atwiki-logo
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このウィキの更新情報RSS
    • このウィキ新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡(不具合、障害など)
ページ検索 メニュー
真贋バトルロワイヤル
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
真贋バトルロワイヤル
  • ウィキ募集バナー
  • 目安箱バナー
  • 操作ガイド
  • 新規作成
  • 編集する
  • 全ページ一覧
  • 登録/ログイン
ページ一覧
真贋バトルロワイヤル
ページ検索 メニュー
  • 新規作成
  • 編集する
  • 登録/ログイン
  • 管理メニュー
管理メニュー
  • 新規作成
    • 新規ページ作成
    • 新規ページ作成(その他)
      • このページをコピーして新規ページ作成
      • このウィキ内の別ページをコピーして新規ページ作成
      • このページの子ページを作成
    • 新規ウィキ作成
  • 編集
    • ページ編集
    • ページ編集(簡易版)
    • ページ名変更
    • メニュー非表示でページ編集
    • ページの閲覧/編集権限変更
    • ページの編集モード変更
    • このページにファイルをアップロード
    • メニューを編集
    • 右メニューを編集
  • バージョン管理
    • 最新版変更点(差分)
    • 編集履歴(バックアップ)
    • アップロードファイル履歴
    • ページ操作履歴
  • ページ一覧
    • このウィキの全ページ一覧
    • このウィキのタグ一覧
    • このウィキのタグ一覧(更新順)
    • このページの全コメント一覧
    • このウィキの全コメント一覧
    • おまかせページ移動
  • RSS
    • このwikiの更新情報RSS
    • このwikiの新着ページRSS
  • ヘルプ
    • ご利用ガイド
    • Wiki初心者向けガイド(基本操作)
    • このウィキの管理者に連絡
    • 運営会社に連絡する(不具合、障害など)
  • atwiki
  • 真贋バトルロワイヤル
  • 被験体の進化における考察:寄生編

真贋バトルロワイヤル

被験体の進化における考察:寄生編

最終更新:2025年09月26日 09:15

sinjitsurowa

- view
だれでも歓迎! 編集
 アトロポスと別れた九堂りんねが南に進んだことに対した理由はない。
 グリオンを倒す。そう決意を固めたはいいもののグリオンがどこにいるのか今のりんねに分かるはずもない。
 わずかに北の地で彼がシノンを殺したのはつい先ほどの話とは言え、グリオンが瞬間移動の1つや2つ出来ないはずもない。
 とどのつまり、今の彼女にグリオンの場所を探す当てはなく。ただたださっきまでいたアビドス高校とは逆方向に進みたかったというだけのことだ。

「せめて仲間が欲しいわね。黒見セリカや亀井美嘉……は流石に信用されないでしょうし。」
 黒い指輪をはめた手で髪にかかる砂を払いのけりんねは呟く。
 トワイマイトマジェードの力を手にしたとは言え、グリオンの力は未だ未知数。
 ノノミのような手駒をいくつも生みだしている可能性さえある以上、グリオンを倒す前に協力者を集めることは急務だった。
 そうして耳をそばだてる九堂りんねが、風切り音以外の声を捉えたのはあるオアシスの近くだった。

「どうしてそこまで頑ななのよ!」
「マーヤには悪いけど、これは……これだけは絶対に譲れない!」

(言い争ってる?
 2人とも武器を取っているようには見えないから、戦っているわけじゃないんだろうけど……)
 りんねの視界の端で、りんねと同年代のふたりの少女が顔を突き合わせて互いに睨みつけている。
 仮面ライダーのベルトや起動キーがわんさか支給されているこの場所で、2人とも戦う力が無い可能性が低い以上。殺し合いの只中というわけではないように見えた。
 普段のりんねならワーワー騒ぐ少女達に眉の1つもひそめたかもしれないが、この場のりんねはむしろほっとしたように胸をなでおろす。

                   ・・・・・・・・・
(……言い争いをしてるってことは2人とも会話ができる参加者。ってことよね?)
 メラのように対話能力が挑発と殺傷力に変換されているわけでもなく。
 ダークマイトのように会話をするつもりがない参加者でもない。
 出会った参加者の絶対数が少ないりんねにしても、話ができる参加者が2人もいるということはまたとない機会に違いない。
 ピリピリした空気を漂わせる中、りんねは意を決して歩み寄る。

「あの……。」
「誰!」
 そう叫んだのは金髪の少女だった。宝石のように赤い瞳にはこちらへの敵意と警戒が渦巻いている。
 もう一人の黒い髪を靡かせる少女は言葉こそ発さないが、手にはいつの間にか起動キーが握られている。あえて見えるように握っているのは、こちらが不用意な動きをすればすぐさま攻撃できるという警告も兼ねているのだろう。
 ヒリつく視線を一身に受けながら、九堂りんねは両手を上げた。
 いやに堂々とした態度がダークマイトの影響によるものであると、りんね本人は気づいていなかった。

「私は九堂りんね。話したいことと聞きたいことがある。」



 「そんなことがあったんだ……」
 互いにここまでの情報を伝え、星野瑠美衣はしんみりした表情を浮かべる。
 さっきまでは心のどこかでここまでの戦いに巻き込まれているのは自分たちだけではないのかという考えがあったが、りんねの話すダークマイトやグリオンの凶行はその考えを払拭するには十分すぎた。
 望月穂波のことを思い出し悲し気にうつむく瑠美衣に対し、マーヤはその話に眉をひそめる。無論その原因はりんねではなくグリオンにある。

「ダークマイトは没したとはいえ。グリオンという男が健在なのは困るわね。」
 単体で仮面ライダーを殺せる存在が参加者級のNPCを複数生み出している。
 荒唐無稽とさえいえるりんねの話を嘘だと切り捨てたい気持ちはあったが、それができるほど楽観的な女であればマーヤ・ガーフィールドという女はここにはいないだろう。
 竜となって暴れる者、NPCを操る者、常識の範疇にいない危険な参加者が山ほどいることはマーヤとて理解している。
 少なくともグリオンはいずれ倒す必要はあるだろう。九堂りんねの全てを信用できるとは言わずとも、グリオンを何とかするまでは共闘すべきだろう。
 自分の中で考えをまとめるマーヤだったが、りんねに投げかけられた問いを前に考えを止めた。

「ところで2人はどうして言い争ってたの?」
 瑠美衣やマーヤが考え込んだように、りんねも2人の遍歴は理解している。
 超知能ゼアの存在。望月穂波という勇気ある少女。氷竜や鬼龍院羅暁のようなグリオン並みに危険な参加者たち。
 それらについては今後対処する必要があるとはいえ、りんねが聞いた限りでは2人が言い争っていた理由はそのいずれも関りがない。
 りんねの言葉にマーヤは困ったように眉を寄せ、瑠美衣は嫌なことを思い出したと目を吊り上げた。

「大したことではないのだけど……」
「大したことだよ!!」
 マーヤの言葉を遮り瑠美衣は叫ぶ。
 ここがオアシスのど真ん中でなければ蹴りの1つでも入れていたのではないかと思わせるほどの爆発寸前の憤慨だ。

「ルルーシュのあの態度は許せない!マーヤの仲間でもあいつと協力するのは絶対に嫌!
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 あんな自分に都合が悪い参加者は死んで当然みたいなことを言う奴の、何を信じろっていうのよ!!」
「……。」
「そういうことね。」
 気持ちは分かる。言葉にそんな思いをにじませりんねは頷いた。
 ダースドラゴンとの遭遇で聞き逃した初回と異なり、ルルーシュの二回目の放送はりんねだって耳にしている。
 プロトガシャットなるバグスターウイルスに関するアイテムを入手した。曰くエターナルやタイガといった強力な仮面ライダーを撃破した。
 ルルーシュの偉業を喧伝するは目を見張る者こそあれ、傲岸不遜という言葉を形にしたような尊大で威圧的なものには間違いなく。

「ビスマルクや松坂さとうって人が何をしたかは知らないけど、その人たちが死んだことをあいつは良い事みたいにへらへら笑顔で言ってんの!!
 格別の褒美?何よそれ。人が死んだのに褒美だの称号だの!アンタがその人たちを否定する権利があるわけない!!」

 そしてルルーシュの配下であるドラえもんがそうだったように、その態度に難色を示す参加者は少なくない。
 特に星野瑠美衣にとって、 自分以外の参加者を己の肥やしのように扱い嘲笑うルルーシュの態度は、最愛のママが死んだときに何も知らずにバッシングを向けた不特定多数の”大衆(クズ)”の姿を瑠美衣に想起させるものではあった。
 ましてやここに居るのは、復讐心に心が染まった漆黒の宝石。なおの事その態度は受け入れられない。
 鬼気迫る言葉にりんねはキズナブラックの姿を思い出し、その憤慨に同意するわけにはいかずとも共感も理解も出来てしまうマーヤは唇をかみしめた。

 ルルーシュの協力者であるマーヤは、彼が冷酷ではあれ無意味に他者を貶める類の人物ではないと知っている。
 だがそれがどうした。――理由があれば貶めていいのか?マーヤをもってして背筋が冷たくなる瑠美衣の瞳が、そんな問いを投げかけている。
 その問いにマーヤは答えない。答えられないわけではなく、どう答えても瑠美衣の思想と一致することは無いのだろうと悟っていた。
 この場にいるのが自分ではなくロロならば、ルルーシュの思想を認めない瑠美衣を糾弾したかもしれないが。そんなことを口にする権利が自分にあるとはマーヤには思えなかった。

「……りんねはどう思うの。ルルーシュのこと。」
 その問いに、他人が乗り移ったかのような堂々とした立ち振る舞いでりんねは答えた。

「私も、正直協力できるとは思えない。
 マーヤさんの言ったことは分かるし、ルルーシュの考えも理解できないわけじゃないけど。それでも彼は他の参加者の命を軽視しすぎてる。
 ルルーシュがゲームを終わらせるつもりなのはマーヤさんから聞いて分かったけど。それでも瑠美衣ちゃんの言ったことが正しいよ。」

 2対1。こうなっては流石にマーヤとて無理に事を進める理由はない。
『自分を悪として他の参加者の結束を促す』というルルーシュの選択が間違いとは思わないものの、過激で攻撃的なものであることは否定しようがない。りんねの言葉にも一理あるなとふうと息を吐きだした。

 「そう。流石にこれ以上、こちらの意見を押し通すわけにはいかないかしらね。
 ルルーシュの味方な私が貴女たちに同意することはできないけれど……その考えが間違いでないことも分かるもの。」

 マーヤにとって最優先事項は家族を殺したカーリー・ディゼルへの復讐だ。そのためにはこの殺し合いを生き残り元の世界への帰還が絶対条件。
 逆に言えばそれ以外の手段に制限はないのだ。ルルーシュが極めて優秀な人物だと知っているマーヤではあるが、ルルーシュへの協力は『最短かつ最良の手順』でこそあれ『唯一絶対の手段』ではない。
 星野瑠美衣の精神性を高く評価していること。九堂りんねという仮面ライダーと協力を築けたこと。氷竜や鬼龍院羅暁に並ぶ未知なる脅威であるメラやグリオンの存在。
 ルルーシュ陣営への合流とそれらの事情がかけられた天秤は後者に傾いた。マーヤはルルーシュのことを信用しているし信頼しているが信奉はしていないのだ。

「目下の優先事項は危険な参加者の排除。特にグリオンを倒すことを優先しましょう。
 瑠美衣もりんねさんもそれでいい?」
「私は構わない。」
「……うん。ゴメンマーヤ、私ちょっと言いすぎた。」
「大丈夫よ。むしろ瑠美衣がここまではっきり本音を言ってくれて安心した。」

 マーヤの言葉は本心だ。自身の意志をはっきり伝えるというのは自身に余力がなければできないこと。瑠美衣はもう望月穂波の死を自分の中で受け入れている。
 ”本音”のという言葉に怯えたようにびくりと体を震わせた瑠美衣の態度が奇妙ではあったが、それを気にするよりも早く九堂りんねの言葉がマーヤの意識を引き戻した。

「私も構わない。それでどう動くつもり?」
「グリオンはアビドス高校近くに現れた。でもりんねさん達が戦っている時アビドス高校側でも交戦が確認できたのよね。
 私がグリオンなら配下を使って監視させた後、安全を確認してからアビドス高校に侵入するかしら。
 或いはそれを見越して別の場所に潜伏しながら戦力を整えるか。どちらにせよアビドスから離れていない可能性が高いわね。」
「なら、周囲のそれらしい建物を探りながらアビドス高校に向かう形になるかしら?」
「その過程で梔子ユメや黒見セリカと合流出来れば最高ね。」
 梔子ユメの姿をした羂索の存在を含め、黒見セリカや梔子ユメはアビドスの関係者であることは既に知っている。
 出会えれば幸運といった程度の話でも、土地勘のある者がいれば探索は大きくスムーズになる。
 実際はりんねと同じくシノンの手で吹き飛ばされた彼女たちのがいるのは、アビドスとは逆方向であるのだが、3人にはそれを知る手段がない。
 そも、知ったところで行動指針は変わらないだろう。

「羂索が梔子ユメの姿をしている以上アビドスは怪しい。
 グリオン云々を差し引いてでも、調べる価値はあるはず。」
 マーヤの結論に瑠美衣もりんねも目を据えて、しかし内心反論の余地はない。
 数多の参加者が同様の意見を抱き事実として一度は大きな衝突が起こったように、『羂索がアビドス高校生徒会長の姿を取っている』ことと『エリアの中にアビドス高校がある』ことを無関係だと一蹴することは出来ないだろう。
 誰がいうでもなく、三人の足は北へと向いていた。



 先に結論を述べるならば、彼女たちは何の成果もない回り道を経て、15:30ごろにグリオンに出会うことなくアビドス高校へと足を踏み入れる。


 後に彼女たちは、この時の判断を深く後悔することになる。

 ◆◇◆

 『KABUTO THEBEE DRAKE SASWORD POWER』
 『All ZECTOR CONBINE』
 『MAXIMUM HYPER CYCIONE!!』

 15:00のチャイムを告げるように、アビドス高校電子音と破壊音が響き渡った。
 銀色の仮面ライダーが手に持つ大剣から赤色の光線が撃ちだされ、校庭を陣取っていた無数の昆虫怪人――宇蟲王ギラがディアッカ・エルスマンの死骸を監視させるために集めたNPCの群れは、熱線を前に巻き上げられた砂埃のごとその存在を抉られ消し飛んでいく。
 後に残るは焼け焦げた校庭とまばらに散らばるドロップ品。
 その光景を前に銀色の仮面ライダーが抱いたのは、圧倒的な破壊に対する興奮でも無数のNPCを放逐したことへの達成感でもなかった。

「やはりつまらんな。
 NPCの体ではこの程度か。」
 ドロップ品を拾い上げ、仮面ライダーカブトの体を操るセレブロは吐き捨てる。
 彼の肉体である仮面ライダーカブト・ハイパーフォームは、その気になれば時間を止め相手を原子崩壊させる必殺の一撃さえ可能とする恐るべき戦士だ。
 だがこの場のカブトはNPCだ。時間停止(ハイパークロックアップ)を使うことはおろか、必殺技のインターバルも極めて長い。今の光線とてあと数時間は使えないだろう。

「総合的な戦闘力はせいぜい本物の3割といったところか。
 必殺の一撃の威力は目を見張るが、兵器というのは実用に耐えうる継戦能力があってこそ一級品。
 その点で言えばこのポンコツは下の下だな。これでは鬼方カヨコの体の方がまだマシだった。」

 瞬間の最大出力ならば鬼龍院羅暁や豊臣秀吉といった怪物級の面々に肉薄するだろうが、一発こっきりの花火が役に立つほどこの殺し合いは甘くないことはセレブロだって重々承知だ。
 なにより直接的な戦闘力ならばそれこそゼットライザーの怪獣化で事足りる。
 故に今のセレブロにとって、劣化品のハイパーカブトが持つ使い捨ての様な戦力よりも他の参加者が持つ支給品や継続戦闘が可能な参加者の肉体の方が価値が高いのだ。
 鬼方カヨコの”神秘”のような付加価値があればなおいい。そんな考えを剥き出しにした粘ついた視線を、遅れて高校に足を踏み入れた同行者へとセレブロは向ける。

「その点で言えば貴様は最高だ。
 心の闇……だったか?内々から止めどなく湧き上がる負のエネルギー。素晴らしいぞ……」 
「欲しければいつでも奪ってみればいい。出来るものならな。」

 仮面ライダーの姿なのにニヤついた笑みが透けて見えるセレブロとは反して、鋭い視線を欠片も動かさぬまま覇王十代は吐き捨てる。
 その手に構える偽剣デインノモスには人間大の怪物が3体、仲良く頭部を串刺しにされたまま引きずられていた。
 セレブロはそのNPCを知っている。通り名を海賊宇宙人。

「バロッサ星人か。奴らは1万の卵を産む面倒なやつらだが、人間体では大した強さでもないか。」
「成程、10体ほど湧いて出てきたのはそういう理屈か。
 言っておくが貴様が暴れていた校庭から逃げてきた連中だぞ、俺の手を煩わせるな。」
「知ったことか。本来の10分の1にも満たないサイズの星人どもで煩っているようでは覇王の名が廃るぞ。」
「ガラクタの図体でも舌は回るようだな寄生生物。」

 表情に微細の変化もないまま覇王はデインノモスを鬱陶しそうに振り切る。
 突き刺さっていた死にかけのバロッサ星人は遠心力に引っ張られセレブロめがけてミサイルのように射出され、その全てをパーフェクトゼクターで切り伏せた。
 どくどくと濁った液体を撒き散らしバロッサ星人の骸が消え、NPCの存在を示すものは音を立てて落下(ドロップ)した2枚のメダルのみだ。

「しかし覇王、気づいているか。ここはアビドス高校だが。
 今の騒ぎで誰も出てこないというのは妙な話だとは思わないか?」
 メダルを拾い上げながらセレブロは楽し気に尋ねる。
 そもそも校庭の半数以上を蠢くNPCが健在なことからして異常だ。覇王の持つぎんのたてごとのような何らかの影響――参加者の誰かが関わっているに違いない。
 その証拠のように校庭全体に無数の破壊痕が残る。校舎や外壁の一部は破壊され防御の役割を果たしていない。
 地面の一角にはマキシマムハイパーサイクロンの射程外に、ジェットエンジンでもふかしたように抉れ焼け焦げた穴もある。

 セレブロの一瞥を受け、しばし考えこんだ覇王も遅れて気づく。
 盤面理解はカードゲーマーの必須技能だ。遊城十代がそうした能力が高いかと問われれば疑問符がつくが、楽観や短慮とはかけ離れた今の覇王だからこそセレブロに近い思考で物事を捉えられる。
 要するに――この場で戦いがあった。それもNPCを従えられる強大なナニカと、それ以外の参加者……十中八九複数の参加者の連合による戦いが。
 とはいえその戦いも雌雄が決するほどではなかったのだろう。マキシマムハイパーサイクロンで全て吹き飛んでいないのならば、施設の破壊に比べて血痕が少なすぎる。
 死者は多くても1~2人。それ以外の参加者は軒並みこの場から撤退したのだろう。”何者か”が呼んだ数多のNPCを残して。

「何者かの戦いの後この場には誰も来ていない。そう言いたいのか。」
「その通りだ。
 一定以上の力があればこのNPCどもを蹴散らしドロップ品を狙う。隠密(スニーキング)や転送で校舎に侵入しているならば今の雑魚狩りに反応しないはずがない。」
「だが寄生生物。この高校は随分と広い。
 校庭の様子が確認できないほど奥に誰かがいる可能性も考慮すべきだろう。
 たとえばこの場にNPC(ざこ)どもを残した何者か。奴が撤退する理由はないはずだ。なぜなら――」

 ――ここは”アビドス高校”だから。
 羂索(正確には梔子ユメ)に関係することが全参加者に周知されているランドマークであり、クルーゼの言う「我々の拠点に繋がる物のあるエリア」に最も近い施設に間違いない。
 その言葉にセレブロはわずかに笑みをこぼし、わずかに昂った声で楽し気に応える。

「ならいいことだ。それほど広い、あるいは隠しエリアの1つでもあるようなら”アタリ”である可能性が極めて高い。
 それに……」
「それに?」
「そのような怪物がいるのならば――この仮面ライダー(ガラクタ)の代わりに使ってやってもいい。
 よかったなぁ、貴様の体を奪う必要もなくなりそうだぞ。」

 仮面ライダーの姿。それもNPCである今のセレブロは目も口も仮面に覆われている。
 それなのに粘ついた笑いを多分に含んだその声は、覇王よりもよほど表情豊かなものであった。

◆

 覇王十代とセレブロは、既にこの場で戦った多くの参加者の後塵を拝した形になる。
 だがそのことに両者は不満を漏らさない。むしろ大きなアドバンテージであるとさえ考えている。
 砂埃で汚れた窓から教室を一瞥しては扉を開かずに進む。探索とも呼べない数秒を繰り返し、2人の足は淡々とアビドス高校の奥へ奥へと向かっていた。
 彼らが視認したエリアは数時間前にディアッカ・エルスマンや水神小夜の手で調べられた地点である。そうした場所には跡が残る。
 明らかに綺麗な一画だとか、地面にわずかに積もる砂に残る足跡だとか、ドアを引いたときに動いた微かな砂のズレだとか。
 それが見える時点で調べるに値しない。先に入った誰かの手でまともなアイテムや情報は持ち去られているだろう。

「地球人はこういう状況を『タイパがいい』というらしいな。」
 皮肉交じりの言葉の意味を覇王は知らないが、言わんとすることは理解できる。
 要はこの2人は、先に入った誰かと違いショートカットが可能なのだ。
 全盛期のサイズに比べるとはるかに小さいとはいえ、現在のアビドス高校の時点で並の高校と同じか一回り大きいほど広い。一つ残らず調べていては骨が折れるというもの。
 急いでいるわけではないがありがたい話だ。そんなズボラな行動が出来る理由が『アビドス高校が砂に埋もれたから』ということを知れば小鳥遊ホシノや黒見セリカは烈火のごとく怒るだろうが、覇王にしてもセレブロにしても知ったことではない。

「こんな下らん思考になったのは、あのキリトの話を聞いたせいだろうな。」
 対策委員会の部室を通り過ぎながら覇王は既に死んだ男のことを思い出す。
 奴の主戦場は架空の世界だ。一定期間でモンスターがリポップするようにエリアの変化もリセットされる。
 だが生憎リアル(少なくとも覇王十代とセレブロはそのように考えている。)で行われているこの殺し合いは、自動修復もMAPの再読み込みもない。
 砕けた学校は砕けたままだし穴が空いたエリアも残り続ける。 教室内を見るとそこに置いてあった何かを取り外したかのように綺麗な床や、砂の上に残り続ける靴の痕が見えるのもその証拠だ。
 そんな場所を気にするのはむしろ酷くゲーム的だ。覇王の言葉にセレブロもまたくつくつと笑う。

「確かにな、だが奴は”キリト”ではないはずだ。
 わざわざ化けたことを考えるとキリトの関係者ではあるだろうが。」
「放送で名前が呼ばれなかったからな。
 今となっては奴の本名など興味もないが、情報を引き出せなかったことだけは悔やまれる。」
「?何か聞いてはいないのか?仮にも貴様の配下だったんだろう。」
「俺が聞いたのは『アスナは相当なアバズレ』だという便所の落書きのような悪態だけだ。」
「役に立たねえなあいつ。」

 とどのつまり偽キリトについて2人が知っていることは『キリトの関係者であること』『藤乃代葉を殺し夜島学郎に殺された』ということだけだ。当人の性格が最悪であることはもはや自明なのでむしするものとする。
 想像以上に何の情報も残さなかった偽キリトに肩をすくめた2人だったが、その足がある部屋の前でぴたりと止まる。
 これまで見てきた部屋は先駆者が入っているか、見るからに何も情報の無いただの教室だったのだが。2人の前にある部屋はそのどちらでもなかった。

「奴からの情報が手に入らないのは今となってはどうしようもない。
 ならば俺たちは新たな情報を手に入れるだけだ。このゲームを楽しむためにな。」 
 ガラガラと音を立てて扉から砂埃が零れ落ち、2人は足を踏み入れる。
 砂で汚れた表札には【生徒会室】と書かれていた。

 思ったより綺麗な部屋だ。覇王十代が抱いたアビドス高校生徒会室の第一印象はそのようなものだった。
 部屋中に段ボールが積み重なり古ぼけたロッカーやキャビネットが置かれているだけの部屋。一見倉庫にしか見えない割に積もった埃や砂の量は他の部屋に比べて明らかに少ない。
 まず間違いなく誰かの手で定期的に掃除されている。先に誰かが入ったのかと問われれば否だろう。
 先にアビドス高校に足を踏み入れた参加者がこの部屋を物色しているならば、埃や砂は『少ない』ではなく『ない』が正しいはずだ。

「どう見る寄生生物。」
「少なくともこの会場が偽キリトたちに縁深い電脳空間である可能性は完全に消えたな。
 架空の世界であるならば埃の類は『一切ない』か『すべてに同程度積もらせる』のどちらかを取るだろう。
 間違いなく前者だろうがな。埃1つとっても電脳世界の処理は重くなるもの。俺ならば絶対に設定しない。」
 偽キリトやセレブロに比べて20年ほど時代差がある覇王にとってあまり実感のない話ではあるが、言っていることは理解できる。
 要するにここが電脳空間であれば、わずかな汚れの差があることそのものが無駄なのだ。

「つまりこの場所は俺や貴様の世界とは異なるとはいえ現実だ。
 ならばいるはずだ。この会場が殺し合いの舞台になる前、日常的に利用していた者たちがな。
 現時点で最も可能性が高いのは――本物の梔子ユメか。だが……」
「だが?」
「鬼方カヨコの記憶では、現在のアビドス高校の生徒に『梔子ユメ』の名はないはずだ。
 砂狼シロコ。黒見セリカ。奥空アヤネ。十六夜ノノミ。小鳥遊ホシノ。既に死んだ『先生』を数に含めないのならばこの5名で全てのはず。
 しかし羂索の言葉もあながち嘘ではないらしい。梔子ユメがアビドスの生徒だということもまた確定だ。」

 どんとわざとらしく音を立て段ボールの中に用意されていたいくつかの冊子をセレブロは開く。
 名簿。アルバム。入学証明書。あるいは学校には似つかわしくない契約書の数々。
 それらの大半に『アビドス高校生徒会長 梔子ユメ』の名前が記録されていた。わずかによれた写真に写る姿も羂索が見せたものと瓜二つだ。同姓同名の別人という線は消えた。

 「成程な。となると怪しいのは、あのキャビネットか。」 
 それらの情報を前にして、覇王はふむと小さく頷いて部屋の隅にあるキャビネットに目を向けた。
 『梔子ユメ』『小鳥遊ホシノ』と名前の振られた二つの箱が仲良く部屋の隅に鎮座している。この場で唯一『梔子ユメ』の名が記されている設備だ。

 明らかに学生が結ぶようなものではない契約書の束は何なのか?
 なぜ鬼方カヨコの知るアビドスに梔子ユメが存在しないのか。
 羂索の似姿になった梔子ユメと名簿にある梔子ユメの関係は何なのか。
 このアビドス高校で過ごしていたものたちが居なくなったことはなぜなのか。
 疑おうと思えばいくらでも疑問があるだろうが、覇王十代にしてもセレブロにしてもその全てに関心がない。
 この場所が現実で、この場所には梔子ユメが居た。たった2つの情報だけが今の2人の指針となる。

 2つ並んだうち『梔子ユメ』と書かれ側に覇王が手を伸ばそうとしたが、セレブロの言葉がその手を止めた。

「待て覇王。誰かが校内に侵入した。」
 セレブロの姿は仮面ライダーカブトハイパーフォームだ。赤色の角カブトホーンにより聴力は常人の4倍をさらに超える。
 その耳が確かに捉えていた。アビドスの敷地に入り込んだ3つの足音を。
 覇王はその言葉を疑わない。セレブロは信用ならない生物ではあるが、こういう時に下らない嘘をつく手合いではない。
 覇王が気にするべきはただ一点。その侵入者が先にアビドスで暴れ、無数のNPC(虫けら)を置いた相手かどうかだ。

「この場所で暴れていた者たちか?」
「知るか。だがNPCの大群を引き連れているようには聞こえねえ。
 3人のガキだ。貴様より軽いから女だろうな。知り合いか?」
「間違いなく違うな。」
 覇王十代が知る参加者は少ない。同年代の少女となれば華鳥蘭子くらいのものだ。
 居所としても能力としても無数のNPCを操る未知の存在とは接続されない。

「雑魚にしろ強者にしろ、放置というわけにはいくまい。」
 そういってデインノモスとアナザーガッチャ―ドウォッチを手に取る覇王をセレブロは静止する。
 覇王の歩みを止めた左腕に握られたのは彼にとって使い慣れたウルトラゼットライザーではなく、乗っ取ったNPC(ポンコツ)の武装たるパーフェクトゼクターだ。
 つまりその姿は、未だ仮面ライダーカブトのものであるということであり。
 その中身のないはずの仮面に悪意に満ちた笑みを浮かべ、セレブロは言った。

「覇王、たてごとを使え。
 1つ、面白いことを思いついた。」

 ◆◇◆

「靴脱がなくていいの?」
「流石に生徒指導みたいなNPCはいないと思うけど。」
「そもそも万が一襲われたら履き替える余裕なんてないわよ。」

 揃って指摘を受けた星野瑠美衣は「それもそっか」アビドス高校の玄関に足を踏みいれる。土足で学校に入るのは2度の人生で初めての経験だ。

「それと瑠美衣。ここからのお喋りは止めましょう。まず間違いなく誰かいる。」
 少なくとも九堂りんねとマーヤ・ガーフィールドは校庭の惨状からその前提で考えている。
 その理由はいくつかあるが、宇蟲王ギラと数多の参加者による校舎や校庭の破壊痕とは別口であろう、巨大なレーザーか火炎放射器でも使ったのかと言いたくなる焼け跡。セレブロがハイパーカブトの必殺技を雑に消費し数多のNPCを虐殺したその一撃がまだ温かかったことが何よりの理由だった。

「私たちが気にしないといけないことは2つある。
 校庭の半分を焼いたまだ温かい攻撃が、『誰に使われたのか』と『誰が使ったのか』。
 相打ちで死んだりしていない限り最低どちらかは生きているし、その”誰か”は間違いなくアビドス高校にいる。」
「うええ……。」
 りんねの言葉に泣き言の1つも言わせてほしいと瑠美衣は思う。
 九堂りんねに出会う前の「あの氷竜と勘違いじゃなければ”発光”してたケバいおばさんに加えて、NPC軍団にまで襲われた自分たちが一番大変でしょ!」などと考えていた自分はあまりに愚かだった。
 仮面ライダーエターナルはルルーシュの手で倒れた。ダークマイトはこのアビドスの地で呪いに呑まれた。
 多分同じようなことは他の場所他の人にも起きていて、りんねやマーヤがピリピリしているのもそのうちの1つに過ぎないのだろう。
 全てを騙して全てを出し抜き勝利する――瑠美衣の掲げる理想の遠さに眩暈がするが、この時ばかりは他2人のように張りつめていなかったのが功を奏した。

「ところで2人とも……アレはその”誰か”だと思う?」
 廊下の奥に立つ三人の人影――3体の仮面ライダーを瑠美衣は指さした。
 乱戦の中で見たカブトムシのような角を生やした仮面ライダーを思い出す。
 そのものではないにせよ目の前のライダーはハチやトンボといった虫の意匠が強い。望月穂波や九堂りんねが変身するライダーとは形式が違うということは、仮面ライダーに疎い瑠美衣にも想像がつく。

「仮面ライダー……レジスターがないからNPCね。」
「あのカブトムシの仮面ライダーの仲間かな?だとしたらあのおばさんみたいな人がこの近くにいるってこと?」
「分かりません。操っている人物がいるのか、NPC単独で徘徊しているのかどちらにせよ味方ではないでしょう。……避けて!!」
 マーヤの言葉を合図にりんねと瑠美衣は左右にばらけ、トンボのライダー――仮面ライダードレイクの銃撃を間一髪で躱す。
 瑠美衣が安心したのもつかの間、細長い廊下から逃げる余裕を与えないと言わんばかりにハチのライダーとサソリのライダーが3人めがけて走り込み、そのことに瑠美衣が気づく頃にはりんねとマーヤもまた駆け出していた。

「ランスロット・アルビオン!!」
「変身!!」

 マーヤが纏う純白の機士のメーザーバイブレーションソードがハチのライダー――仮面ライダーザビーの拳を弾き。りんねが変身する黄昏の――否、新たなる象徴たる仮面ライダーがサソリのライダー――仮面ライダーサソードの腹を蹴り飛ばす。
 2体のライダーが怯んだことで広がった視界で、再度銃口を向けるトンボのライダーを前に瑠美衣もまたその体をランスロット・コンクエスターの白き鎧に包ませる。
 それでもやはり銃口を向けられるというのは瑠美衣にとって非日常のそれであり、ランスロットが持つ銃口を突き付けるというのも覚悟がいるものだ。
 後ろ歩きでトンボライダーから距離を取って引き金を引く。一度、二度。
 一度目は床に当たり、二度目は大きくそれてりんねの背中を掠める。いずれ倒すつもりとはいえ申し訳なさを感じながら、祈りを込めて3度目の引き金を引いた。

「当たって!!!」
 その祈りが届いたのか3度目の射撃はトンボライダーの肩を抉る。
 先の鬼やカブトムシの仮面ライダーなら怯ませる程度の攻撃だったが、そんな瑠美衣の予想に反してトンボの仮面ライダーは大きくよろめいた。
 仮面ライダーへの警戒を忘れていない瑠美衣があっけにとられながらもう一度引き金を引くと、赤い閃光がトンボライダーの顎に命中し仮面にヒビをいれなら大の字で地面に倒れ込んだ。

「んん?弱すぎない?」
 あまりにあっけない終わりに思わず漏らす。そう感じたのはマーヤやりんねも同様だったようで、2人とも既に仮面ライダーを制圧していた。

「そのようね。先に戦ったNPCが特別強いってわけではないのでしょうけど。
 動きが悪すぎる。訓練も受けてない子供に無理やり武器を持たせたみたいね。」
 そう言い切ったマーヤはザビーの拳を躱しむき出しになった体に刃を突き立てていた。
 少なくとも先に戦った鬼やカブトムシの仮面ライダーよりは数段弱い。
 仮面ライダーの性能が変身者によって左右されることは穂波とユージオの実力差からも自明ではあるが、このトンボライダーはともすれば穂波よりも弱いのではないだろうか。
 NPCモンスターが参加者を殺すためにいるというのならば、この弱さはもはや異常だ。
 茫然と起動キーを解除する2人を前に、りんねは倒れたサソリのライダーを調べると何かに気づいたと声を震わせた。

「……いえ、違うわ2人とも。
 この仮面ライダーは、NPCモンスターじゃない。」
「どういうこと?レジスターもないのだけど参加者なの?」
「そうじゃないの。仮面ライダーのNPCじゃなくて、別のNPCが仮面ライダーに変身させられているということよ。」

 そう言うとサソリのライダーが持つ剣――サソードゼクターを分離させる。
 毒々しい紫の装甲が剥がれ落ちたかと思うと、中から姿を見せたのは黒い特攻服とヘルメットを着けた少女だ。
 青ざめた顔でカタカタと体を震わせ、うわごとのように同じことを繰り返している。

「は……覇王……。」
「覇王?覇王って言った?」
「覇王って――まって、確か名簿に!」
 そんな名前の参加者がいたはずだ。
 そうホットラインを弄ろうとしたその時、どんと音を立て誰かが瑠美衣を突き飛ばした。
 慌ててりんねが抱き留め大事には至らないも、いきなりの事に瑠美衣は苛立たし気に振り返る。NPCが全員倒れている以上、突き飛ばしたのは1人しかいない。

「マーヤ何する……の……」
 文句の1つでも言ってやろう。そう息巻いた瑠美衣の顔が青ざめていく。
 マーヤ・ガーフィールドには2つの変化が起こっていた。
 1つは彼女が戦っていたハチのライダーの装備を腕につけている事。
 そしてもう一つは……酷く青ざめた顔で頭を抱えて、ぐらぐらと不規則にうごめいていたこと。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 体の中に入り込んだ何かを追い出すかのように暴れていたマーヤだったが、数秒の蠢きのあの体を止めゆっくりとその眼を2人に向けて。ただ一言。

「キエテ、カレカレータ。」





 NPCの仮面ライダーカブトハイパーフォームは使えないと、セレブロは早々に結論づけていた。
 必殺技以外は並の参加者に毛が生えた程度まで性能が下がっているし、その必殺技もリキャストが長すぎて実用性はまるでない。
 わざわざ強化形態を利用しているにも関わらずその体たらく、無駄の塊のような構造もセレブロの趣味には程遠い。
                             ・
 だが奴が扱うハイパーゼクター、そこに集いし3つのゼクターもNPCだ。であればポンコツの武器に据えておくのはもったいないというものだ。

 覇王が呼び寄せその威光で恐怖に支配されたNPCを仮面ライダーに仕立て上げ。特攻させることなど朝飯前である。
 瑠美衣をもって弱いと言える実力なのは当然だ、怯えた人間がそのパフォーマンスが十全に活かせるわけもない。

 「わずかだが見てわかった。貴様らの中で最も優秀な肉体は貴様だ。」
 ・・・・・・・
 ザビーゼクターに取り付いていたセレブロは、マーヤ・ガーフィールドを前にそう結論付ける。
 星野瑠美衣は論外。もう一人の仮面ライダーこと九堂りんねは錬金術を見せていないことを差し引いても動きに妙な邪念が見える。
 それに引き換えマーヤ・ガーフィールドの動きには無駄がない。戦士としての資質かくぐってきた修羅場の差か、セレブロの目には九堂りんねよりもその肉体は有用に映った。
 ようやっとポンコツのNPCを捨てられる、キエテ・カレカレータ(いい気分だ)と。りんねがサソードゼクターの解除をした一瞬のスキをついてセレブロはザビーゼクターごとマーヤの体を奪い取った。
 覇王のような強靭を通り越して異質な精神をしていないのであれば、いかな心の持ち主だろうと乗っ取ることは容易い。何せ彼は光の巨人の精神さえ乗っ取ることができるのだ。

「マーヤ。何が……言ってる意味が分からないよ。」
 見るからに雰囲気が変わったマーヤの姿に瑠美衣は言いようのない不快感に襲われながらも、誘蛾灯に惹かれる虫のようにふらふらと足を動かしていく。
 何か良くないことが起こったことは分かる。
 何が起こったのかは分からない。
 だからマーヤがなぜ自分の顔めがけて拳を振るっているのか全く理解できなかった。

「駄目!!」
 本気で殴りかかってきていたマーヤの拳をりんねが受け止める。
 トワイライト……否、トワイマイトマジェードのスペックなら拳を握りつぶすことだって容易い。
 それでもマーヤはぐにゃりと口角を吊り上げ、笑顔のような歪みを見せてけたけたと嗤う。

「貴様ら仮面ライダーはそう……こういうのだろう?
 変身。」
 『HEN-SHIN』
 マーヤの可憐な声にはノイズ交じりのエコーがかかり、酷くゆがんだ掛け声とともに少女の体が鈍重な装甲に包まれる。
 その姿が仮面ライダーザビー、マスクドフォームという名前があることなどこの場の者たちには関係ない。
 大切なことはその中身、変身した少女の意識がマーヤ・ガーフィールドの物ではないという確信。

「貴女は誰!マーヤじゃないわね!」
「俺が誰かなど気にしている余裕があるのか?」
 嘲笑と共にザビーの右足がりんねに向けられる。
 太ももを蹴り飛ばされてよろめきながらも、りんねはどうにか瑠美衣を庇うように立ち上がると振り向かずに言った。

「瑠美衣ちゃん。すぐに逃げて!!」
「え……でも……。あの仮面ライダーさっきマーヤが倒してたじゃん。2人でなら……」
「試してみるか?」
 先ほどまでザビーに変身させられていたヘルメット団の頸を踏み砕きながら、足音を響かせザビーは2人に向けて歩み寄る。どす黒く重苦しい圧迫感が足音と共に乾いた空気に響いている。

「キャストオフ」
『CAST OFF!』
『CHANGE WASP!!』
「仮面ライダーでも起動キーでも好きに使うといい。
 その程度で俺から逃げられるならな。」
「ひっ……。」

 装甲が弾け、巣から離れた毒蜂がその殺意を迸らせる。
 そのほんのわずかな挙動で、瑠美衣は分からされてしまった。
 2人の前にいる仮面ライダーは無理やり変身させられ覇王の恐怖に竦んでいたNPCとは全く違う。

「覇王に殺されるか俺に殺されるか、好きな方を選べ。」
 その言葉が、その殺意が、その悪意が。嘘偽りない本物であるのだと。
 偽りを武器に戦うと決めた少女の脳が、この瞬間本物の感情に支配されていく。

 怖い。
 思えば先の戦い、瑠美衣が戦ったのはそのほとんどがNPCだった。
 空虚に染まっていた氷竜も、瑠美衣程度の雑魚に意識を向ける余裕もなかった羅暁も、その乱戦のきっかけとなったレジィも、戦場に駆り出されていた穂波だって、瑠美衣に殺意を向けてなどいなかった。

 怖い。
 撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけ、というのは瑠美衣が拒絶した皇帝の言葉だが。
 瑠美衣が撃たれる側に立つ可能性を自覚したのは、ともすればこの時だったのかもしれない。

 足が竦み目が揺らぐ瑠美衣の意識。
 今にも消え入りそうなか細いそれを現実に引き戻したのは、彼女の前で何かが蠢くような振動だった。
 目を開いたその先で、アビドス高校の廊下が変形し自分とりんねを遮るように壁がせりあがっていた。

「万物はこれなる一者の改造として生まれうく。」そう呟いたりんねの手を最後に、瑠美衣の視界は壁で塞がれた。
 後に響くのは拳がぶつかり合う仮面ライダー同士の戦いの音だけ。
 先ほどまでの圧勝とは比べ物にならない戦闘音を前に、瑠美衣は逃げた。
 狂気も、闘志も、覚悟も。恐怖を前に塗りつぶされていた。

【エリアC-9/アビドス高校内部/9月2日午後16時】

【九堂りんね@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク】
状態:象徴としてのケツイ 魔王グリオンへの怒り(極大) 魔王グリオンを斃すケツイ(極大)
服装:錬金アカデミーの制服(ボロボロ)
装備:ケミーカード(トワイライトザ・サン、トワイライトユニコン)@仮面ライダーガッチャード 、ハイアルケミストリング@仮面ライダーガッチャード、マジェスティードライバー@仮面ライダーガッチャ―ド、 プロミスアルケミストリング@仮面ライダーガッチャ―ド
令呪:残り二画
道具:マナメタルの結晶@戦隊レッド 異世界で冒険者になる
思考
基本:象徴は私。ダークマイト様の意思を継ぐ
01:グリオンを斃す。
02:ダークマイトの意思を継ぎ、ゲームを終わらせる。
参戦時期:冥黒王に殺害された後、意識をザ・サンへ移す直前
備考
※ラウ・ル・クルーゼの放送と同時にNPCモンスターに襲われたため、名簿などチェックはできておりません。→名簿のチェックを行いました。
※ルルーシュの通信演説も同様に耳にしていません。
※ヒロインとして接した結果、ダークマイトの錬金を使用できるようになりました。


【マーヤ・ガーフィールド@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ】
状態:セレブロにより意識不明・洗脳状態 ダメージ(中)、疲労(小)、精神的疲労(小)
服装:制服(アッシュフォード)
装備:ランスロット・アルビオンの起動鍵@コードギアス 反逆のルルーシュR2
  ザビーゼクター@仮面ライダーカブト
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ロケット花火@ペルソナ4、ホットライン
思考
基本:ーーー
01:キエテ カレカレータ…
参戦時期:2部13章から

【セレブロ@ウルトラマンZ】
状態:興奮(小) 疲労(中)ダメージ(中) 覇王の体への興味(中)
服装:マーヤ・ガーフィールド@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ
装備:マーヤ・ガーフィールドと同一
   ウルトラゼットライザー@ウルトラマンZ ベリアルメダル・ゼットンメダル・キングジョーメダル@ウルトラマンZ マガオロチメダル・パンドンメダル@ウルトラマンZ
   オール・フォー・ワン(個性)@僕のヒーローアカデミア
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:このゲームを楽しむ
01:キヴォトスの神秘、頑強で面白い
02:羂索たちのゲームは実にいい 俺がもっと盛り上げてやる
03:ノノミの計画はなかなか楽しかった。いい気分だ。今度俺もやってみようか。
04:鬼方カヨコはもう出涸らしだ。不要だな
05:覇王 期待していたほどではないが悪くはなさそうだ。
06:マーヤ・ガーフィールドか、中々優秀なようだな。
参戦時期:ウルトラマントリガー・エピソードZ終了後 
備考
※鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン@遊戯王OCGをどうしたかは後続にお任せします。

◆◇◆

「なんで……なんで……!
 勝ってたのに!!さっきまで勝ってたじゃん!!なんでこんなことになるの!!!」

 言葉が口をついて出ていた。
 心の中に芽生えた恐怖を誤魔化すように、かき消すように。
 足がもつれそう。漏らしてしまってないだろうか。自分は今どこにいるのか。どうすれば私は助かるのか。
 分からない。
 何もわからない。
 わからないわからないわからないわから――ピコン。

「……何これ。」 
 奥へ奥へと足を進める瑠美衣だったが、ある一画でその足はぴたりと止まる。
【生徒会室】と書かれた部屋は、他の部屋と異なり扉が開いていて、古びた部屋の奥から青く淡い光が照らされている。
 だが瑠美衣の足を止めたのは扉が開いていたことが理由でも、その奥から淡い光が見えたからでもない。
 生徒会室の前に差し掛かると同時に、瑠美衣の視界を覆う様に浮かび上がった文字列。手を翳しても空を切るものだが、しかし瑠美衣の目には確かに文字が――『選択肢』が浮かび上がっている。

《部屋に入りキャビネットに飛び込む》
《戻ってりんねと一緒に戦う》

「……ゲームの選択肢?」
 そうとしか言いようがない。現実感のない現象を前に恐怖に揺らいだからだからどっと力が抜けていく。

「でもこういうのがあると……うん、ちょっと冷静になれた気がする。」
 えてして選択肢を提示された方が、思考や目的というのは明瞭になるものだ。
 閉ざされていた視界が開けていた感覚と共に、瑠美衣は改めて選択肢に目を向けた。
 とはいえ、戻るという選択肢は瑠美衣にとってありえない。頭が冷静になったとはいえ怖いものは怖い。
     ・・・・・・・
 あるいはりんねごと殺すのならば問題ないだろうが、りんねと協力しておかしくなった――多分何者かに乗っ取られたマーヤを倒すのは出来るとは思えない。

 「じゃあ……キャビネットに飛び込むしかないの?
 あの光ってる奴のことよね……というかアレキャビネットなの?」

 残る1つの選択肢に従う様に、いつのまにか瑠美衣は生徒会室の一角に足を向けていた。
 淡く光るその場所は古ぼけたキャビネットだ。『梔子ユメ』という名前が書いてある。
 始めはライトでもついているのかと思った淡い光の正体もここまでくれば瑠美衣にも見えた。

「引き出しの中が……何これ?宇宙?」
 実際には全然違うのだろうが、瑠美衣の知識の中ではその言葉が一番しっくりくるように思た。
 30cmの深さもない引き出しのはずなのに、引き出されたその中は青く光る渦で満たされている。
 恐る恐る手を突っ込むと何かがありそうな見た目に反してかすりもしない。明らかに引き出しの底より奥にまで手を伸ばしても床どころか壁にさえ手が届かない。
 もしこの場に22世紀の猫型ロボットが居れば、タイムマシンを置いているのび太の机の引き出しを思い出しただろう。
 事実、そのキャビネットの中はその引き出しをモデルに作成されたスペースだった。

「飛び込むってことはここに入れってことなのかな。
 正直怪しいけど……『覇王』ってのもいるみたいだし下手に逃げるよりは……。」
 うんうんと頭を悩ませる瑠美衣は気づいていない。 
 彼女の前に浮かんだ選択肢はマイティノベルXガシャットの効果によるものだ。
 本来の使い方とは異なるこのゲームの支給品となったことによる特殊な作用であり、ゲームの停滞を危惧した運営(主にヒースクリフ)によるいくつかある保険の1つだ。

 このガシャットを持ったのがマーヤやりんね、あるいは瑠美衣の実の兄ならばもう少し選択肢を疑っただろう。
 ――なぜ、選択肢が2つしか出てこないのか。
 どこかの部屋に隠れることも、アビドス高校から逃げ出すことも、フレイヤで校舎事吹き飛ばすことも彼女にはできたはずなのに。

 『選択肢』に従いキャビネットに飛び込んだ瑠美衣は気づかない。
 なぜ扉も引き出しも既に空いているのか。
 その両方を開けたのは誰なのか。

「行っちゃおう!うん!」
 その言葉――あるいは意思に呼応して、瑠美衣の体がキャビネットの中に吸い込まれていく。
 もし選択肢がなければ、彼女はこの奥に入るどころか生徒会室にさえ足を踏み入れなかっただろう。
 恐怖によって閉じた思考に『選択肢』を提示された瑠美衣の未来は、筋書き通りにしか進まない。
      ・・・・・
 その選択を選ばされたことに、今の彼女は気づかない。

◆

 キャビネットに吸い込まれた奥は、不思議空間を通ったとは思えないほど殺風景な場所だった。
 商業ビルのワンフロアほどの広さながらSFじみた金属ともプラスチックとも取れる廊下には窓も扉もなく。生活感からかけ離れた異様な空気がかって瑠美衣を冷静にさせた。

「さっきのあれはワープ装置みたいなものなのかな。
 じゃあここってどこ?もしかしてクルーゼの言ってた場所なのかな。」
 ――我々の拠点に繋がる物のあるエリアが立ち入り禁止に指定されることはない。
 たきなやマーヤ曰くクルーゼは放送でそのようなことを言っていたという。
 ルルーシュへの接触を優先していたこともあってさっきまで運営のことは意識の外であった瑠美衣でも、キャビネットの中から繋がる不思議空間ともなれば流石に運営の仕込みを疑うものだ。
 いやまあ、アビドスについてよく知らない(自治区を調べてもやたらと銃火器が多い以外は普通の都市部のようにしか見えなかった)以上、アビドスという場所そのものがSFじみた不思議エリアの可能性も捨てきれないけどね――などと、珍しくあれこれ考えながら進んでいた瑠美衣。
 その思考がバチンという音と共に弾かれたことで現実に戻る。
 静電気が弾けたような痛みと痺れを全身に浴び尻餅をついた瑠美衣が見上げると、奥へ進むことを阻むように『第二回放送終了までプレイヤー進入禁止』という真っ赤な文字が光っている。

 ああ、確定だ。ここ多分クルーゼが言ってた……あるいは運営に関係する場所だ。
 瑠美衣に浮かび上がった選択肢以上に『指示に従え』という意思を感じるギラついた光は、そんな結論を瑠美衣に抱かせるのに十分すぎたが、それでも普段の瑠美衣なら愚痴の1つでも吐いていただろう。

「その奥は進めんぞ。
 運営側でロックが駆けられている。NPCに侵入を命じさせても意味がなかった。プレイヤーの介入そのものが禁じられているということだろう。」
 そうしなかった――そんなことをする余裕が無かった理由が、ぎろりと瑠美衣を睨みつけた。
 壁にもたれ掛かる男の腕にはレジスターが見える。
 コスプレというには堂に入った刺々しい漆黒の鎧だが、仄暗い光が照らす顔は瑠美衣と変わらない年に見えた。

「貴方が覇王?」
 確信をもって問いかける。おかしくなったマーヤから感じる刺すような殺気とは全く違う、絶大な存在感がその男にはあった。
 一流のアイドルが見せる星のような輝きとは違う、星が宿す引力を人の形に収めたような重苦しい威圧感を宿して、男は口を開く。

「そうだ。名簿には覇王十代と書かれている。そういう貴様は何だ。」
「星野瑠美衣。」
「星野……その名ならば小鳥遊ホシノが来るものだとばかり思っていたが。」
「誰よそれ。」
「寄生生物曰く、このアビドスの地に所縁あるものだそうだ。」
 ファミリーネームと同じ名を持つアビドスの少女に対して、瑠美衣はあまり興味がわかない。
 それより覇王が言ったもう1人の存在の方が気になった。寄生生物だって?
 じゃあマーヤがおかしくなったのは……そいつに寄生されたから?

「その寄生生物にマーヤを襲わせたのは貴方?」
 声に怒気が籠る、向けられた怒りに覇王は何の変化も見せずに先ほどと同じように冷たく答えた。

「知るか。NPCを仮面ライダーに仕立てたのも、その変身アイテムに乗り移ったのも奴の独断だ。」
「それを信じられると思ってるの?」
「貴様が信じようと信じまいと関係あるまい。
 奴に殺されるか俺に殺されるか、貴様のような弱者が選べるのは死因だけだ。」
 ゆらりとデインノモスが引き抜かれ、覇王の重苦しい圧が一気に瑠美衣へと向いた。
 殺意。敵意。悪意。そういった感情にハチのライダーが見せた殺意を思い出し瑠美衣の体を竦ませ、刃が瑠美衣の体に突き立てられ――。



 『このバトルロワイヤルに集められた皆さま、はじめまして。
 私は桐藤ナギサと申します。』



 ――るよりも早く。か細い声が2人の足を止める。
 いつからそこにあったのか、殺風景な通路のど真ん中に置かれたテレビに映る翼を生やした少女に、自然と2人の視線は向けられる。
 この殺し合いにおいて情報は極めて重要だ。”放送には耳を傾ける”というのはもはや暗黙の了解でさえある。
 突然の事態に瑠美衣どころか覇王の言葉にさえ困惑の色が混ざる。

「なんだこれは。」
「テレビ……?綺麗な子だけど……なんで今?」

 2人の疑問に答えは返すものはなく、映像の中の少女は語る。
 この地で――彼女のいたキヴォトスで何があったのか。
 その只中にあるアビドスの地で、2人は真実の一端に触れることになる。


【エリアC-9/アビドス高校地下 ?????(エケラレンキス守護領域)・表層/9月2日午後16時】

【星野瑠美衣@推しの子】
状態:狂気、ダメージ(中)、精神的ダメージ(極大)、疲労(大)、殺意を前にした恐怖(大)
服装:【Be red】ルビーのアイドル衣装@アイドルマスター シャイニーカラーズ
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランスロット・コンクエスター(フレイヤ搭載)の起動鍵@コードギアス 反逆のルルーシュR2、星に願いを@オーバーロード、マイティノベルガシャット@小説 仮面ライダーエグゼイド ~マイティノベルX~、ホットライン
思考
基本:願いを叶える
00:しばらくはマーヤたちを隠れ蓑に穏健な参加者のふりをする。
01:ユージオを、ゼアを排除することでマーヤたちとルルーシュに決定的な亀裂を創り殺し合わせようと…思ってたけど…逸れた今は保留かな
02:知り合いは誰も居ないか。ま、都合がいいね。
03:私は絶対に……。
04:ユージオやゼアの排除は……
05:…穂波さんの、言っていた学郎くんと朝比奈先輩には、きちんと 穂波さんの最後を伝えなきゃ
06:グリオンにメラにダークマイト……ヤバい奴多すぎない?
07:マーヤ……
参戦時期:連載106話から
備考
※フレイヤを使用するには令呪二角が必要です。
※星に願いをは一回のみ使用可能な使い切りです。
※キリトの事でユージオを励ましたのは、雨宮吾郎が例え並行同位体だろうと、自分からアイを奪った者と同類のなにかであってほしくないと言う感情からです。
また、そのことにまったく無自覚です。

【遊城十代@遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX】
状態:覇王 ダメージ(中) セレブロへの警戒(大)
服装:覇王の装束
装備:偽剣デインノモス@テイルズオブヴェスペリア アナザーガッチャ―ドウォッチ@オリジナル(仮面ライダージオウ)
 ぎんのたてごと@ドラゴンクエストⅠ
 ドロップ品×2
令呪:残り三画
道具:ホットライン、王印@劇場版BLEACH The DiamondDust Rebellion もう一つの氷輪丸
思考
基本:ただ勝利し、支配する
01:超融合は必ず取り返す
02:足がかりとなる兵や将を集め、勢力を作る
02:あの赤き覇王とは何れ雌雄を決する
03:一ノ瀬宝太郎、華鳥蘭子、マジアサルファ 覚えたぞ お前たちは強い
04:仮面ライダーガッチャ―ドの力 なかなか悪くない。取り返したくば奪って見せろ
05:俺を奪いたければ好きにしろ寄生生物 奪えるものならな
06:やはり一ノ瀬宝太郎らや遊城十代は生き延びているか…
07:アビドス高校……妙なものが眠っているな。
参戦時期:ジムに勝利した後
備考


【NPC紹介】

  • バロッサ星人@ウルトラマンZ
 海賊宇宙人の異名を持つ宇宙人。他の種族から武器や兵器を略奪する性質がある。
 本来は多彩な武器を扱う厄介な相手である他、1万の卵を産むという性質から複数体存在するらしい。

  • ヘルメット団@ブルーアーカイブ
 キヴォトスの各地で活動する武装不良集団。
 文字通りヘルメットを着用しているほか、どうやら分派や派閥のようなものがあるらしく複数の名前が確認されている

  • ザビーゼクター、ドレイクゼクター、サソードゼクター@仮面ライダーカブト
 シャドウフィルムライダー:カブトハイパーフォームの持つパーフェクトゼクターに引き寄せられたNPC
 それぞれ使用者をマスクドライダーに変身させるシステムを有する機械生命体であるが、支給品ではなくNPCという都合多少の制限は受けている模様。

【ドロップ品紹介】

  • マガオロチメダル・パンドンメダル@ウルトラマンZ
 セレブロ@ウルトラマンZが入手
 怪獣の力を秘めたメダルであり、それぞれ『大魔王獣マガオロチ』『双頭怪獣パンドン』の力を宿している。


119:鉄人散りて鉄華となる 投下順 121:121:[[交情Ⅰ:衝撃のEncount!]]
112:獰悪EX:黄金の悪魔はなぜ蘇ったのか 時系列順 105:真贋バトルロワイヤルZERO
100:sprinter-死人に口あり- 覇王十代
セレブロ
101:花はまだ咲かない 九堂りんね
マーヤ・ガーフィールド
星野瑠美衣

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
タグの更新に失敗しました
エラーが発生しました。ページを更新してください。
ページを更新
「被験体の進化における考察:寄生編」をウィキ内検索
LINE
シェア
Tweet
真贋バトルロワイヤル
記事メニュー

メニュー

  • トップページ
  • プラグイン紹介
  • メニュー
  • 右メニュー



投下作品

  • OP
  • 【候補作】
  • 【候補作】(採用)

  • 本編投下順
【0~50】
【51~100】
【101~150】

  • 本編時系列順
【第一回放送までのSS】
【第二回放送までのSS】

  • 書き手別SS
【書き手別SS】

  • 追跡表
【追跡表】

基本情報

 参加者名簿
 ロワルール
 地図
 支給品一覧
 死亡者リスト
 タイトル元ネタ
 NPCモンスター解説
 用語集



リンク

  • @wiki
  • @wikiご利用ガイド
  • 真贋ロワ本スレ(part1)
  • 真贋ロワ本スレ(part2)
  • 真贋ロワ本スレ(part3)
  • 真贋ロワ本スレ(part4)
  • 真贋ロワ本スレ(part5)


ここを編集
記事メニュー2

更新履歴

取得中です。


ここを編集
人気記事ランキング
  1. 【第二回放送までのSS】
  2. 【第一回放送までのSS】
  3. その 名は ゼロ
  4. 百地希留耶の羨望的皇帝糾弾
  5. ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
  6. 支給品一覧
  7. 僅かな光しかなくたって
  8. 2代目ゼロ:オリジン
  9. 【101~150】
  10. 龍園少年の事件簿 -アッシュフォード学園殺人事件-
もっと見る
最近更新されたページ
  • 1日前

    タイトル元ネタ
  • 1日前

    僅かな光しかなくたって
  • 1日前

    蛮野天十郎:リサイタル
  • 1日前

    龍園少年の事件簿 -アッシュフォード学園殺人事件-
  • 1日前

    真贋バトルロワイヤルZERO
  • 1日前

    百地希留耶の羨望的皇帝糾弾
  • 1日前

    ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
  • 1日前

    その 名は ゼロ
  • 1日前

    そして、和解
  • 1日前

    2代目ゼロ:オリジン
もっと見る
人気記事ランキング
  1. 【第二回放送までのSS】
  2. 【第一回放送までのSS】
  3. その 名は ゼロ
  4. 百地希留耶の羨望的皇帝糾弾
  5. ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
  6. 支給品一覧
  7. 僅かな光しかなくたって
  8. 2代目ゼロ:オリジン
  9. 【101~150】
  10. 龍園少年の事件簿 -アッシュフォード学園殺人事件-
もっと見る
最近更新されたページ
  • 1日前

    タイトル元ネタ
  • 1日前

    僅かな光しかなくたって
  • 1日前

    蛮野天十郎:リサイタル
  • 1日前

    龍園少年の事件簿 -アッシュフォード学園殺人事件-
  • 1日前

    真贋バトルロワイヤルZERO
  • 1日前

    百地希留耶の羨望的皇帝糾弾
  • 1日前

    ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
  • 1日前

    その 名は ゼロ
  • 1日前

    そして、和解
  • 1日前

    2代目ゼロ:オリジン
もっと見る
ウィキ募集バナー
急上昇Wikiランキング

急上昇中のWikiランキングです。今注目を集めている話題をチェックしてみよう!

  1. Shoboid RPまとめwiki
  2. テイルズオブ用語辞典
  3. トリコ総合データベース
  4. 固めまとめWiki
  5. ストグラFV まとめ@非公式wiki
  6. イナズマイレブンGO2 クロノ・ストーン ネップウ/ライメイ 攻略wiki
  7. みんなで決めるゲーム音楽ベスト100まとめwiki
  8. グランツーリスモWiki
  9. 魔法科高校の劣等生Wiki
  10. ゆっくり虐め専用Wiki
もっと見る
人気Wikiランキング

atwikiでよく見られているWikiのランキングです。新しい情報を発見してみよう!

  1. アニヲタWiki(仮)
  2. ゲームカタログ@Wiki ~名作からクソゲーまで~
  3. ストグラ まとめ @ウィキ
  4. 初音ミク Wiki
  5. 発車メロディーwiki
  6. 検索してはいけない言葉 @ ウィキ
  7. 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2攻略Wiki 3rd Season
  8. 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  9. オレカバトル アプリ版 @ ウィキ
  10. 英傑大戦wiki
もっと見る
新規Wikiランキング

最近作成されたWikiのアクセスランキングです。見るだけでなく加筆してみよう!

  1. MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  2. MADTOWNGTAまとめwiki
  3. まどドラ攻略wiki
  4. ちいぽけ攻略
  5. SurrounDead 攻略 (非公式wiki)
  6. Shoboid RPまとめwiki
  7. シュガードール情報まとめウィキ
  8. 戦国ダイナスティ攻略@ウィキ
  9. ソニックレーシング クロスワールド @ ウィキ
  10. 20XX @ ウィキ
もっと見る
全体ページランキング

最近アクセスの多かったページランキングです。話題のページを見に行こう!

  1. angler - MADTOWNGTAまとめwiki
  2. 参加者一覧 - MADTOWNGTAまとめwiki
  3. 魔獣トゲイラ - バトルロイヤルR+α ファンフィクション(二次創作など)総合wiki
  4. 参加者一覧 - MadTown GTA (Beta) まとめウィキ
  5. SILENT HILL f - アニヲタWiki(仮)
  6. ギャプラン - 機動戦士ガンダム EXTREME VS.2 INFINITEBOOST wiki
  7. XVI - MADTOWNGTAまとめwiki
  8. 模擬ドラフト結果 - おんJ模擬ドラフトまとめwiki
  9. 参加者一覧 - ストグラ まとめ @ウィキ
  10. 白狐 - MADTOWNGTAまとめwiki
もっと見る

  • このWikiのTOPへ
  • 全ページ一覧
  • アットウィキTOP
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

2019 AtWiki, Inc.