「うふふ、ここは一体どこなのかしらねぇ」
埃に塗れた廃屋の中をふらふらとさまよう様に歩く妙齢の女性がいた。
彼女はさとうの叔母、本名は不明である。
全身に包帯や絆創膏を付けており、髪はボサボサで服も薄汚れている。
劣悪な衛生環境で過ごしていたのが伺えた。
彼女はさとうの叔母、本名は不明である。
全身に包帯や絆創膏を付けており、髪はボサボサで服も薄汚れている。
劣悪な衛生環境で過ごしていたのが伺えた。
彼女の表情は不安さを全く感じさせない笑顔だった。
強制的に殺し合いに参加させられたというのに
喜怒哀楽から楽以外の感情を取り除いたかの如く
怒りや恐怖といった物が全く存在していない。
強制的に殺し合いに参加させられたというのに
喜怒哀楽から楽以外の感情を取り除いたかの如く
怒りや恐怖といった物が全く存在していない。
まるで探検を楽しむ子供のように鼻歌を歌いながら呑気に廃屋の中を移動していると。
「――動くなコラ」
「んん~っ?」
「んん~っ?」
すると何者かが廃屋に侵入し、叔母の後頭部に固くて冷たい金属の物が押し付けられる。
殺し合いが始まってる中、それが何なのかは説明されなくても分かるだろう。
殺し合いが始まってる中、それが何なのかは説明されなくても分かるだろう。
「……なあオイ、てめぇよォ、銃を頭に突き付けられたことはあるか?
もしもなかったら……いい機会だ、勉強しとけ。コイツが、後頭部に銃を銃を突き付けらてる感触って奴だ。
この先、経験することがあるなら、その時は無闇に動くんじゃねーぞ。命が惜しいならなぁ、いいか?」
「分かりました。動きません♪」
もしもなかったら……いい機会だ、勉強しとけ。コイツが、後頭部に銃を銃を突き付けらてる感触って奴だ。
この先、経験することがあるなら、その時は無闇に動くんじゃねーぞ。命が惜しいならなぁ、いいか?」
「分かりました。動きません♪」
いきなり背後から現れた男に銃を突き付けられ脅される。
普通の人間なら怯えて縮み上がるだろう。
そんな状況なのにも関わらず、叔母は平然としていた。
普通の人間なら怯えて縮み上がるだろう。
そんな状況なのにも関わらず、叔母は平然としていた。
「随分素直な女じゃねえか。とりあえず俺に従え。分かったな?」
「は~い♪」
「は~い♪」
銃を持った男に恐喝されても叔母は一切恐怖せずに答える。
「てめえ、自分の立場が分かってるんだろうな?」
「分かってるわよ~。逆らったら殺されるのよねぇ」
「……まぁいい、とりあえずてめえの持ってるバッグを足元に置きな。妙な真似はするなよ」
「分かってるわよ~。逆らったら殺されるのよねぇ」
「……まぁいい、とりあえずてめえの持ってるバッグを足元に置きな。妙な真似はするなよ」
男の指示通りに叔母は一切抵抗しないままデイバッグを足元へとゆっくりと下ろした。
それを眺めた男は廃屋の入り口の方へ顔を向けて。
それを眺めた男は廃屋の入り口の方へ顔を向けて。
「おいネズミィ!こっちに来いや!」
「は、はい!黒河くん!」
「は、はい!黒河くん!」
入り口からもう一人の男が出てくる。
小心者で卑屈でおどおどしたこの男の名はネズミ。
決して本名では無いが名簿ではネズミと記されている。
小心者で卑屈でおどおどしたこの男の名はネズミ。
決して本名では無いが名簿ではネズミと記されている。
「ネズミ、そこの女の側にあるバッグを拾って来い」
「分かりました!」
「分かりました!」
ネズミに指示を出している男の名は黒河正規。
他の二人とは違い本名で名簿に記されている。
金髪でムキムキの屈強な肉体に、野獣の様に目つきが鋭く。
如何にも不良といった素行の悪い危険人物である。
他の二人とは違い本名で名簿に記されている。
金髪でムキムキの屈強な肉体に、野獣の様に目つきが鋭く。
如何にも不良といった素行の悪い危険人物である。
「持ってきたよ!黒河くん!」
「よし、それを俺に寄越しな」
「よし、それを俺に寄越しな」
言うなり黒河はネズミからデイバッグをひったくる。
「んじゃ、次はその女のボディチェックだ」
「え?ボディチェック?」
「刃物とか銃とか隠し持ってるかもしれねえだろ。おらっ、さっさとしろ」
[わ、わかったよ……]
「え?ボディチェック?」
「刃物とか銃とか隠し持ってるかもしれねえだろ。おらっ、さっさとしろ」
[わ、わかったよ……]
黒河に言われるがまま渋々と叔母の身体を調べようとするネズミ。
逆らえばすぐさま殺されると理解してるネズミは黒河の子分としてこき使われていた。
逆らえばすぐさま殺されると理解してるネズミは黒河の子分としてこき使われていた。
「じゃ、じゃあ……失礼するね……」
「はぁい、どうぞ~♪」
「はぁい、どうぞ~♪」
ニコッと微笑みながら、まるでネズミにハグを求めるかのように両腕を広げる。
その仕草にネズミはドキドキと胸を高鳴らせながら
恐る恐ると叔母の衣服に手を伸ばす。
その仕草にネズミはドキドキと胸を高鳴らせながら
恐る恐ると叔母の衣服に手を伸ばす。
「ほらぁ、遠慮なんかしなくてもいいのよぉ。えいっ♪」
「え?あ、ちょっ」
「え?あ、ちょっ」
ネズミは叔母の体に極力、触れない様に慎重に衣服を調べようとした時だった。
叔母はネズミの右手に触れると、そのまま自らの乳房へと押し当てた。
叔母はネズミの右手に触れると、そのまま自らの乳房へと押し当てた。
「ひゃああああああっ!!!」
「ボディチェックなんだから胸も、お尻も、アソコも、好きなだけ触って確かめて♪」
「ボディチェックなんだから胸も、お尻も、アソコも、好きなだけ触って確かめて♪」
思いがけない自体に情けない悲鳴を上げるネズミ。
反射的に叔母から距離を取ろうとするも、既に左手も掴まれて離れることが出来ない。
叔母の豊満な乳房がネズミの手の平でムニュムニュと形を変える。
反射的に叔母から距離を取ろうとするも、既に左手も掴まれて離れることが出来ない。
叔母の豊満な乳房がネズミの手の平でムニュムニュと形を変える。
「んふふ~、どう?」
「や、柔らかい……です」
「や、柔らかい……です」
ネズミは顔を真っ赤にしながら答える。
叔母は愛おしそうな顔でネズミを見つめながら
ネズミの右手を自らの下半身へと誘導していく。
叔母は愛おしそうな顔でネズミを見つめながら
ネズミの右手を自らの下半身へと誘導していく。
「じゃあ次はここね♪」
「えっ!ちょ、そこはっ!」
「えっ!ちょ、そこはっ!」
ネズミは更に顔を赤くし、視線を逸らしながら抵抗する。
そんなネズミの反応を楽しむかのように微笑みながら。
そんなネズミの反応を楽しむかのように微笑みながら。
「もしかしたらお股に武器を隠してるかもしれないでしょ」
「……だ、
だけど……」
「ほらぁ、遠慮せずに触ってごらん♪」
「う、うわああ!」
「……だ、
だけど……」
「ほらぁ、遠慮せずに触ってごらん♪」
「う、うわああ!」
下着越しから伝わる股の柔らかい感触にネズミは驚きの声を出す。
続けて手を動かしてみると、下着の布地が微かに湿っているのが分かった。
その瞬間だった。
続けて手を動かしてみると、下着の布地が微かに湿っているのが分かった。
その瞬間だった。
「馬鹿野郎!何してんだ!!」
突然黒河が怒鳴り声を上げてネズミをぶん殴った。
「かはっ!」
黒河の拳によってネズミは廃屋の壁まで吹っ飛び背中を強打する。
「おいおいおいおい!ネズミさんよぉ、俺はボディチェックをしろと言ったよなぁ?乳繰り合えとは言ってねえよなぁ?ああっ!?」
「ご、ごめんなさい!黒河くん。つい魔が差しちゃって!」
「ご、ごめんなさい!黒河くん。つい魔が差しちゃって!」
すぐさま土下座して頭を地べたに擦りながら謝罪するネズミ。
黒河は舌打ちをしながら叔母を睨みつける。
黒河は舌打ちをしながら叔母を睨みつける。
「なにネズミに色仕掛けやってんだ女、ここで死んどくか?」
「いいわよ。それが貴方のしたい事なら我慢しないで
胸でも、お腹でも、額でも、好きな所を撃ってスッキリしちゃお♪」
「いいわよ。それが貴方のしたい事なら我慢しないで
胸でも、お腹でも、額でも、好きな所を撃ってスッキリしちゃお♪」
(この女……イカれてやがるのか)
余裕の態度を崩さない叔母に黒河は得体の知れない何かを感じていた。
「それとも私を殴る方がいい?
私を押し倒して馬乗りになって顔や体を思いっ切り殴って
衣服を無理やり脱がせて犯していいのよ
貴方の望むことなら何でも受け止めてあげる。それが私の愛なの」
「とりあえず、てめえは口閉じてろや」
私を押し倒して馬乗りになって顔や体を思いっ切り殴って
衣服を無理やり脱がせて犯していいのよ
貴方の望むことなら何でも受け止めてあげる。それが私の愛なの」
「とりあえず、てめえは口閉じてろや」
(こいつはここで殺すか、それとも……)
おつむのネジが外れたこの女の処遇をどうするか思考する。
支給品さえ手に入れば、これ以上要は無い。
見た所、この女が戦闘で役に立つとは思えない。
足手まといになりそうならここで切り捨てておくか、と黒河が判断しようとした所で。
支給品さえ手に入れば、これ以上要は無い。
見た所、この女が戦闘で役に立つとは思えない。
足手まといになりそうならここで切り捨てておくか、と黒河が判断しようとした所で。
「ねぇねぇ、黒河くん……あの人も一緒に連れて行くのはど、どうかな?」
「あん?てめえ、奴隷の分際で俺に命令か?ずいぶんとまぁ偉くなったもんだなぁ、ネズミさんよぉ~」
「いえいえいえ!命令だなんてそんな滅相もない!
ただ、黒河くんが戦えない人達も見捨てない善人だと伝われば他の参加者も安心して従うようになると思ってさ、へへっ」
「あん?てめえ、奴隷の分際で俺に命令か?ずいぶんとまぁ偉くなったもんだなぁ、ネズミさんよぉ~」
「いえいえいえ!命令だなんてそんな滅相もない!
ただ、黒河くんが戦えない人達も見捨てない善人だと伝われば他の参加者も安心して従うようになると思ってさ、へへっ」
ネズミをぶん殴ろうとする黒河の手が止まる。
確かにこいつの言う事も一理はある。
役立たずだからと迂闊に殺しまくれば、参加者も警戒する。
疑心暗鬼に陥った奴隷が裏切りに出るかもしれねえ。
不用意に全てを敵として排除するのは危険か。
ここは弱者でも裏切らない限りは殺さない証明として
この女を生かし、利用するのも悪くはない。
確かにこいつの言う事も一理はある。
役立たずだからと迂闊に殺しまくれば、参加者も警戒する。
疑心暗鬼に陥った奴隷が裏切りに出るかもしれねえ。
不用意に全てを敵として排除するのは危険か。
ここは弱者でも裏切らない限りは殺さない証明として
この女を生かし、利用するのも悪くはない。
「いいぜぇネズミ。てめえの案に乗ってやるよ」
「ほ、本当!?」
「ほ、本当!?」
ダメ元で聞いた提案が受け入れられ、ネズミの顔に笑みがあふれる。
「おい女!ここで俺の奴隷になるなら特別に殺さずにおいてやる」
「奴隷、それが貴方の望みなのね。ふふっ、いいわ。これから私は貴方の奴隷になるわ。
いつでも、どこでも、好きな時に私を殴りつけるなり、押し倒して犯すなり、好きに私を愛して頂戴」
「アイアイアイアイうっせーよ!おサルさんか?おめーはよぉ!
お前はただ俺の言われたことだけに従っていればいいんだ」
「は~い」
「奴隷、それが貴方の望みなのね。ふふっ、いいわ。これから私は貴方の奴隷になるわ。
いつでも、どこでも、好きな時に私を殴りつけるなり、押し倒して犯すなり、好きに私を愛して頂戴」
「アイアイアイアイうっせーよ!おサルさんか?おめーはよぉ!
お前はただ俺の言われたことだけに従っていればいいんだ」
「は~い」
他の参加者の前であんなイカれた言動でもされれば面倒な事になる。
こいつは『足手まとい』でも見捨てない体をアピールするための道具以外の価値は無い。
それすら果たせないならこの女は用済みだ。
こいつは『足手まとい』でも見捨てない体をアピールするための道具以外の価値は無い。
それすら果たせないならこの女は用済みだ。
「それじゃあネズミ、おめえがこの女の面倒を見ておけよ」
「え?俺が?」
「言い出したのはお前なんだからな。だったらお前が面倒を見るのがスジだろうが
もしこの女が俺の足を引っ張ってみろ……、その時は容赦しないからな」
「は、はい!そうならないように気を付けて見張ってます!」
「だったらいい。おら奴隷共、さっさと行くぞ」
「はい!」
「うふふっ」
「え?俺が?」
「言い出したのはお前なんだからな。だったらお前が面倒を見るのがスジだろうが
もしこの女が俺の足を引っ張ってみろ……、その時は容赦しないからな」
「は、はい!そうならないように気を付けて見張ってます!」
「だったらいい。おら奴隷共、さっさと行くぞ」
「はい!」
「うふふっ」
そう言うと黒河とネズミは叔母と共に、廃屋を後にした。
「よ、よかったね。黒河くんに殺されずに済んで」
「ありがとう。優しいのねネズミさん」
「でへへへへへへ~」
「ありがとう。優しいのねネズミさん」
「でへへへへへへ~」
叔母に微笑まれたネズミは鼻の下を伸ばしながらニヤつく。
「なんだネズミ、おめえはこんなおばさんが好みかよ」
「だって結構美人だし、優しいし」
「ったく、こいつはよぉ……」
「だって結構美人だし、優しいし」
「ったく、こいつはよぉ……」
それに続いて小声で「おっぱいも大きいし」と呟いてヘラヘラ笑うネズミの姿に
さすがの黒河も呆れ顔になっていた。
さすがの黒河も呆れ顔になっていた。
「ふふふ~ん♪」
呑気そうに鼻歌を歌いながら男達の後をついて行く叔母。
まるで見た者の全てを見透かしそうな虚ろな瞳。
とても優しい声なのに耳にこびり付くような不快な声。
まるで見た者の全てを見透かしそうな虚ろな瞳。
とても優しい声なのに耳にこびり付くような不快な声。
彼女の存在はまるで蜜のようにとても甘く。
だけど吸いに来た者を死に追いやる猛毒の花のような。
そんな危険さを感じずにはいられない。
だけど吸いに来た者を死に追いやる猛毒の花のような。
そんな危険さを感じずにはいられない。
叔母という毒を手にした黒河達。
それをどう使うかはこの先次第である。
それをどう使うかはこの先次第である。
【黒河正規@シークレットゲーム COOE:Revise】
[状態]:健康
[装備]:コルト・パイソン(6/6)@現実
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品、予備弾数(18/18)、ランダム支給品2~6
[思考・状況]
基本方針:このゲームで優勝して生き残る。
1:他の参加者を殺す、奴隷になるなら生かしてもいい。
2:ネズミは奴隷として利用する。
3:叔母が足手まといになるようなら切り捨てる。
[備考]
※参戦時期はREBELルート死亡後。
[状態]:健康
[装備]:コルト・パイソン(6/6)@現実
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品、予備弾数(18/18)、ランダム支給品2~6
[思考・状況]
基本方針:このゲームで優勝して生き残る。
1:他の参加者を殺す、奴隷になるなら生かしてもいい。
2:ネズミは奴隷として利用する。
3:叔母が足手まといになるようなら切り捨てる。
[備考]
※参戦時期はREBELルート死亡後。
【ネズミ(池田中太郎)@彼岸島 48日後...】
[状態]:精神的疲労(中)
[装備]:無し
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本方針:死にたくない。
1:黒河くんに従って行動する。
2:ハァハァ、あの人。結構美人だなぁ。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※本名は池田中太郎ですが名簿ではネズミと記されています。
[状態]:精神的疲労(中)
[装備]:無し
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本方針:死にたくない。
1:黒河くんに従って行動する。
2:ハァハァ、あの人。結構美人だなぁ。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※本名は池田中太郎ですが名簿ではネズミと記されています。
【本名不詳(さとうの叔母)@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:健康
[装備]:なし
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本方針:今までと同じように振る舞う。
1:黒河の言う奴隷となる。
2:黒河とネズミからの愛を受け入れる。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※名簿ではさとうの叔母と記されています。
[状態]:健康
[装備]:なし
「令呪」:残り三画
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本方針:今までと同じように振る舞う。
1:黒河の言う奴隷となる。
2:黒河とネズミからの愛を受け入れる。
[備考]
※参戦時期は後続の書き手にお任せします。
※名簿ではさとうの叔母と記されています。