(お正月!もちもちパニック!和スイーツ!)
更新日:2020/04/16 Thu 10:35:56
お正月・・・大人は何かと忙しいこの年始に、アンコはのんびりとぜんざいを作っていた。
何せアンコは子供。今はお正月休み中なのだ。
グツグツと甘い匂いを漂わせる鍋を見て、アンコの口許は思わず緩んだ。
黒い鍋から見える小豆、小豆の海から浮島のようにも見える真っ白な餅。
あんこの海で溺れているこの餅をお玉で掬い上げ、お椀に写す。再度溺れる餅。掬い上げる箸。口に消えていく餅。
刹那に広がる食感。咀嚼する度にぐにぐにと歯にくっつく餅。飲み込んだ後の余韻。お腹に広がる汁の温かみと満足感。
アンコは満足して溜め息をついた。
そのすぐ後、コンコンと部屋の扉がなり、誰だろうかと開けてみると、一匹の猫が飛び込んできた。
猫はアンコの足にスリスリと頬を寄せると、咥えていた手紙を床に落とした。
『アンコへ、明日うちで餅つき大会をやります。良かったら来てね! プラム』
手紙を見たアンコは、ぱぁっと顔を明るくし、明日に備えて直ぐ寝ようとベッドに潜り込むのだった。
何せアンコは子供。今はお正月休み中なのだ。
グツグツと甘い匂いを漂わせる鍋を見て、アンコの口許は思わず緩んだ。
黒い鍋から見える小豆、小豆の海から浮島のようにも見える真っ白な餅。
あんこの海で溺れているこの餅をお玉で掬い上げ、お椀に写す。再度溺れる餅。掬い上げる箸。口に消えていく餅。
刹那に広がる食感。咀嚼する度にぐにぐにと歯にくっつく餅。飲み込んだ後の余韻。お腹に広がる汁の温かみと満足感。
アンコは満足して溜め息をついた。
そのすぐ後、コンコンと部屋の扉がなり、誰だろうかと開けてみると、一匹の猫が飛び込んできた。
猫はアンコの足にスリスリと頬を寄せると、咥えていた手紙を床に落とした。
『アンコへ、明日うちで餅つき大会をやります。良かったら来てね! プラム』
手紙を見たアンコは、ぱぁっと顔を明るくし、明日に備えて直ぐ寝ようとベッドに潜り込むのだった。
「あ~!お姉ちゃん、アンコ来たよ!」
オウマがトキに、六人目の娘の声が響いた。
「あらあら明けましておめでとうアンコちゃん♪」
出迎えてくれたプラムやメローナに挨拶しながら、アンコは店に入った。店内は正に正月モードと言うか、テーブルやイスが全て片付けられ、まるで広間のようになっている。
「あ、他の方もいらっしゃるんですね」
アンコが辺りを見渡すと、自分と同じアルバイトの人が来ていた。
「ええ、ヤスカタさんもジュジィさんも淡雪さんも、呼んだら直ぐに来たわよ」
几帳面な性格のフロートがそう答える。
「お餅つくとき、この子を使っていいから」
話題に出されたのに気づいたのか、ヤスカタが側に寄って言う。彼女の横には、猫耳と尻尾を生やした男の子が立っている。
「ラビオだ。きまぐれでヤスの手伝いしてる」
その男の子はそう言って握手を求めてきた。
「私はアンコです」
「よろしくな、アンコ」
「ええ」
そんなやり取りをした後、餅つき大会は開始された。
オウマがトキに、六人目の娘の声が響いた。
「あらあら明けましておめでとうアンコちゃん♪」
出迎えてくれたプラムやメローナに挨拶しながら、アンコは店に入った。店内は正に正月モードと言うか、テーブルやイスが全て片付けられ、まるで広間のようになっている。
「あ、他の方もいらっしゃるんですね」
アンコが辺りを見渡すと、自分と同じアルバイトの人が来ていた。
「ええ、ヤスカタさんもジュジィさんも淡雪さんも、呼んだら直ぐに来たわよ」
几帳面な性格のフロートがそう答える。
「お餅つくとき、この子を使っていいから」
話題に出されたのに気づいたのか、ヤスカタが側に寄って言う。彼女の横には、猫耳と尻尾を生やした男の子が立っている。
「ラビオだ。きまぐれでヤスの手伝いしてる」
その男の子はそう言って握手を求めてきた。
「私はアンコです」
「よろしくな、アンコ」
「ええ」
そんなやり取りをした後、餅つき大会は開始された。
餅をつく係りはラビオ。合いの手はのじゃロリ猫が担当し、トッピングや調味料を用意する係りはシトロンとマーマレード。
「シトロンはやらなくていいよ。転んだりしたら大変だから」
「ご、ごめんなさい。マーマレード」
アンコは自分もなにか手伝えないかとメローナに聞いたのだが、
「アンコちゃんはいいのよ~♪普段たくさん料理してくれてるんだから、今日くらい休んで♪」
と言われてしまった。
「おいのじゃ猫!合いの手間際につまみ食いすんなよ!」
「のほほほほほ!良いではないか良いではないか♪」
「こらぁぁぁぁぁ!のじゃロリィィィ!」
ラビオとのじゃロリ猫、そしてそれを注意しに秒で来たフロートのやり取りが辺りに響く。
「あらあら♪こんなこともあろうかと、たくさん買っててよかったわ~♪」
メローナはそう言って、皿に乗せてあるたくさんの餅米を見たのだった。
「シトロンはやらなくていいよ。転んだりしたら大変だから」
「ご、ごめんなさい。マーマレード」
アンコは自分もなにか手伝えないかとメローナに聞いたのだが、
「アンコちゃんはいいのよ~♪普段たくさん料理してくれてるんだから、今日くらい休んで♪」
と言われてしまった。
「おいのじゃ猫!合いの手間際につまみ食いすんなよ!」
「のほほほほほ!良いではないか良いではないか♪」
「こらぁぁぁぁぁ!のじゃロリィィィ!」
ラビオとのじゃロリ猫、そしてそれを注意しに秒で来たフロートのやり取りが辺りに響く。
「あらあら♪こんなこともあろうかと、たくさん買っててよかったわ~♪」
メローナはそう言って、皿に乗せてあるたくさんの餅米を見たのだった。
「こ、これは流石に・・・」
「あらあら、買いすぎたかしらね~」
頭を押さえて唸るフロートに、朗らかに告げるメローナ。
その目の前には山のように盛られた餅があった。単純に皿に山のように盛られている訳ではなく、本当に山のような餅なのだ。分かりやすく言うとオウマがトキの店内の4/1が餅で埋め尽くされた。
これだけの餅をついたラビオは床に倒れ、合いの手をしつつ摘まみ食いをしていたのじゃロリ猫は、もう餅は食べ飽きたと言わんばかりに座り込んで目を固く閉じて押し黙っていた。
フロートは今年最初の大きな溜め息をつき、アンコの方へ顔を向けた。
「アンコさん。休み期間に悪いんだけど、この餅を調理してくれない?」
フロートは申し訳ないというような感じだったが、これはアンコの大得意な分野だ。
だからアンコは満面の笑みで返事した。
「はい喜んで!」
「あらあら、買いすぎたかしらね~」
頭を押さえて唸るフロートに、朗らかに告げるメローナ。
その目の前には山のように盛られた餅があった。単純に皿に山のように盛られている訳ではなく、本当に山のような餅なのだ。分かりやすく言うとオウマがトキの店内の4/1が餅で埋め尽くされた。
これだけの餅をついたラビオは床に倒れ、合いの手をしつつ摘まみ食いをしていたのじゃロリ猫は、もう餅は食べ飽きたと言わんばかりに座り込んで目を固く閉じて押し黙っていた。
フロートは今年最初の大きな溜め息をつき、アンコの方へ顔を向けた。
「アンコさん。休み期間に悪いんだけど、この餅を調理してくれない?」
フロートは申し訳ないというような感じだったが、これはアンコの大得意な分野だ。
だからアンコは満面の笑みで返事した。
「はい喜んで!」
材料を取りに一旦家に戻り、色々な道具や食材を抱えてオウマがトキに舞い戻った。
厨房を借りて二つの鍋を火にかけ、小豆と醤油を入れる。
「先ずはぜんざいと雑煮を作ります」
アンコは手際よく菜っぱを切りながら言う。
「あのあの、わ、私も手伝います」
「わたしもやります」
声をかけたのはシトロンと逆吊様だ。
「ありがとうございます!それでは沸騰したお湯から小豆を取り出して選別してください」
逆吊様とシトロン(そして姉にくっついてきたマーマレード)が鍋の方に行く。
「あたいも何か手伝えることないかな」
「アイベリーちゃんは私と一緒にお皿を出しましょう♪」
「あ、私もやるよ~♪アイベリーお姉ちゃん!メローナお姉ちゃん!ピオーネとヤスカタも一緒にやろ~♪」
「ええ、あなたは正月から元気ね。プラム」
「………がんばる…」
それを見て自発的に動くもの。
「おうおう、やっとるの~!」
「あ、また眠く・・・zzz」
「コラコラ!二人も手伝いなさい!」
のんびりしたいものとそれに発破をかけるもの。
「うっ、これほどの餅をつくことになるとは・・・」
早くも筋肉痛に苛まれているもの。
オウマがトキは、正月休みでも賑やかであった。
厨房を借りて二つの鍋を火にかけ、小豆と醤油を入れる。
「先ずはぜんざいと雑煮を作ります」
アンコは手際よく菜っぱを切りながら言う。
「あのあの、わ、私も手伝います」
「わたしもやります」
声をかけたのはシトロンと逆吊様だ。
「ありがとうございます!それでは沸騰したお湯から小豆を取り出して選別してください」
逆吊様とシトロン(そして姉にくっついてきたマーマレード)が鍋の方に行く。
「あたいも何か手伝えることないかな」
「アイベリーちゃんは私と一緒にお皿を出しましょう♪」
「あ、私もやるよ~♪アイベリーお姉ちゃん!メローナお姉ちゃん!ピオーネとヤスカタも一緒にやろ~♪」
「ええ、あなたは正月から元気ね。プラム」
「………がんばる…」
それを見て自発的に動くもの。
「おうおう、やっとるの~!」
「あ、また眠く・・・zzz」
「コラコラ!二人も手伝いなさい!」
のんびりしたいものとそれに発破をかけるもの。
「うっ、これほどの餅をつくことになるとは・・・」
早くも筋肉痛に苛まれているもの。
オウマがトキは、正月休みでも賑やかであった。
「はい、お待たせいたしました!」
アンコが元気にそういうと、周りから歓声が上がった。
テーブルに置かれた二つの鍋にはぜんざいと雑煮が、皿には沢山の焼き餅と調味料。きな粉、よもぎ、あんこに醤油。
「ねえ、こっちのは何?」
フロートが指したのは餅の塊のようなものが入っている皿だった。
「お餅の中に色んなフルーツをいれてみたんです。苺やメロン。あとオレンジとか。さあ皆さん。どうぞ食べてみてください」
アンコは腕を広げ、心底嬉しそうに言うのだった。
アンコが元気にそういうと、周りから歓声が上がった。
テーブルに置かれた二つの鍋にはぜんざいと雑煮が、皿には沢山の焼き餅と調味料。きな粉、よもぎ、あんこに醤油。
「ねえ、こっちのは何?」
フロートが指したのは餅の塊のようなものが入っている皿だった。
「お餅の中に色んなフルーツをいれてみたんです。苺やメロン。あとオレンジとか。さあ皆さん。どうぞ食べてみてください」
アンコは腕を広げ、心底嬉しそうに言うのだった。
「うわぁ~!凄く美味しいよぉ!」
「プラムお姉ちゃん…ほっぺについてるよ…」
「あはは!ありがとうピオーネ!」
自分の作ったスイーツを食べて笑顔になる人を見ると、アンコの心はいつも暖かくなった。さっきから配膳に徹しているが、全くお腹が空かない。
「メローナさん、ヤスカタ先輩、おかわりありますよ」
アンコの声に、メローナはキラキラした瞳を向けた。
「アンコちゃん、和菓子作りが得意なのね♪おぜんざいも焼き餅もクリームあんみつも、とってもおいしいわ~♪」
「和スイーツってあんまり食べた事無かったけど、凄く美味しい・・・また作って」
メローナは見計らったように提案した。
「あのね、実は新メニューを出さないか考えていた所なんだけど、このあんみつ、出してみない?」
「はい喜んで!」
アンコの嬉々とした声が、オウマがトキに響き渡ったのであった。
「プラムお姉ちゃん…ほっぺについてるよ…」
「あはは!ありがとうピオーネ!」
自分の作ったスイーツを食べて笑顔になる人を見ると、アンコの心はいつも暖かくなった。さっきから配膳に徹しているが、全くお腹が空かない。
「メローナさん、ヤスカタ先輩、おかわりありますよ」
アンコの声に、メローナはキラキラした瞳を向けた。
「アンコちゃん、和菓子作りが得意なのね♪おぜんざいも焼き餅もクリームあんみつも、とってもおいしいわ~♪」
「和スイーツってあんまり食べた事無かったけど、凄く美味しい・・・また作って」
メローナは見計らったように提案した。
「あのね、実は新メニューを出さないか考えていた所なんだけど、このあんみつ、出してみない?」
「はい喜んで!」
アンコの嬉々とした声が、オウマがトキに響き渡ったのであった。