「殺し合えだって? 冗談じゃない!
やっと……やっと戦争が終わったんだぞ!」
やっと……やっと戦争が終わったんだぞ!」
その少年は、怒りを燃やしていた。
彼の名は、アムロ・レイ。
一般人でありながら成り行きで地球連邦軍の新兵器「ガンダム」のパイロットとなってしまい、そのまま終戦までを戦い抜いた男だ。
彼はその後もいくつかの戦いに関わり、伝説的な存在となっていくのだが……。
今のアムロは、そんな自分の未来を知るよしもない。
彼の名は、アムロ・レイ。
一般人でありながら成り行きで地球連邦軍の新兵器「ガンダム」のパイロットとなってしまい、そのまま終戦までを戦い抜いた男だ。
彼はその後もいくつかの戦いに関わり、伝説的な存在となっていくのだが……。
今のアムロは、そんな自分の未来を知るよしもない。
「今さらこんなところで、死んでたまるか……。
戦えというのなら、戦ってやるさ!」
戦えというのなら、戦ってやるさ!」
生きて帰るために、戦いを決意するアムロ。
だがその闘志は、決して殺し合いを肯定するものではない。
彼が戦う相手は巨大な敵、この殺人ゲームの主催者である。
だがその闘志は、決して殺し合いを肯定するものではない。
彼が戦う相手は巨大な敵、この殺人ゲームの主催者である。
「とはいっても、丸腰で生き残れるほど僕は強くない。
武器はどうしても必要だ」
武器はどうしても必要だ」
冷静に判断し、アムロは支給品をチェックする。
あの脳の怪物は、「モビルスーツをパワードスーツに落とし込んだ」と言っていた。
アムロはそんな技術に心当たりはないが、何せあんな化物が実在するのだ。
何があっても不思議ではない。
そんなものが本当にあるのならば、ぜひとも使い慣れたガンダムがほしい。
そう願いながら、アムロはリュックの中を調べ続ける。
やがて彼の手は、一つの鍵をつかんだ。
あの脳の怪物は、「モビルスーツをパワードスーツに落とし込んだ」と言っていた。
アムロはそんな技術に心当たりはないが、何せあんな化物が実在するのだ。
何があっても不思議ではない。
そんなものが本当にあるのならば、ぜひとも使い慣れたガンダムがほしい。
そう願いながら、アムロはリュックの中を調べ続ける。
やがて彼の手は、一つの鍵をつかんだ。
「これは……当たりか!?」
付属していた説明書きには、「ガンダム」の文字があった。
望みどおりのものがあったと喜びの表情を浮かべるアムロだったが、すぐにその顔には困惑の色が混ざった。
望みどおりのものがあったと喜びの表情を浮かべるアムロだったが、すぐにその顔には困惑の色が混ざった。
「いや……違う?」
彼に支給されたのは、ガンダムにあらず。
「ガンダムF91」と、そこには記されていた。
「ガンダムF91」と、そこには記されていた。
「ガンダムの後継機種が開発されていたという噂は、聞いたことがあるが……。
これがそれなのか?」
これがそれなのか?」
動揺しながらも、説明書きを読み進めるアムロ。
程なくして、彼はさらなる衝撃を受けることになる。
程なくして、彼はさらなる衝撃を受けることになる。
「宇宙世紀0123……だと? 40年以上未来じゃないか!」
あの怪物は、時間すら越えられるとでもいうのか。
信じがたい情報ばかりを与えられめまいがしてきたアムロだったが、深呼吸してなんとか心を落ち着ける。
信じがたい情報ばかりを与えられめまいがしてきたアムロだったが、深呼吸してなんとか心を落ち着ける。
「とりあえず、これは置いておいて……。
他に何かあるか?」
他に何かあるか?」
アムロがさらにリュックの中を探ると、二つ目の支給品が出てきた。
それは、長方形のケースに収められた電子回路だった。
機械工学の心得があるアムロには、一目でそれが高度な回路であることを理解する。
同時に彼は、その回路にどことなく懐かしさも感じていた。
自らの中に沸き立つ感情に疑問を覚えつつも、アムロは説明書きに目を通す。
それは、長方形のケースに収められた電子回路だった。
機械工学の心得があるアムロには、一目でそれが高度な回路であることを理解する。
同時に彼は、その回路にどことなく懐かしさも感じていた。
自らの中に沸き立つ感情に疑問を覚えつつも、アムロは説明書きに目を通す。
「テム・レイの回路……? バカな、これが!?
あれはとても使い物にならない代物だったじゃないか!」
あれはとても使い物にならない代物だったじゃないか!」
テム・レイ。
ガンダムの開発者であり、アムロの実の父である。
彼は紛れもなく明晰な頭脳の持ち主であったが、戦闘に巻き込まれた時に酸素欠乏症となって正常な思考能力を失ってしまった。
再会した際に変わり果てた父から渡された回路は、とうてい役に立たない旧式の代物だった。
間違っても、こんな素晴らしいものではない。
ガンダムの開発者であり、アムロの実の父である。
彼は紛れもなく明晰な頭脳の持ち主であったが、戦闘に巻き込まれた時に酸素欠乏症となって正常な思考能力を失ってしまった。
再会した際に変わり果てた父から渡された回路は、とうてい役に立たない旧式の代物だった。
間違っても、こんな素晴らしいものではない。
「いったい、どういうことなんだ……」
困惑しながら、説明書きを読み進めるアムロ。
すると、気になる文言にたどり着いた。
「この世界のテム・レイは酸素欠乏症にならず」というものだ。
すると、気になる文言にたどり着いた。
「この世界のテム・レイは酸素欠乏症にならず」というものだ。
「この世界……? まるで、世界がいくつもあるみたいじゃないか。
まさか、本当にあるのか?
あの化物が言ってたわけのわからない言葉も、別の世界に存在するものだとすれば説明が……。
いや、でも……。そう簡単に信じられるものじゃ……」
まさか、本当にあるのか?
あの化物が言ってたわけのわからない言葉も、別の世界に存在するものだとすれば説明が……。
いや、でも……。そう簡単に信じられるものじゃ……」
未来のガンダムと、並行世界の父の作品。
一度に受け止めるにはあまりに強烈な情報を、アムロは肯定も否定もできず呆然とするほかなかった。
一度に受け止めるにはあまりに強烈な情報を、アムロは肯定も否定もできず呆然とするほかなかった。
【アムロ・レイ@機動戦士ガンダム】
状態:強い混乱
服装:私服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ガンダムF91の起動鍵@機動戦士ガンダムF91、テム・レイの回路@スーパーロボット大戦30
ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:生還する
01:わけがわからない……
参戦時期:一年戦争終結後
状態:強い混乱
服装:私服
装備:なし
令呪:残り三画
道具:ガンダムF91の起動鍵@機動戦士ガンダムF91、テム・レイの回路@スーパーロボット大戦30
ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:生還する
01:わけがわからない……
参戦時期:一年戦争終結後
【支給品解説】
- ガンダムF91の起動鍵@機動戦士ガンダムF91
MSの小型化を進める「フォーミュラ計画」により、宇宙世紀0123に開発されたガンダムタイプのMS。
基本的な武装の他に、「ヴェスバー」と呼ばれる強力なビーム砲を2丁装備している。
基本的な武装の他に、「ヴェスバー」と呼ばれる強力なビーム砲を2丁装備している。
- テム・レイの回路@スーパーロボット大戦30
元ネタは「ガンダム」本編において、酸素欠乏症にかかったテムがアムロに託した時代遅れのパーツ。
「スパロボ」シリーズでは当初、「能力が大幅ダウンする代わりに、修理費が最低値の10になる」という効果の強化パーツだった。
しかし「30」においては移動力、射程、運動性、照準を上昇させる強力なパーツとなっている。
この世界におけるテム・レイは酸素欠乏症にかかっておらず、Hi-νガンダムにもこの回路の発展系が使用されていることが語られている。
このゲームにおいては基本的にパワードスーツに取り付けて使うが、ロボットやサイボーグの参加者がいれば直接装備することも可能。
「スパロボ」シリーズでは当初、「能力が大幅ダウンする代わりに、修理費が最低値の10になる」という効果の強化パーツだった。
しかし「30」においては移動力、射程、運動性、照準を上昇させる強力なパーツとなっている。
この世界におけるテム・レイは酸素欠乏症にかかっておらず、Hi-νガンダムにもこの回路の発展系が使用されていることが語られている。
このゲームにおいては基本的にパワードスーツに取り付けて使うが、ロボットやサイボーグの参加者がいれば直接装備することも可能。