「家事も済んだし、銃(チャカ)でも弾きに行きますか」
何かこう…半魚人のような顔をした、全身卵型のような体格の女性が、そう言った。
その声はどこか、合成のものっぽかった。
その声はどこか、合成のものっぽかった。
彼女は、「あたしンち」の母っぽかった。
けれども、どこか違うような感じもあった。
けれども、どこか違うような感じもあった。
「何でもいいから撃たせてください」
彼女はこの殺し合いにおいて自らに支給されたリュックの中を探る。
やがて、あるものを取り出した。
彼女がまず取り出したのは、一丁の銃だった。
やがて、あるものを取り出した。
彼女がまず取り出したのは、一丁の銃だった。
「これは…」
その銃は、銃としては異様に大きなものだった。
何故なら、その銃は人間相手を想定して作られたものではないからだ。
全長39cm、重量16kgのその銃は、対化物戦闘用の13mm拳銃「ジャッカル」。
化物が扱い、化物を殺すために開発されたその銃は、専用の弾丸しか撃てないようになっている。
何故なら、その銃は人間相手を想定して作られたものではないからだ。
全長39cm、重量16kgのその銃は、対化物戦闘用の13mm拳銃「ジャッカル」。
化物が扱い、化物を殺すために開発されたその銃は、専用の弾丸しか撃てないようになっている。
「撃ちてぇ~」
彼女は、この人間には絶対に扱えない銃を撃ちたくなった。
元々彼女の好きな銃であるグロック17の全長は204mm(20.4cm)、重量は705g(0.705kg)、明らかにボリュームが違いすぎる。
それでも、自分に支給されたものの中で唯一銃であるこれを試し撃ちしようとした。
普通なら、こんな銃を彼女が使ってみようと考えることもなかっただろう。
けれども、この殺し合いにおいてはただ一つだけそれを可能にするかもしれない手段があった。
元々彼女の好きな銃であるグロック17の全長は204mm(20.4cm)、重量は705g(0.705kg)、明らかにボリュームが違いすぎる。
それでも、自分に支給されたものの中で唯一銃であるこれを試し撃ちしようとした。
普通なら、こんな銃を彼女が使ってみようと考えることもなかっただろう。
けれども、この殺し合いにおいてはただ一つだけそれを可能にするかもしれない手段があった。
参加者達に配布されている令呪というもの、この殺し合いにおいては一画消費するごとに99.9秒だけ、使用者もしくはそれが扱う道具に「本気」を出させることができるらしい。
つまり、普通の人間でも体のリミッターを外して力を使うことができると考える。
これがあれば、このふざけた銃の反動も自分で抑えることができるかもしれないと彼女は考えた。
つまり、普通の人間でも体のリミッターを外して力を使うことができると考える。
これがあれば、このふざけた銃の反動も自分で抑えることができるかもしれないと彼女は考えた。
そして彼女は早速、令呪を一画分自分の体に向けて使用した。
今後の殺し合いのことを考えれば、試し撃ちで消費するのは悪手であろうが、とにかく彼女は銃を撃ちたかった。
今後の殺し合いのことを考えれば、試し撃ちで消費するのは悪手であろうが、とにかく彼女は銃を撃ちたかった。
「片手で撃ってこそよね」
彼女は肉体が強化された状態でジャッカルを右手だけで構え、銃口をその辺にあった街路樹くらいの太さの木に向ける。
片手で撃つのは、その方がカッコいいからだ。
そして、指にかけたその引き金を引いた。
片手で撃つのは、その方がカッコいいからだ。
そして、指にかけたその引き金を引いた。
『ドンッ!!』
『バキイッ!!』
『バキイッ!!』
『グシャッ!!』
普通にダメだった。
いくら肉体を強化しても、ジャッカルの反動には耐えられなかった。
どれだけ令呪の力で潜在能力ギリギリまで筋力を上げても、本来のジャッカルの使用者であるアーカードの力までは届かない。
そればかりか、片手で撃ってしまっては、余計に反動を抑えられない。
本来の彼女がデザートイーグルを持った時にやったことと同じような失敗がここでも繰り返された。
いくら肉体を強化しても、ジャッカルの反動には耐えられなかった。
どれだけ令呪の力で潜在能力ギリギリまで筋力を上げても、本来のジャッカルの使用者であるアーカードの力までは届かない。
そればかりか、片手で撃ってしまっては、余計に反動を抑えられない。
本来の彼女がデザートイーグルを持った時にやったことと同じような失敗がここでも繰り返された。
弾丸を発射したと同時に、ジャッカルの本体が跳ねてそれを持っていた彼女の腕ごと彼女の顔面の右側辺りにおもいっきりぶつかる。
これにより、彼女の顔面右側辺りの骨が粉砕され、脳にも大きな衝撃が走る。
勢いよく銃身がぶつかってきたことにより、彼女は後方にも吹き飛ばされる。
そしてその辺にあった岩に背を打ち付けて、そのこで顔から血を流しながらへたり込むことになる。
これにより、彼女の顔面右側辺りの骨が粉砕され、脳にも大きな衝撃が走る。
勢いよく銃身がぶつかってきたことにより、彼女は後方にも吹き飛ばされる。
そしてその辺にあった岩に背を打ち付けて、そのこで顔から血を流しながらへたり込むことになる。
彼女がジャッカルから撃った弾丸は狙った木の一部に命中し、その幹の半分くらいを抉っていた。
そして、少しした後にバランスが崩れてきたのか、木は幹の抉れている部分とは反対側に傾いていき、やがて弾丸が命中した場所より上の方がへし折れて倒れてしまった。
そして、少しした後にバランスが崩れてきたのか、木は幹の抉れている部分とは反対側に傾いていき、やがて弾丸が命中した場所より上の方がへし折れて倒れてしまった。
◇
「そこの方!大丈夫ですか!?」
少しした後に、新たな人物がこの場に現れる。
この人物は、先ほどの銃声音を聞いてこの場にやって来た。
そして岩を背もたれにへたり込んだ状態のあたしンちの母の姿をした者を発見し、心配して駆け寄ってきた。
その人物は、「重傷の吉良吉影に駆け寄ってきた救急隊員の女性」であった。
この人物は、先ほどの銃声音を聞いてこの場にやって来た。
そして岩を背もたれにへたり込んだ状態のあたしンちの母の姿をした者を発見し、心配して駆け寄ってきた。
その人物は、「重傷の吉良吉影に駆け寄ってきた救急隊員の女性」であった。
「どうしましたか!?撃たれたのですか!?」
救急隊員の女性は先ほど銃声が聞こえてきたこともあり、そういった質問を母にした。
「撃った」
「え?」
「撃った」
「とにかく、何か治療できるものが無いか探しますね!」
「え?」
「撃った」
「とにかく、何か治療できるものが無いか探しますね!」
状況はともかくとして、目の前に重傷を負った人間がいることから女性は自分に出来ることをしようとする。
母の横で自分のリュックを開け、中から何か治療に使えそうなものを探そうとする。
母の横で自分のリュックを開け、中から何か治療に使えそうなものを探そうとする。
「……で撃ってこそよね」
「はい?」
「はい?」
意識朦朧でまともに思考できないはずの母が、何か言い始めた。
「片手で撃ってこそよね」
『ドンッ!!』
『ドンッ!!』
母は、一応まだ手に握ったままの状態だったジャッカルの銃口を、救急隊員の女性に向けた。
その直ぐ後に、引き金を引いた。
前の令呪使用によるパワーアップは既に時間切れになっていた。
けれども、新たに使用することで再び筋力を強化し、今の重態のままでもジャッカルを持ち上げた。
その直ぐ後に、引き金を引いた。
前の令呪使用によるパワーアップは既に時間切れになっていた。
けれども、新たに使用することで再び筋力を強化し、今の重態のままでもジャッカルを持ち上げた。
母はジャッカルを横に向けて弾丸を発射する。
勢いよく発射されたその弾丸は、救急隊員の女性の胴体を破壊する。
勢いよく発射されたその弾丸は、救急隊員の女性の胴体を破壊する。
「がっ…」
まともな言葉を出す暇もなく、その女性はここで無惨に命を奪われた。
胴体に大穴を開けられた死体は、離れた場に吹っ飛んで行く。
胴体に大穴を開けられた死体は、離れた場に吹っ飛んで行く。
そして、これを撃った母自身もただではすまなかった。
横向きに弾丸を発射したジャッカルは、その反動で母の顔面に側頭部から突き刺さる。
これにより、銃身がぶつかった部分から母の顔が大きく凹み歪む。
ただでさえ元から顔の骨が折れていたのに、更にもう一撃加えられればそれはもう致命的だ。
横向きに弾丸を発射したジャッカルは、その反動で母の顔面に側頭部から突き刺さる。
これにより、銃身がぶつかった部分から母の顔が大きく凹み歪む。
ただでさえ元から顔の骨が折れていたのに、更にもう一撃加えられればそれはもう致命的だ。
銃身の衝撃はこれで脳をもグシャグシャに破壊した。
こうして、この場に命あるものは1つもなくなった。
こうして、この場に命あるものは1つもなくなった。
『WASTED』
【母@情熱の赤い薔薇。そして、ジェラシー。(揉むな揉ませろの動画) 死亡】
【吉良吉影に駆け寄った救急隊員の女性@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 死亡】
【吉良吉影に駆け寄った救急隊員の女性@ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 死亡】
※対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」(残り弾数4)@HELLSING、母の支給品(ランダムアイテム×0~2、ホットライン)、吉良吉影に駆け寄った救急隊員の女性の支給品(ランダムアイテム×1~3、ホットライン)が周囲に散らばっています。
[支給品紹介]
【対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」@HELLSING】
吸血鬼のアーカードが使用する巨大な銃。
製作者はウォルター・C・ドルネーズ。
全長39cm、重量16kg、装弾数6発、専用弾として13mm炸裂徹鋼弾を撃ち出す。
弾殻に純銀製マケドニウム加工弾殻、装薬にマーベルス化学薬筒NNA9、弾頭に法儀式済み水銀弾頭というものを使っているらしい。
その重さ等により、人類には扱えない代物だと言われている。
ここにおいては、弾丸は6発支給されていた。
【対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」@HELLSING】
吸血鬼のアーカードが使用する巨大な銃。
製作者はウォルター・C・ドルネーズ。
全長39cm、重量16kg、装弾数6発、専用弾として13mm炸裂徹鋼弾を撃ち出す。
弾殻に純銀製マケドニウム加工弾殻、装薬にマーベルス化学薬筒NNA9、弾頭に法儀式済み水銀弾頭というものを使っているらしい。
その重さ等により、人類には扱えない代物だと言われている。
ここにおいては、弾丸は6発支給されていた。