さて、誰が聞いているのか知らんが自己紹介しておこう。
俺の名前は、アーザード。いちおう魔法使いだ。
だが今は、その力のほとんどを失っている。
過去にデカいことをやらかそうとしてしくじった、その代償だ。
いちおう、不死の呪いは残っているはずだが……。
わざわざ殺し合いの舞台に放り込むんだ。
これも何らかの手段で無効化されてるんだろう。
そんなわけで、今の俺はただの一般人とほぼ変わらない。
なんでそんな俺が……いきなりヤバいやつに襲われてるんですかねえ!
俺の名前は、アーザード。いちおう魔法使いだ。
だが今は、その力のほとんどを失っている。
過去にデカいことをやらかそうとしてしくじった、その代償だ。
いちおう、不死の呪いは残っているはずだが……。
わざわざ殺し合いの舞台に放り込むんだ。
これも何らかの手段で無効化されてるんだろう。
そんなわけで、今の俺はただの一般人とほぼ変わらない。
なんでそんな俺が……いきなりヤバいやつに襲われてるんですかねえ!
◆ ◆ ◆
「ほらほらぁ! もっとじっくり見せてくれよ、おまえの絶望を!」
「好き好んで見せるわけないだろ、そんなもん!」
「好き好んで見せるわけないだろ、そんなもん!」
何かの競技場と思わしき広い空間で、俺は怪物から逃げ回っていた。
その怪物は、赤と銀で彩られた鎧を着た騎士のような姿であった。
この説明だとだいぶ人間寄りに感じられるかもしれないが、このまがまがしさはやはり「怪物」と表現するのがふさわしい。
少なくとも、今の俺が太刀打ちできる相手でないのはたしかだ。
いちおう俺も、最初は抵抗したんだ。
俺に支給された「妖刀かまいたち」は、一振りで3方向に斬撃が発生するという面白い武器だ。
だが、いかんせんそれを使う俺の筋力が足りない。
やつに斬撃が当たったところで少しよろめかせる程度で、まったく有効打にならないのである。
その有様では、逃げるしかない。
とはいえ、逃げ切れる気もしない。
移動速度も、向こうの方が圧倒的に上なのだから。
まだ俺が生きているのは、相手の根性が腐っていて俺をいたぶるのを楽しんでいるからだ。
相手がカスだから生きているというのも、皮肉な話だな。
だが、それも所詮は相手に生かされているというだけ。
このままではやつの気が済んだ途端に、殺されることになる。
そう、このままでは。
そして、そうはならなかった。
その怪物は、赤と銀で彩られた鎧を着た騎士のような姿であった。
この説明だとだいぶ人間寄りに感じられるかもしれないが、このまがまがしさはやはり「怪物」と表現するのがふさわしい。
少なくとも、今の俺が太刀打ちできる相手でないのはたしかだ。
いちおう俺も、最初は抵抗したんだ。
俺に支給された「妖刀かまいたち」は、一振りで3方向に斬撃が発生するという面白い武器だ。
だが、いかんせんそれを使う俺の筋力が足りない。
やつに斬撃が当たったところで少しよろめかせる程度で、まったく有効打にならないのである。
その有様では、逃げるしかない。
とはいえ、逃げ切れる気もしない。
移動速度も、向こうの方が圧倒的に上なのだから。
まだ俺が生きているのは、相手の根性が腐っていて俺をいたぶるのを楽しんでいるからだ。
相手がカスだから生きているというのも、皮肉な話だな。
だが、それも所詮は相手に生かされているというだけ。
このままではやつの気が済んだ途端に、殺されることになる。
そう、このままでは。
そして、そうはならなかった。
「ほう、見たことのない類の化物(フリーク)だな」
いつの間にか、その場に3人目の男が現れていた。
それは赤い帽子とコートを身につけた、大柄な男だった。
夜だというのに、サングラスもつけている。
見えてるのか、あれ。
それは赤い帽子とコートを身につけた、大柄な男だった。
夜だというのに、サングラスもつけている。
見えてるのか、あれ。
「なんだ、乱入者か?
まあいい、おまえの絶望も見せてもらおうか」
「口を慎めよ、化物。グールよりは多少上等なようだが……。
屍人形ごときが、私を絶望させられるとでも?」
まあいい、おまえの絶望も見せてもらおうか」
「口を慎めよ、化物。グールよりは多少上等なようだが……。
屍人形ごときが、私を絶望させられるとでも?」
癇に障る声色で言う男に対し、男は冷淡な口調で返す。
そして次の瞬間、地を蹴った。
速い。
二人の間の距離は一瞬で0となり、直後に怪物の体が吹き飛んだ。
男が怪物に何らかの打撃を叩き込んだのだろうと俺が認識したのは、そこから数秒遅れてのことだった。
そして次の瞬間、地を蹴った。
速い。
二人の間の距離は一瞬で0となり、直後に怪物の体が吹き飛んだ。
男が怪物に何らかの打撃を叩き込んだのだろうと俺が認識したのは、そこから数秒遅れてのことだった。
「ぐう……」
「ちっ……。弱体化させられた状態では、体一つで貴様を殺すのは簡単ではないか……。
かといって、貴様ごときに令呪とやらを切らされるのも癪だ。
仕方ない、ここは武器に頼るとするか」
「ちっ……。弱体化させられた状態では、体一つで貴様を殺すのは簡単ではないか……。
かといって、貴様ごときに令呪とやらを切らされるのも癪だ。
仕方ない、ここは武器に頼るとするか」
そう言って、男は何かを取り出す。
「うわあ」
俺は思わず、そんな声を漏らしていた。
男が取り出した物、それは鎖のついたあまりにごつい鉄球だった。
「敵を殴り殺す」という強い意志が、これでもかと伝わってくるようだ。
男が取り出した物、それは鎖のついたあまりにごつい鉄球だった。
「敵を殴り殺す」という強い意志が、これでもかと伝わってくるようだ。
「…………」
怪物も鉄球の迫力に思うところあったのか、わずかに後ずさる。
その隙を、男は見逃さなかった。
その隙を、男は見逃さなかった。
「ふん!」
気合いの声と共に、男が鉄球を振るう。
怪物はそれを、手にした剣で防ごうとする。
だが鉄球の質量の前に、剣は蟷螂の斧も同然だった。
鉄球はあっさり剣をへし折り、ほとんど勢いを失うことなく怪物本体の体に命中した。
怪物はそれを、手にした剣で防ごうとする。
だが鉄球の質量の前に、剣は蟷螂の斧も同然だった。
鉄球はあっさり剣をへし折り、ほとんど勢いを失うことなく怪物本体の体に命中した。
「ぐああああ!!」
絶叫と共に吹き飛ぶ怪物。
その体から何か丸いものがこぼれ落ち、同時に姿が変わっていく。
鎧は消え失せ、現れたのは顔の半分が焼けただれた壮年の男だ。
おそらくこれがやつの本来の姿で、今までは支給品の力で変身していたんだろう。
その体から何か丸いものがこぼれ落ち、同時に姿が変わっていく。
鎧は消え失せ、現れたのは顔の半分が焼けただれた壮年の男だ。
おそらくこれがやつの本来の姿で、今までは支給品の力で変身していたんだろう。
「ク、クソ……」
おそらくは体に残っているであろう痛みに顔を歪めながらも、やつはカバンに手を突っ込む。
他の支給品を取り出そうというのだろう。
だが、その行動が実を結ぶことはなかった。
他の支給品を取り出そうというのだろう。
だが、その行動が実を結ぶことはなかった。
「さよならだ、出来損ない」
男が再び、鉄球を振るう。
怪物の力を失ったやつに、それに耐えられる力はもはやない。
生々しい水音と共に、やつは鮮血をぶちまけてグロテスクな肉塊となった。
怪物の力を失ったやつに、それに耐えられる力はもはやない。
生々しい水音と共に、やつは鮮血をぶちまけてグロテスクな肉塊となった。
「うげぇ……」
思わずうめき声を上げた俺に、鉄球男の視線が向けられる。
ヤバい、今度は俺を襲うつもりか?
そう警戒するが、男はすぐに視線を外す。
そして数歩あるき、怪物からこぼれ落ちた何かを拾い上げた。
ヤバい、今度は俺を襲うつもりか?
そう警戒するが、男はすぐに視線を外す。
そして数歩あるき、怪物からこぼれ落ちた何かを拾い上げた。
「これは……。特殊な手順を踏まねば破壊できぬ代物か。
まったく、忌々しい……。
他の人間に使われても困るし、私が預かっておくか」
まったく、忌々しい……。
他の人間に使われても困るし、私が預かっておくか」
男はそれを自分のカバンにしまい、再びこちらを見る。
今度こそ来るか……?
今度こそ来るか……?
「貴様も、人間ではないか……。
違いはわずかのようだがな」
「はあ?」
違いはわずかのようだがな」
「はあ?」
思いも寄らぬ言葉をかけられ、俺は思わず間の抜けた声を漏らしていた。
「戦ってもいいが、今のままでは結果は見えているな……。
おい、貴様」
「なんだよ……」
「他の参加者に伝えて回れ。
吸血鬼アーカードは、この戦場で容赦なく暴れる。
戦力を揃えて、私を倒しに来い、とな」
「は? なんでそんな……」
「ではさらばだ、人間と化物の狭間に立つものよ。
健闘を祈る」
おい、貴様」
「なんだよ……」
「他の参加者に伝えて回れ。
吸血鬼アーカードは、この戦場で容赦なく暴れる。
戦力を揃えて、私を倒しに来い、とな」
「は? なんでそんな……」
「ではさらばだ、人間と化物の狭間に立つものよ。
健闘を祈る」
俺の反応など気にもとめず、アーカードと名乗った男は立ち去ってしまった。
後には、まぬけ面の俺だけが残される。
後には、まぬけ面の俺だけが残される。
「というか、アーカードって……。俺と一字違いじゃないか。
変に話広めて、俺が誤解されたらどうするんだよ」
変に話広めて、俺が誤解されたらどうするんだよ」
どっと襲ってくる精神的疲労に耐えきれず、俺はその場にしゃがみ込んだ。
【アーザード@小林さんちのメイドラゴン】
状態:正常
服装:コート
装備:妖刀かまいたち@風来のシレンシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:生還を目指す
1:アーカードの伝言をどうするか困っている
参戦時期:探偵事務所設立後
備考
※不死の呪いは、通常時は無効化されています。
令呪発動中のみ、死んでも即座に蘇生します。
状態:正常
服装:コート
装備:妖刀かまいたち@風来のシレンシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:生還を目指す
1:アーカードの伝言をどうするか困っている
参戦時期:探偵事務所設立後
備考
※不死の呪いは、通常時は無効化されています。
令呪発動中のみ、死んでも即座に蘇生します。
【アーカード@HELLSING】
状態:正常
服装:赤い帽子とコート
装備:はかいの鉄球@ドラゴンクエストシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、アナザー龍騎ライドウォッチ@仮面ライダージオウ RIDER TIME龍騎、ホットライン
思考
基本:闘争を満喫する
参戦時期:不明
状態:正常
服装:赤い帽子とコート
装備:はかいの鉄球@ドラゴンクエストシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、アナザー龍騎ライドウォッチ@仮面ライダージオウ RIDER TIME龍騎、ホットライン
思考
基本:闘争を満喫する
参戦時期:不明
【アルザード@仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク 死亡】
※支給品は、死体のそばに放置されています
※支給品は、死体のそばに放置されています
【支給品解説】
- 妖刀かまいたち@風来のシレンシリーズ
攻撃の際に正面だけでなく、斜め前方も攻撃できる妖刀。
強力な効果を持つ分、基本攻撃力は低め。
強力な効果を持つ分、基本攻撃力は低め。
- はかいの鉄球@ドラゴンクエストシリーズ
伝説の武器をも上回る凄まじい攻撃力と、広い攻撃範囲を併せ持つ強力な武器。
その強力さゆえ、基本的に入手できるのは最終盤かエンディング後である。
その強力さゆえ、基本的に入手できるのは最終盤かエンディング後である。
- アナザー龍騎ライドウォッチ@仮面ライダージオウ RIDER TIME龍騎
仮面ライダー龍騎の力が込められた、時計型アイテム。
人間の体に埋め込むことで、「アナザー龍騎」へと変身させる。
一定以上のダメージを与えればウォッチは体外へ排出されるが、完全破壊には同じ仮面ライダー龍騎の力が必要。
人間の体に埋め込むことで、「アナザー龍騎」へと変身させる。
一定以上のダメージを与えればウォッチは体外へ排出されるが、完全破壊には同じ仮面ライダー龍騎の力が必要。