なぜかジャンケンを挑んでくる化物を殺害した浅倉は、回収した支給品を確認していた。
すでに、肉体の能力により生み出せる槍が武器として充分使えるのは確認済みだが、手札は多いに越したことはない。
その方が、より面白い戦いができるのだから。
すでに、肉体の能力により生み出せる槍が武器として充分使えるのは確認済みだが、手札は多いに越したことはない。
その方が、より面白い戦いができるのだから。
「あぁ? なんだ、このヌメヌメした感触は……」
突如手を襲った不快な感覚に、思わず浅倉は顔をしかめる。
だがその不快感に耐え、その物体をデイパックの外に引きずり出した。
全貌があらわになり、その正体が判明する。
それは、魚だった。
大きさは、本来の浅倉の身長ほどもある。
そして何より、象のような長い鼻と牙が生えているのが特徴的だった。
少なくとも浅倉にとっては、未知の魚だ。
だがその不快感に耐え、その物体をデイパックの外に引きずり出した。
全貌があらわになり、その正体が判明する。
それは、魚だった。
大きさは、本来の浅倉の身長ほどもある。
そして何より、象のような長い鼻と牙が生えているのが特徴的だった。
少なくとも浅倉にとっては、未知の魚だ。
「何だかわからんが、とりあえず……鯖じゃねえ!!」
妙に大きな声で、浅倉は叫ぶ。
なぜか、少し胸がすっとした浅倉であった。
なぜか、少し胸がすっとした浅倉であった。
「エレファントホンマグロ……か。やっぱり、知らない魚だな。
というか、これマグロか?
鼻を抜きにしても、あんまりそれっぽくないような……」
というか、これマグロか?
鼻を抜きにしても、あんまりそれっぽくないような……」
説明書を見つけた浅倉は、それに目を通す。
とはいっても、わかったのはこの魚が食用であることくらいだ。
とはいっても、わかったのはこの魚が食用であることくらいだ。
「まあ生魚持ち歩いても腐りそうだし、さっさと喰っちまうか……。
腹もそれなりに空いてるしな。
いちおう火とか通した方がいいのか、これ」
腹もそれなりに空いてるしな。
いちおう火とか通した方がいいのか、これ」
火を使うのにどこかいい場所はないかと、周囲を見渡す浅倉。
その時彼の目に入ったのは、「喫茶どんぶら」というのれんだった。
その時彼の目に入ったのは、「喫茶どんぶら」というのれんだった。
「喫茶店……。ちょうどいいな。
喫茶店なら厨房くらいあるだろ」
喫茶店なら厨房くらいあるだろ」
エレファントホンマグロを引きずり、意気揚々と浅倉はその建物に入っていった。
◆ ◆ ◆
「鼻が美味いな、エレファントホンマグロ……」
しばらく後。浅倉は喫茶店のカウンター席で適当に切って焼いたエレファントホンマグロをかじりながら、タブレットを操作していた。
すでに、放送は流れている。
伝えられた死者の中に、特に浅倉が気になるものはいなかった。
強いて言うなら、自分が殺した相手の名前が「シャンクス」だと判明したくらいだ。
すでに、放送は流れている。
伝えられた死者の中に、特に浅倉が気になるものはいなかった。
強いて言うなら、自分が殺した相手の名前が「シャンクス」だと判明したくらいだ。
「参加者名簿も……知ってる名前はほとんどないな」
忌々しげに、浅倉が呟く。
彼に覚えのある名前と言えば、「城戸真司」くらいのもの。
遊び相手として悪くはないが、それも彼が「龍騎」であることが前提の話。
「その他」の欄に名前が掲載されている城戸は、まともな肉体が与えられていないことになる。
戦闘力があるかどうかも怪しい状態の城戸に、浅倉が魅力を感じるはずもない。
彼に覚えのある名前と言えば、「城戸真司」くらいのもの。
遊び相手として悪くはないが、それも彼が「龍騎」であることが前提の話。
「その他」の欄に名前が掲載されている城戸は、まともな肉体が与えられていないことになる。
戦闘力があるかどうかも怪しい状態の城戸に、浅倉が魅力を感じるはずもない。
「まあ、強いて言うならこの名前か」
浅倉の視線が向かうのは、「浅倉威」の文字。
彼が参加者である以上、本来名簿に自分の名前があるのは当たり前だ。
だが今回の殺し合いにおいては、一概にそう言い切れない。
「精神」と「肉体」の両方に名前のある参加者は、ごく一部なのだから。
彼が参加者である以上、本来名簿に自分の名前があるのは当たり前だ。
だが今回の殺し合いにおいては、一概にそう言い切れない。
「精神」と「肉体」の両方に名前のある参加者は、ごく一部なのだから。
「俺の体を与えられた参加者が、どこかにいる……」
はっきり言えば、それ自体に浅倉が感じることはあまりない。
彼は自分の肉体に対して常人以上に執着しているわけではないし、逆に嫌悪しているわけでもない。
現在与えられている魔法少女の肉体も充分に強いし、少なくとも殺し合いの間は元の肉体に戻る理由はない。
戻りたくなったら、優勝した時の願いで戻してもらえばいい。
その程度の認識だ。
だが浅倉は、その肉体に付随しているであろうものに興味を抱いていた。
彼は自分の肉体に対して常人以上に執着しているわけではないし、逆に嫌悪しているわけでもない。
現在与えられている魔法少女の肉体も充分に強いし、少なくとも殺し合いの間は元の肉体に戻る理由はない。
戻りたくなったら、優勝した時の願いで戻してもらえばいい。
その程度の認識だ。
だが浅倉は、その肉体に付随しているであろうものに興味を抱いていた。
浅倉の指が、タブレットの画面を切り替える。
新たに表示された名簿には、「ベノスネーカー」の名前があった。
このミラーモンスターの名がその他の名簿に記載されているということは、支給品に王蛇のデッキが存在しているということ。
そして、自分の支給品にデッキがないのは確認済み。
ならば、肉体の方に支給されている可能性が高い。
新たに表示された名簿には、「ベノスネーカー」の名前があった。
このミラーモンスターの名がその他の名簿に記載されているということは、支給品に王蛇のデッキが存在しているということ。
そして、自分の支給品にデッキがないのは確認済み。
ならば、肉体の方に支給されている可能性が高い。
「いくらこの体なら、道具なしで戦えるっていっても……。
やっぱり、使い慣れた武器はほしいよなあ」
やっぱり、使い慣れた武器はほしいよなあ」
かすかに笑うと、浅倉はまた一口エレファントホンマグロを口の中に放り込む。
そしてそれを水で流し込むと、タブレットの表示を地図に切り替えた。
そしてそれを水で流し込むと、タブレットの表示を地図に切り替えた。
「しかし、どこに行くべきかねえ……」
浅倉の目が、様々な施設の間で泳ぐ。
施設の中には宿敵といっていい存在である北岡秀一の事務所もあったが、本人がいないことがわかっているのに行っても仕方がない。
嫌がらせで荒らしに行くのも一興だが、おそらくこの場にはそれよりもっと楽しませてくれる相手がたくさんいることだろう。
施設の中には宿敵といっていい存在である北岡秀一の事務所もあったが、本人がいないことがわかっているのに行っても仕方がない。
嫌がらせで荒らしに行くのも一興だが、おそらくこの場にはそれよりもっと楽しませてくれる相手がたくさんいることだろう。
「闘技場とかあれば、わかりやすかったんだがな……。
国立競技場でも行ってみるかあ?」
国立競技場でも行ってみるかあ?」
考えを巡らす浅倉。
そんなとき、新たな来客が店に現れた。
そんなとき、新たな来客が店に現れた。
「あのー、なんかおいしそうなにおいがするんで来ちゃったんですけど……」
入り口から顔をのぞかせたのは、スポーツタイプのジャケットを身に纏った女性だった。
芸能界でもやっていけそうな美貌に、媚びた笑顔を貼り付けている。
芸能界でもやっていけそうな美貌に、媚びた笑顔を貼り付けている。
「なんだ、あんたも食うかい?」
浅倉は切り身を一つ手に取ると、それを無造作に放り投げる。
女性の目をそちらに向けさせておいて、浅倉は隠し持っていた銃の引き金を引いた。
女性の目をそちらに向けさせておいて、浅倉は隠し持っていた銃の引き金を引いた。
「っ!」
女性の頬を、エネルギーの弾丸がかすめていく。
その凄まじい速さに、女性は反応できなかった。
もっと浅倉に銃の腕があれば、弾丸は顔面を直撃していただろう。
その凄まじい速さに、女性は反応できなかった。
もっと浅倉に銃の腕があれば、弾丸は顔面を直撃していただろう。
「い、いきなり何するんですか!」
「だまし討ちのつもりなら、もう少し上手くやれよ、バカが。
殺気がダダ漏れなんだよ」
「だまし討ちのつもりなら、もう少し上手くやれよ、バカが。
殺気がダダ漏れなんだよ」
抗議に対し、浅倉は憮然とした表情で言い放つ。
その瞬間、女性の顔から感情が消えた。
そして数秒後には、この世のありったけの闇をかき集めたような醜悪な表情が浮かんでいた。
その瞬間、女性の顔から感情が消えた。
そして数秒後には、この世のありったけの闇をかき集めたような醜悪な表情が浮かんでいた。
「人をだますのは得意のつもりだったんだがな……。
いやあ、いかん。この状況に、気持ちが高ぶりすぎているようだ」
いやあ、いかん。この状況に、気持ちが高ぶりすぎているようだ」
女性……否、シャンクスは、並の人間ならそれだけですくむような冷たい声で言い放つ。
「ならば、正面から殺させてもらおう」
シャンクスはどこからともなくドライバーを取り出し、それを腰に当てた。
「そりゃまさか……ライダーのベルトか?」
シャンクスの取り出したものを見て、浅倉は怪訝な表情を浮かべる。
それはどこかの未来で、浅倉自身も対峙することになる仮面ライダーのベルト。
だが今ここにいる彼にとっては、完全に未知の代物だ。
それはどこかの未来で、浅倉自身も対峙することになる仮面ライダーのベルト。
だが今ここにいる彼にとっては、完全に未知の代物だ。
『ENTRY』
「冥土の土産に、たっぷり味わっていくといい。
現実などという矮小な枠に囚われない、虚構の力を」
『SET』
「冥土の土産に、たっぷり味わっていくといい。
現実などという矮小な枠に囚われない、虚構の力を」
『SET』
続いて、シャンクスは藍色と金に彩られたバックルをドライバーにセットする。
ファンタジーレイズバックル。
おのれが生み出してしまった虚構の娘を、それでも愛することを決意した父親の思いが生みだしたアイテムだ。
ファンタジーレイズバックル。
おのれが生み出してしまった虚構の娘を、それでも愛することを決意した父親の思いが生みだしたアイテムだ。
「変身……!」
『FANTASY』
『FANTASY』
シャンクスの宣言と共に、複数の魔法陣が彼を取り囲む。
そして、バックルと同じカラーリングの装甲が装着されていく。
やがて完成するのは、希望あふれる魔術師を連想させるデザインの仮面ライダー。
仮面ライダナーゴ・ファンタジーフォームだ。
そして、バックルと同じカラーリングの装甲が装着されていく。
やがて完成するのは、希望あふれる魔術師を連想させるデザインの仮面ライダー。
仮面ライダナーゴ・ファンタジーフォームだ。
『REDY FIGHT』
「待たせたな。
準備に時間がかかった分、ここからは手早く済ませてやるよ」
「はっ、上等だ」
「待たせたな。
準備に時間がかかった分、ここからは手早く済ませてやるよ」
「はっ、上等だ」
浅倉もまた槍を出現させ、戦闘態勢を取る。
「猫のライダーは初めて見るな……。
どれほどのものか、お手並み拝見といこうか!」
どれほどのものか、お手並み拝見といこうか!」
狂気の笑みを浮かべながら、浅倉はシャンクスに襲いかかった。
◆ ◆ ◆
二人の戦いはすぐに、店内から路上へと移行した。
シャンクスが生成した光のサーベルと、浅倉の槍が何度もぶつかり合う。
シャンクスが生成した光のサーベルと、浅倉の槍が何度もぶつかり合う。
「そういえばこの近くで、手の化物が死んでいたが……。
あいつをやったのはおまえか?」
「ああ? たしかにそいつを殺したのは俺だが……。
それがどうしたぁ!」
あいつをやったのはおまえか?」
「ああ? たしかにそいつを殺したのは俺だが……。
それがどうしたぁ!」
戦闘中に突然話しかけられ、いぶかしげに思いつつも浅倉は律儀に答える。
「そうか、よくやった。そいつは俺であって俺じゃない。
俺が一番死んでほしかった男だ」
「はあ?」
俺が一番死んでほしかった男だ」
「はあ?」
シャンクスの口が紡ぐ支離滅裂な言葉に、さすがの浅倉も困惑を隠せない。
その隙を突き、大振りの一撃が放たれる。
なんとか槍で受け止めた浅倉だったが大きくバランスを崩され、急いでサーベルの届かない位置まで後退した。
その隙を突き、大振りの一撃が放たれる。
なんとか槍で受け止めた浅倉だったが大きくバランスを崩され、急いでサーベルの届かない位置まで後退した。
「ああ、思い出したぜ。
名簿を見た時、妙だとは思ったんだ。
シャンクスって名前が、二つあったからな。
おまえ、あいつの影武者か何かか?」
「さて、どうだろうな。あるいは、あいつもまがい物だったのかもしれん」
「わけのわからねえことばっかり……言ってるんじゃねえ!」
名簿を見た時、妙だとは思ったんだ。
シャンクスって名前が、二つあったからな。
おまえ、あいつの影武者か何かか?」
「さて、どうだろうな。あるいは、あいつもまがい物だったのかもしれん」
「わけのわからねえことばっかり……言ってるんじゃねえ!」
叫び声と共に、浅倉が突っ込む。
だがシャンクスはその突撃を軽やかに回避し、カウンターを放った。
浅倉の脇腹に、赤い線が引かれる。
だがシャンクスはその突撃を軽やかに回避し、カウンターを放った。
浅倉の脇腹に、赤い線が引かれる。
「くっ……」
「いちいち動揺するなよ。
俺はおまえの敵だぞ。おまえが望むような返答ばかりするわけがないだろう。
聖者でも相手にしてるつもりか?」
「うるせえ……。イライラさせるんじゃねえーっ!」
「いちいち動揺するなよ。
俺はおまえの敵だぞ。おまえが望むような返答ばかりするわけがないだろう。
聖者でも相手にしてるつもりか?」
「うるせえ……。イライラさせるんじゃねえーっ!」
苛立ちに任せ、がむしゃらに槍を振り回す浅倉。
だがそんな雑な攻撃が、シャンクスに通用するはずもない。
虚構の存在であっても、その戦闘力はオリジナルのシャンクスを基準に設定されているのだから。
だがそんな雑な攻撃が、シャンクスに通用するはずもない。
虚構の存在であっても、その戦闘力はオリジナルのシャンクスを基準に設定されているのだから。
「まるでかんしゃくを起こしたガキだな」
冷静に浅倉の攻撃を見極めたシャンクスは、槍の柄をめがけて蹴りを繰り出す。
狙いどおりの場所に命中した蹴りは、槍を浅倉の手から弾き飛ばした。
狙いどおりの場所に命中した蹴りは、槍を浅倉の手から弾き飛ばした。
「詰みだ」
浅倉の首を切り落とそうと、シャンクスがサーベルを振るう。
だがその刃が浅倉に届くより早く、シャンクスの腕を強い衝撃が襲った。
電光を纏った、浅倉の右足。それがシャンクスの腕を捉えていたのだ。
だがその刃が浅倉に届くより早く、シャンクスの腕を強い衝撃が襲った。
電光を纏った、浅倉の右足。それがシャンクスの腕を捉えていたのだ。
「そっちこそ、聖者でも相手にしてるつもりか!
武器が槍だけのはずがないだろうが!」
武器が槍だけのはずがないだろうが!」
獰猛な笑みを浮かべながら、浅倉が叫ぶ。
彼の足に装備されたのは、「キック力増強シューズ」。
使用者の脚力を大幅に増強し、サッカーボールで大木をうがつことも可能とする危険物である。
その威力を直接叩き込めば、いかに仮面ライダーといってもダメージは避けられない。
彼の足に装備されたのは、「キック力増強シューズ」。
使用者の脚力を大幅に増強し、サッカーボールで大木をうがつことも可能とする危険物である。
その威力を直接叩き込めば、いかに仮面ライダーといってもダメージは避けられない。
「次は顔面叩き潰してやるぜ!」
相手の腕を足場にして、浅倉は跳躍する。
そこから繰り出すのは、反対の足で放つ回し蹴り。
シャンクスに、防御の動きはない。
浅倉の足はそのままシャンクスの頭部に向かっていき……それを砕くことなくすり抜けた。
そこから繰り出すのは、反対の足で放つ回し蹴り。
シャンクスに、防御の動きはない。
浅倉の足はそのままシャンクスの頭部に向かっていき……それを砕くことなくすり抜けた。
「は……?」
「切り札というのは、ここぞという時まで取っておくものだぜ」
「切り札というのは、ここぞという時まで取っておくものだぜ」
仮面ライダーナーゴ・ファンタジーフォームが持つ、唯一無二にして強力すぎる能力。
それが、あらゆるものを透過できる力だ。
使いようによっては無敵となるこの能力は、この殺し合いにおいては主催者によって「連続使用は不可能」という制限を課せられていた。
ゆえにシャンクスは、ここぞという時までこの能力を温存していたのだ。
それが、あらゆるものを透過できる力だ。
使いようによっては無敵となるこの能力は、この殺し合いにおいては主催者によって「連続使用は不可能」という制限を課せられていた。
ゆえにシャンクスは、ここぞという時までこの能力を温存していたのだ。
「こいつはお返しだ」
『FANTASY STRIKE』
『FANTASY STRIKE』
攻撃を空振りし隙だらけの浅倉に対し、今度はシャンクスが蹴りを放つ。
青いオーラを放ちながらの跳び蹴り。
ファンタジーフォーム最強の大技、ファンタジーストライクである。
青いオーラを放ちながらの跳び蹴り。
ファンタジーフォーム最強の大技、ファンタジーストライクである。
「があああああああ!!」
背中に強烈な一撃を受けた浅倉は、絶叫と共に吹き飛ぶ。
その体は、近くにあった川へと転落した。
その体は、近くにあった川へと転落した。
「ちっ、面倒な……。
さすがにこの暗さで、川に入って死体を確認するのは手間に見合わん。
まあいい。あれだけの一撃を食らったんだ。
生きていたとしてもまともに動けず、溺れ死ぬだろう」
さすがにこの暗さで、川に入って死体を確認するのは手間に見合わん。
まあいい。あれだけの一撃を食らったんだ。
生きていたとしてもまともに動けず、溺れ死ぬだろう」
浅倉が消えた川を見つめながら、シャンクスは変身を解除する。
「まだまだ、殺さなければならないやつはいる……。
ウタの精神もルフィの肉体も殺して……俺が優勝してやる」
ウタの精神もルフィの肉体も殺して……俺が優勝してやる」
「本物」が言うはずのない言葉と共に、シャンクスは邪悪に笑った。
◆ ◆ ◆
「ぷはあっ!」
だいぶ下流に流された場所で、浅倉は川から顔を出した。
彼にとって、背後から攻撃されたのが幸運だった。
デイパックが盾となり、ファンタジーストライクの威力を吸収してくれたのだ。
だが、それでも浅倉自身が受けたダメージは決して小さくない。
それに盾となったデイパックは吹き飛び、支給品も四散してしまった。
残っているのは身につけていたキック力増強シューズと、他の荷物とは別に持っていたソウルジェムだけだ。
彼にとって、背後から攻撃されたのが幸運だった。
デイパックが盾となり、ファンタジーストライクの威力を吸収してくれたのだ。
だが、それでも浅倉自身が受けたダメージは決して小さくない。
それに盾となったデイパックは吹き飛び、支給品も四散してしまった。
残っているのは身につけていたキック力増強シューズと、他の荷物とは別に持っていたソウルジェムだけだ。
「やってくれたな、猫野郎……。
この借りは必ず返すぜ……!」
この借りは必ず返すぜ……!」
冷たい水の中、手負いの蛇は静かに憎悪の炎を燃やしていた。
【F-6 街/深夜】
【シャンクス@ネットミーム】
[身体]:鞍馬祢音@仮面ライダーギーツ
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:デザイアドライバー&ナーゴのIDコア@仮面ライダーギーツ
[道具]:基本支給品、ファンタジーレイズバックル@仮面ライダーギーツ、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝して本物のシャンクスになる。
0:この殺し合いを、(俺の優勝で)終わらせに来た!!
1:ルフィに会えたらその時は…帽子の他にも返すものがあるだろ?ゴムゴムの実を返して貰う。
2:優勝するためには手段を問わない。卑怯?聖者でも相手にしているつもりか、麦わらのルフィ。
3:よくやった!これは俺の身体じゃない。だが赤髪が男の時代はこの殺し合いの間は終わるんだ。
4:お前(祢音)の紛い物の身体、俺とファンタジーレイズバックルによく馴染むぜ。
5:優勝したら願いを叶えて貰った上で主催者達を背後から一突きする。殺し合いを勝手に開いて巻き込んだからには命をかけろよ。
6:I can swim.
7:なぁウタ、この殺し合いに平等なんてものは存在しない…。
[備考]
※この身体で覇気を使えるかどうかは後続にお任せします。覇王化は制限により使えない扱いになります。基本的には誰かに教える事も出来ません。
※このシャンク(単数形)は主に「MONSTERsJOHN TV」のONE PIECE考察動画のサムネネタが元になっています。
※ファンタジーフォームの透過能力は、制限により1回使用するごとに1分のインターバルが必要です。
[身体]:鞍馬祢音@仮面ライダーギーツ
[状態]:ダメージ(小)
[装備]:デザイアドライバー&ナーゴのIDコア@仮面ライダーギーツ
[道具]:基本支給品、ファンタジーレイズバックル@仮面ライダーギーツ、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝して本物のシャンクスになる。
0:この殺し合いを、(俺の優勝で)終わらせに来た!!
1:ルフィに会えたらその時は…帽子の他にも返すものがあるだろ?ゴムゴムの実を返して貰う。
2:優勝するためには手段を問わない。卑怯?聖者でも相手にしているつもりか、麦わらのルフィ。
3:よくやった!これは俺の身体じゃない。だが赤髪が男の時代はこの殺し合いの間は終わるんだ。
4:お前(祢音)の紛い物の身体、俺とファンタジーレイズバックルによく馴染むぜ。
5:優勝したら願いを叶えて貰った上で主催者達を背後から一突きする。殺し合いを勝手に開いて巻き込んだからには命をかけろよ。
6:I can swim.
7:なぁウタ、この殺し合いに平等なんてものは存在しない…。
[備考]
※この身体で覇気を使えるかどうかは後続にお任せします。覇王化は制限により使えない扱いになります。基本的には誰かに教える事も出来ません。
※このシャンク(単数形)は主に「MONSTERsJOHN TV」のONE PIECE考察動画のサムネネタが元になっています。
※ファンタジーフォームの透過能力は、制限により1回使用するごとに1分のインターバルが必要です。
【浅倉威@仮面ライダー龍騎】
[身体]:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
[状態]:ダメージ(中)、魔法少女に変身中、デイパックなし
[装備]:ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、キック力増強シューズ@名探偵コナン
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:戦いを続ける
1:シャンクスにリベンジする。
2:戦う相手を探す。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※ソウルジェムは支給品に含まれず、破壊されると死亡するものとします。
※槍は魔法で出したものであるため、支給品に含まれません。
[身体]:佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ
[状態]:ダメージ(中)、魔法少女に変身中、デイパックなし
[装備]:ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ、キック力増強シューズ@名探偵コナン
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:戦いを続ける
1:シャンクスにリベンジする。
2:戦う相手を探す。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※ソウルジェムは支給品に含まれず、破壊されると死亡するものとします。
※槍は魔法で出したものであるため、支給品に含まれません。
[備考(共通)]
※喫茶どんぶらの店内に、エレファントホンマグロ(可食部分残り8割)@ONE PIECEが放置されています。
※F-6にレイガン@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL、浅倉の不明支給品0~1、シャンクスの不明支給品0~2が散乱しています。
ただし、ファンタジーストライクの衝撃で破損している可能性があります。
※喫茶どんぶらの店内に、エレファントホンマグロ(可食部分残り8割)@ONE PIECEが放置されています。
※F-6にレイガン@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL、浅倉の不明支給品0~1、シャンクスの不明支給品0~2が散乱しています。
ただし、ファンタジーストライクの衝撃で破損している可能性があります。
【エレファントホンマグロ@ONE PIECE】
ローグタウンでサンジが食材として仕入れた魚。
偉大なる航路突入直後に調理されて振る舞われたが、真面目な話をしている間にルフィが一人でほぼ食べ尽くしてしまったため一悶着起こることに。
ルフィいわく、鼻が美味いらしい。
ローグタウンでサンジが食材として仕入れた魚。
偉大なる航路突入直後に調理されて振る舞われたが、真面目な話をしている間にルフィが一人でほぼ食べ尽くしてしまったため一悶着起こることに。
ルフィいわく、鼻が美味いらしい。
【レイガン@大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL】
シリーズ皆勤賞の、射撃系アイテム。
威力は低いが弾速が速く、射程も非常に長い。
かつて任天堂が発売していた「光線銃」がモチーフと言われているが、公式で明言されてはいない。
シリーズ皆勤賞の、射撃系アイテム。
威力は低いが弾速が速く、射程も非常に長い。
かつて任天堂が発売していた「光線銃」がモチーフと言われているが、公式で明言されてはいない。
【キック力増強シューズ@名探偵コナン】
電気と磁力でツボを刺激することで、キック力を大幅に高めることができるスニーカー。
小学生の肉体になってしまったコナン(新一)の自衛手段として阿笠博士が制作したが、
自衛には明らかに過剰な破壊力を持ち、初使用時はコナンもドン引きしていた。
電気と磁力でツボを刺激することで、キック力を大幅に高めることができるスニーカー。
小学生の肉体になってしまったコナン(新一)の自衛手段として阿笠博士が制作したが、
自衛には明らかに過剰な破壊力を持ち、初使用時はコナンもドン引きしていた。
16:眠れ赤子のように、消えよ数多の塵のように(前編) | 投下順に読む | 18:逃げたい逃げたい |
時系列順に読む | ||
登場話185:何やってんだお前ェっ!!! | シャンクス | |
登場話171:シャンクス、ありがとうございました。では、ロペまち占いです。 | 浅倉威 | 37:命(きぼう)の果てに |