……ゆっくりと歩く。
今にも転けそうな、不確かな足取りで。
でも、決して止まることはない。
今にも転けそうな、不確かな足取りで。
でも、決して止まることはない。
「ハハッ……バカだなぁ」
口から溢れるのは自身への嘲笑。
意識がアヤフヤな状態な私の記憶曰く、私たちはイカれた殺し合いのゲームに巻き込まれたらしい。
意識がアヤフヤな状態な私の記憶曰く、私たちはイカれた殺し合いのゲームに巻き込まれたらしい。
……もう、私にとってはそんなことはどうでもいいハズだ。
命の危機とか可能性が絶たれるとか、夢を叶えられるとか。
そんなことは……もう、気にしなくていいはずだった。
命の危機とか可能性が絶たれるとか、夢を叶えられるとか。
そんなことは……もう、気にしなくていいはずだった。
「だって……私はっ!」
馬鹿な、愚かな、最高にカッコ悪い自分に苛立ち、衝動的に強く建物の壁を殴り付ける。
手は痛くない、ただ血が流れ落ちているだけ。
「何も……なんも……手にッ……入らなかったんだから」
遅れて嗚咽と涙が溢れる。
私の、東ゆうのコンパスは壊れていた。
だから、もういいだろう?
ココにずっと居て、死ぬのを待てばいい。
私の心は、そう囁いている。
私の、東ゆうのコンパスは壊れていた。
だから、もういいだろう?
ココにずっと居て、死ぬのを待てばいい。
私の心は、そう囁いている。
でも、私の身体は止まらない。
まるで、まだ未練があるかのように決して止まらない。
もう、行くべき場所も、計画も、ノートもないのに。
まだ未来があるからもがき続けろとでも言うかのように歩き続ける。
まるで、まだ未練があるかのように決して止まらない。
もう、行くべき場所も、計画も、ノートもないのに。
まだ未来があるからもがき続けろとでも言うかのように歩き続ける。
……。
…………。
………………。
無心で歩き続けてどれほど歩いただろうか?
「~~~」
声が聞こえた気がした。
人の声だ。
声が聞こえた方へと歩く。
まるで、救いを求める囚人かのように。
人の声だ。
声が聞こえた方へと歩く。
まるで、救いを求める囚人かのように。
「嘆き 光 波にのまれ」
「痛みの中 君は目覚めて」
そして……音楽が聞こえた。
瞬間、今まで白黒だった視界に色がついた。
手からジンジンとした痛みを感じた。
無音だった世界に音が生まれた。
ーーー消えていた、小さな儚い灯火が心についた。
瞬間、今まで白黒だった視界に色がついた。
手からジンジンとした痛みを感じた。
無音だった世界に音が生まれた。
ーーー消えていた、小さな儚い灯火が心についた。
「傷つけながら 出来る絆が」
「孤独を今 描き始める」
私はその方向へと走る。
途中石に躓いて、こける。
足が痛い。
でも……私は!
途中石に躓いて、こける。
足が痛い。
でも……私は!
「注ぐ命 刻む羽根で」
「君よどうか 傷を包んで」
立ち上がって、しっかりと前を向く。
そしてまた、かけ始める。
心はまだ重い。
でも、歩けないほどではない。
そしてまた、かけ始める。
心はまだ重い。
でも、歩けないほどではない。
「光はまた 空に堕ちる」
「望むだけの 熱を捧げて」
……ここか。
ついに、声の発信源のビルを見つける。
そう時間は経っていないだろうに、何故か懐かしく感じる建物。
指を首に当てて、勇気を絞り出す。
扉に近づくと、恐らくこの歌の最後のフレーズが聞こえた。
ついに、声の発信源のビルを見つける。
そう時間は経っていないだろうに、何故か懐かしく感じる建物。
指を首に当てて、勇気を絞り出す。
扉に近づくと、恐らくこの歌の最後のフレーズが聞こえた。
「崩れ落ちゆく 過ちの果て」
「最後の夢を 見続けてるよ」
……美しい、あまりにも美しい歌声だった。
壁を隔ていてこれだ、彼女たちの実力は計り知れない。
思わず、拍手したくなるほどだ。
でも、拍手は出来ない。
壁を隔ていてこれだ、彼女たちの実力は計り知れない。
思わず、拍手したくなるほどだ。
でも、拍手は出来ない。
私の心には、火がついてしまった。
小さな、小さな……だがしかし、確かな光が目の前にあるのだ。
だからもう、軽率な行動は出来ない。
小さな、小さな……だがしかし、確かな光が目の前にあるのだ。
だからもう、軽率な行動は出来ない。
「デスティニー……運命、か。期待しても、いいのかな?」
故に、私は拍手をするのではなくデスティニーと呼ばれるものの起動鍵を握りしめる。
中にいるのが、マトモな人とは限らないから。
あと、願掛けも兼ねてる。
どうか、今度こそ……東西南北みたいに間違わずに、未来を切り開けますように。って
中にいるのが、マトモな人とは限らないから。
あと、願掛けも兼ねてる。
どうか、今度こそ……東西南北みたいに間違わずに、未来を切り開けますように。って
心は決まった。
だから、扉を開く。
そうして、私が入ったのはかつて私が、私たちがアイドルとしてデビューしたスタジオで。
だから、扉を開く。
そうして、私が入ったのはかつて私が、私たちがアイドルとしてデビューしたスタジオで。
「……! みんな? いや、違う……」
一瞬、見えた彼女たちの幻を振り払った先に見えたのは、ピンク髪の少女と青髪の女性であった。
彼女たちは楽しそうに談笑していたようだが、私が入ったことに気づいたのか二人が一斉にコッチを向く。
彼女たちは楽しそうに談笑していたようだが、私が入ったことに気づいたのか二人が一斉にコッチを向く。
さぁ、どうなるか。
友好的なら嬉しいが……もし、敵だったら?
その時はーーー。
友好的なら嬉しいが……もし、敵だったら?
その時はーーー。
私が右手の起動鍵を握りしめて緊張していると、ピンク髪の少女の方が私の元にやってきた。
そして真顔で私のことを数秒ほど見たあと、笑顔を見せた。
そして真顔で私のことを数秒ほど見たあと、笑顔を見せた。
「まぁディーヴァさん、どうやら観客がいたようですわ」
「ラクス、あまり軽率に近づくと危ないですよ。その子が味方とは限らないですし……」
「あら、軽率ではないですわ。この子に殺意がないのは分かっていましたし」
そんな彼女たちの会話を聞いていたら力が抜けてしまい、身体が倒れそうになる。
が、私の身体は誰かが支えてくれたお陰で倒れなかった。
首をやや後ろに曲げると、ディーヴァと呼ばれていた青髪の女性が私の身体を支えているのが分かった。
さっきまでちょっと離れたのに……速い、速すぎる。
が、私の身体は誰かが支えてくれたお陰で倒れなかった。
首をやや後ろに曲げると、ディーヴァと呼ばれていた青髪の女性が私の身体を支えているのが分かった。
さっきまでちょっと離れたのに……速い、速すぎる。
「大丈夫?」
「は、はい。ありがとうございます」
と、私が立ち直したのと同時にラクスと呼ばれた少女がしゃがみ込み、私の足元から何かを拾う。
「これは……」
「あ、それは私の支給品の……ありがとうございます」
ラクスさんが拾ってくれたデスティニーの起動鍵を受け取ろうと手を伸ばすと、ラクスさんは起動鍵を持っている手を遠ざける。
なんで?と思い、私が首を傾げながら考えていると、彼女が私に問いかける。
なんで?と思い、私が首を傾げながら考えていると、彼女が私に問いかける。
「このモビルスーツの力は強大です。恐らく、これがあれば他の参加者の多くを倒すことができるでしょう……あなたはこの力をどのように使うおつもりですか?」
私はわずかな間の後に答える。
「元の世界に帰って、やり残したことをやって……今度こそ正しいやり方で私自身の夢を叶えるためです」
そうだ。
私は、まだ友達に謝っていない。
そして、まだ私は夢を諦めきれていない。
だから、デスティニーの力で切り拓くんだ。
誰かを笑顔にできる、アイドルになる未来への道を。
私は、まだ友達に謝っていない。
そして、まだ私は夢を諦めきれていない。
だから、デスティニーの力で切り拓くんだ。
誰かを笑顔にできる、アイドルになる未来への道を。
「迷いがなく、それでいて澄み切っている……いい目をしていますね」
そう言いながら、私に起動鍵を返してくれた。
にしても、まるでこの機体を知ってるかのような言い方……もしかして、ラクスさんはデスティニーが存在していた世界の住人?
まぁ、そこら辺のことは後で聞くとしよう。この人たちとは協力できそうだし。
にしても、まるでこの機体を知ってるかのような言い方……もしかして、ラクスさんはデスティニーが存在していた世界の住人?
まぁ、そこら辺のことは後で聞くとしよう。この人たちとは協力できそうだし。
「わたくしの名はラクス・クライン。あなたは?」
「私は東ゆう……東でいいよ」
「知ってると思うけど私も自己紹介をしておきます。私はディーヴァ、ここには知らない人もいるらしいので言っておくと、私はAIです」
「えっ⁈ ディーヴァさん、AIだったんですか⁈」
「ここ見てください」
「あ、ライトが光ってる!……くるみが居ればなぁ」
「ふふ、わたくし達うまくやっていけるかもしれませんね」
【東ゆう@トラペジウム】
状態:精神的疲労(小)、覚悟(大)
服装:制服(城州東高校)
装備:デスティニーの起動鍵@ 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:元の世界へと帰る
01:ラクスさんとディーヴァさん、この人たちと協力したい。
02:結果が全てじゃない。だから、このゲームに乗ってアイドルになっても意味がないんだ!
03:みんな……ごめん
04:今度こそ、人を笑顔にできるアイドルに!
参戦時期:東西南北崩壊後
備考
特になし。
状態:精神的疲労(小)、覚悟(大)
服装:制服(城州東高校)
装備:デスティニーの起動鍵@ 機動戦士ガンダムSEED FREEDOM
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:元の世界へと帰る
01:ラクスさんとディーヴァさん、この人たちと協力したい。
02:結果が全てじゃない。だから、このゲームに乗ってアイドルになっても意味がないんだ!
03:みんな……ごめん
04:今度こそ、人を笑顔にできるアイドルに!
参戦時期:東西南北崩壊後
備考
特になし。
【ラクス・クライン@機動戦士ガンダムSEED FREEDOM】
状態:通常
服装:和服?(戦艦乗艦時のあれ)
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:この殺し合いに抗う。
01:ラウ・ル・クルーゼ…亡霊が今生きる人に干渉してはなりません!
02:東ゆうから話を聞く。
03:まさか別の世界の歌姫に会えるとは思いませんでしたわ。
04:キラやアスランもいるのでしょうか?
参戦時期:ファウンデーションがやらかす前
状態:通常
服装:和服?(戦艦乗艦時のあれ)
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:この殺し合いに抗う。
01:ラウ・ル・クルーゼ…亡霊が今生きる人に干渉してはなりません!
02:東ゆうから話を聞く。
03:まさか別の世界の歌姫に会えるとは思いませんでしたわ。
04:キラやアスランもいるのでしょうか?
参戦時期:ファウンデーションがやらかす前
【ディーヴァ@Vivy -Fluorite Eye's Song-】
状態:システムは正常に作動中
服装:軍服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:iPod@現実、ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:この殺し合いに抗う。
01:もうシンギュラリティ計画は終わった。だから、今の私はただのディーヴァ。
02:マツモトはいるのかな?
03:コズミックイラ…なんというか凄いな。
04:東ゆうも私のいた世界とは別の世界から来たんだろうな。
参戦時期:アーカイブからの課題をクリアした直後
備考:プロローグのショート髪の方ではないです。ロングの方のヴィヴィです。
状態:システムは正常に作動中
服装:軍服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:iPod@現実、ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:この殺し合いに抗う。
01:もうシンギュラリティ計画は終わった。だから、今の私はただのディーヴァ。
02:マツモトはいるのかな?
03:コズミックイラ…なんというか凄いな。
04:東ゆうも私のいた世界とは別の世界から来たんだろうな。
参戦時期:アーカイブからの課題をクリアした直後
備考:プロローグのショート髪の方ではないです。ロングの方のヴィヴィです。
「……歌? 参加者か。なら」
オレは、デザイアドライバーにブジンソードバックルをセットする。
ルルーシュ、君はついに皇帝を名乗った。
そして、相も変わらず呪いの力を振りまく。
だから、これは......君への罰、復讐だ。
ルルーシュ、君はついに皇帝を名乗った。
そして、相も変わらず呪いの力を振りまく。
だから、これは......君への罰、復讐だ。
《SET AVENGE》
ルルーシュ、君のせいでユフィを失った。
死という最後の望みも絶たれた。
そして、フレイヤで全てを焼き払った。
死という最後の望みも絶たれた。
そして、フレイヤで全てを焼き払った。
《BLACK GENERAL》
オレは、全てを失った。
故に、答えに行き着いた。
大事なのは過程じゃない、結果だ。
故に、答えに行き着いた。
大事なのは過程じゃない、結果だ。
《BUJIN SWORD》
だから、羂索らのゲームに乗ろう。
全てを殺しつくそう。
その果てに、オレの理想の世界をかなえるんだ。
全てを殺しつくそう。
その果てに、オレの理想の世界をかなえるんだ。
《READY FIGHT》
【枢木スザク@コードギアス反逆のルルーシュ ロストストーリーズ】
状態:狂気
服装:軍服(ナイトオブラウンズ)
装備:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ、ブジンソードバックル@仮面ライダーギーツ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:この殺し合いにのる
01:ルルーシュ...君が悪いんだ。
02:みんな、みんな殺すんだ。
03:これが僕の...オレの選んだ道だ。
参戦時期:フレイヤ射撃後
備考
※業スザクではないです。
状態:狂気
服装:軍服(ナイトオブラウンズ)
装備:デザイアドライバー@仮面ライダーギーツ、ブジンソードバックル@仮面ライダーギーツ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:この殺し合いにのる
01:ルルーシュ...君が悪いんだ。
02:みんな、みんな殺すんだ。
03:これが僕の...オレの選んだ道だ。
参戦時期:フレイヤ射撃後
備考
※業スザクではないです。
候補作039:パロロワ界隈よもう大丈夫!俺がきた | 投下順 | 候補作044:南から北、夏空のガッチャへ |
時系列順 | ||
GAME START | 東ゆう | 021:今日の星が生きる道を照らせるか |
ラクス・クライン | ||
ディーヴァ | ||
枢木スザク |