それいけ!お天気娘ズ
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エピソード:雷鳴
「ねーねー!こんなウワサ知ってるー??」
朝の会が始まる前のみんなが教室にきて準備をしてるところではもはもちゃんが私たちのところにやってきた。
「なんのウワサー?あの怪しい集団のこと??」
「違うよ違う、すっごいウワサなんだよ!」
そう得意げに目を輝かせてはもはもちゃんは話を続けた。
「よくマンガとかゲームとかでヒーローがすごい能力を使って戦うってのがあるじゃん?どうやら現実で、わたしたちくらいの女の子が使ってるってウワサがあるんだよー!」
一瞬ドキッとした。えっ、そんなすぐに広まるものなのって。そりゃまあ私もここ数日の件がなかったら普通に食いついていたけどその能力が使える今となってしまうとなんともどんな反応をしたらいいか。
朝の会が始まる前のみんなが教室にきて準備をしてるところではもはもちゃんが私たちのところにやってきた。
「なんのウワサー?あの怪しい集団のこと??」
「違うよ違う、すっごいウワサなんだよ!」
そう得意げに目を輝かせてはもはもちゃんは話を続けた。
「よくマンガとかゲームとかでヒーローがすごい能力を使って戦うってのがあるじゃん?どうやら現実で、わたしたちくらいの女の子が使ってるってウワサがあるんだよー!」
一瞬ドキッとした。えっ、そんなすぐに広まるものなのって。そりゃまあ私もここ数日の件がなかったら普通に食いついていたけどその能力が使える今となってしまうとなんともどんな反応をしたらいいか。
「えーっと、名前はなんて言ったかな…そうそう!『女児符号-ガールズコード』って言うらしいんだ!すごいよねー、わたしも変身ヒーローみたいになれたらいいなー!」
女児符号…そうだよね、私や五月ちゃんみたいに他にも持ってる人が周りにいてもおかしくない…のかな??
「ふっ、キミたちそんなヒカガク的でオカルト的な話を信じるなんて…」
しおんちゃんが話を聞きつけてクールなコメントを返した。
「いーじゃん!しおんちゃんはそういう能力あったらいいと思わないのー!?」
「…………………………ほしい。」
ほらやっぱりーとみんなでワイワイと盛り上がっている。その話をしながら私は五月ちゃんの方へ目をやると五月ちゃんは少々困り顔をしていた。
女児符号…そうだよね、私や五月ちゃんみたいに他にも持ってる人が周りにいてもおかしくない…のかな??
「ふっ、キミたちそんなヒカガク的でオカルト的な話を信じるなんて…」
しおんちゃんが話を聞きつけてクールなコメントを返した。
「いーじゃん!しおんちゃんはそういう能力あったらいいと思わないのー!?」
「…………………………ほしい。」
ほらやっぱりーとみんなでワイワイと盛り上がっている。その話をしながら私は五月ちゃんの方へ目をやると五月ちゃんは少々困り顔をしていた。
………
……
…
……
…
昼休みの時間、私は五月ちゃんと朝のウワサ話のことを話した。
「女児符号ねぇ…ふふ、なかなかいい名前じゃない!女児符号「五月雨」!女児符号「暁天」!みたいな。」
五月ちゃんもこの力のことを女児符号と呼ぶことを楽しんでいるみたい。
「ところでさ、たまたま五月ちゃんは私がはじめての女児符号を持った友達って言ったけどもしかして他にも身近にいたりするのかなぁ?」
「どうだろう…私の見立てではあの怪しい集団『マーベラスマッドネス』ってのはこの女児符号を持った女の子たちを誘拐しようとしてるんじゃないかな。もちろん誰が符号を持ってるかどうかなんて目で見てわかることってないから虱潰しにやってるんだろうけど…。」
「女児符号ねぇ…ふふ、なかなかいい名前じゃない!女児符号「五月雨」!女児符号「暁天」!みたいな。」
五月ちゃんもこの力のことを女児符号と呼ぶことを楽しんでいるみたい。
「ところでさ、たまたま五月ちゃんは私がはじめての女児符号を持った友達って言ったけどもしかして他にも身近にいたりするのかなぁ?」
「どうだろう…私の見立てではあの怪しい集団『マーベラスマッドネス』ってのはこの女児符号を持った女の子たちを誘拐しようとしてるんじゃないかな。もちろん誰が符号を持ってるかどうかなんて目で見てわかることってないから虱潰しにやってるんだろうけど…。」
「たしかに…私があいつらに捕まった時、暁天が目覚めたときに当たりだとか言ってた…!」
「ということは、あのマーベラスマッドネスを追っかけていけば他の女児符号を持った仲間に出会えるかもね!」
そういうと五月ちゃんは嬉しそうにしていた。
あのおじさんたちはたしかにおっかないけどものすごーく強い五月ちゃんもいるし私も自分の意思で女児符号を使えるようになったしとりあえずこれからの目的はマーベラスマッドネスの悪行を止めるのと女児符号を持った仲間を探すこと、だね!
「ということは、あのマーベラスマッドネスを追っかけていけば他の女児符号を持った仲間に出会えるかもね!」
そういうと五月ちゃんは嬉しそうにしていた。
あのおじさんたちはたしかにおっかないけどものすごーく強い五月ちゃんもいるし私も自分の意思で女児符号を使えるようになったしとりあえずこれからの目的はマーベラスマッドネスの悪行を止めるのと女児符号を持った仲間を探すこと、だね!
………
……
…
……
…
「えっ!旭さん!急に不審な大人たちの目撃情報がないかですって!?」
「そうそう、私が悪い大人をコテンパンにするんだよあいすちゃん!」
「何を言ってるんですか、あなたが悪い大人をコテンパンにする前にあなたのような悪い子どもが危険に合わないように言ってるんですよ!あと私は氷先生です!」
「はーい、ごめんなさーい。」
職員室でよく見かける旭ちゃんと氷先生の漫才が繰り広げられていた。
その後職員室前の廊下では五月ちゃんが聞き込みの成果を待っていたのだった。
「むむむ、やはり先生に聞いても教えてくれないね。」
「まあそりゃそんなところに子供たちが行かないようにするためにはそうするっしょ。」
「じゃあやはり手当たり次第探してみるとしますか…ってそのメモは?」
「そうそう、私が悪い大人をコテンパンにするんだよあいすちゃん!」
「何を言ってるんですか、あなたが悪い大人をコテンパンにする前にあなたのような悪い子どもが危険に合わないように言ってるんですよ!あと私は氷先生です!」
「はーい、ごめんなさーい。」
職員室でよく見かける旭ちゃんと氷先生の漫才が繰り広げられていた。
その後職員室前の廊下では五月ちゃんが聞き込みの成果を待っていたのだった。
「むむむ、やはり先生に聞いても教えてくれないね。」
「まあそりゃそんなところに子供たちが行かないようにするためにはそうするっしょ。」
「じゃあやはり手当たり次第探してみるとしますか…ってそのメモは?」
「ふふん、これはライジングちゃんがめっけたあいすちゃんメモなのである!ここに危険な大人たちがいないかって書かれてなからちょろまかしたのよ。」
「まあたライジングちゃんはそういうことして…でもまあいいわ、駅近くの路地裏に目撃したってのがわかれば学校終わってからすぐに向かおう!」
今までは不意を突かれていたけど今度はこっちから攻めてやる、そう意気込む2人だった。
「まあたライジングちゃんはそういうことして…でもまあいいわ、駅近くの路地裏に目撃したってのがわかれば学校終わってからすぐに向かおう!」
今までは不意を突かれていたけど今度はこっちから攻めてやる、そう意気込む2人だった。
………
……
…
……
…
「ライジングちゃん、ここいらが怪しそうだね。」
入手したメモを頼りに私たちは駅の路地裏にたどり着いた。
路地裏というだけあって前に私が襲われたところと似た空気が漂いいつ誰が物陰から襲ってくるかわかったもんじゃない。
「五月ちゃん気をつけて、お互いがお互いをカバーして慎重に行こう!」
石橋を叩いて壊すような勢いで私たちは進んでいったが
入手したメモを頼りに私たちは駅の路地裏にたどり着いた。
路地裏というだけあって前に私が襲われたところと似た空気が漂いいつ誰が物陰から襲ってくるかわかったもんじゃない。
「五月ちゃん気をつけて、お互いがお互いをカバーして慎重に行こう!」
石橋を叩いて壊すような勢いで私たちは進んでいったが
「あびびびびびびびびび!!」
何かに痺れているようななんとも情けない男の悲鳴が聞こえてきた。
その声の元へ急ぐと痺れて焦げ焦げになっているマーベラスマッドネスの人たちと少し気怠げそうにしている金髪の女の子がいた。
その声の元へ急ぐと痺れて焦げ焦げになっているマーベラスマッドネスの人たちと少し気怠げそうにしている金髪の女の子がいた。
「……ふぅ、今日も骨のあるやつはいない…か。」
金髪の女の子はそう言ってこちらに目をやり再び口を開いた。
「あんた達のエモノは私が既に倒しちまったよ。」
「…あなたはいったい?」
「名を尋ねる前には自分から名乗るもんじゃないの?」
「それもそうね…私は雨宮五月、青空小学校の5年生よ。」
「私は暁星旭、人呼んでライジングちゃんだ!」
「ライ…??なんだかよくわかんないけど私は『雷堂セツカ』この雷の力で度々こいつらに襲われてたんで今日も痺れさせてやったんだ。」
金髪の女の子はそう言ってこちらに目をやり再び口を開いた。
「あんた達のエモノは私が既に倒しちまったよ。」
「…あなたはいったい?」
「名を尋ねる前には自分から名乗るもんじゃないの?」
「それもそうね…私は雨宮五月、青空小学校の5年生よ。」
「私は暁星旭、人呼んでライジングちゃんだ!」
「ライ…??なんだかよくわかんないけど私は『雷堂セツカ』この雷の力で度々こいつらに襲われてたんで今日も痺れさせてやったんだ。」
ビンゴ、マーベラスマッドネスを追いかけていけば同じく力、女児符号を持った子に会えると話していたその日に会えるなんて。
「実はライジングちゃんたちもその力、女児符号を使えるんだよ!」
そう言って私と五月ちゃんは構えて力をありありと見せつけた。
「…!!私以外にもいたんだ、そーゆー力を持ってる人。」
「もしかしたら私たち以外にも使える人がいるかもしれない、そう思ってライジングちゃんと一緒に探していたらあなたに会えたの!」
五月ちゃんがそう言い私もそうだそうだと続けた。
「ふーん、でもま私の力の方が強そうだしこいつらの相手も結構危険だし足手まといになるくらいなら私は一人でいるよ。特にそのちっこい方がな。」
「実はライジングちゃんたちもその力、女児符号を使えるんだよ!」
そう言って私と五月ちゃんは構えて力をありありと見せつけた。
「…!!私以外にもいたんだ、そーゆー力を持ってる人。」
「もしかしたら私たち以外にも使える人がいるかもしれない、そう思ってライジングちゃんと一緒に探していたらあなたに会えたの!」
五月ちゃんがそう言い私もそうだそうだと続けた。
「ふーん、でもま私の力の方が強そうだしこいつらの相手も結構危険だし足手まといになるくらいなら私は一人でいるよ。特にそのちっこい方がな。」
ガーン!せっかく同じ力を持つ仲間ができたと思ったのにフラレチャッタ。しかもちっこいってなんだちっこいって!!
五月ちゃんも呼び止めようとしたけど聞きもせずに歩き始めた…
私たちとセツカちゃんを追っかけて歩いてったがくるりと振り向いてこう言った。
「ま、力を示せれば考えるなくもないけどね、おチビちゃん!」
そういう時セツカちゃんは手を構え雷の力を放った。
「うわあっ!」
私と五月ちゃんはとっさに避けた。
「ラッピング…だったっけ?まずはあんたの力を試させてもらうよ!」
セツカちゃんは私に狙いを定めて攻撃してきた。
「私のあだ名はライジングちゃん……だよっ!!」
私目掛けてやってくる雷を暁天を放って防ぐ、雷と暁天が押しつ押されつの鍔迫り合いの状態となっている。
五月ちゃんも呼び止めようとしたけど聞きもせずに歩き始めた…
私たちとセツカちゃんを追っかけて歩いてったがくるりと振り向いてこう言った。
「ま、力を示せれば考えるなくもないけどね、おチビちゃん!」
そういう時セツカちゃんは手を構え雷の力を放った。
「うわあっ!」
私と五月ちゃんはとっさに避けた。
「ラッピング…だったっけ?まずはあんたの力を試させてもらうよ!」
セツカちゃんは私に狙いを定めて攻撃してきた。
「私のあだ名はライジングちゃん……だよっ!!」
私目掛けてやってくる雷を暁天を放って防ぐ、雷と暁天が押しつ押されつの鍔迫り合いの状態となっている。
「へえ、やるじゃん。ただの暖房程度の力だと思って舐めてたけど本気出さなきゃね…!」
セツカちゃんはニヤリと笑いつつ出力を上げてきた。
「ここまできて負けられない…!」
私も腰を深く落として腕をさらに突き出し力を放出した…
セツカちゃんはニヤリと笑いつつ出力を上げてきた。
「ここまできて負けられない…!」
私も腰を深く落として腕をさらに突き出し力を放出した…
「うおおおおおおおお!!!」
互角の力で戦う私とセツカちゃん。
その様子を見ていた五月ちゃんはいち早く異変に気づいた。
「2人とも!マーベラスマッドネスの人たちがこっちにきてる!」
その声を聞いてえっ!?と意識が五月ちゃんの方に向いた瞬間気が緩みセツカちゃんの電撃をもろに浴びてしまった。
その様子を見ていた五月ちゃんはいち早く異変に気づいた。
「2人とも!マーベラスマッドネスの人たちがこっちにきてる!」
その声を聞いてえっ!?と意識が五月ちゃんの方に向いた瞬間気が緩みセツカちゃんの電撃をもろに浴びてしまった。
「びびびびびびびびびびびびびび!!!」
セツカちゃんがやべって顔をしたのが一瞬見えたけどここで意識を失ったら大変と気力を振り絞り、声も振り絞り言った
「こ…ここは休戦にして……あいつらをまずやっつけよう…。」
五月ちゃんとセツカちゃんはコクリと頷いた。
「こ…ここは休戦にして……あいつらをまずやっつけよう…。」
五月ちゃんとセツカちゃんはコクリと頷いた。
「ひえっひえっひえ…力を持ったガキ共が3人も、こりゃHELPの通信を無視しないで来たかいがあったぜ…!」
「こいつらまとめてふん縛ったらボーナス報酬がたんまり…!」
「げへへ、俺たちのために悪いけど犠牲になってもらうぜ!!」
追加で現れた3人のマーベラスマッドネスが次々になんか言ってるけどセツカちゃんとの戦いでウォーミングアップはすんでる!最初からフルスロットルだ!!
「こいつらまとめてふん縛ったらボーナス報酬がたんまり…!」
「げへへ、俺たちのために悪いけど犠牲になってもらうぜ!!」
追加で現れた3人のマーベラスマッドネスが次々になんか言ってるけどセツカちゃんとの戦いでウォーミングアップはすんでる!最初からフルスロットルだ!!
…………
………
……
………
……
「弱かったね。」
「まあ私たちの力があれば、ね。」
「私1人でもじゅーぶんだったけどね!」
「なにー!?まだ言うかーセツカちゃん!」
「…ふふっ、さっきはおチビちゃんとか馬鹿にして悪かったね。2人の力は本物だったよ。さっきは断ったけれど仲間の件よろしくね五月、それと…ライトニングちゃん??」
「だーかーらー!!私のあだ名はライジングちゃんだっての!!!」
あはは、と2人は笑ったけど私はおこりんぼうの如くぷんぷんしたのだった。
「まあ私たちの力があれば、ね。」
「私1人でもじゅーぶんだったけどね!」
「なにー!?まだ言うかーセツカちゃん!」
「…ふふっ、さっきはおチビちゃんとか馬鹿にして悪かったね。2人の力は本物だったよ。さっきは断ったけれど仲間の件よろしくね五月、それと…ライトニングちゃん??」
「だーかーらー!!私のあだ名はライジングちゃんだっての!!!」
あはは、と2人は笑ったけど私はおこりんぼうの如くぷんぷんしたのだった。