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  • 真贋バトルロワイヤル
  • 閑話F:魔女狩りクエスト/神殺しゲーム

真贋バトルロワイヤル

閑話F:魔女狩りクエスト/神殺しゲーム

最終更新:2025年05月29日 08:49

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「いったたた....。流石に無茶しすぎましたかね。」
 ノワルとの激闘の末ビクトリー・キズナバスターの暴発により飛ばされたマジアベーゼは、瓦礫の山に大の字になって倒れていた。
 爆発で吹っ飛ばされることはトレスマジアと戦いで何度も経験している。
 それでもマジアベーゼの息はわずかに荒く、四肢に力が入らない。

 制約がかかった上で消耗の激しい真化を使った。
 その上ビクトリー・キズナバスターに許容量を上回るエネルギーを注ぎ込んだのだ。
 落下のダメージを気にならないほど、ノワルとの戦いによる消耗は大きかった。
 ふらふらとした足取りで立ち上がる少女の姿は、破廉恥な悪の女幹部ではなく、どこにでもいそうな女学生のものであった。

 「変身も解けてますか。周りにも人はいないようですし。皆さん別方向に飛ばされたようですね。」
 ビクトリー・キズナバスターの爆発によってバラバラに飛ばされた中、逆方向に飛んでいく影が2つ見えた。
 あの影が自分以外の4人だろう。見渡しても周りには誰もいなかった。

「まあ、お三方なら問題ないでしょう。
 千佳さんは少し不安ですが、マジアマゼンタなら何とかするでしょうし。」
 ノワルとの戦いを通じ、4者4様に共に戦った戦士にうてなは信頼を置いていた。
 他の皆は大丈夫。胸をなでおろしたうてなであったが、問題は消耗した上に孤立したうてな自身だ。
 そもそもここはどこだ?
 さっきまでいた街はまがりなりにもうてなのいた街と同等、なんならそれ以上の発展を遂げていた近未来的な空間だった。
 だが今いる場所は人気のない裏通りがずっと続いているように、ひび割れたコンクリートがむき出しになった建物ばかりだった。

 少しでも体を休めようと壁にもたれ掛かったが、背中からじゃりじゃりと不快な音が混ざる。
 壁をよく見ると黄土色の砂がびっしりとこびりついていて、ガラスに映るうてなの背中も砂で汚れてしまっていた。
 砂を払いつつ遠くに目をやると、荒廃した都市の奥には無限に広がる砂の大地。
 アビドス砂漠が人間を拒むように熱気を立ち上らせていた。

「……砂漠?
 あんな近代都市のすぐそばに砂漠ですか!?」
 先ほどまでうてながいたF-7エリアは、ゲームエリア的には『租界』と呼ばれる位置に属する。
 現在うてながいるのはE-8エリアとE-9エリアの境目だ。
 租界の外周部は元となった『トウキョウ租界』からみると『ゲットー』と呼ばれるスラム街が形成されている場所である。ゲームエリアではアビドス砂漠と都市との境目でもある。
 彼女のいる空間はちょうど『ゲットー』と『アビドス自治区』が混在した、砂に塗れた活気のない都市の様相を呈していた。
 あまりに生活感のない世界にしばし立ち尽くしていたうてなだが、じゃりじゃりと砂の混じった足跡が背後から聞こえ勢いよく振り返る。

「ほら!こっちだよジークくん!!何か落ちてきたところ!」
 息を切らせながら走る少女の声が聞こえる。
 落下してきた何か――おそらくうてなのことだろう――を探してここまで走ってきたのだろうか。

「ほら!多分このあたり!誰かいる!」
「待ってくれユメ!危険な参加者の可能性もあるんだからそう不用意に近づいては……。」
 男の叫びも虚しく、勢いよく十字路を曲がった少女とうてなの目が合った。
 エメラルド色の髪をして凹凸の強調された恵体の少女、頭上には太陽を思わせる光輪が浮かんでいた。
 その”見覚えのある”姿を前に、うてなは悲鳴をあげトランスアイテムを構えた。

「おあぁぁぁぁぁ!!!!羂索!!」
「ひぃん。ち、違うよぉ!!!」
 絶叫と共に、この殺し合いの主催と瓜二つの顔を指さすうてな。
 女もまた泣き出しそうな声でパニックを起こしていた。
 遅れて走ってきたホムンクルスの青年が両者をなだめるまでの間、文字通り姦しいやりとりが租界の端で続いていた。

◆◇◆◇◆

 午前7時30分の紫関ラーメンに、ラーメン屋特有の油の交じり合った濃厚な空気はなかった。
 年季の入った木造建築は最低限の清掃こそされているが、逆に言えばそれだけ。
 営業どころか仕込みさえしている様子はなく。
 厨房の奥には法被のような制服を着た柴犬型の獣人が、そんな店の状態を気にするそぶりもなく新聞を読んでいた。

「邪魔をする。何か飲み物があれば頂きたいのだが。」
「…………」
 ジークがそう挨拶しても、店主は返事どころか視線さえ向けない。
 何が面白いのかニヤリと笑う姿がどうにも不気味で、3人は自然と柴犬店主から最も離れた席に腰を下ろした。

 ユメの姿もあって一悶着ありそうな出会いになってしまったが、ジークのとりなしで梔子ユメが羂索ではない正真正銘の本人だとうてなも理解した。
 熱気と乾燥が厳しい砂漠での立ち話ではなく柴関ラーメンで腰を落ち着けて話そうとユメが提案し、疲労の色が濃いうてなも賛同したのだ。

「改めて自己紹介をさせてくれ、俺はジーク。」
「梔子ユメだよ。さっきはごめんね。驚かせちゃったよね。」
「いえ、いいんです。こっちこそ大声出してすいませんでした。柊うてなです。」
 ぺこりと頭を下ろし、うてなは向かいに座る二人をうてなはまじまじと見つめる。
 線が細く見るからに無害なジークはまだしも、羂索の姿もあって梔子ユメには無意識に警戒してしまう。
 見定めるようなうてなの視線を前に、ニコニコと朗らかな笑顔を梔子ユメは崩さない。

「この奥の砂漠に行きたい場所があってね。ジーク君と一緒に向かっていたの。
 そしたら街の方に黒いドームが見えて、その方角から落下してきた何かが見えたから追いかけたんだ。」
「それが私だったんですね。
 それでも、わざわざ追いかけてくることなんてなかったんじゃ……。」
 ノワルのラストレクイエムが覆いつくした魔力の影が目についたのは分かる。
 だが、その区画から飛んできた人間を助けに向かう理由は無いはずだ。

「だって、心配じゃない。」
 うてなの問いに、梔子ユメはあっけらかんとそう言い切った。
 その姿は、壇上で嬉々として殺し合いのルールを説明していた人物と、全くといっていいほど結びつかない。
 真剣な眼差しを向ける少女に、うてなは呆れたような安心したようなため息をついた。

(……本心で言ってますね。この人。)
 マジアマゼンタや横山千佳と同じ、純粋で善性の人物。
 額に縫い目がないこと以上に、その言動が彼女が羂索ではない証明に思えた。

「あのドーム、消えたと思ったら中にあった建物もすっかりなくなっちゃってたんだよ!」
「ああ、遠くに見えたビル群やハイウェイがすっぽりなくなるというのはなかなか衝撃だった。
 何があったか、知ってる限りでいいから聞かせてくれないか。」
 「いいですよ。あのエリアで何があったか、その一部始終をお話ししますよ。」




 「そんなことがあったなんて……」
 話を聞いたユメの顔は青ざめ、ジークは難しそうに顔をしかめる。
 マジアベーゼとなったうてなやアルカイザーの奮戦、マジアマゼンタやイドラの捨て身の抵抗。
 特攻ともいえる魔法を得た千佳の勇気に、五人の絆を重ねての脱出劇。
 それだけの相手がそろっても、F-7エリアを破壊するノワルに令呪さえ使わせることが出来ていない。
 嗜虐的な性癖に噛み合った拘束魔法は文字通り無敵。 高い殺傷力を持つ天使のような使い魔の群れも危険に過ぎる。
 ”とっておき”と称した魔法を前に、決して弱くない参加者たちでさえ命からがら脱出することが限界だった。

「脱出した後闇檻の内部がどうなったかはわかりませんが。話を聞く限り大規模な破壊があったようですね。
 ノワルの魔力を考えれば区画1つを破壊することは十分に可能でしょう。」
 うてなの断言に、ユメは息を呑んだ。
 F-7エリアを包み空間にある建物すべてを破壊した闇檻のドームは、遥か遠くにいたジークとユメさえ目にとまるものだ。
 災害と言える現象がただ一人の参加者が令呪も用いずに起こしていたとは思いもよらなかった。

「……俺とユメは、見知った参加者が少ない。
 少しでも情報が得られたらと思っていたが……想像以上だな。
 今聞いた名前を確認したい、名簿を出すから少し待ってくれ。」
 ジークは名簿アプリを開き。うてなが上げた名前を指さした。
 ノワル。イドラ・アーヴォルン。横山千佳。
 うてなが出会った名前のうち、見つかった名前は3人だけだった。

「ノワルの名前は確認した。
 うてなが言っていたイドラと千佳も見つかった。
 だが『アルカイザー』と『マジアマゼンタ』という名前はないな。」
「本名で入っているのかな?変身ヒーローみたいな名前だし。」
「確かに、ルルーシュの放送を聴く限り仮面ライダーガッチャ―ドと仮面ライダーゼイン以外にも”仮面ライダー”なる存在はいるようだし、それと同じだろう。
 デクや烈怒頼雄斗のように、本名とコードネームのようなものが並列されている参加者との違いは依然不明だが……。
 俺が思っていたより、複数の名前を持つ参加者は多いのかもしれないな。」
 考察を重ねるジークとユメをよそに、ノワルとの戦いもあって名簿を確認できていなかったうてなは、自分の名前を探していた。
 「あ、あった。」
 『マジアベーゼ』ではなく『柊うてな』の名前を無事に見つける。
 だがその顔は下にある名前を見て一気に青ざめた。
 花菱はるか。水神小夜。天川薫子。
 うてなのクラスメイトであり、関わりのある友人の名前が並べられていた。

 「うてなちゃんの友達もいたんだ……3人も。」
 「ノワルとの戦いで名簿を確認する余裕なんてなかったですからね。気づくのが遅れました。
 しかしどうして……彼女たちはただの一般人ですよ。」
 ギリギリと歯ぎしりをたて、うてなは名簿を睨みつける。
 魔法少女イミタシオの策略に彼女たちが巻き込まれたことを思い出す。
 だがマジアベーゼへの復讐の巻き添えになったあの時と違い、彼女たちも正規の参加者として殺し合いに巻き込まれていた。
 うてなは知らない。ここに名前がある3人がずっと戦いつづけている”トレスマジア”であることを。
 3人の知人はうてなにとって、殺し合いには似つかわしくない優しく善良な一般人でしかないのだ。

「心配だよね。……分かるよ。
 私も、後輩がこの殺し合いに参加させられているから。」
 梔子ユメは、この場で最も特異な立場にいる人物だ。
 何せ、肉体を主催者に使用されている。名簿のユメの名前を見て羂索と誤認し敵意を向けている参加者だって少なくない。
 だがそう言った事情を抜きにした彼女は、後輩ともども殺し合いに巻き込まれただけの少女でしかない。
 同じ立場にいるのだと、うてなはハッと顔を上げた。

「ユメさんもですか。」
「うん、小鳥遊ホシノって名前が、私の後輩。
 とっても強くてとっても頼りになるけれど、無茶しちゃうところがあるからさ、心配だよ。
 どうにか合流したくて動いているんだけど、そんな怖い人がいる場所で大丈夫かな……。」
 小鳥遊ホシノ。梔子ユメが唯一この殺し合いに来る前から知っていた名前だ。
 似た命名法則の名前は何人かいたが、その人たちは知らない子だという。
 ただ一人の後輩の無事に心を痛める姿は、やはり羂索とは全く一致しなかった。

「……そういえば、行きたい場所があるんでしたよね。」
「うん、この砂漠の奥にアビドス高校っていう場所があるんだけど。
 ……私たちの学校なんだ。
 といっても、生徒は私とホシノちゃんだけなんだけどね。」
 困り顔を浮かべたユメが地図アプリを開くと。ちょうど紫関ラーメンの北にある区画にアビドス高校と名前がある。
 学校と全校生徒が殺し合いに巻き込まれているなんて、人数が少ないとはいえどんな確率だとうてなは内心毒づいた。
 羂索がユメの姿をしていることと言い、梔子ユメに怨みでもあるんじゃないかと言いたくなる。

「ホシノちゃんは、きっとここに向かうだろうなと思ってさ。
 ……甘い考えかな?ノワルみたいな怖い参加者もいるのに。」
「そんなことないと思いますよ。
 ユメさんが唯一の先輩で、お二人にとってアビドス高校は大切なものなんでしょう?」
 柊うてなは自分の通う学校に特別な思い入れがあるわけではない。
 友達もいるし、花壇に水をやるような何気ない日常もまあ悪くない。
 好きか嫌いかなら好きなのだろうが。それ以上のものかと問われたならばはいと即答は出来ないだろう。

 同じ質問をしたとして梔子ユメはきっと即答できるのだろう。
 先輩と後輩 ただ2人だけの学校。
 それがどんなものかうてなには想像さえできないが。
 とても大切なものだということは、ユメの太陽のような笑顔から伝わってくる。

「私が小鳥遊ホシノならアビドス高校に向かうと思いますよ。
 たどり着けるかは分からないので何とも言えないですが。」
「あはは。実はジーク君もそう言ってたんだぁ。」
 そうはにかむ姿は、紛れもなく梔子ユメのもので。
 その姿に羂索のイメージは全く残っていなかった。

◆◇◆◇◆

「俺からも言っておきたいことがある。
 ノワルは危険だ。どこかで無力化する必要が出てくるだろう。
 大規模な破壊を巻き起こし、数人がかりでも討伐しきれない参加者をだ。」
 ジークの言葉に、うてなは強くブンブンと頷いた。
 性癖の不一致もあり、ノワルを倒す必要があると一番強く思っているのはうてなだった。

「その上で聞いてほしいんだが。
 参加者の中に一人、ノワルに並ぶ実力者がいる。」
 名簿を動かし、ジークはある一人の名前を指さした。
 ちょうどうてなの真上にある名前には『アルジュナ・オルタ』と書かれている。

「ジークくんの見知った参加者って、この人の事?」
「いやそうじゃない。
 すまないが、俺は彼のことを何も知らないし、会ったこともない。
 だが、その強さだけなら断言できる。」
 「……言ってることが矛盾してませんか?」
 首をかしげる少女達に、「少し、込み入った説明をするぞ。」と肩の力抜き息を整えた。

 「……2人は、アルジュナという人物についてどこまで知っている?」
「「聞いたこともないです。」」
「インドの叙事詩、マハーバーラタにその名を記された大英雄だ。
 そして彼の宿敵に、カルナという男がいる。
 アルジュナに比肩する力を持つとされる、施しの英雄と呼ばれる男だ。
 そのカルナと、俺は戦ったことがある。」

 思わず告げられたカミングアウトに、うてなとユメの「はぁ!?」という素っ頓狂な声が店内に響いた。

「アルジュナとカルナは物語に出てくる英雄だって言いましたよね!?」
「より正確には神話だな。当然、俺自身がその神話の時代を生きた存在という訳ではない。
 だが願望器を巡って相争う魔術儀式において、その折に歴史上の偉人や神話の存在をサーヴァントとして従えるんだ。
 その儀式のことを、『聖杯戦争』と言う。
 羂索も言っていたが覚えているか?令呪も元は聖杯戦争に用いられるものだ。」
「そういえばそんなことを言っていたような……。」
 ユメはそれどころではなかったし、うてなもほとんどうろ覚えではあったのだが。
 羂索はそんなことを言っていた気がするなとこくこくと頷いた。

「つまりジークさんはその聖杯戦争の経験者で、サーヴァントになったカルナと戦ったってことですか?」
「その通りだ。
 カルナの強さをうてなにも分かるように言えば……拘束魔法や使い魔の代わりに太陽の熱量と極限に高められた武力を持つノワルと言ったところか。
 人格という意味では天と地ほども差があるようだが……。少なくとも出力の面は話を聞く限り大差はないな。」
「さらっとノワル並とかいってますけど、本当に化け物じみた強さなんですよ!?」
 ノワルの強さを肌で知っているうてなが顔をしかめた。
 あの場にいたマジアマゼンタやアルカイザーも決して弱くない。それでも束になってなおノワルには届かなかった。
 自分と同系統だからこそ、ノワルの規格外な力をうてなが一番感じ取っていた。

「並の強さじゃないことはカルナと戦った俺も身をもって知っている。
 ……アルジュナに話を戻すが、少なくともカルナと肩を並べた彼の強さも両者と同等レベルはあると見るのが自然だ。」
 ジークの憶測にうてなの顔は苦虫を嚙み潰したような顔をした。
 あまり会いたいとは思えなかった。
 味方になってくれれば頼もしいことこの上ないが、殺し合う可能性がある以上楽観的な考えではいられない。
 その上ノワルと違い男となれば、いよいよもって食指も好奇心も働かなかった。
 せめて話の通じる相手であってほしいとうてなは思う。

 「ジークくん。サーヴァントは歴史上の偉人もなるんだよね。
 ということは。この豊臣秀吉や徳川家康もサーヴァントってことなの?」
 「それは分からない。
 だが、アルジュナに関しては間違いなくサーヴァントだ。」
 ユメの問いに、ジークは指を2つ立てる。
「根拠は2つ。1つはこのオルタという名前。
 異霊(オルタ)というのはサーヴァントの中でも特殊な存在だ。
 本来の属性と反転した者や、その英雄の核となる要素が裏返った者たちのことだ。」
「成程……そういう存在ですか。」

「反転?裏返った?」とユメはクエスチョンを浮かべたが。うてなにはどことなくジークの言ったことが分かった気がした。
 うてなの頭に浮かんだ姿は、かつて暴走した己自身。
 矜持を失い。美学を失い。誇りを失い。その果てに至る異端の英雄像。
 醜く咲いた欲望の華は、いわばマジアベーゼ・オルタとでも言えるものだろうか。
 そう称するのは、なぜだかとてもしっくりきた。

「だとすると、アルジュナ・オルタは”英雄”としてのアルジュナとは別の性質を持った人物になるのでは?」
「さっきも言ったが俺はアルジュナ・オルタ本人については全くの無知だ。
 どう反転しどういた性質を持つ英霊なのか。憶測で言うの難しい。」
「だとしたら、味方になってくれる可能性は低そうですね。」
 内心、ノワルを倒す戦力として期待していたのだが。反転した存在などと聞かされては望み薄。
 自分が似たような状態になったことを思い返せば、共闘は期待できないなと失望したように肩を落とした。

「似たような経験をしているから分かりますが、核が歪み反転した存在なんて碌なものじゃないですからね。」
「うてなちゃん。なんだかすごく大人っぽいね。」
「魔力の量や質といい一般人ではないと思っていたが。何者なんだ?」
 「また余裕があればお話ししますよ。
 それで、もう1つの根拠とは何ですか?」
「名簿の並びだ。
 クルーゼの放送を信じるなら、名簿の並び順には意味がある。
 うてなと友人が並んで記載されていたことや、ユメと小鳥遊ホシノが近しい位置にあることも恐らく偶然ではないだろう。
 そして、アルジュナ・オルタの少し上にはこの名前がある。」
 ホットラインをのぞき込むうてなとユメ。
 ジークの指さしたのは見覚えのない日本人の名前だ。

「藤丸立香?」
「この殺し合いに招かれた中で俺が唯一知ってる相手だ。
 下にいるマシュ・キリエライトも話には聞いているが……今回は置いておく。
 彼はサーヴァントと深い関係を築いているマスターだ。並んで名前があるアルジュナ・オルタはサーヴァントとみて間違いない。
 それに、この殺し合いの場においてアルジュナ・オルタについて詳しい知識を有する人間は彼をおいてほかにいないだろう。」
「つまり、これ以上アルジュナ・オルタについて知るには、彼を頼るしかないと。
 ――ノワル並の強さがあるというのは分かりましたが。裏を返せばノワルと同等の脅威になる可能性だってありますよね。」
「反転したアルジュナがこちらと対話の通じることを願うしかないな。」
 投げやりにも思える結論に、3人の面持ちも暗くなる。

「…………。」
 その様子を柴犬店主はじっと見つめている。
 期待以上の何かを得たかのように、獣の口角は上がっていた。

◆◇◆◇◆

「というのが、私がジークさんと梔子ユメさんから聞いた情報です。」
『遠くに行ったと思ったら、とんでもない話してくるわね……。』
 紫関ラーメンから少し離れたビル沿いで、マジアベーゼの姿になった柊うてな。
 その手にはタロットのようなカードの中には、黒いローブを纏う美女が描かれている。
 うてなが聴いた梔子ユメやジークの情報。
 特にアルジュナ・オルタの存在に対し、描かれた美女――イドラ・アーヴォルンのため息交じりの声が、うてなの持つカードから溢れた。

「やっぱりとんでもないですか?」
『ノワル並の相手がもう一人いて、ベーゼの予想じゃ味方にはならなそうなんでしょ。余裕で最悪の類よ。
 ……まあアルジュナについては置いておいて。梔子ユメが本人だって知れたのは嬉しい情報ね。
 今連絡してるこのカードも梔子ユメのものなんでしょ?』
「ええ。1枚頂きました。」
 うてなの持つカードは、梔子ユメに支給された『お助けカード』というアイテムだ。
 本来は藤丸立香の令呪と簡易召喚をベースに、契約したサーヴァントからアドバイスがもらえるものだが。
 うてなが持つカードはバトルロワイヤル用に調整が施され、使用者と面識がある参加者をカードに呼び出し会話ができるのだ。

『思ったんだけど、さっさとこのカードで小鳥遊ホシノや藤丸立香と連絡を取ったほうがよかったんじゃない?
 特に藤丸立香ならアルジュナ・オルタについて詳しく知ってるんでしょ?』
「この会場で出会った人じゃないと呼び出せないらしいです。
 それにこのカード使い捨てで3枚しかないんですよ。」
 うてなの説明に『便利なのか不便なのかわかんないわね』とイドラは残念そうに返した。

 『それで、ベーゼはどうする?
 こっちはアルカイザーと一緒にいて。千佳とマゼンタを探そうと思っているんだけど。合流する?』
 イドラの提案に、ベーゼは「いいえ。」と首を横に振る。

 「貴方達とはノワル打倒のために手を貸したに過ぎません。
 まあノワルが健在である以上協力関係を維持できるのは好都合ではありますし。合流するのも1つの手ではありますが。」
『だったら!』
「ただ、私としては少し思うところがありましてね。
 このままジークさんとユメさんと共にアビドス高校に向かいますよ。」 
 ”魔法少女の敵”のスタンスを崩さない彼女が、マジアマゼンタのいる自分たちの仲間になるとは――イドラ含む4人にとってはほぼ仲間のような扱いだとしても――言わないだろう。
 だからベーゼの答えに特別の驚きはない。
 だが”思うところ”というもって回った言い回しが、微かに震えて聞こえたことがイドラには気になった。

『……何かあった?』
「この殺し合いに友人が巻き込まれていると知りましてね。私の正体も知らない子たちです。」
『それは、なんていえばいいのかしら。』
「お気遣いはいいですよ。
 ……魔法少女の戦いならともかく。戦う力のない一般人を巻き込むのは私の流儀に反します。
 貴女やアルカイザーはまだしも、あの場に千佳さんがいることにも内心ムカついていたんですよ。
 アビドス高校に向かうであろう小鳥遊ホシノを筆頭に、ノワルを倒すための戦力を集めることが一番の理由ではありますが。
 ……その子たちを見つけて危険域から遠ざけたいというのも、正直なところです。」

 戦いの間は猛々しく見えたマジアベーゼの姿だが、正面から見ると年相応(流石に自分より年下だろう。)だなとイドラは思う。
 一般人を巻き込むのが流儀に反するというのも事実だろうが、危険に巻き込まれた友人を不安に思う姿もマジアベーゼの――その奥にいる変身者の本音だろう。
 ノワルと波長が合う――趣味は合わない――変態ではあるが、イドラや他の面々が彼女のことを仲間だと思っている理由には、マジアベーゼの端々からノワルにはない人としての優しさが見え隠れするからだ。
 そう気づいてイドラは微笑んだ。ベーゼ本人は気づいているのだろうか?

『つまり友達を助けたいってことでしょ。
 ひょっとしてマゼンタじゃなくて私に連絡したのもそれが理由?』
「私はマジアマゼンタの……魔法少女の敵ですからね。
 協力することはまだしも彼女達にこういった話はできません。」
『難儀な奴。』
「それに、言われるまでもなく彼女なら困っている人たちを見捨てませんから。」
 力強く断言するマジアベーゼの姿からは、魔法少女マジアマゼンタへの無尽の信頼が垣間見える。
 他者をどこまでも信じるその姿はイドラの知る男と少し似ていた。

『ちょうどいいし伝えておくわ。
 名簿にあるキズナレッド……浅垣灯悟ってのが本名なんだけど。
 もし出会ったら私の名前を出しなさい。絶対に力になってくれるから。
 ……ベーゼはちょっと苦手かもしれないけど。アイツほど頼りになる人はいなし、困っている人たちを見捨てるやつじゃないからね。』
「並びから薄々思っていましたが。やはりあなたの縁者でしたか。
 信頼できる相手は1人でも欲しいですし、ありがたく頼りにさせてもらいますよ。」
 イドラのすぐ上に並んでいた特徴的な名前。
 名簿の名前には意味があるとクルーゼが言っていた(マジアベーゼは放送を聞いていないので、ジークからの又聞きだ。)からイドラと面識があるだろうと考えていたが。予想は当たっていたようだ。

「ということはキズナブラックという方もお知り合いで?
 名前を見る限りではキズナレッドの仲間でしょうか。」
『…………いえ。キズナブラックはキズナレッドの形態の1つよ。使うと暴走状態になる危険なものだったけど。
 私の知らない世界(バース)の存在じゃない限り、その参加者も浅垣灯悟。
 ギラや十代と同じようなものね。』
『ただ……』 そう言いよどむイドラの神妙な面持ちが、声だけでベーゼにも伝わってくる。
 キズナブラックは本来キズナレッドの暴走形態。
 それがわざわざ別の参加者として登録されているのであれば。覇王十代や宇蟲王ギラのように明確な別存在なのだろう。
 キズナレッドとは別存在で”キズナブラック”と言える人物に、イドラは心当たりがあった。

『おそらくキズナブラックは、私やキズナレッドとは別の世界線の浅垣灯悟。
 キズナシルバーと出会わず。絆を喪い。仲間を失い。並行世界の私も死んだ。そんな世界の存在よ。
 私たちは”バッドエンド”と呼んでいたけれど、話題に合わせるならさしずめ”キズナレッド・オルタ”ってところかしらね。』
「別の世界線ですか。この殺し合いの主催者ならやりかねないのが恐ろしいところです。」
 冷静に返してはいるが、ベーゼの頬に冷や汗が垂れた。
 イドラがああも力強く『頼りになる』と言い切る人間の、”バッドエンド”とまで称される姿(まつろ)。
 いったいその人物に何があったのか。イドラの神妙な声も相まってとても聴く気にはなれなかった。

「……キズナブラックにはイドラさんの名前は出さないほうがいいですかね?
 聞いた限りでは激昂させてしまうと言いますか。火に油を注いでしまう印象なのですが。」
『いいえ。出していいわ。
 彼の知るイドラじゃないけれど。彼が『イドラ』を愛してくれたことは知っているもの。本質は変わっていないはず。
 それにバッドエンドの彼は失った絆への執着で戦い続けてる。あんな痛々しい姿、見てられないし見捨てられない!
 私とレッドは彼も救うって決めてるの!!』
 キラキラとした声で言い放つイドラ。
 力強く煌めく魔導士の言葉に、ベーゼは内心感動で飛び上がりそうになっていた。
 カードを介した通信でなく目の前で見ていたら多分とんでもない顔をしていただろう。
 イドラ・アーヴォルンが魔法少女でないことが、何かしらの損失に思えてならない。

「やはり貴女は私が期待した通りの人間です。
 魔法少女じゃないのが実に惜しい。」
『あいにく大魔導士でやらせてもらってるからね。
 それにマゼンタみたいなフリフリは似合わないし。年も貴女たちより上よ。』
「おや。興味あります?衣装でしたらイドラさんなら余裕で似合いますよ。
 ちなみにイドラさんおいくつです?」
『16よ』
「20で魔法少女やってる人知ってるので全然大丈夫ですね。」
『ほんとに大丈夫かしらそれ!?』
 そうこう会話を続けていると、カードが光だしサラサラと粒子になって消えていく。
 どうやらお助けカードには時間制限があったようだ。

「そろそろカードも時間切れらしいです。
 ……花菱はるか。水神小夜。天川薫子。
 この3人を見かけたら。保護をお願いします。
 あのヒーローにもそう伝えておいてくださいね。」
 静かな声で”柊うてな”はそう言った。
 使い終えたカードを投げ捨て路地裏から駆け出すマジアベーゼの姿を、消えゆくカードを通じてイドラは見つめる。
 ノワルとの戦いで見せた威厳や偏執をほとんど見せない姿が年相応に小さく見えた。

『わかったわ。必ず助け……え?花菱はるか?ちょっとその名前って――――』
 イドラが何か言い終わる前にカードは光の粒子となって空気に溶ける。
 イドラが気づいた真実は、マジアベーゼには届かなかった。



「終わったのか?」
「ええ、1人で話したいという我儘に答えていただき。感謝します。」
「気にしないでいいよ~。
 こっちこそうてなちゃんが一緒に来てくれて嬉しいもん。」
 変身を解いた柊うてなが砂漠の入り口で待つジークとユメに手を振ると、ユメが大きくはしゃいだ様子で両手を振り返す。
 マジアベーゼであることを明かしてない都合、マジアベーゼとしてしか接していないイドラとは2人の見えないところで話したかった。
 変身する場所を選んでいられるような環境ではないので2人に正体を隠すのは難しい。
 頭では分かっているのだが、日ごろの癖というのは抜けないなとうてなは思う。

「おかげさまで、イドラさんとアルカイザーの無事は確認できました。
 マジアマゼンタは問題ないでしょうし、千佳さんもマゼンタがどうにかするはずです。
 またイドラさんの知り合いであるキズナレッド。浅垣灯悟さんは信頼できる人物だそうです。
 もう一人のキズナブラックについては、少々特殊なので後ほどお話ししますが。こちらも浅垣灯悟という名前です。会えれば協力できるかもしれません。」
「キズナレッドとキズナブラックって、名簿でイドラさんの近くにあった人だよね。
 私とホシノちゃんみたいに、やっぱり知った人たちが固まってるんだね。」
「ありがたいな。ノワルのような参加者がいると聞き内心警戒していたのだが。
 信頼に足る参加者も相応にいるようで一安心だ。」
 ほっと3人が安堵の息をつく。
 常人とはかけ離れた経験をしている3人ではあるが。その一瞬は愉快な学生の語らいのように見えた。

「うてな。1つ思ったのだが、いいだろうか。」
「はい、なんでしょうか?」
 緩んだ空気に感化されたのか、ジークは軽い気持ちで質問を投げかける。
 浅垣灯悟のことを聞いてから。
 なんなら名簿を見た時から気になっていた質問であった。

「君とマジアマゼンタは元の世界でも知り合いだ。
 名簿には名前がなかったが、参加者である以上浅垣灯悟のように別の名で名簿に記載があるはずだ。」
「……何が言いたいんです?」
「君と同じ世界から来ていることを考えれば、マジアマゼンタの正体は君のゆう「あーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」 」

 うてなのあげた奇声にジークとユメは思わずかがんで耳を塞ぎ、申し訳なさそうにうてなの顔を見あげた。
 今にも誰かを殺しそうな殺伐とした目つきは、ジークの発言が柊うてなの地雷だと嫌でも読み取れた。

 柊うてな。
 エノルミータ総帥。マジアベーゼ。
 彼女は、魔法少女の正体には触れない主義であった。

 「……それ以上言うと本気で叩き潰しますよ。」
 「よく分かんないけれど、多分これはジークくんが悪い。」
 「……すまない。以後気を付ける。」

 マジアベーゼであることさえ知らないジークがそれをくみ取るのは酷ではあるが。
 うてなにとっては死活問題でもある問いかけに、ジークはただ謝ることしかできなかった。



【エリアD-9/アビドス砂漠/9月2日午前7時30分】

【ジーク@Fate/Apocrypha】
状態:健康
服装:本編の服装
装備:浅打@BLEACH
令呪:残り三画(竜告令呪)
道具:缶コーヒー@現実(残数2本)
 ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:可能な限り被害を少なくゲームを終了させる
01:大聖杯はどうなっているのだろうか...
02:ユメと協力 殺し合いに乗り気でない参加者を探す
03:ノワルはどこかで倒しておく必要があるだろうな
04:アビドス高校に向かう。可能なら小鳥遊ホシノと合流する
05:すまないうてな……。マジアマゼンタの正体については考えないことにする。
参戦時期:本編終了後 
備考 ※FGOコラボイベントのイベントの記憶も有しています
 ※時系列的には邪竜の姿が正しいですが、ホムンクルスの姿をしています。本人は羂索の制約によるものだと考えています
 ※うてなからノワルについての情報を得ました。またノワルと対立した面々を信頼できる人物として認識しています

【梔子ユメ@ブルーアーカイブ】
状態:健康
服装:アビドス高校の制服
装備:
令呪:残り三画
道具:お助けカード@Fate/Grand Order
 ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:羂索の目的を知る
01:私の姿をした。羂索……
02:ジークと協力 殺し合いに乗り気でない参加者を探す
03:ホシノちゃんもいるんだ……
04:アビドス高校に向かう、可能ならホシノと合流する
05:ノワルとアルジュナ・オルタは要警戒。
参戦時期:行方不明になった後
備考 ※ゲームに参加する前後の記憶が朧気です。 少なくとも自分が死んだような記憶はないです
※うてなからノワルについての情報を得ました。またノワルと対立した面々を信頼できる人物として認識しています
※お助けカードは残り2枚です

【柊うてな@魔法少女にあこがれて】
状態:疲労(小)、ダメージ(中)
服装:学生服/マジアベーゼのコスチューム
装備:トランスアイテム(エノルミータ)@魔法少女にあこがれて、支配の鞭@魔法少女にあこがれて
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:無益な殺生はしないが、魔法少女の輝くところを見たい
01:ノワルは恐ろしい奴だったけどそれ以上にいいもの見れてよかった♡
02:魔法少女にデレる悪役ムーブ……悪くないかも
03:どうしてあの3人が……。
04:アルジュナ・オルタ……。あまり味方になってくれそうな予感はしませんね。
05:ネタバレ。やめてください。
参戦時期:少なくともマジアベーゼ 夜蜘蛛の帳に覚醒後
備考
支給されたイノセンスは横山千佳に譲渡しました。



【エリア???/???/9月2日午前7時30分】
【イドラ・アーヴォルン@戦隊レッド 異世界で冒険者になる】
状態:疲労(大)、精神的疲労(中)、ダメージ(中)、ノワル戦のトラウマ(極大)、快楽の残滓
服装:黒い露出度高めのローブ
装備:
令呪:残り二画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いを止めて元の世界へ生還する
01:ビクトリー・キズナバスターに無理させすぎた……!
02:ノワルに対して最大限警戒
03:マジアベーゼは仲間になってくれると思ってるわ
04:キズナブラックには思うところがある。助けたい。
05:アルジュナ・オルタ……ノワル並の強さなんてあまり考えたくないわね
06:はるかと千佳を探す。……ベーゼの言ってた花菱はるかって、マゼンタのことよね?
参戦時期:フォリング防衛戦(33話)終了後~35話終了
備考
※うてなと情報共有し、アルジュナ・オルタやアビドス高校に関する情報を得ました
※少なくともアルカイザーと同じ場所にいます

◆◇◆◇◆





「いやぁ。随分面白い話聞けちゃったねぇ。」
 1人残った店内で。柴大将は歪んだ笑顔を浮かべた。

「うてなとかいう嬢ちゃんの話なら、あの飛んでた金髪魔女ちゃんがノワル。
 となると...”アレ”がアルジュナ・オルタってやつかな?」

 新聞に隠れていた男の左目に、紫関ラーメンよりずっと遠くの王城が映る。
 コーカサスカブト城にて激突したノワルとアルジュナ・オルタ。
 危険人物2人が起こした破壊の跡が、支給されたアイテム『魔界の凝視虫(イビルフライデー)』を通じて男の視界に届く。
 忌々し気に飛び去る金髪の魔女に、感情薄く移動を続ける褐色の青年。
 両者戦いの余波で、シュゴッダムの王城は半壊状態だ。
 その惨劇が、その破壊が、その強さが。
 虫越しに映るたびに口角があがり、脳がアドレナリンで満ちていく。

 コーカサスカブト城にいた他の人間についても視界の端には映ってはいた。
 仮面ライダーに軍人、22世紀型の古めかしいロボットに勇者然としたイカれた男。
 粒ぞろいと言っていい、茅場とクルーゼの人選もなかなかのものだ。

 それでも、彼の興味を引いた参加者はノワルとアルジュナ・オルタの2名だけだ。
 特に、アルジュナ・オルタにはこの男の血を騒がせるものがある。
 肉食獣のような笑顔を男は――『神殺し』のメラは無表情に移動する神に向けていた。

 「アルジュナと言えばインドラの息子だっけ?
 パーンダヴァ5兄弟の三男。マハーバーラタの英雄か。
 だがそれでも『神の子』止まり。
 『神殺し』の俺の獲物としては格落ちだと思っていたが……」
 厭世的ともいえる神秘を身に纏う青年を前に、メラは楽しそうに舌なめずりをした。

 「このメラ様の目はごまかせねえぜ~。
 マジモンの『神』だ。それもただの神でおさまる器じゃねえな。
 サーヴァントとやらになった影響か?いくつかの神性が混ざってるんじゃねえか?
 まあ、攻略できれば同じだけど!」

 椅子から立ち上がり、体を伸ばす。
 みるみるうちに柴犬の姿が、道化師のような派手な男に変わっていった。
 彼がかつて『神殺し』を成した際に得た戦利品。狡知の神が持つ変身能力で店主のNPCに化けていたのだ。
 本物の柴大将は既にメラの手で殺され、蠅のたかる死肉となっているだろう。

 「さてと、こいつらの攻略法を探りつつ。バトルロワイヤルをエンジョイしますか。
 この調子ならノワルとアルジュナ・オルタに並ぶ獲物も、もう1,2人くらい用意されてそうだしな。」

 期待に胸を膨らませ高笑いをあげつつも、メラの目は獲物を追い続ける。
 本来低コストで無数に飛ばせる魔界の凝視虫(イビルフライデー)だが、その力は大きく制限され自分とは違うエリアには2~3匹しか飛ばせない。
 そのわずかな虫を、ノワルとアルジュナ・オルタの監視に利用していた。

 メラは人間としては短絡的で享楽的だが。ゲーマーとしては相手を見極めきちんと対策を練るタイプだ。
 コーカサスカブト城の戦いを見守るために、人のいない紫関ラーメンに潜んでいたのも。
 メラにとって弱者ともいえる少年少女を見逃したのも。
 この痛快な怪物たちを殺す『攻略情報』を得るためだ。

 普段世界を滅ぼすように。動きは最短で最速を狙おう。
 創世の神にそうしたように。獲物の攻略法を見つけ出し、魔女狩りを/神殺しを成し遂げよう。
 藤丸立香なる人物と出会えれば最高だ。少年の話では奴が何か知っていることは間違いないのだ。

「じゃあいきますかぁ!!」
 魔女と神を殺すため。ついでに人を殺すため。
 神殺しによるバトルロワイヤル最速クリアが、この瞬間本格的に始動した。

【エリアD-8/紫関ラーメン/9月2日午前7時30分】
 【メラ@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐】
状態:正常、ダメージ(小)、ノワル・アルジュナオルタに対する期待(大)
服装:いつもの服装
装備:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐
   Ⅹギーツレイズバックル@仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐
令呪:残り三画
道具:魔界の凝視虫@魔人探偵脳噛ネウロ
 ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:愉快に楽しくバトルロワイアル
01:狙うは優勝。派手にカッコよく決められれば更によし。
02:次キズナブラックに会えば、サクッと殺す。
03:錬金術使いの仮面ライダー(りんね)に若干の不快感。
04:ノワルとアルジュナ・オルタを本ゲームにおける標的に、同等の実力者がもう1・2人はいると予想
05:ノワルとアルジュナ・オルタを観察 藤丸立香に会えば聞き出す
参戦時期:クロスギーツビクトリーで世界を滅亡させ帰還した直後
備考
※ロキの変身能力が使用可能ですが、一度使用すると暫く使用できず、見た目以外は変身できないです。レジスター・令呪を隠すこともできません。
 クロスギーツに変身する場合はメラ本来の姿である必要があります



【支給品紹介】

 お助けカード@Fate/Grand Order
 ・梔子ユメに支給
 妖精双六虫籠遊戯において、妖精王の介入により味方サーヴァントを呼び出し助言ができるようになったテコ入れアイテム
 本ロワにおいては「バトルロワイヤル会場内で面識がある」「相手の顔と名前を知っている」相手をカードの中に呼び出すという形で連絡を取れるアイテム。
 カルデア式簡易召喚の応用であり元ネタでは呼び出された相手の描写は無いが、本ロワでは呼び出された相手にも会話の内容は記憶され、呼び出されている間動けなくなるなどの制限もない。

 魔界の凝視虫@魔人探偵脳噛ネウロ
 ・メラに支給
 謎を喰う魔人が扱う777の能力(どうぐ)の1つ 読みは『イビルフライデー』
 眼球に昆虫のような羽と足が生えた形状をしており、飛び回っては使用者と視界を共有し細かな雑用もこなす
 無数に存在し本来は消耗の少ないアイテムであるが、本ロワでは制限として同時に展開できるのは『使用者と同一エリア内で20匹ほど』『使用者と別エリアでは2~3匹』が上限となっている
 メラは別エリアに飛ばしている虫のうち2匹を『ノワル』『アルジュナ・オルタ』の監視のため使用している

 【NPC紹介】

 柴大将@ブルーアーカイブ
 柴関ラーメンの店主である柴犬型の獣人
 キヴォトスでは珍しい人情味溢れる大人であり、生徒からの信頼も厚い人格者
 ――なお、本編で登場した柴大将は全てメラの変身であり、本物は既にメラの手で殺されている
 別固体が存在するかどうかは後述の書き手様にお任せします

024:さよならアクアリウム 投下順 026:悪の巣窟キヴォトスとはなにか
015:linkage ─そしてラグナロクは続く─ 時系列順 032:使いこなすCard&Energy!!
009:魔法少女ラブリーチカの災難 ―闇檻の胎動―(後編) 柊うてな 060:幕間:やがて冥黒という名の雨
候補作194:Fate/TwilightArchive 梔子ユメ
ジーク
候補作073:それでも、ハッピーエンド/バッドエンドのその先で メラ 081:渇望SP:運命と狂気の矛先
009:魔法少女ラブリーチカの災難 ―闇檻の胎動―(後編) イドラ・アーヴォルン 057:C♯0

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