ここに作品タイトル等を記入
更新日:2021/03/07 Sun 21:48:47
ある真夜中、アルタイルはとあるマンションの屋上にいた。
「こんな夜中に、大変だネ」
頭の上の相棒が、欠伸がてらそうごねる。
アルタイルの眼下には、一軒の家のあった。
その家の二階にある、一つの部屋は、丑三つ時だというのに、明かりがついてる。
アルタイルの眼下には、一軒の家のあった。
その家の二階にある、一つの部屋は、丑三つ時だというのに、明かりがついてる。
「デネブ、スキャンお願い」
「はいヨ」
デネブが欠伸を噛み殺し、アルタイルの頭の上から浮き上がった。するとデネブの身体が発光し始めた。
「福森悠美、高校三年生。受験勉強中。親に薦められた進路。医学大学。本人は美大を希望」
デネブは輝きを失い、相棒の頭にまた飛び乗った。
「なんだかめんどくさい匂イ、親の愛ってやつかナ」
「親ね……」
アルタイルは両親の顔を思いだし、物憂げな表情になった。
「……自由がなければ幸せはない。幸せがなければ自由もない」
アルタイルは呟く。
「彼女は幸せなのだろうか」
その言葉は、闇に消え、苦さと苦しさだけが残った。
突然の窓を叩く音に、深森悠美《フカモリユウミ》はポカンとしていた。
はじめは風だと思って無視していた。しかし、風が、何度も同じタイミングで窓を揺らすだろうか?
しかしここは二階だ。もしや、変質者か?
恐る恐る、カーテンを開けた。
はじめは風だと思って無視していた。しかし、風が、何度も同じタイミングで窓を揺らすだろうか?
しかしここは二階だ。もしや、変質者か?
恐る恐る、カーテンを開けた。
「え?」
窓ガラスの向こうに、少女がいた。日本では珍しい、赤毛。海外でも珍しいだろう、色の違う左右の目、オッドアイ。
悠美がポカンとしていると、鉤を閉めていた筈の窓が勝手にあいた。
その少女が入ってくる。
悠美は驚いて、尻餅をついた。
悠美がポカンとしていると、鉤を閉めていた筈の窓が勝手にあいた。
その少女が入ってくる。
悠美は驚いて、尻餅をついた。
「深森悠美ね」
少女が確かめるように言う。
「始めまして、あたしは……」
その時、また別の事が起こった。
悠美の母親が、ドアから顔を覗かせたのだ。
悠美の母親が、ドアから顔を覗かせたのだ。
「悠美、変な音がしたけど、何かあったの?」
母がそう言いながら、ドアを開け、見慣れぬ少女を見て、当然のような反応をした。
「だ、誰よあなた!」
突如、目の前の少女の身体が光った。
悠美もその光りに飲み込まれる。
気が付くと、いつもの勉強部屋では無く、不可思議な世界にいた。
悠美もその光りに飲み込まれる。
気が付くと、いつもの勉強部屋では無く、不可思議な世界にいた。
「な、なにこれ?」
「深森悠美」
戸惑う悠美に、少女が問いかけてきた。
「あなたは今、幸せか?」
悠美は少女ーーーーアルタイルの説明を聞いていた。
ここは、リビング・ラビリンスという場所で、不幸な人間をリビング・スイーツと言う存在に作り替えているらしい。
ここは、リビング・ラビリンスという場所で、不幸な人間をリビング・スイーツと言う存在に作り替えているらしい。
「お母さんは?」
気になったことを聞いてみる。
「今、あなたの意識だけがこの世界に来ているの。あなたがリビング・スイーツになったら、人間界にあるあなたの身体は消える。同じ世界に、同じ魂の器は存在できないから」
悠美は理解しようと勤めた。
「お母さんは無事なのよね?」
「ええ、あなたの母上にはなんの害はないわ。人間界の、意識を失って倒れたあなたを見てるだけ」
アルタイルは答えると、辺りを見渡し、『工房』がどこにあるか探る。
「デネブ、随分と遠くに転送したわね」
「あたイ、びっくりしちゃったかラ」
「しょうがないわ、ここから飛んでいきましょう」
アルタイルの身体を光が包み、真っ赤な角と翼が生えた怪物のような姿になる。
悠美は目をしばたいて、その光景を見つめていた。
悠美は目をしばたいて、その光景を見つめていた。
「さあ、とりあえず、工房に」
アルタイルが手を差し出すと、悠美は恐る恐ると言う感じで手を握ってきた。
「しっかり掴まっていて」
悠美が答えようとした瞬間、身体が引っ張られ、次の瞬間空を飛んでいた。
「おわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!」
悠美の叫び声が、辺り一面に響いて消えたのだった。
「し、死ぬかと……思った……」
マッハ3の速さを体験した悠美は、酔い止めを直そうと必死に喉を擦っていた。
「ごめん、ちょっと速く動きすぎたわね」
アルタイルはそう言うが、その顔には一ミリの罪悪感も伺えない。
「アルタイルはもっと人の心に気遣うべきよネ」
デネブが呆れたように言う。
ここは工房前だ。この前は地面はビスケット、空はブルーベリー色だったが、今はクッキーの地面に、ゼリー状の小川が流れている。野原のような場所になっていた。変わっていないのは、コンクリートのような物質で作られた、工房、ドリーメアだけ。
ここは工房前だ。この前は地面はビスケット、空はブルーベリー色だったが、今はクッキーの地面に、ゼリー状の小川が流れている。野原のような場所になっていた。変わっていないのは、コンクリートのような物質で作られた、工房、ドリーメアだけ。
「あ、イル姉さん!お帰りなさい!」
ドリーメアの玄関から、一人の愛らしい顔つきの少女が顔を覗かせた。
薄黄緑の身体に、翼を生やした女の子だ。以前は男だったが、アルタイルの誘いに乗って、女の子に生まれ変わった。
薄黄緑の身体に、翼を生やした女の子だ。以前は男だったが、アルタイルの誘いに乗って、女の子に生まれ変わった。
「……ただいま」
アルタイルはめんどくさげにそう返し、悠美の方を見る。
「飛んでいる時に選択を考えておいて欲しかったのだけど、無理かしらね?」
「無理だったわよ」
ようやく落ち着いた悠美が、ため息をついて顔を上げ、明らかに人間ではない新顔を見つけて顔をしかめる。
「その子は?」
「あ、俺……じゃなくてあたし……うーん、私……」
「なんでもいいから、自己紹介して」
「言い慣れたやつでいいんじゃなイ?後々慣れていけばいいでショ」
少女はデネブの言葉に頷き、悠美に向かって言った。
「俺はスターフルーツ味のグミのリビング・スイーツ。星子です。イル姉さん……アルタイルの選択に、YESと答えた者。と言えば分かりますか?」
その言葉に、悠美は目を見開いた。
「あ、でもイル姉さん。お客さんが来てましたよ」
「またフロートのお説教?門番しなさいって?」
アルタイルはうんざりする。
「めんどくさいわね……まだ中にいるの?」
「いや、それが……フロートさんでは無くてですね……ロ、リ、リープ……?中々変わった名前でして……その人、確かに工房にいた筈なのに、見当たらなくなっちゃって、外に行ったのかと思って探そうと玄関を開けたらイル姉さん達がいて……」
「ああ、成る程、彼女か……」
アルタイルは合点が言ったように頷くと、この話しはもう終わりだとばかりに悠美に向き直った。
「取り合えず、あなたの事を終わらせなきゃね。入って。お茶でも出すわ」
人間態に戻ったアルタイルはミルクたっぷりのココアに、たっぷりと唐辛子フレークをかけ、平然と飲んでいた。
紅茶を出してもらった悠美は唖然としている。
紅茶を出してもらった悠美は唖然としている。
「イル姉さんの味覚はちょっと……独特でして……」
「味覚、ぶっ壊れてんのよネ~」
馴染みの二人は見慣れた光景なのか、呆れながらも平然としている。
「それで」
二人の言葉をスルーし、アルタイルは悠美に言う。
「どうしたいか、決めたの?」
その言葉に、悠美は緊張する。
紅茶を一口飲む。美味しい。頭が冴えてくるようだ。
紅茶を一口飲む。美味しい。頭が冴えてくるようだ。
「私は美術系の大学に入りたいけど、お母さんは医者になって欲しいって思っているの」
「知ってるわ。観察したから」
「お母さんは、女で一つで私を育ててくれたわ。お父さんが事故で死んでから」
星子は成る程と、相槌を打ちながらも、父が死んだと言う言葉に、一瞬悲しそうに顔を歪めた。
一方、アルタイルは、何を考えているか分からない顔でその言葉を聞いていた。グローブをはめた左手で、赤毛をすいている。
一方、アルタイルは、何を考えているか分からない顔でその言葉を聞いていた。グローブをはめた左手で、赤毛をすいている。
「あたしは、お母さんの期待を、願いを断れないわ。だから、申し訳ないけど」
「本当にそれでいいの?」
アルタイルは立ち上がり、胸に手を当てる。すると胸が光り、赤い丸で囲まれた記号のような物が浮かび上がった。
「これはベガの紋章。あたしが助けるべき"不幸な人間"を探し当てるアイテムよ。これが反応を示したと言う事は、あなたは今、自分が"不幸"だと感じているはず。矛盾?怒り?悲しみ?何かに苦しんでいる証拠。このチャンスを取り逃したら、最悪自殺するかも……」
アルタイルの言葉に、悠美は一瞬迷うも、微笑んで、首をふった。
「それでも帰るわ。確かに絵を描くのは大好き。でも、それを仕事にしなくてもいいの。趣味で描き続けて、いつか本物の芸術家になるわ。芸術も分かる医者なんて、素敵じゃない?」
アルタイルはオッドアイを細めて悠美を見つめ、頷いた。
「他ならないあなた自身がそう思うなら、引き留めないわ。連れ去って悪かったわね」
アルタイルの言葉に、悠美は笑みを浮かべた。
「そんな事無いわ。ここに来てから、なんだか気分がいいし、こんなにスラスラと思っていた事が言葉に出来るの、はじめてなの」
「あア、それはきっとセイコのガールズコードのお陰ネ」
「女児符号か、懐かしい響きね」
デネブと悠美の言葉に、星子はどこか嬉しそうに、そして誇らしげに言った。
「プラネット・パフューム。俺の匂いを嗅いだ人の体調や精神面を整え、気分を上げて、悩みを吐き出しやすくする符号です。俺、ずっと女の子になりたかったから……符号が出て感動してます」
「お喋りはそこら辺にして。彼女はベガじゃなかった。あたしにはお客さんが来てる。だから速く帰ってもらわなくちゃ」
アルタイルの事務的な言い分に、デネブはまあまあと宥めながら、光だした。
「星子さん、デネブさん、アルタイルさん、ありがとう」
「こちらこそ、お話しできて楽しかったですよ。あんたの幸運、祈ってます」
「よし、それじゃ、送り届けるからね~」
「……じゃ」
アルタイルの言葉を最後に、デネブは飛び上がって悠美を包み、人間界に帰っていった。
同時刻、悠美の家、自分のベッドに寝ていた悠美は起き上がって辺りを見渡した。
「あれ、私……」
「悠美!」
母親がばっと起き、悠美の額に手を当てたり、おでこを合わせたりする。
「突然倒れるなんてどうしたの?やっぱりお母さんと喧嘩したから?私が言いすぎたから倒れちゃったの?大丈夫なの?」
「大丈夫よ、お母さん」
悠美は苦笑いする。
「ちょっとイライラしてたの。友達と上手く行かなかったりとか……でももう、大丈夫な気がする」
悠美の目の前を、半透明なスライムが通りすぎ、振り帰ってウインクして消えた。
アルタイル達は知らない。
数十年後、悠美が医者としての知識と絵描きとしての努力を行かし『令和のブラック・ジャック』とも言われる程の名作を、生涯に渡って書き上げることを、アルタイル達はまだ知るよしも無かった。
数十年後、悠美が医者としての知識と絵描きとしての努力を行かし『令和のブラック・ジャック』とも言われる程の名作を、生涯に渡って書き上げることを、アルタイル達はまだ知るよしも無かった。
時はまた移り変わり、工房、ドリーメア。
埃を被っていた箇所は、星子が綺麗に掃除しており、もう廃工房とは呼べないくらい綺麗になっていた。
調理器具や改造道具は、まだ埃を被ったままだったが、見映えだけならば立派な工房だ。
その工房に、ある女性がやって来ていた。
埃を被っていた箇所は、星子が綺麗に掃除しており、もう廃工房とは呼べないくらい綺麗になっていた。
調理器具や改造道具は、まだ埃を被ったままだったが、見映えだけならば立派な工房だ。
その工房に、ある女性がやって来ていた。
「久しぶりね、アルタイル」
「ええ、あなたもちっとも変わらないのね、リープ」
赤茶色の制服のような物を纏った女性ーーーー名はリープ・ロダ・モーシャ。
彼女は喫茶オウマがトキの従業員でも、オウマがトキに迷い込んだ者でも無い。
彼女はこの世界、いや、どんな世界にとっても、特別でイレギュラーな存在だった。
彼女は喫茶オウマがトキの従業員でも、オウマがトキに迷い込んだ者でも無い。
彼女はこの世界、いや、どんな世界にとっても、特別でイレギュラーな存在だった。
「マルチ・バースで、また何かあったの?」
「話が速くて助かるわ……そう、あなたに依頼したい事があって来たの」
リープが手に持っていた本型記録デバイスを取りだすと、そこから七つの宝石のような色をした、七色の珠が飛び出してきた。
「これって……」
「そうよ。これはただの立体映像で、本物ではないけど」
「ええっと?」
展開について行けない星子に、リープが説明する。
「これは七つの次元に繋がる扉……『マグナ・ゲートの秘宝』」
「七つの……次元?」
戸惑う星子に、アルタイルは考えを纏めているのか、説明するかのように呟いた。
「この世界には、色々な時空がある。マルチバース。リープはそれを観察し、時空の衝突を防ぐ為に活動するマルチバース管理局の観測員なの」
戸惑っている星子に、リープはウインクして言った。
「まあ、観察するのは好きだし、異なる次元が干渉するのはおかしな事ではない出来事なんだけど、最近はそれが少し多すぎてね」
「あたしもリープに助けられて、オウマがトキに来たのよ」
「え?そうだったんですか?」
アルタイルは苦虫を噛み潰したような顔をして、頷いた。
「ちょっと色々あってね……」
アルタイルは誤魔化すように腕を振ると、リープに向き直った。この話題は、あまり触れられたくないようだ。
「で、その『マグナ・ゲートの秘宝』がどうしたって言うの?」
「ある邪悪が、『マグナ・ゲートの秘宝』の一つを手にしたのよ」
リープが背筋をただし、溜め息を溢しながら言う。
「マグナ・ゲートを七つ揃え、邪気を注げば……時空を支配……または消滅してしまう可能性がある程のエネルギーを発する……『ヘブンズ・ゲート』が開いてしまう。それを止める為、協力して欲しいの」
「何をすれば?」
簡単で単純よ、とリープは言う。
「七つの次元に散らばっている『マグナ・ゲートの秘宝』を、集めるのを手伝って欲しいの。私一人だと、邪魔されるかもしれない。二人で散らばれば、苦労も半分って言うでしょ」
アルタイルは頭の中でオウマがトキに来た時の事を思いだし、頷いた。
「えっと、あの、俺は……?」
戸惑う星子に、リープは告げた。
「このオウマがトキは、不動の存在。全ての次元から見える境目、次元の特異点。あなたはここで待機して、集まった『マグナ・ゲートの秘宝』を監視し、何かあったら直ぐに連絡をして欲しい。分かる?ここが拠点よ。オウマがトキよりも、不確かなここの方が、万が一敵が入ってきた時でも、対処できる」
「は、はい!」
星子は重要な役割を任せられ、少し困惑し、緊張しながらも、頷いた。
「あらよォ~」
アルタイルの頭上に、発光したデネブが舞い戻って来た。
「丁度良いところに帰ってきたわね」
「げェ?!何かあったの?」
「詳しい話しはまた後でするわ。リープ、盗まれた珠と、まだある珠を教えてちょうだい」
「盗まれた珠は赤。しかも悪いことに、紫の珠がある時空にあるのよね……これがどういう事か、私には分からない。邪悪なものが手に入れたのか、それとも……」
リープは頭の中で考えを纏め、本型記録デバイスの中から石を数個取り出して、アルタイルに与えた。
先程本型記録デバイスで見たような色の宝石達だ。
しかしこの石には角があり、珠では無い。
先程本型記録デバイスで見たような色の宝石達だ。
しかしこの石には角があり、珠では無い。
「これは……」
「戻りの宝石よ。オウマがトキにもあった筈だわ」
リープが本型のデバイスを操ると、石が赤く光りながら小刻みに揺れ、直ぐに収まった。
「これで、この石達はここに戻ってくる。ゲームで言うところの、セーブポイントって言うところかしら?困った時や目的を達成した時は、石を一つ取り出して、戻りたいと願って。そしたら直ぐにこの場所に戻ってこれるわ」
リープはもう一度本型記録デバイスから石を取りだし、本型デバイスを起動した。
今度は石の間から火花が上がり、細かく揺れて、元に戻った。しかし、まだ貸すかにパチパチと音を上げている。
今度は石の間から火花が上がり、細かく揺れて、元に戻った。しかし、まだ貸すかにパチパチと音を上げている。
「こっちは『マグナ・ゲートの模造品』ね」
アルタイルが言う。その言葉に、リープは頷いた。
「そう、これを使って、次元を出入りできる。大切なものなんだから、絶対に落とさないで」
リープの言葉を聞きながら、アルタイルは手の中の石を数えた。
三つある。リープの手にも三つだ。
三つある。リープの手にも三つだ。
「それじゃあ、早速行くわよ」
「ええ、幸運を」
「あんたもよ、星子。ちゃんとここを守っていて」
「イル姉さん……!了解しました!俺、頑張りますね!」
「なんかよく分からないけド、やってやろうじゃないのォ!」
リープがオレンジ色の宝石を弾くと、くるくると言う音と共に浮かび上がり、明るいモノリスが出現した。
アルタイルも真似してみる。
青色の宝石だ。
リープの物と同じように浮かび上がり、青色に発光するモノリスが浮かび上がる。
青色の宝石だ。
リープの物と同じように浮かび上がり、青色に発光するモノリスが浮かび上がる。
「あ、イル姉さん……!」
星子が飛び出し、言う。
「が、頑張ってください……!」
「いい友達をもったじゃない」
リープはそう言うと、一足お先にオレンジのモノリスに飛び込んでいった。
アルタイルは赤毛をすきながら、何を言うか考えたが、思い付かず、親指を上げてサムズアップする事にした。
青いモノリスにぶつかると、直ぐに時空が歪んでいる事に気づいた。
女なのか、男なのか、老人なのか、子供なのか、よく分からない声が聞こえた気がした。
青いモノリスにぶつかると、直ぐに時空が歪んでいる事に気づいた。
女なのか、男なのか、老人なのか、子供なのか、よく分からない声が聞こえた気がした。
『次は~人喰いと幽霊島~人喰いと幽霊島です~溺死に御注意を~』