ここは会場内にある無数のビル群、その狭い路地の中。
そこには怪物から逃げ惑う少女がいた。
桃色の髪の毛をした、ゆるふわな雰囲気を醸し出す少女だった。
「え~!何なのコレ~!?わたし、なんでこんな目に遭っているのー!」
彼女の名前は各務原なでしこ、料理することも食べることも大好きなキャンプ女子である。
そしてそんな彼女の背後にはおおよそ人とは思えない異形の怪物が迫っていた。
昆虫そのものの頭部に大きく膨れ上がった腹部を持つ、ノミと人間が合わさったかのようなグロテスクな異形だった。
彼女はこの殺し合いに飛ばされて間もなくこの怪物と遭遇してしまい、そして必死に逃げ惑って今に至るというわけだ。
怪物はノミの口器から涎を垂らしながら、なでしこを追いかけていた。
その速度は人間の比ではなく、なでしこが必死に走るもすぐに追いつかれるのは明らかだった。
怪物はノミの口器から涎を垂らしながら、なでしこを追いかけていた。
その速度は人間の比ではなく、なでしこが必死に走るもすぐに追いつかれるのは明らかだった。
しかしそんなさなか、彼女は近くに灯りの灯った建物を見つけた。
沢山の赤い提灯が並ぶ、昔懐かしいたたずまいの居酒屋だった。
そしてその中には人影のようなものが見えていた。
沢山の赤い提灯が並ぶ、昔懐かしいたたずまいの居酒屋だった。
そしてその中には人影のようなものが見えていた。
誰か人がいる、そう考えた彼女は迷うことなくそのガラス戸を開きその中へと入っていく。
「誰かいませんか!怪物に追いかけられているんです!!」
彼女が逃げ込んだ先には二人の男がいた。
ねじり鉢巻きに白シャツを削出まくりした無精ひげの男と、楽士風の服装とそれには似つかわしくない鉄下駄を履いた男だった。
その二人の男は突然の訪問者の登場によって互いに顔を見合わせていたが、ノミのような怪物がガラス戸を破って現れるのを見ると楽士風の男が口を開いた。
「ゲンさん、ムシ野郎といいおんな、どっちが好きだい?」
「聞くまでも、ねえだろうよ!」
「聞くまでも、ねえだろうよ!」
その言葉とともに、その二人はなでしこを助けることを選んだのだ。
楽士風の男は足を高く振り上げて鉄下駄を飛ばし、それを怪物の顔と腹部に命中させてひるませる。
そして無精ひげの男は手にした刀で怪物を高く切り上げると共に謎の爆発が起こり、その怪物は地上へと落下すると静かに崩れ去っていくのだった。
そして無精ひげの男は手にした刀で怪物を高く切り上げると共に謎の爆発が起こり、その怪物は地上へと落下すると静かに崩れ去っていくのだった。
その様子になでしこは驚きと感動の表情を浮かべる。
そして『ゲンさん』と呼ばれていた無精ひげの男は肩を鳴らしてその刀を鞘へと収めると彼女の方に振り向き口を開く。
そして『ゲンさん』と呼ばれていた無精ひげの男は肩を鳴らしてその刀を鞘へと収めると彼女の方に振り向き口を開く。
「おい、大丈夫か嬢ちゃん?」
「あ、はい!ありがとうございます!」
「あ、はい!ありがとうございます!」
その言葉になでしこはようやく我を取り戻し、彼へと感謝の言葉を返す。
「おいおい、俺にはねえのかい?」
「あ、ありがとうございます!助かりました!」
「へへっ、いいってことよ」
楽士風の男の言葉にもなでしこは礼を言い、彼は鉄下駄を履き直しながら笑って返す。
「あ、ありがとうございます!助かりました!」
「へへっ、いいってことよ」
楽士風の男の言葉にもなでしこは礼を言い、彼は鉄下駄を履き直しながら笑って返す。
そんな二人の様子になでしこはようやく落ち着きを取り戻すと改めて口を開く。
「あの……助けていただいてありがとうございました」
「ああ、いいってことよ。俺はリュート。そしてこちらが……」
「ゲンってんだ、まあゲンさんとでも呼んでくれ」
「あ、わたしは各務原なでしこって言います!」
「ああ、いいってことよ。俺はリュート。そしてこちらが……」
「ゲンってんだ、まあゲンさんとでも呼んでくれ」
「あ、わたしは各務原なでしこって言います!」
彼女の言葉にリュートとゲンさんは笑い、そしてなでしこも笑顔でそれに答えていくのだった。
それから数分後……
「ふぅん、"ニホン"ってところから、気づいたらこんなところに……ねぇ」
「嬢ちゃんにはすまねぇけど、俺たちが知らないリージョンなんだよなぁ……」
「えっと、世界は一つという訳じゃなくて…さまざまな世界があって…なんだか頭が痛くなってきたよぉ~」
「嬢ちゃんにはすまねぇけど、俺たちが知らないリージョンなんだよなぁ……」
「えっと、世界は一つという訳じゃなくて…さまざまな世界があって…なんだか頭が痛くなってきたよぉ~」
彼らはお互いに情報交換をし、そして今に至る。
なでしこが話した内容にゲンさんは頭を抱え、リュートは困った表情で頭をかく。
そんな二人になでしこは苦笑しながら自分の頭では処理できないほどのカルチャーショックに口を開く。
なでしこが話した内容にゲンさんは頭を抱え、リュートは困った表情で頭をかく。
そんな二人になでしこは苦笑しながら自分の頭では処理できないほどのカルチャーショックに口を開く。
だがそれでも彼らには共通の目的があった。それは……
「……よし!乗り掛かった舟だし『ここから脱出したい』という目的も同じだ、俺も手伝おう。ゲンさんもいいかい?」
「ああ、俺もこんな所にいるのも嫌だしな。いいぜ」
「えっ?」
「ああ、俺もこんな所にいるのも嫌だしな。いいぜ」
「えっ?」
リュートの言葉になでしこは思わず驚きの声をあげてしまう。
そんな彼女にリュートは言葉を続ける。
そんな彼女にリュートは言葉を続ける。
「おいおい、嬢ちゃんだけここに置いてくって訳にもいかねえだろ?それに俺たちは『ここから脱出したい』って目的は同じなんだし、な?」
「ああ、一人より大勢の方が心強いしな」
「えっと、それは……ありがとうございます!」
「ああ、一人より大勢の方が心強いしな」
「えっと、それは……ありがとうございます!」
リュートの言葉にゲンさんも同意の言葉を口にする。その言葉になでしこは笑顔で礼を言い頭を下げるのだった。
そんななでしこにリュートは言葉を続ける。
そんななでしこにリュートは言葉を続ける。
「まあでも、脱出の方法もわかんないから、まずはここら一帯を回ってみようか」
「ああ、そうだな」
「……あ!あの!」
「ああ、そうだな」
「……あ!あの!」
そんな彼らになでしこは手を挙げて口を開く。
「ん?どうした、嬢ちゃん?」
「えっと…その…」
「えっと…その…」
そんな彼女の様子にゲンさんが尋ねると共に、なでしこのお腹から大きな音が鳴り始めた。
「……ああ、そういうことね。じゃあまずは腹ごしらえと行こうか」
「…そうだな……」
「……すみません……」
「…そうだな……」
「……すみません……」
そして彼らは居酒屋の調理場へと侵入し、腹ごしらえの準備をするのだった……。
【リュート@SaGa Frontier(サガフロンティア)】
状態:健康
服装:縦縞の帽子や長ズボンなど楽士といった様子の格好
装備:鉄下駄@SaGa Frontier(サガフロンティア)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:殺し合いなんてあまりしたくないし、脱出を目指す。
01:ゲンさんとともに、脱出するための仲間を集める。
02:ゲンさんがここに来てるってことは、サンダーとかもこっちに呼ばれちゃってんのかねぇ……?
03:なでしこちゃんの友達も探す。
04:まぁ、なんとかなるさ。
参戦時期:リュート編エンディング後
備考
※ゲンさんやサンダー以外の他の知り合いに関しては、後続の書き手に任せます。
※なでしこを未開のリージョン(異世界)出身の女の子と認識してます。
状態:健康
服装:縦縞の帽子や長ズボンなど楽士といった様子の格好
装備:鉄下駄@SaGa Frontier(サガフロンティア)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:殺し合いなんてあまりしたくないし、脱出を目指す。
01:ゲンさんとともに、脱出するための仲間を集める。
02:ゲンさんがここに来てるってことは、サンダーとかもこっちに呼ばれちゃってんのかねぇ……?
03:なでしこちゃんの友達も探す。
04:まぁ、なんとかなるさ。
参戦時期:リュート編エンディング後
備考
※ゲンさんやサンダー以外の他の知り合いに関しては、後続の書き手に任せます。
※なでしこを未開のリージョン(異世界)出身の女の子と認識してます。
【ゲン@SaGa Frontier(サガフロンティア)】
状態:酔いがさめている
服装:ねじり鉢巻きに袖まくりした白シャツ1枚と腹巻
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:生き残る。積極的に殺し合うつもりはないが、向かってくるならば容赦はしない。
01:まずは脱出するための方法を考える。
02:もっと酒が欲しい。
参戦時期:リュート編エンディング後。そのため故郷を滅ぼした元凶に対する敵討ちが済んだ後。
備考
※なでしこを未開のリージョン(異世界)出身の女の子と認識してます。
状態:酔いがさめている
服装:ねじり鉢巻きに袖まくりした白シャツ1枚と腹巻
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:生き残る。積極的に殺し合うつもりはないが、向かってくるならば容赦はしない。
01:まずは脱出するための方法を考える。
02:もっと酒が欲しい。
参戦時期:リュート編エンディング後。そのため故郷を滅ぼした元凶に対する敵討ちが済んだ後。
備考
※なでしこを未開のリージョン(異世界)出身の女の子と認識してます。
【各務原なでしこ@ゆるキャン△(アニメ版)】
状態:健康、先ほどの怪物に関する恐怖とストレス(中)
服装:本栖高校の制服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、SA・ホットライン
思考
基本:元の世界に帰りたい。
01:リュートさんたちと共に行動する。
02:リンちゃんやあきちゃん、あおいちゃん、斎藤さんにグビ姉が呼ばれてないといいんだけど……。
03:お腹、空いた~……。
参戦時期:第2期の13話(最終話)以降。
備考
※リュートおよびゲンの話から、様々な異世界があることを知りました。
状態:健康、先ほどの怪物に関する恐怖とストレス(中)
服装:本栖高校の制服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、SA・ホットライン
思考
基本:元の世界に帰りたい。
01:リュートさんたちと共に行動する。
02:リンちゃんやあきちゃん、あおいちゃん、斎藤さんにグビ姉が呼ばれてないといいんだけど……。
03:お腹、空いた~……。
参戦時期:第2期の13話(最終話)以降。
備考
※リュートおよびゲンの話から、様々な異世界があることを知りました。
【施設解説】
- 居酒屋@現実
…会場内のどこかに設置された居酒屋。
日本式の飲み屋で酒類と料理などを提供する飲食店で、年季の入った木製のテーブルと椅子が複数置かれている。
なお設備自体は充実してるものの店員にあたるNPCは不在のため、自分達で調理などを行う必要がある。
日本式の飲み屋で酒類と料理などを提供する飲食店で、年季の入った木製のテーブルと椅子が複数置かれている。
なお設備自体は充実してるものの店員にあたるNPCは不在のため、自分達で調理などを行う必要がある。
【NPC解説】
- ドレインディモス@バイオハザード3
…T-ウイルスに感染した生物から吸血したノミが二次感染で突然変異して誕生したイレギュラーミュータント。
ノミとは異なりこちらは人間の脳脊髄液を栄養源としており、口内からバネ仕掛けのごとく高速で突き出した口吻を人間の喉に刺し込み頚椎から髄液を吸い上げる。
その後、十分に養分を得るとオスがメス化して産卵する等、単体で繁殖が可能である。
ノミとは異なりこちらは人間の脳脊髄液を栄養源としており、口内からバネ仕掛けのごとく高速で突き出した口吻を人間の喉に刺し込み頚椎から髄液を吸い上げる。
その後、十分に養分を得るとオスがメス化して産卵する等、単体で繁殖が可能である。
【支給品解説】
- 鉄下駄@SaGa Frontier(サガフロンティア)
…リュート@SaGa Frontier(サガフロンティア)に支給。
その名の通り鋼鉄製の下駄で、高い防御力を誇る足用防具。
またこの鉄下駄をシュートして放つ『鉄下駄シュート』という技も存在する。
その名の通り鋼鉄製の下駄で、高い防御力を誇る足用防具。
またこの鉄下駄をシュートして放つ『鉄下駄シュート』という技も存在する。
- どうたぬき@風来のシレンシリーズ
…ゲン@SaGa Frontier(サガフロンティア)に支給。
名のある刀工師が鍛えた一流の刀で、この武器を愛用している風来人も多い。
名のある刀工師が鍛えた一流の刀で、この武器を愛用している風来人も多い。