Movable Type 8のインストール(その2)

Movable Type 8(MT8)のインストール方法について記載します。
その1からの続きです。

1. 環境設定ファイルの作成

インストールウィザードで環境設定ファイル「mt-config.cgi」を作成します。
インストールウィザードはブラウザ上で「mt-wizard.cgi」を実行します。
https://www.example.jp/mt/mt-wizard.cgi
(1) スタティックウェブパスの設定
スタティックウェブパス /mt-static
スタティックファイルパス /var/www/html/mt-static
「開始」ボタンをクリックします。
(2) システムチェック
必要なPerlモジュールは揃っています。 Movable Typeのインストールを続行する準備が整いました。
このメッセージが表示されればOKです。
なお、Perlモジュールが不足している場合には「mt-check.cgi」を実行して、該当のPerlモジュールをインストールします。
オプションのPerlモジュールのうちいくつかが見つかりませんでした。
オプションのPerlモジュールは任意ですが、必要なPerlモジュールがあった場合にはインストールしておきます。
「次へ」ボタンをクリックします。
(3) データベース設定
データベースの種類 MySQLデータベース(推奨)
データベースサーバ localhost
データベース名 mt_db
パスワード (パスワードを入力)
※サーバ環境に合わせて登録します。

「接続テスト」ボタンをクリックします。
データベースの設定を完了しました。 次のステップへ進みます。
接続テストがOKであれば「次へ」ボタンをクリックします。
(4) メール設定
システムメールアドレス webmaster@example.jp
メール送信プログラム SMTPサーバー
SMTPサーバのポート番号 587
SSL接続 STARTTLSコマンドを利用する
☑ SMTP認証を利用する
ユーザー名 (ユーザ名を入力)
パスワード (パスワードを入力)
※サーバ環境に合わせて登録します。

「テストメールを送信」ボタンをクリックします。
テストメールが送られるメールアドレス (受信するメールアドレス)
「送信」ボタンをクリックします。
メール設定を完了しました。 Movable Typeからのテストメールを受信したことを確認して、次のステップへ進んでください。
「次へ」ボタンをクリックします。
(5) 構成ファイル
環境設定ファイルをサーバーに書き込みを行いますが、セキュリティ状況によっては直接書き込めない場合があります。
Movable Typeの構成ファイルを保存できませんでした。
その場合には「ウィザードで作成されたmt-config.cgiを表示する」のリンクをクリックしてその内容をコピーして手動でファイルを作成します。
# vi /var/www/mt/mt-config.cgi
☑ mt-config.cgiを手動で作成しました。

「次へ」ボタンをクリックします。

Movable Typeの設定を完了しました。
「次へ」ボタンをクリックします。
(6) アカウントの作成
システム管理者のアカウントを作成します。
ユーザー名 (システム管理者ユーザ名)
表示名 システム管理者
電子メール (メールアドレス)
使用言語 日本語
パスワード (パスワード)
確認パスワード (パスワード)
※利用環境に合わせて登録します。

「次へ」ボタンをクリックします。
(7) サイトの作成
サイトテーマ (任意のサイトテーマ)
サイト名 (任意のサイト名)
サイトURL (サイトのURL)
サイトパス /var/www/html
タイムゾーン UTC+9(日本標準時)
使用言語 日本語
※利用環境に合わせて登録します。

「インストール」ボタンをクリックします。
インストールを完了しました!

「Movable Typeにサインイン」ボタンをクリックしてログインします。

2. Memcachedの有効化

Memcachedを有効にします。
(1) memcachedのインストール
# dnf --enablerepo=remi install memcached
(2) Cache::Memcachedのインストール
# cpanm Cache::Memcached
# cpanm Cache::Memcached::Fast
# cpanm Cache::Memcached::Fast::Safe
(3) MovableTypeの設定
「mt-config.cgi」に以下を追記します。
# vi /var/www/mt/mt-config.cgi
MemcachedDriver Cache::Memcached::Fast::Safe
MemcachedServers 127.0.0.1:11211
memcachedを起動します。
# systemctl enable memcached.service
# systemctl start memcached.service
MovableTypeのシステム情報で利用可能と表示されればOKです。
Memcachedの状態: Memcachedは設定済みです。 Memcachedサーバーは利用可能です。

3. スケジュール配信の設定

指定した日時に配信するためにスケジュールタスクのスクリプトを登録します。
# vi /root/mt_run_tasks.sh
cd /var/www/mt/tools
./run-periodic-tasks
※MTのインストールフォルダが「/var/www/mt」でない場合は、パス名を読み替えて下さい。
crontabに登録します。
# crontab -e
 */5 * * * * /bin/bash /root/mt_run_tasks.sh 2>/dev/null
※ここでは5分毎に実行させていますが、この実行間隔は任意に変更して下さい。
最終更新:2025年03月13日 16:55