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気がついたら、わたしは見慣れない空き地に倒れていた。
ここは、どこだろう?
ここは、どこだろう?
……いや、それよりも。
そうだ。
わたしは、あの時───
死んだはずなのに。
そうだ。
わたしは、あの時───
死んだはずなのに。
どうして、生きているんだろう。
あの時は「何か」に突き動かされるように
行動していたからか、記憶が曖昧だ。
行動していたからか、記憶が曖昧だ。
空の上で、アもちゃんと話をした気がする。
……そうだ。あの時わたしは、
もう二度と、純乃ちゃんと御滴ちゃんに
会えないような気がして。
……そうだ。あの時わたしは、
もう二度と、純乃ちゃんと御滴ちゃんに
会えないような気がして。
だから、どうしてもお礼を言いたくて。
アもちゃんに、それを託したんだ。
アもちゃんに、それを託したんだ。
───みんなのところに、
行かなくちゃ。
きっと、この辺りのどこかにいるはずだ。
行かなくちゃ。
きっと、この辺りのどこかにいるはずだ。
学園に行ってみよう。
どうしてかは分からないけれど、
みんな、そこにいる。
そんな予感がした。
どうしてかは分からないけれど、
みんな、そこにいる。
そんな予感がした。
「良かった、やっぱりここにいたんだね。
なんとなく、そんな気がしたんだ」
「それよりも、本当に……本物のはもはもちゃんなの!?
わたし……はもはもちゃんにはもう、会えないんだって
思ってて……うぅっ……」
なんとなく、そんな気がしたんだ」
「それよりも、本当に……本物のはもはもちゃんなの!?
わたし……はもはもちゃんにはもう、会えないんだって
思ってて……うぅっ……」
涙を零す猫丸ちゃんの頭を撫でながら、
ハンカチを差し出す。
ハンカチを差し出す。
「泣かないで、猫丸ちゃん。
心配かけてごめんね。わたしは本当に
ここにいるよ。向こうの記憶も、ちゃんとある」
「……なら、説明しろよ。
なんでお前が無事なのか、なんでここにいるのかを。
……オレだって、お前が死んだ時、めちゃくちゃ悲しんだんだからな。あれは死んだフリでした〜、なんて言ったら、
ブン殴るぞ」
心配かけてごめんね。わたしは本当に
ここにいるよ。向こうの記憶も、ちゃんとある」
「……なら、説明しろよ。
なんでお前が無事なのか、なんでここにいるのかを。
……オレだって、お前が死んだ時、めちゃくちゃ悲しんだんだからな。あれは死んだフリでした〜、なんて言ったら、
ブン殴るぞ」
ぶっきらぼうな言い方をしているけど、
アもちゃんの頬が少し赤くなっているのが見えた。
……ふふ、照れ隠ししてるんだね。
アもちゃんの頬が少し赤くなっているのが見えた。
……ふふ、照れ隠ししてるんだね。
「うん。アもちゃんも、わたしのこと気にしてくれて
ありがとう。いっぱいいっぱい、
大変な思いさせちゃったね」
「べ、別にあれくらい大変じゃねぇよ。
なんて事なかったぜ。……って、そんな事はいいから!
説明してくれよ!」
ありがとう。いっぱいいっぱい、
大変な思いさせちゃったね」
「べ、別にあれくらい大変じゃねぇよ。
なんて事なかったぜ。……って、そんな事はいいから!
説明してくれよ!」
「……うん。
わたしも、どうして自分が助かったのか、
ハッキリとは分からないんだけど……なんとなく、御滴ちゃんが助けてくれたんだろうなって気がしてるの。
御滴ちゃんの符号は時間の流れを操作する事が
できるでしょ?
それなら、時間を早めるだけじゃなくて、巻き戻す事も
できるんじゃないかなって」
「そっか……はもはもちゃんの時間を巻き戻して、
自分を刺した事実自体を、なかった事にしたんだね」
わたしも、どうして自分が助かったのか、
ハッキリとは分からないんだけど……なんとなく、御滴ちゃんが助けてくれたんだろうなって気がしてるの。
御滴ちゃんの符号は時間の流れを操作する事が
できるでしょ?
それなら、時間を早めるだけじゃなくて、巻き戻す事も
できるんじゃないかなって」
「そっか……はもはもちゃんの時間を巻き戻して、
自分を刺した事実自体を、なかった事にしたんだね」
それに、わたしは……目が覚める前に、
時の歯車が動く音を聞いたような、
そんな気がする。
時の歯車が動く音を聞いたような、
そんな気がする。
「…………そういえば、御滴ちゃんはどこに行ったの?さっきから姿が見えないけど……」
「え?おかしいな、時空転移装置を起動する時には確かにいたはずなのに……」
「え?おかしいな、時空転移装置を起動する時には確かにいたはずなのに……」
……まさか。
御滴ちゃんは、こっちに来ていない?
純乃ちゃんと一緒に、向こうに残った
まま……!?
御滴ちゃんは、こっちに来ていない?
純乃ちゃんと一緒に、向こうに残った
まま……!?
「そんな!純乃ちゃんだけじゃなくて、
御滴ちゃんまで……!!」
「わたし達を助けてくれたのに、それでお別れだなんて!そんなのってないよ……!!」
御滴ちゃんまで……!!」
「わたし達を助けてくれたのに、それでお別れだなんて!そんなのってないよ……!!」
「……子供達、少し良いかの」
珍しく静かに、のじゃ猫ちゃんが会話に入ってくる。
珍しく静かに、のじゃ猫ちゃんが会話に入ってくる。
「あやつらは、本来世界に存在しない人間じゃ。
言わば、Dr.マッドが作り出した架空の存在。
オヌシらはずっと一緒におったからそんな事は
気にせんじゃろうが……誰でもない
本人達が一番それをよく理解しておる。
世界に存在してはいけない、とまでは言わんがの、
強力な符号を持つあやつらの存在が、
世界にどんな影響を与えるかは誰にも分からん。
じゃから、この別れはあやつらなりのケジメなのじゃ。
いずれ消えなけらばならぬのなら、
オヌシらを助けて消えたい……という、の。
それを受け入れてやるのが優しさというものじゃと、
ワシは思う」
言わば、Dr.マッドが作り出した架空の存在。
オヌシらはずっと一緒におったからそんな事は
気にせんじゃろうが……誰でもない
本人達が一番それをよく理解しておる。
世界に存在してはいけない、とまでは言わんがの、
強力な符号を持つあやつらの存在が、
世界にどんな影響を与えるかは誰にも分からん。
じゃから、この別れはあやつらなりのケジメなのじゃ。
いずれ消えなけらばならぬのなら、
オヌシらを助けて消えたい……という、の。
それを受け入れてやるのが優しさというものじゃと、
ワシは思う」
すうっと、頭の中に学園生活での純乃ちゃんや御滴ちゃんの姿が過る。2人とも、過酷な生活の中でも楽しそうに笑っていた。
彼女達にとっては、Dr.に指示された仮初の
生活だったのかも知れない。
それでも、あの笑顔が演技だったとは思えない。
2人が選んだ結末から考えても、
そんな気がしてならなかった。
彼女達にとっては、Dr.に指示された仮初の
生活だったのかも知れない。
それでも、あの笑顔が演技だったとは思えない。
2人が選んだ結末から考えても、
そんな気がしてならなかった。
「…………わかった。
純乃ちゃんと御滴ちゃんがそれを望むなら、
わたしはもう別れを悲しんだり、
Dr.のせいにしたりするのはやめるね。
2人の選択を、受け入れるよ」
「うむ。立派になったの、はもはもちゃん」
「えっ、そんな、わたし別に、
立派になんて……!」
「カカカ、のじゃ猫ジョークじゃ」
「も、もう!からかわないでよっ!!」
「ふふ、仲が良いのね。なんだか妬けちゃうわ」
「なになに?サンカクカンケーの予感!?」
純乃ちゃんと御滴ちゃんがそれを望むなら、
わたしはもう別れを悲しんだり、
Dr.のせいにしたりするのはやめるね。
2人の選択を、受け入れるよ」
「うむ。立派になったの、はもはもちゃん」
「えっ、そんな、わたし別に、
立派になんて……!」
「カカカ、のじゃ猫ジョークじゃ」
「も、もう!からかわないでよっ!!」
「ふふ、仲が良いのね。なんだか妬けちゃうわ」
「なになに?サンカクカンケーの予感!?」
この4年間、色んな事があった。
辛い事、悲しい事、苦しい事が続いて、
全てを投げ出したくなる時もあった。
辛い事、悲しい事、苦しい事が続いて、
全てを投げ出したくなる時もあった。
世界と一緒に消えると思っていた
わたし達の命を救ってくれた、
純乃ちゃんと御滴ちゃんの事も。
絶対に、忘れない。
わたし達の命を救ってくれた、
純乃ちゃんと御滴ちゃんの事も。
絶対に、忘れない。
「……………………………………」
ふと、遠くからの視線を感じた。
遠慮がちな、
どうやって輪に入ったら良いか分からない、
そんな視線。
どうやって輪に入ったら良いか分からない、
そんな視線。
わたしは、『その子』に向かって
大きく声をあげた。
大きく声をあげた。
「ねぇ、こっちにおいでよ!
───アリアちゃん!!」
───アリアちゃん!!」
それは、ひとつのありようで 完