『レックス』
蛮野は回復のエナジーアイテムで綾小路清隆の肉体のダメージを癒した後に、まず今持っているカードと、新たに手に入れたカードを整理する。
新たに手に入れたカードは先程手に入れたアギト、ジャマトライダーに加え、デルタ、ブレイドであった。彼ら2体もしっかりゴルドゼインの力になったようである。
そして蛮野が取り出すのはディエンドライバー
…ゼインカードをゼインドライバーに通して具現化は本来されたものはそのまま残るのが普通のはずであった。故にギャレンのキングフォームは生まれたのだから
だがこの世界において具現化には制限がかかっており、今までの戦いから分かるように具現化された物は一定時間を超えると消えるようになっているようだ(それ以外の方法では制限はかかっていないようである)
故に今持っているディエンドライバーは先程チノマナコディエンド変身態から奪取したものである。
『メガドロン』
これはあくまでも試しとして、カードを一枚入れて見る事にする…すると
『ビビビっ』
「…何?」
何とエラーを起こしてカードは消えてしまったではないか。
もしかして先程の攻撃の衝撃で壊れたのか、そう考えた蛮野はゴルドゼインに変身した上で先程チノマナコディエンド変身態が召喚したブレイドを召喚してみる
『KAMEN RIDE BLADE』
しっかり召喚は成功している…となるとだ、このドライバーの召還に制限がかかっていると考えた方がいい
先程入れて無意味に終わったカードは仮面ライダーアクセルのものであった。
ディエンドのデータアーカイブでは確かにBLACK~キバまでの歴史で現れた仮面ライダー以外のカードは使用していなかった、だがその結果他のカードが非対応になっているものだったとは思わなかったのだ。
「ならば!!」
蛮野は遠隔操作する為の触手をバンノドライバーに伸ばし遠隔操作をしながらタブレットに一旦退避、触手を全開に出し、ゼインが回収していたバラバラになったカードと先程バラバラにしたカードをバックから取り出す。
ギーツ、ダブル、2号、3枚のカードをディエンドライバーに突っ込むと同時に改造し…
出来上がったディエンドライバーとした物に意識をドライバーに戻した蛮野がカードを装填し、そしてトリガーを引く
『KAMEN RIDE BLADES』
召喚されるは青いライオンのライダー、本来なら無駄に消失しているであろう対象のカードからの召還を成し遂げたのであった。
『イーグル』
「ははぁ…!!流石私だぁ!!」
蛮野は更にカードを3枚続けて入れようとするが
「…何!?」
3枚目を入れようとした瞬間、そのカードは弾かれてしまった。
蛮野は理解した。恐らく今のままでは召還には限度があるのだと、召喚できる数は3体までなのであると
だが問題はない、同じように出力を上げる事が出来るようにすればいいのだから
蛮野はオーズ、ビルド、龍騎の裁断済みのカードを取り出し、触手を利用してドライバーに突っ込み結合させた…その結果
『マンモス』
今、ゴルドゼインの目の前には制限された数を大きく超えた7人の仮面ライダーが並んでいた
これが何を意味するか?簡単な事である、ディエンドライバーを完全に魔改造した物へ生まれ変わらせることに成功したのだ。
これに対し蛮野は偉大な私の頭脳ならば出来て当然であると一人勝手に納得しながら次の作業に取り掛かった。
『プテラ』
先程からゼインカードでディエンドライバーによるライダーの召還が出来ている事を妙と思っている人もいるかもしれない、本来なら使われるべきカードはライダーカードなのだから
だが全く問題はない、そもそもゼインカードはライダーカードも技術に使われているのだ。故に互換性があると解釈する事は十分に可能だろう。
しいていうならライダーカードでないが故に一回使ったら完全に消失してしまう所は欠点と言えるかもしれないが
因みに召還したライダーの中に最初に召喚出来たブレイドはいない、何故なら既にゴルドゼインの手で棒立ちにさせられた所を倒されカードに戻されたからだ。召喚された存在であろうとライダーはライダー、カードに戻す事は可能であった
魔改造ディエンドライバーによる召喚機能、ゼインドライバーにある倒したライダーをカードにする機能
これらによってゴルドゼインが行うのはライダーの歴史に大いに泥をかける所業であった。
『ライオン』
改めてゴルドゼインの前にいるライダーを説明しよう
仮面ライダーオーズ、タトバコンボ
仮面ライダー鎧武、オレンジアームズ
仮面ライダージオウ
仮面ライダージオウ
仮面ライダーゲイツ
仮面ライダーブレイズ、ライオン戦記
仮面ライダータイクーン、ニンジャフォーム
時代を駆け抜けてきたライダー達の姿がそこにあった。
これから7人のライダーに与えられるものは決して栄光などではない、寧ろ本人の意志なしに変貌させられるという意味では侮辱に等しい物が与えられていると言えるだろう
『ジャッカル』
「お前達、これらを使って変身しろ!!」
といいながらそれぞれのライダーに変身アイテムを投げ渡した
ではそれぞれのアイテムについて説明しよう
オーズに渡された物が何故か一度身体に入った後に排出されてオーズの手元に収まった物はムカデ、ハチ、アリ、3種類の生物が映ったメダル…一之瀬帆波に支給されていたアイテムである。
鎧武に渡された物はプロトタイプのドラゴンフルーツエナジーロックシードとゲネシスコアである。実を言うとこれはサビルバラにゲネシスドライバーと共に仮面ライダータイラントへの変身道具として支給されていたものだった。だがその変身アイテムは欠陥品であり怪物になってしまう可能性や、突如変身が解除されてしまう可能性がある物であった。故に今は使う必要はないとサビルバラに判断されリュックの中に入れられていた。
1人目のジオウに渡した物は一之瀬帆波に支給されていた王蛇ライドウォッチ、これは本来の変身者である浅倉威が起動すれば王蛇の変身アイテムになったはずの物であった。恐らく主催としては浅倉がある程度のタイミングで本来の力を取り戻した方がゲームが面白くなると判断したのだろう
2人目のジオウに渡した物はアナザーブレイドからドロップしたブレイドライドウォッチで
ゲイツに渡した物は同じくアナザーブレイドからドロップしたカリスライドウォッチである。
ブレイズに渡した物はカリュブディスからドロップしたエターナルフェニックスライドブックである。恐らくカリュブディスがエターナルフェニックスの力を取り込んでいた繋がりからドロップアイテムになったのだろう
タイクーンに渡した物、それは先程ジャマトライダーから強奪したジャマトバックルである。
『コング』
彼らは意識などない傀儡、故に
『ドラゴンフルーツエナジー!』
『王蛇!』
『ブレイド!』
『カリス!』
『エターナルフェニックス!かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』
『王蛇!』
『ブレイド!』
『カリス!』
『エターナルフェニックス!かつてから伝わる不死鳥の伝説が今、現実となる…』
蛮野に命じられた通りにオーズはメダルを換装し、鎧武はゲネシスコアを戦極ドライバーに装着し、ジクウドライバーを使用するライダー達はD'3スロットにそれぞれのライドウォッチを差し込み、聖剣ソードライバーのライトシェルフに、デザイアドライバーのホップアップアセンブルに装填する。
『ムカデ!!ハチ!!アリ!!』
『ソイヤ!ミックス!』
『『『アーマータイム!!』』』
『流水抜刀!!』
『SET』
『ソイヤ!ミックス!』
『『『アーマータイム!!』』』
『流水抜刀!!』
『SET』
3つのメダルのエフェクトが、陣羽織の形である大型のアーマーが、ベノスネーカーに似た怪物が分身すると同時に現れる胸像が、ブレイドの絵が張り付いたオリハルコンエレメントが、水が伝っていくようなエフェクトが、本から飛び出したオレンジ色の不死鳥が、タイクーンから伸びる蔓の先端から構成される装甲が、数多の正史にて存在した事がなかった姿に変えていく。
『■■■!!■■■!!■■・■■・■■!!』
『オレンジアームズ!!花道オンステージ!!ジンバードラゴンフルーツ!!ハハーッ!!』
『ADVENT!!王蛇~!!』
『ターンアップ!!ブレイド!!』
『CHANGE.カリ・スー!!』
『二冊の本を重ねし時、聖なる剣に力が宿る!!ワンダーライダー!!ライオン、かつての神獣、二つの属性を備えし刃が、研ぎ澄まされる!!』
『JYAMATO NINJA』
『オレンジアームズ!!花道オンステージ!!ジンバードラゴンフルーツ!!ハハーッ!!』
『ADVENT!!王蛇~!!』
『ターンアップ!!ブレイド!!』
『CHANGE.カリ・スー!!』
『二冊の本を重ねし時、聖なる剣に力が宿る!!ワンダーライダー!!ライオン、かつての神獣、二つの属性を備えし刃が、研ぎ澄まされる!!』
『JYAMATO NINJA』
オーズはムカチリコンボに
鎧武はドラゴンフルーツの断面が並んだ陣羽織を纏ったジンバードラゴンフルーツアームズに
1人目のジオウは王蛇の装甲を全体的に纏いながら両肩にベノスネーカーの胴体から上を模したものがついている上、仮面にオウジャという文字が書かれた姿、王蛇アーマーに
2人目のジオウはブレイドの装甲を全体的に纏いながら両肩にオープントレイを開いたブレイラウザーを模している物が付いた上、仮面にブレイドという文字が書かれた姿、ブレイドアーマーに
ゲイツはカリスの装甲を全体的に纏いながら両肩にカリスアローの上から真ん中までを模している物が付いた上、仮面にかりすという文字が書かれた姿、カリスアーマーに
ブレイズは右側にオレンジ色の不死鳥を模した装甲が追加された姿、フェニックスライオンに
タイクーンは下半身がブロイアームズに覆われた、ニンジャジャマトフォームに
それぞれ本来ありえなかったはずの進化を遂げた。
蛮野がこれをした理由はシンプルに己の道具を強化したかっただけの事である。手駒もそれぞれのアイテムを使える奴を選んだだけに過ぎない。
「お前達は今渡した力も含めて、私の為に存分に役に立ってもらうぞ…?ハーッハッハッハッハッハァ!!」
蛮野の言葉にゴルドゼインの方を向いて1人を除いて頷いた7人ライダーは
『ゴッドネス パニッシュメントォォォォ!!』
ゴルドゼインの拳を受けながら、カードに戻されていった。
『カマキリ』
こうしてカードに戻した後、ゴルドゼインはカードを分別し始めた
まず彼は1号、ZX、BLACKRX、クウガ、ゼロワンの5枚を真っ先に召喚するライダーとして定めたようだ、理由はシンプル、同じ力を2回も使う必要はないと考えたからだ
勿論それ以外の力は全て己の能力の為に使うと決めたわけではない、場合に応じて召喚するライダーは追加していったり、変更していく事はあり得るだろう
『ブラキオ』
こうして仮面ライダーゼインを構成していたカードやドライバー、プログライズキー等が大きく全体的に湾曲された物になってしまった。
こんな事になった事をもし…もしも、ゼインドライバーの開発者にして、全てのライダーをリスペクトしているジョージ・狩崎が知ったらどうなるだろうか
無言でジュウガに変身して、ドライバーに向けてアメイジング…
え、何で今ここに来ている?
どうやってここに来た?なんだそのかつて一輝達と敵対していた時に見せていたのと同じような血走ったような眼は?何で既に変身待機状態にドライバーがなっている?
『仮面ライダージュウガ!!Go Over』
何で変身した?そして何でベルトの操作を止めない?
…ま、待て、止めてくれ、私を攻撃した所で別に意味はな「この事態を裏から招いたのは君だと私は分かっているんだよ?書き手君」
…えっと…その…
狩崎博士お許しください!
『アメイジングフィニッシュ!!』
『アメイジングフィニッシュ!!』
| 132:仮面ライダーゼイン あなたは魔改造されたんです! | 投下順 | 132:彼の戦いに意味はあるのか |
| 時系列順 | ||
| 綾小路清隆 | ||
| 蛮野天十郎 |