くもりの原因
必ずくもると言うわけではなく、くもっても鹸化不十分以外、使用上の問題はありません。
見分け方
しばらく置くと浮いてくるもの | ワックス、未鹸化油脂、精油、遊離脂肪酸 |
しばらく置くと沈んでくるもの | 揚げカスの粉類、金属石けん、石けんの結晶 |
注意:石けん液にとろみがあると、分散したままで、浮いたり沈んだりしないことがあります。 |
透明度テストでくもるケース
- 廃油を使った場合
廃油に揚げカスが残っているとくもる。
- 材料油脂にワックス分を含んでいる場合(ホホバ、未精製キャノーラなど)
ワックス分が多いとくもる。(ワックスは鹸化しない。)
- 水道水、ミネラルウォーター、ハーブティ、チンキを使った場合
ミネラル分が多く、石けん濃度が薄いほど、金属石けんが発生してくもる。
ミネラル分が少なければくもらない。(チンキは水とエタノールの混合比によって抽出成分が変わる。)
下記のものを加えた場合
- 精油や油脂
油分が乳化してくもる。可溶化した場合はくもらない。
- 酸性のもの
pHが下がり過ぎると、遊離脂肪酸が発生してくもる。pHが適正範囲ならくもらない。
その他
- 石けん分子の結晶化
飽和脂肪酸(固まりやすい油)の割合が多く、気温が低いほど結晶しやすい。
- ソープ濃度が極端に高い場合
ミセルコロイドが凝集してくもって見える。水で薄めると透明になる。