「もっと金を蓄えてから挑むがいい。まあ無い袖は振れぬだろうがな!」
【名前】 |
キンコ邪面 |
【読み方】 |
きんこじゃめん |
【声】 |
内田直哉 |
【登場作品】 |
魔進戦隊キラメイジャー |
【登場話】 |
エピソード23「マブシーナの母」 |
【所属】 |
ヨドンヘイム/ヨドン軍 |
【分類】 |
邪面師 |
【素体スーツの色】 |
黒 |
【手袋/マント/ブーツの色】 |
黒/黒(裏地は赤)/黒 |
【邪面】 |
金庫→財産を安全に保管するための頑丈な地球の箱 |
【担当邪面獣】 |
邪面獣キンカイリガニー |
【作戦名】 |
地獄換金監禁作戦 |
【一口メモ】 |
ダイヤルと暗証番号による面座の二重ロックは、防犯の基本です |
【モチーフ】 |
金庫、改造ポーダマン? |
【詳細】
ベチャットが地球の「金庫」を模した邪面をかぶって昇格した邪面師。
正方形のダイヤル式金庫のダイヤル部分が顔になった邪面をかぶっており、
右側には金庫の開閉ハンドル、左下の部分には暗証番号を入力するためのボタンが配置されている。
金庫といえば中に保管する財産を守るためにちょっとやそっとの衝撃では壊れない頑丈さがウリなのだが、
このキンコ邪面の邪面もヨドン製超合金で出来ているとされ、あらゆる攻撃を跳ね返してしまう優れた強度を持つ。
邪面の金庫は暗証番号で管理されているが、基本的に自分自身は自由に開け締め出来る。
しかしそれが他人ともなれば話は別であり、顔になっているダイヤルと左下にある番号入力の二重式と厳重。
さらに暗証番号の入力を3回ミスすると中身が10分後に爆発するというとんでもないトラップが仕掛けられている。
手から金粉シャワーを放出し、浴びた人間を金貨に変えて邪面の金庫に閉じ込めてしまう「地獄換金監禁作戦」を行う。
人間を金貨に換金して、金庫に貯金する、…洒落である。きんかにかんきん、きんこにちょきん。ゲシュタルト崩壊しそうである。
金庫となった邪面の強度は凄まじく、キラメイソードの斬撃やキラメイショットの銃撃はたやすく弾き返し、必殺の威力を持つキラメイバスターの砲撃すら傷一つつかない。
その強度に絶対の自信を持っており、攻撃に関しては回避よりもその強度で受け止めて弾き飛ばすことを好む。
また「ためになる金言カウンター技」なる技術も備え、上記のように金に関する熟語を口にしながら雷撃を放って攻撃を行う。
また
フリーザー邪面等のように
ベチャット時代から引き継いでいるのかヌマデを使っている場面もあった。
エピソード22にてついに復活したアクアキラメイストーンこと魔進ザビューン。
邪面獣モーターボートバスラを倒しCARATの基地に戻ってきた充瑠らに対し、
ヌマージョの呪いによって死んだと思われていたクリスタリア王妃、マバユイネが生きている可能性があると告げた。
自分の魂を他の石に移す秘技を使い、ヘッドドレスの守り石に魂を移していたのだという。
まもなく目を覚ますようだが、家族思いかつ心配性のマバユイネが、クリスタリア壊滅と愛する夫であるオラディンが死んでしまったことを知ると、
そのショックで守り石自体が砕けかねないと気を揉む宝路ら。
そんな中街中に現れたキンコ邪面は公園で戯れる親子らを襲って金貨に変えてしまい、ベチャットに回収させたそれを邪面の金庫にしまい込んでほくそ笑んでいた。
そこへ駆けつけた充瑠らキラメイジャーは攻撃を仕掛けるもヨドン超合金製の金庫はすべての攻撃を跳ね返してしまう。
金言カウンターで反撃すると、倒れ伏す彼らを前に上記のセリフで嘲笑いゆうゆうとその場から立ち去った。
それら一連の流れはCARAT本部から意識を取り戻したマバユイネ(ヘッドドレスの守り石)も眺めており、地球にヨドンヘイムがいることへの疑問を抱き、
ごまかすために魔進マッハがとっさに先程の戦闘は「ジジョクルニ」の演劇だと発言(クリスタリアで人気の高い演劇のこと)。
それを真実とするために、キラメイジャー達は博多南無鈴一座に所属する演劇を演じる役者としてマバユイネに自己紹介。
ベチャットやキンコ邪面はジジョクルニに登場する敵国をヨドンヘイムに置き換えたものであると苦しい言い訳でひとまずごまかすことには成功。
もちろんそんなことなど知らないキンコ邪面は作戦を進めていき、大量の換金された人々を邪面に監禁していた。
そこへやってきたキラメイジャーは、ジジョクルニの演劇を演じることを強いられてしまい、
しかもマブシーナとマバユイネ王妃が特等席でその場面を閲覧するという凄まじい状況に(一応フォロー役の宝路もいる)。
役に没入する小夜と時雨がダイヤルを操作してそちらの解除には成功するも、暗証番号入力もあることを知らなかったためそこで躓いてしまう。
暗証番号の桁すら知らない状態で瀬奈が当てずっぽうで番号を入力してしまったためセキュリティシステムのレベル5が発動。
10分後に金庫の中身が自動的に爆発してしまうという事態に。
「色男金と力はなかりけりスパーク」やヌマデを駆使した銃撃、雷撃でキラメイジャー達は追い込まれてしまう。
敵が強すぎることから演劇を演じる体裁を整えられずにマバユイネが芝居ではないことに気がつくも、あくまで今の場面はジジョクルニの演劇で、
そのショータイムをやるというマブシーナが「クリスタリル・シグナル」を歌い出す。
突然非戦闘員が歌い出すという場面にあっけにとられてしまい、奮起したキラメイジャー達の攻撃で階段から転げ落ちてしまったキンコ邪面だったが、
起き上がったところを充瑠らに羽交い締めにされ、そこに娘の頑張りを受けたマバユイネも現状を受け止めることを決意し、
自らの「キラメンタルを収束させ威力を強化する」力を提供。
シャイニーブレイカーから放たれる宝路のキラメンタルを高出力レーザーへと置換し、
その威力で金庫の扉を焼き切られてしまう。
厳重に防犯対策を整えていたキンコ邪面は、まさかの力技で正面突破されるとは思いもよらなかったのか、金貨に変えられた市民達が元に戻っていくのを見送り、
力が抜けた瞬間空っぽになった金庫にキラメイバスターの攻撃を打ち込まれ、「金の切れ目が縁の切れ目」と最期まで金言薀蓄を口にしながら爆散。
やや遅れて切り落とされた金庫の扉も爆発して消滅した。
【余談】
金庫をモチーフとした邪面師だが、「頭が金庫」ということで
改造ポーダマンが元ネタと思われる。
改造ポーダマンは首から下がほぼポーダマンのままで、頭は金庫そのものというデザインであり、
「ベースが戦闘員」であり、「首から上をすげ替えたスーツ」という共通点も見られる。
快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーに登場する
ギャングラー怪人は皆身体のどこかに金庫を持ち、
そこに格納した
ルパンコレクションの争奪戦が見どころだったが、金庫はダイヤルファイターが自動で解錠するため、
この邪面師にも対応できるのかは興味深いところである。たぶん共演は無理だが。
ただダイヤルファイターは暗証番号3桁までしか対応していないことを考えると、ダイヤルか番号入力のどちらかで詰まる可能性もある。
可能性の話だが、金庫そのものは地味だがダイヤルとハンドル、ボタンという金庫の開閉に関わる部分が金色なのは、
ルパパトに登場する上位怪人の証拠たる
ステイタス・ゴールドを意識した配色なのかもしれない。
ステイタス・ゴールドは暗証番号が6桁のため、ダイヤルファイター一つのみでは開けられず、違う種類を同時に当てる必要があった。
つまり「セキュリティ+セキュリティ」ということで、キンコ邪面のセキュリティがボタン入力とダイヤル操作を組み合わせたものになったと考えることも出来る。
また外からの攻撃を弾くのに、内部への攻撃は通るというのも、ギャングラー怪人の金庫の特性と同じである。
声を担当した内田直哉氏は
宇宙戦隊キュウレンジャーにて
ククルーガを担当して以来の出演となる。
劇中でマブシーナが披露した歌は彼女のキャラクターソング、「クリスタリル・シグナル」。
なお、この邪面師の散り際に、「邪面にデザインされた顔は単なる飾りでそこから視界を得ているわけではない」ということを明らかにして逝った。
切り落とされた扉の部分は全く反応を見せず、残された箱の部分のみが動いていたことが証左と言える。前が見えないとかの発言も無い。
他の邪面師の場合は邪面の下にもベチャットの顔が残ってそうではあるが、完全な箱になっているこの邪面師の外界認識は一体どうなっていたのだろう…
最も、それは改造ポーダマンにも言えることである。深く考えようとするのはやめよう…
最終更新:2023年01月19日 18:40