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コレ級
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コレ級SSB(画像出典:KCNA)
北朝鮮が建造した同国初の弾道ミサイル潜水艦(SSB)。造船所、潜水艦基地が存在し同級の建造場所でもある新浦(シンポ)から新浦級と呼ばれる。米国防総省コードネームは新浦B級。北朝鮮側の呼称は朝鮮語で鯨を意味するコレ(Gorae:고래)級である。
2014年8月に新浦で初めて確認されたコレ級はSLBM運用のため1発だけながら発射筒を備えており、北朝鮮にとって新たなミサイル発射プラットフォーム獲得の第一歩となった。外観やSLBM搭載位置がソ連のゴルフ級、ホテル級に類似することから過去のソ連製SSBを参考に建造されたと見られる。
2014年8月に新浦で初めて確認されたコレ級はSLBM運用のため1発だけながら発射筒を備えており、北朝鮮にとって新たなミサイル発射プラットフォーム獲得の第一歩となった。外観やSLBM搭載位置がソ連のゴルフ級、ホテル級に類似することから過去のソ連製SSBを参考に建造されたと見られる。

2016年8月24日の試射成功後、金正恩(中央の白シャツ)と記念写真を撮る乗員たち(画像出典:KCTV)
SSBとして実際に搭載し発射するのは、コレ級の登場とほぼ同時期に同じく新浦で地上試験と水中発射試験(可潜式プラットフォームからの試験。2017年5月にコレ級から発射したとされるが分析により実際は可潜式プラットフォームから発射したらしい)が進められた北極星1号で、セイル後方に収まるものと推測されている。捕捉が困難で発射予想しにくい潜水艦にSLBMを搭載して発射可能ということは、日米韓を含めた東アジアの脅威に繋がる。ただし、前述の通り1発のみの搭載のためサイズはSSBとしてはかなり小型であり、航続距離の観点から見ても実戦的とは言い難い。このため、あくまでもSSBの試験艦という色合いが強いと推測されている。これはつまり、コレ級をきっかけに更にSSBを強化していくという野心の表れでもあり、現に大型化したSSB(新浦C級と言われる)の建造が開始されている。
コレ級は2021年10月19日に新型SLBMの試射を行ったとされており、報道の内容から本級が「8.24英雄艦」(コレ級から北極星1号を発射した2016年8月24日が由来)という名称を冠せられていたことが判明した。

新型SLBMを発射した8.24英雄艦。セイルの発射筒の蓋が開いている(画像出典:労働新聞)
- スペック(推定)
全長:68m
水線長:65m
船幅:6.5m
排水量:1455トン(浮上時) 1650トン(潜航時)
速度:16ノット(浮上時) 10ノット(潜航時)
エンジン:ディーゼル・エレクトリック
航続距離:2800km
武装:北極星1号SLBM×1、533mm魚雷発射管×2~4(実際に装備しているかは不明)
乗員:70~80名
設計年:2010年代初頭
配備期間:不明瞭
建造数:1
運用状況:現役
水線長:65m
船幅:6.5m
排水量:1455トン(浮上時) 1650トン(潜航時)
速度:16ノット(浮上時) 10ノット(潜航時)
エンジン:ディーゼル・エレクトリック
航続距離:2800km
武装:北極星1号SLBM×1、533mm魚雷発射管×2~4(実際に装備しているかは不明)
乗員:70~80名
設計年:2010年代初頭
配備期間:不明瞭
建造数:1
運用状況:現役