「ヒャッホーイ!!」
空を舞いながら、下卑た笑い声を空中に響かせる男がいた。
ガスマスクを筆頭とした黒い装甲を身にまとい、虫のような薄い翼を羽ばたかせる。
周囲をブンブンと乱雑に飛び舞う姿は、さながらハエと言うべきだろうか。
ハエと呼ぶには、余りにも人の姿に寄っているが。
ガスマスクを筆頭とした黒い装甲を身にまとい、虫のような薄い翼を羽ばたかせる。
周囲をブンブンと乱雑に飛び舞う姿は、さながらハエと言うべきだろうか。
ハエと呼ぶには、余りにも人の姿に寄っているが。
「いいねいいねぇ最高だぁ!! 俺の異能(シギル)にも負けてねえぞ小蠅ちゃんよ!!」
この身体に精神を宿した男は、今の状況を楽しんでいた。
天上から見下ろす月も、入れ替わった肉体も、それに伴う殺し合いにも。
いすずれも彼には関係ない。今の状況が愉快で、痛快でたまらないのだから。
もっとも、彼の今に至る顛末を考えればそれは無理もないことだが。
天上から見下ろす月も、入れ替わった肉体も、それに伴う殺し合いにも。
いすずれも彼には関係ない。今の状況が愉快で、痛快でたまらないのだから。
もっとも、彼の今に至る顛末を考えればそれは無理もないことだが。
王(ワン)。それが今この身体に宿った精神の名前になる。
彼は元いた世界で異能を駆使して戦う命懸けのゲームに身を投じていた。
一時期は組織を築いて一部地域を牛耳るぐらいの勢力にはなったものの、
相手の力量を見誤り、全てを奪われた上で脱落───死んだわけだ。
だからこそ第二の人生の今を、新たに得た今の身体を堪能していた。
負け犬の遠吠えみたいな辞世の句を最後に消えた先がこれである。
言うなればセカンドライフ。このチャンスをものにしない手はないだろうと。
彼は元いた世界で異能を駆使して戦う命懸けのゲームに身を投じていた。
一時期は組織を築いて一部地域を牛耳るぐらいの勢力にはなったものの、
相手の力量を見誤り、全てを奪われた上で脱落───死んだわけだ。
だからこそ第二の人生の今を、新たに得た今の身体を堪能していた。
負け犬の遠吠えみたいな辞世の句を最後に消えた先がこれである。
言うなればセカンドライフ。このチャンスをものにしない手はないだろうと。
(シギルはねえが、それにしたっていいじゃねえかよぉ、小蠅ちゃん。)
彼が持っていたシギル、虚空の王(ベルゼバブ)は優れたシギルだ。
見えない斬撃、空間跳躍。エイスのリーダーを務めるに相応しいシギル。
彼だって最強と信じて疑わなかったが、今の身体も決して悪くないものだと。
富士山の火山灰を被った結果、人間が変異した存在『ヴァンパイア』。
再生力の都合手足が千切れたとしても最悪元に戻るだけでも行幸だ。
生前は生意気な小娘に四肢を切断されたが、もしそうなっても気にせずに済む。
未だに不慣れだが空も飛べる。危うく墜落による自爆しかけたことを思えば最高だ。
更に生身で銃から毒ガス。十全に使うことはできずとも至れり尽くせりではないか。
見えない斬撃、空間跳躍。エイスのリーダーを務めるに相応しいシギル。
彼だって最強と信じて疑わなかったが、今の身体も決して悪くないものだと。
富士山の火山灰を被った結果、人間が変異した存在『ヴァンパイア』。
再生力の都合手足が千切れたとしても最悪元に戻るだけでも行幸だ。
生前は生意気な小娘に四肢を切断されたが、もしそうなっても気にせずに済む。
未だに不慣れだが空も飛べる。危うく墜落による自爆しかけたことを思えば最高だ。
更に生身で銃から毒ガス。十全に使うことはできずとも至れり尽くせりではないか。
「ま、惜しいのはこいつがチンピラってとこだがな。」
不満があるならば、この身体の持ち主の北ノ城篤が余りにも小物と言う点。
ヴァンパイアになる前は半グレ集団の下っ端で、焦って警察の世話になった。
その後は良い集団にスカウトされたようだが、自分の立場とは真逆の存在だ。
言うなれば持たざる者。王の名を冠する優秀なシギルの自分とは比べるまでもない。
だと言うのに同じ蠅の王(ベルゼブル)と言う、自身のシギルと同じモチーフの大技を持つ。
その点は不満と言える。こんなチンピラ如きの存在が何故王を名乗る技を持つのか。
クソにたかるハエみたいなことをしてるから、こんな姿なのだろうと悟る。
ヴァンパイアになる前は半グレ集団の下っ端で、焦って警察の世話になった。
その後は良い集団にスカウトされたようだが、自分の立場とは真逆の存在だ。
言うなれば持たざる者。王の名を冠する優秀なシギルの自分とは比べるまでもない。
だと言うのに同じ蠅の王(ベルゼブル)と言う、自身のシギルと同じモチーフの大技を持つ。
その点は不満と言える。こんなチンピラ如きの存在が何故王を名乗る技を持つのか。
クソにたかるハエみたいなことをしてるから、こんな姿なのだろうと悟る。
「ま、小蠅ちゃんよぉ。俺様がこの力の使い方ってのを、
存分に教えて有効活用してやっから、しっかり覚えておけよ?」
存分に教えて有効活用してやっから、しっかり覚えておけよ?」
この身体便利だし返すかどうかと言われたら話は別だけどな。
などと内心で注釈をつけながらいちどは地上へと降りる。
空を飛べば目立つ。使うなら一方的に攻撃する場合だ。
などと内心で注釈をつけながらいちどは地上へと降りる。
空を飛べば目立つ。使うなら一方的に攻撃する場合だ。
「さーて、子豚ちゃんみたいな犠牲者は───」
低空飛行でもっと飛行の練習をしながら得物を探そうか。
生前はステップを踏み間違えたから断頭台に行った。多少は慎重に行くべきだ。
なんせここにはエイスのメンバーはいない。一人で戦うことになる。
今度は間違えない。それは身体の持ち主と奇しくも同じ考えをしていた。
生前はステップを踏み間違えたから断頭台に行った。多少は慎重に行くべきだ。
なんせここにはエイスのメンバーはいない。一人で戦うことになる。
今度は間違えない。それは身体の持ち主と奇しくも同じ考えをしていた。
けれど、心構えをしたところで容赦ない現実と言うものはある。
「あ?」
動き出そうと思っていた矢先にズン、と大きな音と揺れが発生した。
地震ではない。それは巨大なものが落ちてきたと言う音だ。
視線の隅に埃や、自身を襲う風から背後に落ちてきたのは分かる。
何かと思って振り返れば、王でも思わず絶句したくなる光景があった、
地震ではない。それは巨大なものが落ちてきたと言う音だ。
視線の隅に埃や、自身を襲う風から背後に落ちてきたのは分かる。
何かと思って振り返れば、王でも思わず絶句したくなる光景があった、
それは、紛れもない怪物───いや、怪物と呼ぶべきではない。
全長は五メートルはあるだろう、橙色を基調としたそれは最早怪獣が如き姿。
鋭利な爪、獰猛な牙。王でなくても思うだろう。これは、この存在は会ったらだめな奴だと。
北ノ城のヴァンパイアの能力は、動物や生命に毒ガスをばらまく爆弾を仕込むことができる。
なので生物を用意したかったが、此処には存在しなかったので結果的に諦めざるを得なかった。
じゃあこの生物はなんだ。決まっている。この身体が、大古の時代にでもいそうな恐竜は参加者だ。
と言うより、背中にそんな怪物に合わせたかのようなデイバックがシュールにもあれば嫌でも気づく。
全長は五メートルはあるだろう、橙色を基調としたそれは最早怪獣が如き姿。
鋭利な爪、獰猛な牙。王でなくても思うだろう。これは、この存在は会ったらだめな奴だと。
北ノ城のヴァンパイアの能力は、動物や生命に毒ガスをばらまく爆弾を仕込むことができる。
なので生物を用意したかったが、此処には存在しなかったので結果的に諦めざるを得なかった。
じゃあこの生物はなんだ。決まっている。この身体が、大古の時代にでもいそうな恐竜は参加者だ。
と言うより、背中にそんな怪物に合わせたかのようなデイバックがシュールにもあれば嫌でも気づく。
「何じゃこりゃ!! 何じゃこりゃ!! 何じゃこりゃー!!」
この身体は大当たりであると思うし、持ち主以上に扱えるだろう。
そう自負する王でも、流石にこれは理解が及ばない。と言うか理解したくない。
こんな質量の塊の化物を参加者に放り込むとか、主催者の連中はバカなのかと。
こんなの能力を駆使とか関係ないだろ、斬撃喰らうだけで常人死ぬだろうがアホかと。
危険だと判断した瞬間、即座に彼は飛んだ。誰だって逃げると言う選択肢をするだろう。
しかしやはり慣れ親しんだ能力や身体ではない以上、僅かに遅れてしまった。
飛んだ瞬間と同時に恐竜は口を開きながら飛び込む。
強靭な顎と鋭利な牙によって、左足が容易み噛み砕かれる。
そう自負する王でも、流石にこれは理解が及ばない。と言うか理解したくない。
こんな質量の塊の化物を参加者に放り込むとか、主催者の連中はバカなのかと。
こんなの能力を駆使とか関係ないだろ、斬撃喰らうだけで常人死ぬだろうがアホかと。
危険だと判断した瞬間、即座に彼は飛んだ。誰だって逃げると言う選択肢をするだろう。
しかしやはり慣れ親しんだ能力や身体ではない以上、僅かに遅れてしまった。
飛んだ瞬間と同時に恐竜は口を開きながら飛び込む。
強靭な顎と鋭利な牙によって、左足が容易み噛み砕かれる。
「ギャアアアアア!!」
欠損の痛み自体はヴァンパイアとなるとある程度気にならない。
顔面をスライスされたり目を潰されても痛みの声を上げないこともざらだ。
けれど彼の場合、いかに捨て駒として組織の幹部のポストに収まったヴァンパイアの身体でも、
左足とは生前クソビッチと蔑んだ女に真っ先に斬り落とされた部位ともあって余計な動揺が走る。
そんな状態でなんとか飛べて即座に逃げることができただけましな方だろう。
顔面をスライスされたり目を潰されても痛みの声を上げないこともざらだ。
けれど彼の場合、いかに捨て駒として組織の幹部のポストに収まったヴァンパイアの身体でも、
左足とは生前クソビッチと蔑んだ女に真っ先に斬り落とされた部位ともあって余計な動揺が走る。
そんな状態でなんとか飛べて即座に逃げることができただけましな方だろう。
「なんだよこのゲーム! あんな化け物いるとは聞いてねえぞ!!」
とりあえず腕についた銃を乱射しながら空へ逃げ逃走自体は続ける。
乱射こそしてるが、此処で相手の図体の大きさが仇となって多めに被弾に成功。
スイッチを押すように右手の親指を人差し指の側部に叩き込めばれんさてきに爆発を起こす。
ガスが一気に拡散して姿は見えなくなる。煙幕の役割を果たし今は逃げることを優先とする。
この辺は、人同士の戦いであるダーウィンズゲームでクランを築いただけの実力を示す。
乱射こそしてるが、此処で相手の図体の大きさが仇となって多めに被弾に成功。
スイッチを押すように右手の親指を人差し指の側部に叩き込めばれんさてきに爆発を起こす。
ガスが一気に拡散して姿は見えなくなる。煙幕の役割を果たし今は逃げることを優先とする。
この辺は、人同士の戦いであるダーウィンズゲームでクランを築いただけの実力を示す。
(とんだクソゲーじゃねえかよ!? なんだよあれ!?
レイドバトルでもしろっつーのかよあんなでたらめな───)
レイドバトルでもしろっつーのかよあんなでたらめな───)
ゴウッ、と風が吹き荒ぶ音が後方からした。
いや、まさか、そんな。なんて思いながら振り返る。
怪物は生きている。肉は削がれてはいるし口から血も出ている。
毒は効いている。だが、王とてこれはまだなり始めたばかりの姿。
北ノ城篤よりも扱えるとはいっても、まだその域に達したわけではない。
彼ならばより大きな爆発、より大きな効果の毒にもなっていたのだろう。
しかし相手の身体の強靭さも相まって、ダメージはかなり軽減されている。
いや、まさか、そんな。なんて思いながら振り返る。
怪物は生きている。肉は削がれてはいるし口から血も出ている。
毒は効いている。だが、王とてこれはまだなり始めたばかりの姿。
北ノ城篤よりも扱えるとはいっても、まだその域に達したわけではない。
彼ならばより大きな爆発、より大きな効果の毒にもなっていたのだろう。
しかし相手の身体の強靭さも相まって、ダメージはかなり軽減されている。
(いや、そりゃねえだろ。)
そんなことは彼にとってどうでもよかった。
あれで即死するような存在じゃないのは最初から。
問題は、背後を目視した今のこの状況が理解したくない。
相手が両手を広げ、ムササビのように滑空してきたからだ。
そう、飛べる。この恐竜は飛ぶことさえも許されているのだと。
プテラノドンとかのような翼竜ではないのにも関わらず、だ。
滑空しながら急接近した恐竜は再び口を開き、
またしても生前と同じように右腕を持っていかれる。
あれで即死するような存在じゃないのは最初から。
問題は、背後を目視した今のこの状況が理解したくない。
相手が両手を広げ、ムササビのように滑空してきたからだ。
そう、飛べる。この恐竜は飛ぶことさえも許されているのだと。
プテラノドンとかのような翼竜ではないのにも関わらず、だ。
滑空しながら急接近した恐竜は再び口を開き、
またしても生前と同じように右腕を持っていかれる。
「ああああああああああっ!!」
欠損と動揺とダメージにより、王は錐揉み回転しながら墜落する。
ただ幸いなことに、落ちた先は森林地帯。図体がでかすぎる恐竜では、
密集した木木は身動きがうまく取れないし、落ちた先も細かくは目視できない。
姿も目視しづらいともあって王は運よくではあるが追撃は免れた。
ただ幸いなことに、落ちた先は森林地帯。図体がでかすぎる恐竜では、
密集した木木は身動きがうまく取れないし、落ちた先も細かくは目視できない。
姿も目視しづらいともあって王は運よくではあるが追撃は免れた。
「ク、クソゲー過ぎんだろうが……これならDゲームの方がマシだぞ……!!」
鬱蒼とした森の中。
再生しつつある手足を見ながら、ゴチる王。
墜落して身体はボロボロでもヴァンパイアのお陰で戦闘の続行は可能だ。
問題は参加者の質のバランスだ。あんなのがいたら再生可能でも限度がある。
シギルにも確かに層はあった。王の名前がつくシギルなどは上位にあたると言ったように。
けれどこれはそんな次元ではないだろう。シギルでどうこうできる範囲を超えている。
しかも殆どの参加者はその身体を扱いきれてない中で、あのシンプルな暴威だ。
とんだふざけた存在にキレそうになるが、一周回って冷静になる。
再生しつつある手足を見ながら、ゴチる王。
墜落して身体はボロボロでもヴァンパイアのお陰で戦闘の続行は可能だ。
問題は参加者の質のバランスだ。あんなのがいたら再生可能でも限度がある。
シギルにも確かに層はあった。王の名前がつくシギルなどは上位にあたると言ったように。
けれどこれはそんな次元ではないだろう。シギルでどうこうできる範囲を超えている。
しかも殆どの参加者はその身体を扱いきれてない中で、あのシンプルな暴威だ。
とんだふざけた存在にキレそうになるが、一周回って冷静になる。
(そうだ、支給品だ。朝になったらやべえ!)
メリットばかりに目を向けていたがこの身体にも問題がある。
ヴァンパイアは朝を迎えると変身できなくなってしまう。
再生力は残るとしても、飛べない撃てない戦えないでは嬲り殺しだ。
いつだって狩る側であるのだから、その辺はぬかってはいけない。
ヴァンパイアは朝を迎えると変身できなくなってしまう。
再生力は残るとしても、飛べない撃てない戦えないでは嬲り殺しだ。
いつだって狩る側であるのだから、その辺はぬかってはいけない。
「……なんじゃこれ。」
それで出てきたのは、
これまた彼が先程の動作のように押せそうなスイッチだった。
虚空の王であり蠅の王だけあって、ハエ座の力が。
これまた彼が先程の動作のように押せそうなスイッチだった。
虚空の王であり蠅の王だけあって、ハエ座の力が。
【王(ワン)@ダーウィンズゲーム】
[身体]:北ノ城篤@血と灰の女王
[状態]:左足右腕欠損(いずれも再生中)、苛立ち
[装備]:ムスカ・ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]基本方針:優勝一択。要はDゲームみてえなもんだ。
1:もしかして相当なクソゲーじゃねえのか? これ。
2:あんなの(バハムート)他に任せときゃいいんだよ。
3:サンセットレーベンズ(特にシュカ)がいたらぶち殺す。
4:……なんじゃこりゃこのスイッチ。
[身体]:北ノ城篤@血と灰の女王
[状態]:左足右腕欠損(いずれも再生中)、苛立ち
[装備]:ムスカ・ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~2
[思考・状況]基本方針:優勝一択。要はDゲームみてえなもんだ。
1:もしかして相当なクソゲーじゃねえのか? これ。
2:あんなの(バハムート)他に任せときゃいいんだよ。
3:サンセットレーベンズ(特にシュカ)がいたらぶち殺す。
4:……なんじゃこりゃこのスイッチ。
[備考]
※参戦時期は死亡後。
※肉体の参戦時期は少なくとも七原と再会後。
※夜以外で血と灰の女王作品のヴァンパイア同士が殺し合うと、
殺意を持った側は死ぬと言うものがありますが本ロワでは適用されません。
※ヴァンパイアの変身解除は六時、変身可能時間は十八時からとします。
※D・ナイト、及び身体をガス状にはまだできません。
土壇場でもしかしたら使えるかもしれません。
※参戦時期は死亡後。
※肉体の参戦時期は少なくとも七原と再会後。
※夜以外で血と灰の女王作品のヴァンパイア同士が殺し合うと、
殺意を持った側は死ぬと言うものがありますが本ロワでは適用されません。
※ヴァンパイアの変身解除は六時、変身可能時間は十八時からとします。
※D・ナイト、及び身体をガス状にはまだできません。
土壇場でもしかしたら使えるかもしれません。
実は王は知らないが、もう一つだけ追撃を免れた原因があったりもする。
いや、それがあろうとなかろうと、森の都合助かったので何ら問題はないが。
恐竜は、滑空に失敗して軌道が変わってしまって、こちらも海にだが墜落したからだ。
王が扱いきれないように、此方の身体の持ち主も一応は完全に扱いきれてなかった。
質量の塊が落ちてきたことで海の水が派手に飛沫を上げ、そこから砂浜へと這いあがる。
いや、それがあろうとなかろうと、森の都合助かったので何ら問題はないが。
恐竜は、滑空に失敗して軌道が変わってしまって、こちらも海にだが墜落したからだ。
王が扱いきれないように、此方の身体の持ち主も一応は完全に扱いきれてなかった。
質量の塊が落ちてきたことで海の水が派手に飛沫を上げ、そこから砂浜へと這いあがる。
(逃がしたか……まあいい。)
王が墜落した森の中へ方角を見やる恐竜───否、飛竜。
喋る能力はこの飛竜こと、ティガレックスには存在しないので意思疎通は不可能だ。
けれどそんなことは些末事だ。何故ならば、その身に宿る男はそれでも構わなかった。
男の名は勝村……ではあるのだが、厳密には本来の勝村の精神は既に消え去っている。
今はファントムと呼ばれる存在の一体、バハムートが乗っ取ったものだ。
喋る能力はこの飛竜こと、ティガレックスには存在しないので意思疎通は不可能だ。
けれどそんなことは些末事だ。何故ならば、その身に宿る男はそれでも構わなかった。
男の名は勝村……ではあるのだが、厳密には本来の勝村の精神は既に消え去っている。
今はファントムと呼ばれる存在の一体、バハムートが乗っ取ったものだ。
(ゲートを絶望に落とすはずだったが……まあ、別にいいだろう。此処には楽しみがいっぱいだ。)
もっとも、彼にとってファントムの目的である、
ゲートと呼ばれる存在を絶望に落とし同胞を増やすことは二の次のようなものではあったが。
幹部であるメデューサからも苦言される程に、彼は好戦的で闘争を楽しんでる側になる。
面倒なことをするよりも、この殺し合いについては非常に手っ取り早いことだと思えた。
もしゲートがいるならばこの外見。自身の存在を見れば一発で絶望させるに至ることは間違いない。
ファントムを増やすことができないならできないで、戦いを楽しむことに専念できる。
何ら問題はない。同胞を増やす以上に、闘争を求めるバハムートにとっては。
水を得た魚のような高揚と共に、轟竜は動き出す。
ゲートと呼ばれる存在を絶望に落とし同胞を増やすことは二の次のようなものではあったが。
幹部であるメデューサからも苦言される程に、彼は好戦的で闘争を楽しんでる側になる。
面倒なことをするよりも、この殺し合いについては非常に手っ取り早いことだと思えた。
もしゲートがいるならばこの外見。自身の存在を見れば一発で絶望させるに至ることは間違いない。
ファントムを増やすことができないならできないで、戦いを楽しむことに専念できる。
何ら問題はない。同胞を増やす以上に、闘争を求めるバハムートにとっては。
水を得た魚のような高揚と共に、轟竜は動き出す。
【バハムート@仮面ライダーウィザード】
[身体]:ティガレックス@モンスターハンターシリーズ
[状態]:毒(軽微、時期に消滅)、肉体の一部が削がれてる、高揚感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]基本方針:闘争を楽しむ。願いが叶うならメデューサの意向でも叶えておく。
1:ゲートがいれば絶望させる。が、意味があるかは怪しい。
2:強い奴と戦いたい。
[備考]
※参戦時期は少なくとも死亡前。
※肉体のティガレックスは所謂原種。
※本ロワでは本来のサイズより三分の一ほどで、
全長約5m、全高約160cm、足の長さは約60cm辺りにちぢんでます
(MH2Gにおいては全長1927cm、全高483cm、足184cm)
[身体]:ティガレックス@モンスターハンターシリーズ
[状態]:毒(軽微、時期に消滅)、肉体の一部が削がれてる、高揚感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1~3
[思考・状況]基本方針:闘争を楽しむ。願いが叶うならメデューサの意向でも叶えておく。
1:ゲートがいれば絶望させる。が、意味があるかは怪しい。
2:強い奴と戦いたい。
[備考]
※参戦時期は少なくとも死亡前。
※肉体のティガレックスは所謂原種。
※本ロワでは本来のサイズより三分の一ほどで、
全長約5m、全高約160cm、足の長さは約60cm辺りにちぢんでます
(MH2Gにおいては全長1927cm、全高483cm、足184cm)
【ムスカ・ゾディアーツスイッチ@仮面ライダーフォーゼ】
王に支給。我望光明が開発した人間を怪人、ゾディアーツへ変えるスイッチ。
使用を続けると心を蝕まれ、最終的にスイッチはラストワンに変化する。
ラストワンを超えて十二使徒のゾディアーツホロスコープになれるかは定かではない。
(原作ではこれがホロスコープになれたわけではない)
このスイッチは草尾ハルが使用したハエ座のゾディアーツになれる。
感情や変化の高ぶりによって進化していく特性を持つ。
王に支給。我望光明が開発した人間を怪人、ゾディアーツへ変えるスイッチ。
使用を続けると心を蝕まれ、最終的にスイッチはラストワンに変化する。
ラストワンを超えて十二使徒のゾディアーツホロスコープになれるかは定かではない。
(原作ではこれがホロスコープになれたわけではない)
このスイッチは草尾ハルが使用したハエ座のゾディアーツになれる。
感情や変化の高ぶりによって進化していく特性を持つ。
140:転生(?)してもスライムだった件 | 投下順に読む | 142:太陽の少女と自称イケメン |