目が覚めた時には、走っていた。
病弱な自分が下手に走っては悪影響なのはわかってる
それでも私――小早川ゆたかは――
病弱な自分が下手に走っては悪影響なのはわかってる
それでも私――小早川ゆたかは――
何処かに走って逃げたかった。
◆
幸いにも近くに民家があった、平屋の数個の家具が置かれた、シンプルな家。
すぐさま、部屋の隅へと走り出し、うずくまる。
「怖いよ…殺し合いなんて…」
すぐさま、部屋の隅へと走り出し、うずくまる。
「怖いよ…殺し合いなんて…」
少女に襲ったのは、殺人と得体のしれない場所に送り込まれたゆえの、恐怖。
病弱な事ゆえにスタミナはそんなないのに、100m近く走れたのも、恐怖から出たゆえの異能力であろう。
病弱な事ゆえにスタミナはそんなないのに、100m近く走れたのも、恐怖から出たゆえの異能力であろう。
「…そういえば、バッグに何か入っているんだよね…」
何か使えるものがあるかもしれない、ディパックに手をかけ、開けようとした、その瞬間だった。
「!?」
ガチャリと、ドアが開く。
誰かが――入ってきた。
友人や姉たちかもしれない、しかし、もちろんそんな都合のいいことは起こらないであろう。
結局出てくる賽の目は、殺し合いに乗ってる者。
何か使えるものがあるかもしれない、ディパックに手をかけ、開けようとした、その瞬間だった。
「!?」
ガチャリと、ドアが開く。
誰かが――入ってきた。
友人や姉たちかもしれない、しかし、もちろんそんな都合のいいことは起こらないであろう。
結局出てくる賽の目は、殺し合いに乗ってる者。
完全に終わった、そう絶望する。
こんな狭い部屋じゃ、暗さがあろうともすぐに見つかる。
足音が近づいてくる、おそらく相手も夜目に慣れてしまえばこちらを認識して来るであろう。
こんな狭い部屋じゃ、暗さがあろうともすぐに見つかる。
足音が近づいてくる、おそらく相手も夜目に慣れてしまえばこちらを認識して来るであろう。
(やだぁ…みんな…助け…)
そんなことを心で思っていた時であった、その来訪者が彼女に掛けた言葉は、優しいものであった。
「安心して、僕は乗っていない」
同じく夜目に慣れた彼女が見たのは、特徴的な髪型をした、フランス人であった。
そんなことを心で思っていた時であった、その来訪者が彼女に掛けた言葉は、優しいものであった。
「安心して、僕は乗っていない」
同じく夜目に慣れた彼女が見たのは、特徴的な髪型をした、フランス人であった。
◆
「それじゃニコラさんも…気づいた時には…」
「あぁ、こんな悪趣味なものに、僕もね」
ゆたかの出会ったその男は、ニコラ・レ・バンナと名乗った。
フランス軍の特殊部隊の一員であり、軍が絡んでるのではないかと疑っていること、そして、あのとき出てきた主催側には知ってるものがいないことを教えてもらった。
「あぁ、こんな悪趣味なものに、僕もね」
ゆたかの出会ったその男は、ニコラ・レ・バンナと名乗った。
フランス軍の特殊部隊の一員であり、軍が絡んでるのではないかと疑っていること、そして、あのとき出てきた主催側には知ってるものがいないことを教えてもらった。
「とにかく驚かせて済まなかった、ミス・コバヤカワ」
「ゆたかでいいです」
「了解(ダコー)、ミス・ユタカ、それと早速で悪いけど…」
ニコラが立ち上がり、月明かりに照らされる。
後ろの腰に手を当てて、何かを掴む、それは光に当たり、黒びやかになり、そして――
「ゆたかでいいです」
「了解(ダコー)、ミス・ユタカ、それと早速で悪いけど…」
ニコラが立ち上がり、月明かりに照らされる。
後ろの腰に手を当てて、何かを掴む、それは光に当たり、黒びやかになり、そして――
「世界の調和のために…死んでくれ」
「え?」
瞬間、鋭利な何かがゆたかの首に突き刺さる、日本の古武術などで使われる投擲武器の一つ、六角手裏剣。
「え?」
瞬間、鋭利な何かがゆたかの首に突き刺さる、日本の古武術などで使われる投擲武器の一つ、六角手裏剣。
(な…ん…で?)
喉が潰された彼女は、その真意を薄れゆく心の中でしか感じれずに、その問いを投げきれずに…絶命した。
喉が潰された彼女は、その真意を薄れゆく心の中でしか感じれずに、その問いを投げきれずに…絶命した。
◆
「まずは…一人…」
突き刺した六角を身を拭いて回収し、彼女のバッグを漁る。
「これとか…使えそうかな…?」
でてきたのは騎士が使うような剣と、レバー式のショットガン。
「小回りとかは効かないが…まぁ、文句は言わないさ」
そういいながら、武装を装着していく。
突き刺した六角を身を拭いて回収し、彼女のバッグを漁る。
「これとか…使えそうかな…?」
でてきたのは騎士が使うような剣と、レバー式のショットガン。
「小回りとかは効かないが…まぁ、文句は言わないさ」
そういいながら、武装を装着していく。
「準備は整った…さぁ行こうか」
自身を調整者を自負する彼にとって、この殺し合いは意味があると感じた。
「ここにいるものは主催含めて殺されるべき者たちであり、自分はそれらをまとめて殲滅するためにここに呼ばれたのだと」
常人には理解できない思想――それがニコラの根幹。
自身を調整者を自負する彼にとって、この殺し合いは意味があると感じた。
「ここにいるものは主催含めて殺されるべき者たちであり、自分はそれらをまとめて殲滅するためにここに呼ばれたのだと」
常人には理解できない思想――それがニコラの根幹。
「さて…世界のために…すべてを殲滅しようか」
外に出て歩いていく彼の手には、ピンク色のハンカチが握られていた。
外に出て歩いていく彼の手には、ピンク色のハンカチが握られていた。
【小早川ゆたか@らき☆すた 死亡】
【本物のニコラ・レ・バンナ@ケンガンオメガ】
状態:正常
服装:白シャツと黒の短パン
装備:六角手裏剣@現実
岩崎みなみのハンカチ@らき☆すた
ピースキーパー@Apex Legends
レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1、ホットライン
思考
基本:主催と参加者、両方を殲滅する
01:さて、次の獲物を探そうか
02:ナイフなどの小回りの利く武器がほしい
参戦時期:ジャン(偽ニコラ)に殺される前
備考
小早川ゆたかのディパックに入っていたランダムアイテムは、すべて抜き取りました
状態:正常
服装:白シャツと黒の短パン
装備:六角手裏剣@現実
岩崎みなみのハンカチ@らき☆すた
ピースキーパー@Apex Legends
レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはシリーズ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1、ホットライン
思考
基本:主催と参加者、両方を殲滅する
01:さて、次の獲物を探そうか
02:ナイフなどの小回りの利く武器がほしい
参戦時期:ジャン(偽ニコラ)に殺される前
備考
小早川ゆたかのディパックに入っていたランダムアイテムは、すべて抜き取りました
【支給品解説】
六角手裏剣@現実
5個で1セット、日本の古武道家などが使う飛び道具。
よくある手裏剣などとは違い、小型の鋭利な鉄棒のようなものであり、当たりさえすれば簡単に相手に刺さる。
また、扱い慣れれば近接武器としても使用できる。
六角手裏剣@現実
5個で1セット、日本の古武道家などが使う飛び道具。
よくある手裏剣などとは違い、小型の鋭利な鉄棒のようなものであり、当たりさえすれば簡単に相手に刺さる。
また、扱い慣れれば近接武器としても使用できる。
岩崎みなみのハンカチ@らき☆すた
受験の際、ハンカチを忘れた小早川ゆたかに対して貸し出したハンカチ。
ピンク色の普通のハンカチ
受験の際、ハンカチを忘れた小早川ゆたかに対して貸し出したハンカチ。
ピンク色の普通のハンカチ
ピースキーパー@Apex Legends
レバー式のショットガン、10発の弾が付属。
玄人向けであり、少しズレただけでも威力が変わってくる。
レバー式のショットガン、10発の弾が付属。
玄人向けであり、少しズレただけでも威力が変わってくる。
レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはシリーズ
烈火の将、シグナムが扱う武器、カートリッジが10個付属。
一見すると魔力を帯びている以外は普通の剣だが、カートリッジを使用することで、刃が蛇のように蛇行し切り刻む蛇腹剣としての形態や、更に、弓へと変形機構も持つ。
本ロワでは弓への変形は制限されている。
烈火の将、シグナムが扱う武器、カートリッジが10個付属。
一見すると魔力を帯びている以外は普通の剣だが、カートリッジを使用することで、刃が蛇のように蛇行し切り刻む蛇腹剣としての形態や、更に、弓へと変形機構も持つ。
本ロワでは弓への変形は制限されている。