- 禁忌肢
…多肢選択問題において選択した時点で失格や不合格の対象となる選択肢のこと。
文字通り「してはいけない選択肢」であり、医師国家試験や薬剤師国家試験など、人命や臓器機能に関わる判断が問われる試験で導入されている。
文字通り「してはいけない選択肢」であり、医師国家試験や薬剤師国家試験など、人命や臓器機能に関わる判断が問われる試験で導入されている。
『こちらは鉄華兵団、接近中の王様戦隊の勢力に告ぐ。
直ちに進軍を停止せよ。
これ以上の進軍はこちらへの敵対行為とみなす。
繰り返す……』
直ちに進軍を停止せよ。
これ以上の進軍はこちらへの敵対行為とみなす。
繰り返す……』
「……クソッ」
時刻は午後11時30分。場所はアッシュフォード学園前、
ルルーシュ一行は本来だったら様々ランドマークを巡ってから北上する予定であったが、自分たちが北方向に不気味に変形して暴れ出すアークエンジェルをみるとすべての予定をキャンセルして真っ直ぐひみつ道具博物館を目指し進んでいた。
メラ、記憶操作の女やルルーシュの留守中にテレビ局を襲撃したグラファイトやジンガ、残る四人の五道化がいる中で更に出てきたアークエンジェルが敵であった場合、目下最大の脅威が片付いていないのに対主催者を掲げるプレイヤーが多正面作戦を強いられては仮にマーダーを倒せても残る二人の主催者相手に勝ち切れるとは思えなかったからだ。
ルルーシュ一行は本来だったら様々ランドマークを巡ってから北上する予定であったが、自分たちが北方向に不気味に変形して暴れ出すアークエンジェルをみるとすべての予定をキャンセルして真っ直ぐひみつ道具博物館を目指し進んでいた。
メラ、記憶操作の女やルルーシュの留守中にテレビ局を襲撃したグラファイトやジンガ、残る四人の五道化がいる中で更に出てきたアークエンジェルが敵であった場合、目下最大の脅威が片付いていないのに対主催者を掲げるプレイヤーが多正面作戦を強いられては仮にマーダーを倒せても残る二人の主催者相手に勝ち切れるとは思えなかったからだ。
途中、どうしても回避できなかったNPCモンスター討伐と定時放送がありそれぞれ共に戦った仲や旧知の友を失ったと知り、それを飲み込むための時間こそ必要だったが彼らは進んだ。
だが、鉄華兵団の本丸に到着するより早く上記の警告を受け、止まらざるを得なくなっていしまったのだ。
警告を受けてすぐにルルーシュが認識阻害の結界を張ったのもありいきなりドンパチとはならなかったが、このままにらみ合っていても仕方ない。
警告を受けてすぐにルルーシュが認識阻害の結界を張ったのもありいきなりドンパチとはならなかったが、このままにらみ合っていても仕方ない。
(速やかに鉄華兵団と我々、そしてアビドス方面に向かった別動隊と挟み撃ちにする形でアークエンジェルを撃墜し速やかにメラを倒すための体制を整えねばならんというのに!
この期に及んで近づいてくれば敵とみなすだと!?
言ってる場合か!
既に清隆もキャルもデクもやられている!
……星野瑠美衣に、一緒にいたはずの天川薫子もだ。
十代は生きているようだが、二人を殺したのは冥黒王だ。
生きているだけで何をされているか……兎に角!
このまま時間がたっていけば鎮静剤が尽きるより早く全滅だ!
ゼロめ……全ては過去とまでは言わんが今はそれを忘れるべき時だろう!)
この期に及んで近づいてくれば敵とみなすだと!?
言ってる場合か!
既に清隆もキャルもデクもやられている!
……星野瑠美衣に、一緒にいたはずの天川薫子もだ。
十代は生きているようだが、二人を殺したのは冥黒王だ。
生きているだけで何をされているか……兎に角!
このまま時間がたっていけば鎮静剤が尽きるより早く全滅だ!
ゼロめ……全ては過去とまでは言わんが今はそれを忘れるべき時だろう!)
そんなに王様戦隊が気に食わないか?
王政その物に対する憎悪を黒の騎士団内で煽った覚えはないのだが、と頭を抱えるルルーシュ。
そこにキラが声をかける。
王政その物に対する憎悪を黒の騎士団内で煽った覚えはないのだが、と頭を抱えるルルーシュ。
そこにキラが声をかける。
「ルルーシュ、エリザベスさんを貸して。
この場を透明化して一足先にひみつ道具博物館に行って他の鉄華兵団を説得してくる。
アークエンジェルのことを話せば少なくとも一時休戦ぐらいはできるはずだ。
その間にイザーク達と合流して錬金アカデミーに戻る方とメラと戦う方でもう一回人員を振りなおそう」
この場を透明化して一足先にひみつ道具博物館に行って他の鉄華兵団を説得してくる。
アークエンジェルのことを話せば少なくとも一時休戦ぐらいはできるはずだ。
その間にイザーク達と合流して錬金アカデミーに戻る方とメラと戦う方でもう一回人員を振りなおそう」
「卿が説得に向かってくれるのは願ってもない提案だが、何故直接ひみつ道具博物館に?」
「前の放送でゼロはひみつ道具博物館ならゲームエリア内のランドマークにいつでも行けるって言ってただろう?
だからといってひみつ道具博物館を空にしているわけがない」
だからといってひみつ道具博物館を空にしているわけがない」
「つまり相手の戦力は分散している。
表で私たちとにらみ合っている間に卿が散っている戦力を説得してひみつ道具博物館から直接アッシュフォードに戻るというわけか」
表で私たちとにらみ合っている間に卿が散っている戦力を説得してひみつ道具博物館から直接アッシュフォードに戻るというわけか」
実質的な挟み撃ち、そしていくら合理的理由があるとはいえ仲間が切り崩されたに等しい状態は心理的にかなりこちらを有利に出来る。
「素晴らしい策だヤマト准将。
ゼロもいないだろうひみつ道具博物館での交渉は問題ないだろう」
ゼロもいないだろうひみつ道具博物館での交渉は問題ないだろう」
「どうしてゼロがこっちに来てるってわかるんですか?」
「簡単なことだ、柳瀬卿。
キングが動かなければ部下は着いてこない。
そんなことも分からない者がゼロをやれるはずがないのだ」
キングが動かなければ部下は着いてこない。
そんなことも分からない者がゼロをやれるはずがないのだ」
「はぁ……はぁ……くそ!くそ!」
アッシュフォード学園の地下にて、一体の異形が息も絶え絶えになりながら逃げていた。
無数の結束バンドで構成された素体にバッタと骸骨を混ぜたような仮面とアーマーを装着したそいつは二枚のレジェンドライダーケミーカードとプラントのレベルナンバー10、ゼクドラシルを取り込んで変身したライダーキラーとでも呼ぶべき存在だった。
変身しているのはケヤキモールの山内春樹などと同じく、豪華なドロップアイテム相応の力を持つNPCモンスターとして配置された心魂読解のギアス・ユーザー、マオだ。
無数の結束バンドで構成された素体にバッタと骸骨を混ぜたような仮面とアーマーを装着したそいつは二枚のレジェンドライダーケミーカードとプラントのレベルナンバー10、ゼクドラシルを取り込んで変身したライダーキラーとでも呼ぶべき存在だった。
変身しているのはケヤキモールの山内春樹などと同じく、豪華なドロップアイテム相応の力を持つNPCモンスターとして配置された心魂読解のギアス・ユーザー、マオだ。
常時有効型の読心の異能力にゼクドラシルの固有能力に絶対的な仮面ライダー特攻。
もしルルーシュや宝太郎たち仮面ライダーの力で強くなった者たちが遭遇すれば苦戦は必至だったろう。
もしルルーシュや宝太郎たち仮面ライダーの力で強くなった者たちが遭遇すれば苦戦は必至だったろう。
「なんでお前らはナイトメアやただの鎧でそんなにつよいんだよぉおお!」
だが今回マオと対峙したのは鉄華兵団、そして人界の守護者たる魔戒騎士と刀使だ。
彼ら相手にはNPCモンスターにしては結構強い敵でしかない。
彼ら相手にはNPCモンスターにしては結構強い敵でしかない。
「ふざけんなよ!この仲間殺しに親殺しに友殺しが!
僕はルルーシュに復讐するんだ!
あいつはお前らにとっても邪魔なんだろ!?
だったらなんで!」
僕はルルーシュに復讐するんだ!
あいつはお前らにとっても邪魔なんだろ!?
だったらなんで!」
「お前のやり方が最低だからだ」
マクギリスの紅蓮特式の輻射波動が炸裂する。
断末魔を上げて爆散したマオの肉体から三枚のケミーカードが飛び出てきた。
断末魔を上げて爆散したマオの肉体から三枚のケミーカードが飛び出てきた。
「ん?なんだこのカード……流牙、読み取ってくれよ」
ウルトラマンから人間の姿に戻った薫がキャッチしたカードを手渡す。
流牙は早速カードから声を聞き取る。
流牙は早速カードから声を聞き取る。
「こいつらはガッチャードの仲間のケミーという魔獣だ。
どうやら、運営の手であの男に使わされていたようだ」
どうやら、運営の手であの男に使わされていたようだ」
「ならば合流出来たら彼に返却するとしよう。
そして、問題は……」
そして、問題は……」
紅蓮の装甲を返還したマクギリスが振り返った先には、血まみれの車いすの少女がいた。
ナナリー・ランペルージ。
先の放送の内容を信じるならばフレイヤなる重戦術級の爆弾に巻き込まれ死んでしまった彼の血を分けた妹……を、忠実に再現したNPCモンスター。
マオのオリジナルがルルーシュによって殺害されたいたこともあり、復讐のスパイスとして真っ先に殺されてしまったようだ。
ナナリー・ランペルージ。
先の放送の内容を信じるならばフレイヤなる重戦術級の爆弾に巻き込まれ死んでしまった彼の血を分けた妹……を、忠実に再現したNPCモンスター。
マオのオリジナルがルルーシュによって殺害されたいたこともあり、復讐のスパイスとして真っ先に殺されてしまったようだ。
「このことをルルーシュに黙っておくつもりか?」
「適切なタイミングで伝えるつもりだ。
むろん、ゼロにも」
むろん、ゼロにも」
そうとだけ言うとマクギリスはナナリーの亡骸を車いすごと押し出し、メディカルルームのような場所……彼らは知る由もないがルルーシュの義弟ロロのメンテナンスのために用意されていた部屋のベッドにその身体を横たえると毛布を掛けてそれぞれの方法で哀悼の意をささげた。
神聖な仕事を終えた三人は司令室に戻る。
神聖な仕事を終えた三人は司令室に戻る。
「おかえり……どうしたんだ?浮かない顔だけど」
「一言で言えば当てが外れた」
「ゼロが期待していてたようなイベントが地下で起こったんだが、まさかのナナリーが死ぬようなイベントだったんだ」
司令室で待っていたソウジの顔がこわばる。
「ルルーシュが来る前に起こってよかったのか悪かったのか……」
頭を抱えたくなる話ではあるが、ゼロが直接対峙せずに済んでよかったと思うことにする。
先ほどのマオの口ぶりから察するに、オリジナルのマオはシャーリーも巻き込んでルルーシュの恨みを買った挙句破滅したようだったからだ。
先ほどのマオの口ぶりから察するに、オリジナルのマオはシャーリーも巻き込んでルルーシュの恨みを買った挙句破滅したようだったからだ。
(だがこれでルルーシュとの交渉の芽が全く潰えたわけではない。
向こうだって……いや、向こうこそ直接メラを相手にしたことがるんだ。
時間がないことぐらいわかっている。
いつまでも結界内に引きこもっているわけが……)
向こうだって……いや、向こうこそ直接メラを相手にしたことがるんだ。
時間がないことぐらいわかっている。
いつまでも結界内に引きこもっているわけが……)
『司令室聞こえますか!?』
「どうした?一体何があった?」
『王様戦隊と思しき部隊、元来た道を引き返していきます!』
「なんだと!?」
画面を切り替えると、本当に結界を解除した王様戦隊と思しき軍勢はブリタニアとオーブの軍旗、そして美濃関の校章の入った旗を翻し、こちらに背を見せ去っていく。
(引いていく?
あのプライドの塊のルルーシュが?
ここまで挑発されておいてそれはありえない!)
あのプライドの塊のルルーシュが?
ここまで挑発されておいてそれはありえない!)
走り去っていく軍勢を見送りながらマクギリスは考える。
大事な物を見落としている。
そんな違和感がどうしてもぬぐえない。
あの軍勢のどこかに変な箇所が……
大事な物を見落としている。
そんな違和感がどうしてもぬぐえない。
あの軍勢のどこかに変な箇所が……
「あのサイドカー付きのバイクを運転しているのは魔戒騎士か?」
「言われてみると確かに流牙のと似たようなコート着てんな」
「あの背中、どこかで……」
去っていくサイドカー付きのバイクの背中を見て比較的中立寄りの二人がつぶやく。
そうだ、バイクの運転手が変わっている。
最初に来たときはもっと細身の者が運転していたはずだ。
結界内で一度相談の為に幹部格の全員が乗り物を降りたとして、態々違う車両に乗りなおすか?
元々バイクを運転してた者か、他の役割を動かさなければならなかった誰かがいた為交代したのではないか?
マクギリスがそう思いいたった時だった。
そうだ、バイクの運転手が変わっている。
最初に来たときはもっと細身の者が運転していたはずだ。
結界内で一度相談の為に幹部格の全員が乗り物を降りたとして、態々違う車両に乗りなおすか?
元々バイクを運転してた者か、他の役割を動かさなければならなかった誰かがいた為交代したのではないか?
マクギリスがそう思いいたった時だった。
『これは失礼。電話中だったとは』
あまりにも放送で耳になじんだ声が電話越しに聞こえた。
モニターを見上げると、ゼロたちと同じ部屋のソファーにいつの間にか白い皇帝服の少年が座っていた。
モニターを見上げると、ゼロたちと同じ部屋のソファーにいつの間にか白い皇帝服の少年が座っていた。
「急ぎの要件ではあるが、ノックもせずに入ってきたのはこちらだ。
内緒話が終わるまで待たせてもらう」
内緒話が終わるまで待たせてもらう」
驚く鉄華兵団一同を無視してテーブルにチェスセットを並べるルルーシュは内心『第一段階』が成功したことに安堵していた。
キラがひみつ道具博物館の鉄華兵団本隊を説得していっている間にアッシュフォードの別動隊を釘付けにする。
この基本方針に従い最初ルルーシュは野戦でもしてやろうかと思っていたのだが、舞衣がこれから協力するのにこれ以上無為に禍根を増やすことはないとして反対した。
キラがひみつ道具博物館の鉄華兵団本隊を説得していっている間にアッシュフォードの別動隊を釘付けにする。
この基本方針に従い最初ルルーシュは野戦でもしてやろうかと思っていたのだが、舞衣がこれから協力するのにこれ以上無為に禍根を増やすことはないとして反対した。
「いっそのこと、私とオフィーリアちゃんたちだけでイザークさんや一ノ瀬さんたちの方に先に合流するのはどうですか?
どうせ兵力を分けるなら、後から鉄華兵団の人たちに後詰になってもらえますし。
あのタギツヒメもジンガにやられている以上、一刻も早くアークエンジェル側も戦力が欲しいはずです」
どうせ兵力を分けるなら、後から鉄華兵団の人たちに後詰になってもらえますし。
あのタギツヒメもジンガにやられている以上、一刻も早くアークエンジェル側も戦力が欲しいはずです」
「確かに、ヤマト准将!
どうやら連中がこちらの背中を撃たないかどうかは我らの交渉次第とするほかなさそうだ」
どうやら連中がこちらの背中を撃たないかどうかは我らの交渉次第とするほかなさそうだ」
言い方は気になったが、こんなことで言い合いをしてる場合ではないと判断し、キラは今まで沈黙を貫いていた魔戒騎士に問う。
「ゴドウさんはどうしますか?」
「私は舞衣の方についていく。
前にも話したと思うが、私は羂索の絶対命令権により梔子ユメのもとに向かうように命じられている。
運転免許試験場に立ち寄ったころはそうでもなかったが、ここにきて身体が鈍り始めた。
もしこれが命令違反のペナルティーだとすれば、彼女は既に移動している」
前にも話したと思うが、私は羂索の絶対命令権により梔子ユメのもとに向かうように命じられている。
運転免許試験場に立ち寄ったころはそうでもなかったが、ここにきて身体が鈍り始めた。
もしこれが命令違反のペナルティーだとすれば、彼女は既に移動している」
時期的には鉄華兵団がアッシュフォード学園で準備をし始めただろうタイミングで移動したことになる。
無関係と考える方が不自然だ。
無関係と考える方が不自然だ。
「もし梔子ユメも鉄華兵団に協力しているなら、奴らは兵力を二つどころか三つに分けているわけか。
ますますこちらにとって好都合。
本当に最悪の場合は、アークゼロワンとストライクフリーダムで制圧も出来る」
ますますこちらにとって好都合。
本当に最悪の場合は、アークゼロワンとストライクフリーダムで制圧も出来る」
救援に向かった先で鉄華兵団が先に攻撃してきたとしても舞衣とゴドウなら切り抜けられるし、二人とも会話さえできれば無理に敵対した方が角の立つ善人だ。
策が決まったルルーシュは配下のNPCモンスターたちに告げる。
策が決まったルルーシュは配下のNPCモンスターたちに告げる。
「聞け!我が忠勇なる戦士諸君!
これより我らは対主催者陣営の崩壊を阻止すべく行動を起こす!
一時的に私は指揮権はこちらの柳瀬舞衣に預ける!
諸君らは彼女の指揮の元、必ずや窮地の戦友たち、同士たちを救うのだ!」
これより我らは対主催者陣営の崩壊を阻止すべく行動を起こす!
一時的に私は指揮権はこちらの柳瀬舞衣に預ける!
諸君らは彼女の指揮の元、必ずや窮地の戦友たち、同士たちを救うのだ!」
「「「「「イエス!ユア・マジェスティ!」」」」」
ルルーシュは武装生成能力でデストバイザーとクリアーベントのカードを生成。
キラはストライクフリーダム弐式を纏ってベルデに変身したエリザベスを抱える。
そのエリザベスもいつでも透明化が可能なようにカードを構える。
舞衣たちもそれぞれビークルに乗り込み、全員の準備が終わった。
キラはストライクフリーダム弐式を纏ってベルデに変身したエリザベスを抱える。
そのエリザベスもいつでも透明化が可能なようにカードを構える。
舞衣たちもそれぞれビークルに乗り込み、全員の準備が終わった。
「それじゃあエリザベスさん、よろしくお願いします」
「イエス。マイ・ロード。
こっちこそ快適な空の旅を頼みますよ」
こっちこそ快適な空の旅を頼みますよ」
そして残る全員が車両に乗り込む。
「オフィーリアちゃん、運転お願いね」
「はい、お任せください」
「7秒後に結界を解除する!
王様戦隊、全騎行動開始!」
王様戦隊、全騎行動開始!」
「「「イエス!ユア・マジェスティ!」」」
こうしてクリアーベントで姿を消したルルーシュは勝手知ったるアッシュフォード学園の裏道、抜け道を駆使してゼロのいる部屋までたどり着いたというわけだ。
「よう、クソ坊主のカス皇帝。
どうやら手下に見捨てられたみたいだな?」
どうやら手下に見捨てられたみたいだな?」
「ゼロ、猟犬の躾はキチンとしておくものだぞ?
卿どころか鉄華兵団全体の品位が知れる。
組織を率いる者として意志ぐらい統一しておけ」
卿どころか鉄華兵団全体の品位が知れる。
組織を率いる者として意志ぐらい統一しておけ」
やみのせんしの挑発をほとんど無視してルルーシュはチェスの駒を並べ終える。
そして腰から外したゼロワンドライバーを自分から向かって右側に、アークドライバーゼロを左側に置いた。
最後にリュックを自分が座るのとは反対側のソファーに放る。
これでルルーシュははた目から見れば丸腰だ。
肝心のベルトがすぐに手に取れる状態でなければ変身も出来ない。
そして腰から外したゼロワンドライバーを自分から向かって右側に、アークドライバーゼロを左側に置いた。
最後にリュックを自分が座るのとは反対側のソファーに放る。
これでルルーシュははた目から見れば丸腰だ。
肝心のベルトがすぐに手に取れる状態でなければ変身も出来ない。
「システムはハッキングで把握していたはずなのに……」
「私はここの元生徒会副会長だぞ?
電子的システムで監視されないアナログセキュリティで管理されているドアの場所も、デジタルセキュリティの正規の手順でのパスワードのリセットと再設定の手順も当然知っている」
電子的システムで監視されないアナログセキュリティで管理されているドアの場所も、デジタルセキュリティの正規の手順でのパスワードのリセットと再設定の手順も当然知っている」
透明化している以外は実に真っ当な手段による移動だった。
パスラードのリセットであろうと全て正規の手順で行っているならシステムが異常を知らせることはない。
物理的な鍵開けはそもそもシステムが感知できない。
パスラードのリセットであろうと全て正規の手順で行っているならシステムが異常を知らせることはない。
物理的な鍵開けはそもそもシステムが感知できない。
「……ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
警告したはずだ。あれ以上の進軍は敵対行為とみなすと」
警告したはずだ。あれ以上の進軍は敵対行為とみなすと」
「だから兵を引かせて身一つでここに来たではないか。
そして今、ドライバーは諸君らの見える位置にある。
これは進軍かね?
不法侵入と言われたら何も言い返せんが」
そして今、ドライバーは諸君らの見える位置にある。
これは進軍かね?
不法侵入と言われたら何も言い返せんが」
(まずいな思い切り『足場崩し』で先手を取られている)
英寿には仮面の奥にあるゼロの動揺が手に取るように分かった。
ルルーシュが多層構造の足場を崩すことによる混乱からの撃滅を得意としていたとは聞いていたが、まさかルルーシュならば突っ込んでくるという前提をこうもくずして実際のところはどうか分からないが、向こうの方から対話する姿勢を取られてしまっては問答無用で斬りかかるわけにはいかない。
ルルーシュが多層構造の足場を崩すことによる混乱からの撃滅を得意としていたとは聞いていたが、まさかルルーシュならば突っ込んでくるという前提をこうもくずして実際のところはどうか分からないが、向こうの方から対話する姿勢を取られてしまっては問答無用で斬りかかるわけにはいかない。
「では、話し合いをしに来たというのか?」
「ああ。王様戦隊の一人として、そして個人的に後継者の腕前を見ておきたくてな。
白と黒、どちらがいい?」
白と黒、どちらがいい?」
困惑と警戒に支配されつつあった一同の中、ゼロはまっすぐにルルーシュの体面に座り、ボードをひっくり返す。
駒をぶちまけたという意味ではな。
黒の駒が、自分の手元に来るようにしたのだ。
駒をぶちまけたという意味ではな。
黒の駒が、自分の手元に来るようにしたのだ。
「ではそちらからだな。
願わくば、この一局が我ら王様戦隊と諸君ら鉄華兵団の最後の戦いとならんことを」
願わくば、この一局が我ら王様戦隊と諸君ら鉄華兵団の最後の戦いとならんことを」
「ああ。私も同じ気持ちだ。では、よろしくお願いする」
ゼロが黒のキングに手をかけた。
時刻は午後11時50分。
風を切って辿り着いたひみつ道具博物館は一度陥落したのか?と疑うほどにボロボロだった。
並みのマーダーが暴れた程度ではこうはなるまい。
少なくともルルーシュから聞いたノワルに勝らずとも劣らずの敵が来たはずだ。
風を切って辿り着いたひみつ道具博物館は一度陥落したのか?と疑うほどにボロボロだった。
並みのマーダーが暴れた程度ではこうはなるまい。
少なくともルルーシュから聞いたノワルに勝らずとも劣らずの敵が来たはずだ。
「ヤマト卿、さっきの連中もしかして鉄華兵団の残党だったんじゃないですか?」
「……修理する余裕がないだけかもしれない。
とにかく中を探そう」
とにかく中を探そう」
「イエス。ユア・ハイネス」
迷彩を解除して降り立ったキラはパワードスーツをフリーダムからストライクに変えてアーマーシュナイダーを取り出すとベルデと共にひみつ道具博物館の内部に入った。
中も外に負けず劣らずの荒れ具合だったが、元々の広さが広さだけに範囲を限定すれば拠点として使う分には問題なさそうだ。
クリアリングをしながら進んで行くと、ルルーシュから渡されたザイアスペックが味方ではないシグナルを拾う。
中も外に負けず劣らずの荒れ具合だったが、元々の広さが広さだけに範囲を限定すれば拠点として使う分には問題なさそうだ。
クリアリングをしながら進んで行くと、ルルーシュから渡されたザイアスペックが味方ではないシグナルを拾う。
『X-105ストライク、応答願います。
繰り返します。X-105ストライク、応答願います』
繰り返します。X-105ストライク、応答願います』
「その声は!ラクスっ!君なのか!?」
『まあ!キラ……本当にキラなのですか?』
「ああ!
ストライクってわかったってことは、どこかのカメラからこっちを見てるんでしょう?
すぐに解除する」
ストライクってわかったってことは、どこかのカメラからこっちを見てるんでしょう?
すぐに解除する」
『わかりました。
こちらでも確信が持てましたら迎えを寄越します』
こちらでも確信が持てましたら迎えを寄越します』
「ヤマト卿?どうしたんですか?」
「エリザベスさん、変身を解除して。
向こうに先に見つかった」
向こうに先に見つかった」
「っ! イエス。ユア・ハイネス」
キラの指示通りにエリザベスもベルトからデッキを抜いて変身を解除した。
しばらくすると、眼帯を付けた少女と、アメコミの女性ヒーローのようなコスチュームを着た少女がやってきた。
しばらくすると、眼帯を付けた少女と、アメコミの女性ヒーローのようなコスチュームを着た少女がやってきた。
「あんたらがフロイライン・クラインの寄越したお迎え?」
「ええ。悪いけど、一回変身アイテムをこっちで預からせてもらうわ」
エリザベスはやや渋ったが、真っ先にキラが二本の起動鍵とオージャカリバーをピルツに渡したのを見て不満げに美嘉にカードデッキを投げ渡した。
二人に先導されて向かった先ではドラえもんに流子、そして
二人に先導されて向かった先ではドラえもんに流子、そして
「キャバリアー?ってことは……」
「はい。ようやく会えましたね、キラ」
パワードスーツを解除したラクスの髪は随分と短くなっていた。
だが、そんなことキラには関係なかった。
今ここにずっと会いたいと願っていた最愛の彼女が傷らしい傷を負わずにこうしていてくれるということが何より素晴らしい。
向こうも似たような気持ちだったのだろう。
二人は互いの体温を確かめ合うように抱擁を交わす。
だが、そんなことキラには関係なかった。
今ここにずっと会いたいと願っていた最愛の彼女が傷らしい傷を負わずにこうしていてくれるということが何より素晴らしい。
向こうも似たような気持ちだったのだろう。
二人は互いの体温を確かめ合うように抱擁を交わす。
「ラクス、アスランは……」
「知っています。
まさか彼に限ってとも思いましたが、今まで運営は定時放送においては全く嘘をついていません。
本当、なのでしょう」
まさか彼に限ってとも思いましたが、今まで運営は定時放送においては全く嘘をついていません。
本当、なのでしょう」
「なあ。感動の再開を邪魔して悪いんだけど、どうしてこっちにあんたとそのNPCだけで来たんだ?
ルルーシュの野郎と行動してたんじゃないのか?」
ルルーシュの野郎と行動してたんじゃないのか?」
流子の問いにエリザベスが答えた。
「あんたらの別動隊がこれ以上進めば敵とみなすと切ってきたから透明化できる私と飛べるヤマト卿だけでこっちに先に来たんだよ。
正直ルルーシュ様の信用はいまいちだから味方の口添えがないと敵対姿勢の撤回も無理だろ?」
正直ルルーシュ様の信用はいまいちだから味方の口添えがないと敵対姿勢の撤回も無理だろ?」
「じゃあ今アッシュフォードはゼロたちとルルーシュがにらみ合った状態なのか?」
「いいや、NPCたちはマイさん、マイ・ヤナセさんが引き連れてイザークたちの援護に向かったよ」
「それって、ニコル君たちの手紙にあったアークエンジェル!?」
「あんたら、知っててあの態度とったのかよ。
こっちがどんなに気に食わなくても対MS戦艦なんて出てきてんだからまずはそいつら墜としてからだろ?」
こっちがどんなに気に食わなくても対MS戦艦なんて出てきてんだからまずはそいつら墜としてからだろ?」
「ふざけんな!
そんなのが出てきてるからこそ味方撃ちをするような連中、信用できるか!」
そんなのが出てきてるからこそ味方撃ちをするような連中、信用できるか!」
「味方撃ち?」
「やっぱり黙ってたのね」
状況の分かっていない二人にラクス達が自分たちのほぼ確定した推測を説明する。
「ルルーシュ、そんな質の悪いことを……」
「ああ。その件か」
「お前は知っててあの野郎に従ってるのかよ」
少なからずショックを受けた様子のキラに対してエリザベスはなんて事のないように答えた。
「マシンタイプの配下はアーク様に接続したときに大体のデータをもらってるからな。
ルルーシュ様に言わせれば、あの女は最初から味方じゃなかったんだろう」
ルルーシュ様に言わせれば、あの女は最初から味方じゃなかったんだろう」
「ふざけんなよ、約束も全部嘘で最初から潰すつもりだったってことか?」
「そうしなければこっちが潰されてた。
それも最悪なタイミングで」
それも最悪なタイミングで」
エリザベスのアークの支配下にあることを示す赤く光るカメラアイを睨みつける流子。
掴みかからんとする勢いの流子をラクスが諫める。
掴みかからんとする勢いの流子をラクスが諫める。
「その最悪なタイミングについて詳しくお聞かせ願えますか?」
「あの女は自分と自分にとって大切な者の為なら綺麗も汚いもなんでもする。
そうすることで神戸しおが悲しむとか傷つくとか考えない。
だから誰かの妹を平気で見殺しにするし、当たり前のように邪魔者を消す手段に殺人という選択肢がある」
そうすることで神戸しおが悲しむとか傷つくとか考えない。
だから誰かの妹を平気で見殺しにするし、当たり前のように邪魔者を消す手段に殺人という選択肢がある」
「それはルルーシュも同じじゃない!」
「その通りだ。
だからこそ、かつての自分と同じ存在が自陣営に来たならば可能な限り速く排除しなければならない」
だからこそ、かつての自分と同じ存在が自陣営に来たならば可能な限り速く排除しなければならない」
「自分たちが松坂さとうにとって『手段として見劣り』した瞬間に乗り換えられるから」
「その通りだフロイライン。
何を捨ててでも守りたい絶対の一の為にどんなことも出来てしまえる者を信用していられるのは、自分たちでない誰かを裏切っている時だけだ」
何を捨ててでも守りたい絶対の一の為にどんなことも出来てしまえる者を信用していられるのは、自分たちでない誰かを裏切っている時だけだ」
「つまり、その時エターナルでなくてノワルやメラと一足早く対峙することになっていたらさとうは裏切っていた。
だからそうなる前に殺したって言いたいの?」
だからそうなる前に殺したって言いたいの?」
「ルルーシュ様の共犯者であるアークに接続した私はそう結論を下した」
「ふざけるな!
そんな、そんなやっていないことで裁かれていいもんか!」
そんな、そんなやっていないことで裁かれていいもんか!」
エリザベスの、というよりアークの結論に烈火のごとく怒り狂ったのはドラえもんだ。
何を隠そう彼はあの時あの城にいて、ノワルにアルジュナ・オルタという脅威を目の当たりにしたのだ。
あそこから逃げ出すことを見殺しというのはいくら何でも酷だろう。
何を隠そう彼はあの時あの城にいて、ノワルにアルジュナ・オルタという脅威を目の当たりにしたのだ。
あそこから逃げ出すことを見殺しというのはいくら何でも酷だろう。
「九条アリサを見殺しにしたのは事実だぞ?」
「直接殺したわけじゃないんだったら彼女だけ責められるいわれは絶対にない!
あの場にいた僕が間違いないと断言する!」
あの場にいた僕が間違いないと断言する!」
「ではお前は九条アリサが殺された瞬間を見たのか?」
「それは……見てない」
ドラえもんと卜部が駆け付けた時には、アリサは既に凶刃に倒れてた。
アレフも自白していたのでさとうが手を下していないのは間違いない。
だが、そこにどの程度さとうの悪意が介在していたか分からないのも事実だ。
アレフも自白していたのでさとうが手を下していないのは間違いない。
だが、そこにどの程度さとうの悪意が介在していたか分からないのも事実だ。
「ルルーシュ様がさとうに下した命令は『包み隠さず答える』だ。
見てないお前と、少なくとも奴の主観で嘘の介在する余地のなかった自白、一体どちらが正当だ?」
見てないお前と、少なくとも奴の主観で嘘の介在する余地のなかった自白、一体どちらが正当だ?」
「それは、ルルーシュの受け取り方の問題だろう!?」
「『どうでもいい自分の姉の話とかされて鬱陶しかった』」
「!?」
ふいにエリザベスの声と口調が松坂さとうの物に変わった。
「『こっちは一刻も早くしおちゃんを見つけなきゃいけないのにあまりに見当違いのことをいうもんだから殺そうか迷った』」
「それって……」
「アークのログに残っている松坂さとうの尋問ログからの抜粋。これでもあの女を庇う?」
「彼女を庇えはしないでしょう。
ですが、排除に排除等言う手段で応えては何も終わらせることが出来ません」
ですが、排除に排除等言う手段で応えては何も終わらせることが出来ません」
毅然と言い切るラクスにエリザベスは一度表情を消して彼女の方を見る。
その眼は少し値踏みするようなものを感じるラクスだったが、エリザベスはすぐに視線を外す。
その眼は少し値踏みするようなものを感じるラクスだったが、エリザベスはすぐに視線を外す。
「兎に角、これらがこっちの言い分だ。
諸々の是非は、あんたらのトップも交えて決めてもらおうじゃないか」
諸々の是非は、あんたらのトップも交えて決めてもらおうじゃないか」
「でも誰が行く?
正直このロボット女はルルーシュの方に戻したくないぞ」
正直このロボット女はルルーシュの方に戻したくないぞ」
「なら、私が行きます」
そう言って美嘉がカードデッキをエリザベスに返却した。
ルルーシュという当事者にくるみと協力していたはずのイザークの件を知りたかったのもある。
ルルーシュという当事者にくるみと協力していたはずのイザークの件を知りたかったのもある。
「エリザベスさん、ラクスたちをお願い」
「イエス。ユア・ハイネス」
「ラクス、必ずまた会おう。……愛している」
「っ!?……ええ、キラ。どうかお気をつけて」
啄むようなキスを交わすとキラは美嘉の案内でどこでもドアを通ってアッシュフォード学園に戻った。
そこで見たのは
そこで見たのは
「リュウガさん!これは!?」
「キラ!?なんでここに……いや、今は兎に角手伝ってくれ!
地面が崩れて上に上がれなくなっている!」
地面が崩れて上に上がれなくなっている!」
どうにかして地上に上がろうとする魔戒騎士と刀使の姿だった。
| 206:第三回放送 | 投下順 | 207:設問②この人物を効率的に無力化してください。 |
| 時系列順 | ||
| 191:ドライブピットで見つけた物とはなにか | ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア | |
| 柳瀬舞衣 | ||
| キラ・ヤマト准将 | ||
| 白羽ゴドウ | ||
| 202:私たちで作り出すGenesis! | マクギリス・ファリド | |
| 二代目ゼロ | ||
| ドラえもん | ||
| 立風館ソウジ | ||
| 亀井美嘉 | ||
| ラクス・クライン | ||
| 堀北鈴音 | ||
| 藤丸立香 | ||
| マシュ・キリエライト | ||
| 纏流子 | ||
| ピルツ・デュナン | ||
| 浮世英寿 | ||
| やみのせんし | ||
| 道外流牙 | ||
| 益子薫 |