上位精霊実体化使役(直接)
本来決まった形を持たない下位精霊を、自分の力を捧げることで一時的に実体化させ、上位精霊として使役する技能。
この技能は精霊ごとに個別にレベルを上げること。
上位精霊は人体などの生命体には定着せず、普通の物体では実体化の負荷に耐えられず崩壊してしまう。
媒体になるのは、銀か、
魔力帯純水晶のみである。
銀は使ったシーンの分だけ疲労が蓄積し、【銀の重さ×2シーン】を超えると媒体がバラバラに吹き飛ぶ。
ただし、実体化した上位精霊がダメージを受けた場合、SLd6を引いたダメージが媒体に与えられ、5Pのダメージごとに使用可能シーン数が1シーン減少する。
水晶なら、術者の『精神値』が続く限り実体化を維持できる。
ただし、魔力を帯びていない、あるいは純度の低い水晶であれば、普通の物体のように崩壊してしまう。
≪
水晶体≫が媒体である場合は、そのキャラクターの『精神値』に、SLd6の<呪属性>ダメージが与えられる。
(『呪』による自動減少は有効)
上位精霊の形体は術者の意思と呼応して〔姿〕を映し出す。術者はこれに「名」を与えることで精霊との「契約」を結び、実体化を行うとされる。
具体的には、使用する上位精霊の〔姿〕すなわち外見と〔名〕すなわち呼称を、あらかじめ設定しておくこと。
「契約」すれば、シナリオ中に「実体化」できるようになる。
上位精霊に実体を持たせることを「実体化」と呼ぶ。
「実体化」した上位精霊は一般人の目にも確認でき、モノに触れることもできる。慣性や落体などの物理法則にもある程度従う。
「実体化」した上位精霊を媒体に維持し、特定の効果を発揮することを「実体化使役」と呼ぶ。
継続コストを支払うことで、常に「実体化使役」を維持することができる。
また、「使役」はあらゆるタイミングでタイムを消費することなく解除できる。
上位精霊の実体化には時間を要する。その間、術者は防御以外の一切の行動ができない。
技能の使用を宣言したシーンから数えて3シーン目に実体化がなされる。この時、制御判定を行う。
4シーン目から使役が可能になる。上位精霊を使役している間には行動の制限はない。
上位精霊が実体化される際に≪
精霊使役≫を用いた判定を行う。
実体化判定 『呪』+≪精霊使役≫SLd6
この判定には≪
呪力変化≫≪
強化構成≫を(付加)して判定することができる。
達成値40以上でなければ実体化に失敗してしまう。
上位精霊に「使役域」の制限はない。継続コストや媒体の耐久力が続く限り「実体化使役」が持続する。
下記に上位精霊ごとの「実体化使役」の効果を示す。
‥上位炎精霊
【格闘】
術者のタイムを消費して、〔姿〕がインサイドした対象に<呪属性>の攻撃判定を行うことができる。
(対象は『呪』を用いて防御を行う)
命中判定 『呪』+SLd6
ダメージ判定 『呪』+SLd6
【熱風】
格闘の命中判定に成功した場合、対象を中心として熱が広がり、周囲10m以内に存在する全ての物体に熱が襲い掛かる。
ダメージ判定 (SL+5)d6
範囲内の対象は<呪属性>のダメージを受ける。『呪』による自動減少のみ有効。
(【格闘】の対象は、格闘のダメージと【熱風】のダメージの両方を受けることとなる)
使役者も例外ではない。
使用コストは『精神値』(10-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(10-SL)P。
‥上位氷精霊
【氷の棺】
術者のタイムを消費して、〔姿〕がインサイドした物体を氷漬けにすることができる。
その対象が生物である場合は、以下の対決判定を行う。
自分 『呪』+(SL+5)d6
相手 『呪』+≪
防御技能≫SLd6
勝利した場合、その生物を仮死状態で氷の柱に閉じ込める。
救出するにはこの氷を溶かすか砕くかしなければならない。
氷の柱の耐久力は『呪』+(SL)d6点。
使用コストは『精神値』(10-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(10-SL)P。
‥上位風精霊
【突風攻撃】
術者のタイムを消費して、〔姿〕がインサイドした、SL体までの対象に、以下の<呪属性>の攻撃判定を行うことができる。
命中判定 『呪』+(SL+4)d6
ダメージ判定 『呪』+(SL+4)d6
防御側は『呪』で対応する。
【
吹き飛ばし】
術者のタイムを消費して、〔姿〕がインサイドした対象1つを、判定無用でSL×3m吹き飛ばすこともできる。
相手は「転倒」し、吹き飛ばされた先に物や壁があった場合、そこで止まって<無属性>のダメージを受ける。
ダメージは「SL+物のダメージ(平面なら1点、尖っているものなら3点)」P。
使用コストは『精神値』(10-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(10-SL)P。
‥上位土精霊
【土の壁】
〔姿〕にインサイドしている術者や、術者が指定したモノに対するダメージを防ぐ。
≪受け≫の直前のタイミングで、『呪』+(SL+5)d6Pのダメージを、≪受け≫扱いで減少させる。
土精霊自体が攻撃を受けた場合はきっちりと媒体にダメージを与えること。
【格闘】
術者のタイムを消費して、〔姿〕にインサイドした対象に、以下の判定で<無属性>の攻撃判定を行うことができる。
命中判定 『呪』+(SL+3)d6
ダメージ判定 『呪』+(SL+5)d6
使用コストは『精神値』(10-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(10-SL)P。
‥上位破壊精霊
もっとも凶暴な上位精霊。術者の体力までも奪い去る。
術者のタイムを消費して、〔姿〕にインサイドした、生命力のない物体をバラバラに分解する。
1度に分解できるのは1つまで。たとえ小さな石ころでも1つの行動では1つしか破壊できない。
生物に対しての攻撃は、以下のような<呪属性>の攻撃判定を行うことができる。
命中判定 『呪』+(SL+6)d6
ダメージ判定 『呪』+(SL+6)d6
使用コストは『精神値』(10-SL)P+『体力値』(10-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(10-SL)P+『体力値』(10-SL)P。
‥上位生命精霊
『姿』と触れた対象の生命力を操る。
術者のタイムを消費して、触れた対象の『体力値』もしくは『身体被害度』を、(SL+5)d6点回復させるか(SL+5)d6点減らす選択ができる。
また、バッドステータスも触れている間は解除することができる。
触れる時に判定が必要なときは以下のように<無属性>の命中判定を行う。
命中判定 『呪』+(SL+3)d6
相手は『速』による≪避け≫でのみ対応できる。
使用コストは『精神値』(15-SL)P。
継続コストも1シーン『精神値』(15-SL)P。
最終更新:2009年02月09日 04:43