、どちらも栞に封じてあります。】
「俺の最後の即興魔法にしては完璧だったな。じゃあこれを媒体に使わせてもらおう。」
倒れた少女の上で浮遊していた栞を拾い上げ、ノヴェルタに告げる。
「観測者ギルティア、権限を時雨颯姫へと移行させる。創神世界『ノヴェルタ』、承認を」
【創神世界『ノヴェルタ』。観測者からの申請を承認します。新たな観測者、時雨颯姫へと移行を完了しました。】
「創神世界『ノヴェルタ』へ。我らの神より創られたこの身体と、この手にありし媒体をもって新たな観測者へ新たな心臓を」
【創神世界『ノヴェルタ』。神の造りし物からの申請を承認します。捧げられた供物を以って、新たな観測者の蘇生を試みます。】
交わされ言葉によって世界の権限は渡された。
そしてギルティアが決めた少女を蘇生させる手順が神の造りしシステムによって行われる。
この魔法によってギルティアは消失する。しかし新たな観測者の機関となり神の創造物は存在し続ける。
そしてギルティアが決めた少女を蘇生させる手順が神の造りしシステムによって行われる。
この魔法によってギルティアは消失する。しかし新たな観測者の機関となり神の創造物は存在し続ける。
【創神世界『ノヴェルタ』。魔法の発動が完了しました。観測者の蘇生に成功しました。観測者が目覚めるまで当システムは世界の維持に努めます。】
魔法の発動が終わると、それまでギルティアが消失し少女だけが横たわっていた空間には何も残っていなかった。
が。そこに一人新たな別の少女が生まれ、乾いた雪に覆われた大地に新たな足跡を残した。
が。そこに一人新たな別の少女が生まれ、乾いた雪に覆われた大地に新たな足跡を残した。
新たな観測者、時雨颯姫が生じてから2年。彼女は再び世界に目覚め、仲間たちとの再開を果たすことになる。
そして仲間たちに別れを告げ、新たな世界を歩いて行く。
そして仲間たちに別れを告げ、新たな世界を歩いて行く。