データ
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≪クラス≫:アヴェンジャー
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【真名】:最後のシルフィウム 【属性】:秩序・悪
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【筋力】:D 【耐久】:E 【敏捷】:E 【魔力】:EX 【幸運】:E 【宝具】:A++
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代理AA:古明地こいし(東方project)
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【クラススキル】
◆復讐者:EX
復讐者として、人の怨みと怨念を一身に集める在り方がスキルとなったもの。
人類に滅ぼされた種族、その最後の一個体。
アヴェンジャーとして一つの究極とも言える在り方は宝具の域にまで昇華されている。
◆忘却補正:E-
人は忘れる生き物だが、その種は己の犯した罪を忘れず刻んでいた。
自らの手で滅ぼしたものを記録に残し、今なお忘れず、そして未来へと伝え続けるだろう。
アヴェンジャーの攻撃は決して忘却の彼方から来たる事は無く、ほぼ機能していない。
◆自己回復(魔力):EX
宝具『絶滅機構・怨転栄芽』によって絶えず魔力が回復し続ける。
理論上、魔力切れを起こすということは起こりえない。
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【保有スキル】
◆アポロンの祝福:B
医療の神であり、同時に疫病の神であるアポロンから、人々への贈り物。
調整によって魔力弾に傷病を癒す薬効や呪詛にも似た毒性を付与することができる。
毒素や強い香りを持つシルフィウムだが、人間はそれさえ有効に利用し尽くした。
◆ネロの寵愛:A
媚薬であり避妊薬。人と人とが大らかに愛し合うことを助けた功績。
その独特なフォルムも含め、「愛」を象徴する存在として老若男女貴賤を問わず他者を惹きつける性質を帯びる。
非常に強力な魅了スキルだが、それがかえって問題を招いてしまうことも珍しくない。
地上に最後の一個体。それを殺したのは暴君の抱いた、ただの好奇心であったとも語られる。
◆ディオスコリデスの悔悛:C
人類が絶滅種に対して抱く負い目。
潜在的な罪悪感は赦しを求め、罰を欲し、より具体的なカタチとしてシルフィウムに人間的な体躯と精神をもたらした。
最後のシルフィウムが英霊へと昇華された根幹であり、押し付けられた呪いとでも言うべきもの。
その在り方はどこか偶像的。さながら人の手で創り出された神か、愛憎を唄う天使のようでもある。
◆[[ティルタマス]]の観察:B
多くの賢人たちが記した結論。古い神秘だろうと差し挟まる余地のない確定情報。
シルフィウムは繁殖力が低く、負傷や環境の変化に対して打たれ弱い。
人の手で栽培を試みてもうまく育たず枯れてしまう。シルフィウムとは、本来そんな儚い花なのである。
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【宝具】
◆『絶滅機構・怨転栄芽(レッドデータ・コール)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
人類が能動的に滅ぼした絶滅種の代表。
向けられた怨み、怨念等の負の感情をシルフィウムは無尽蔵にエネルギーへと変換する。
アヴェンジャークラスの固有スキルである「復讐者」「自己回復(魔力)」の最大値とでも言うべき特性であり、
絶滅種に対して人類の抱く「負い目」に基づいた報復の認可。
通常のアヴェンジャーとさえ一線を画す供給量ゆえに、事実上シルフィウムが魔力切れを起こす事は無い。
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◆『絶滅裁園・渇天開華(シルフィウム・ラスト・アンコール)』
ランク:A++ 種別:固有結界、対人類宝具 レンジ:1 最大捕捉:78億人
固有結界。
血染めの空の下に広がるシルフィウムの花園、繚乱たる心象風景でもって現実を書き換える大魔術。
鮮やかな花の香り、色彩、体感しうる尽くが結界に取り込んだ者の精神を刺激し、
その内に秘められた後悔、罪悪感、希死念慮を呼び起こす。
また、ターンの開始ごとに精神判定を強要。
判定に失敗した者はその悔悛を糧に咲き誇らんとするシルフィウムによって内から喰い破られ、鮮やかな最期を遂げる。
人類によって滅ぼされた絶滅種たちの抱く深い怒りと悲しみ、怨嗟の花園。
シルフィウムが英霊へと昇華されたことで獲得した心象風景であるが、それをもたらしたのもやはり人である。
絶滅種からの報復を認め、自らの罪と向き合い、嘆き、悔やみ。しかしそれをも飲み込んで前へと進む力に変える。
あるいは、これはそういうもの。人類が自らに課した自罰と自戒の試練だったかもしれない。
なにせ人類というのはどこまでも浅ましく、欲深く、諦めの悪い種族なのだから。
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【Weapon】
◆偽・黄金の矢
ハート型の果実や花弁と愛の神エロース(=クピードー)の持つ弓矢との照応によって形成された魔力弾。
「アポロンの祝福」によって薬効・毒性の付与が可能となっており、
調整次第ではオリジナルに近い効果を発揮することもありうるかもしれない。
ただし、そもそもの低い発芽率も反映されてしまったか、命中精度はさほど高くない。
シルフィウムは無尽蔵の魔力に頼った物量でこの問題点をカバーしている。
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【来歴】
シルフィウム。
かつて北アフリカ周辺に自生していたという植物。
独特な香り、風味を持つことから香水や調味料として用いられ、また様々な薬効ゆえに珍重されたとされる。
貿易によって広まるごとにその価値は高まり、高級品・財の象徴として認められるようになるも、
乏しい繁殖力を超えた過剰利用、生育環境の変化など種々の要因が重なったことでその数は激減。
人工栽培も実を結ぶことなく、ついにシルフィウムは絶滅するに至った。
その最後の一株は、好奇心を抱いたローマ皇帝ネロへの献上品として消費されたという。
記録上最古の、人類によって滅ぼされた絶滅種。
著しく数を減らしていることを知りながらも刈る手は止まらず、ついには最後の一株さえ摘み取った。
そんな人類の愚かさと罪深さの象徴。
人類が多かれ少なかれ抱く「絶滅種族に対する負い目」を受け止める形でシルフィウムは英霊へと昇華されている。
それに伴い擬人化、人間的な姿と精神性を与えられた。
「絶滅種は人間を恨んでいるはずだ」という潜在的な信仰が反映され、その復讐を後押しする懺悔。
人間でないものを人間的に解釈し、押し付ける。相も変わらぬ傲慢さの表れと言える。
【能力】
アヴェンジャーながら攻撃力、殺傷性にやや欠ける。
『絶滅機構・怨転栄芽』による無尽蔵の魔力を用いた持久戦、味方の補助が主体となるだろう。
一方で『絶滅裁園・渇天開華』は非常に強力。流れ次第では一方的に相手を全滅に追い込むことも不可能ではない。
ただし、その性質上、人類でない相手には効果が薄まることもある。注意が必要。
【性格】
基本的には天真爛漫。
外見の通りに少女らしい多感な陽気さ、花咲くような無邪気さを見せる。
その実、本質は植物らしく機械的。無感情であり無感動。
サーヴァントとして与えられた感情をどこか他人事のように感じながら、それに則した表現を行っている。
注意深く観察していればその違和感に気づくこともできるかもしれない。
ただし、「愛」と「憎悪」については多少の興味を覚えている。
その外見や成分から人間はシルフィウムに「愛」を見出し、まさしくこれを愛していた。
一方で、英霊として昇華させたシルフィウムには「きっと人間を恨んでいるはずだ」と尽きぬ憎悪をもたらした。
その矛盾はいささか理解しがたいもので。だから疑問に思う。「愛」とは、「憎悪」とは。
機械的なシルフィウムだが、身近にそれらの感情の持ち主を見出せばまた違った一面を覗かせることがある。
【聖杯への願い】
人類の「悪」を裁く上位種、懲罰者という種族への昇華。および種としての繁栄。
当然ながらそれはシルフィウムの抱く願いではなく、人類の潜在的な望みが反映されたもの。
人は愚かで弱く、幾度となく過ちを犯す。だから自分たちを管理し導く超越者の出現を望まぬままに望んでしまう。
絶滅種への負い目から、人類はその絶滅種にこそ断罪の権利を差し出そうとする。
滅ぼしてなお、許しを乞いながらなお、それを利用しようとする。人の浅ましさは変わらない。
なお、シルフィウム自身はその願いについての是非を論じるつもりはない。
人によって摘み取られ、英霊に昇華された。押し付けられた感情にすぎないが、人の悪性を憎む気持ちもあるにはある。
だが、やはりどこかで関心がない。本質として望むのは植物としての本能、種を撒いて新たな芽を出す。種の繁栄。
それさえ叶うならばシルフィウムというカタチにも拘らない。懲罰者とやらもやぶさかでない。
一応ではあるが、利害は一致しているのである。
【一人称/二人称】
一人称:ワタシ
二人称:アナタ
【しゃべり方の特徴】
外見の通りに無邪気で明るい少女らしい話し方をする。
ただし本質的には無感動であり、言動の端々からもその片鱗、歪みのようなものを覗かせることがある。
一人称、二人称がカタカナ表記なのはそんな表現の一環。
【コンセプト】
人類の絶滅種に対する負い目。
【推薦したいその他の代理AA】
鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ)、アトラの蠱惑魔(遊戯王)
【代理AAを選んだ理由】
元データに準じる。
【その他コメント】
◆iyJ02X80tgyMの雑談所での共同制作キャラ。
元データを併記しておくので使用の際には参考にどうぞ。
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+
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リメイク前 |
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≪クラス≫:アーチャー
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【真名】:最後のシルフィウム 【属性】:中立・悪
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【筋力】:E 【耐久】:E : 【敏捷】:E 【魔力】:B+ 【幸運】:E 【宝具】:A
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jI斗 == '゙⌒`` 、
´ニニニニj _____ )'⌒i
/ニ ,,.斗f七Iて二二二二ニニ=‐- _
,.斗f≦ニニニニニニニニニニニニニニニ=-
__ -=ニニニ斗* ''"^ .、 ``'≪ニニニニニニ=-
__≫''゛ニニニ.ア´/ ′ :}\ ´, `寸ニニニニニニ}
. _ア゙二ニニニニ7 .:′ .' ; \. ゙, Vニニニニニ‐从
_/ニニニニニニ゙ { { _,゙j__{ ヽ i} }ニニニニニ‐ 仏
. 7ニニニニニニ{ :{ { j{__{\ ./ 从{ , ゙ .}ニニニニ イ
{二ニニニニニ‐乂从 乂}ヽ} 、 /レ抖竿ミ /レ' .人.。s≦
八ニニニニニニニi}^\.i 抖筏㍉ヾ 戈 ッ } 乂 { \
价:..,ニニニニニ,从 ,小{ 弋 ツ , 厶ィ゙ {⌒ヾ, ヽ
⌒≧=- - ァ'゙ },込、 人 }\ }
,,.. ..,, .′ 人 ,介s。. ´ ` イ ヽ ヽ
. ,:?゚ ゚''* , ア゙ r く____彡' ニニ爪{ー レ' ..,,_,、 ′
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゚, ゚:, ′ 辷.、 rくヽ ヽ ノ」 }
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゚&, } .′ 八 {. ヤ ,&゚⌒゚$, __
≫''" "''く } { ヽ 人 } { ψ i} .,?゚⌒゙*,
マ 辷'゙ ./\ ′ .{ .? ∮゚ $
.′ ヤ ., ,゙ .j}⌒ヽ'′ 丶{ー‐ ., § ∮
{^'く _ _,, } ,′ / 辷= / ヽ $ #
人 ⌒´ 从 / / j}⌒7 } ,.?゚
'^⌒h。... __ ..ィ'⌒'X 人 辷=゙ } ゚。 ,.c?゚
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_r‐=ァ彡 /⌒' 、 ⌒゚ニ冖j{¬{=====¬冖ニ´ }. ゚$.,
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r'ー‐{ }/ .. .. .. . . ー‐- 、⌒「.. }≧=--=彡ー‐‐‐=彡\ ⌒ミ* .,
{:i:i从. { .. .. .. ..__ .. .. .. .. \{ .. L彡'゙⌒゙.. .. .. . . . . ´, .. \
L彡公、 ノ ≫''´ "'寸.. .. .. .. .. .. .. .. jIニ=- -=ミ.. .} .. . . ヽ
⌒廴ミ=-r‐=彡く V.. .. .. .. .. .. .. '゙ V.. .. .. .. }
人¨´ .. .. '゙⌒', .}, .. .. .. .. .. ,:{ ,.:゙^、.. .. . ノ
≧=彡、 ,ノ ー --‐ 彡:.、 ノ゙¨¨´
≫ ..,, ____,,..。s升 .≫ ..,, ___,, 孑个
AA:古明地こいし(東方project)
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【クラススキル】
◆単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具使用など大規模な魔術行使にはマスターのバックアップが必要。
アーチャーは独立栄養生物に該当している。
自身の力で養分を合成して生きることが可能だ。
◆対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
シルフィウムの果実の形状であるハート型は、現代では愛の象徴だ。
強い愛の概念は時には害意を妨げる防護の力を発揮する。
たとえ当人が愛というものを理解しなくとも、きっとその効果はある。
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【保有スキル】
◆戴光「クロロフィルの回路ある限り」:B
魔力を自給自足可能。
水と光と空気さえあればいくらでも魔力を合成して補給できる。
強光環境を好む植物だが、能率を高めるための特殊化はしていないのでランクはB。
強光を完全には利用できない。
C4植物や幻想種を元にしたサーヴァントが居たりしたら、同質の能力をより高ランクで持つはず。
◆株縁「ワタシの身体は全部ワタシ」:A
体が切断されても、その部位はすぐには機能不全とはならず切断されたまま原初の目的の下に動作する。
同ランクの戦闘続行スキルを内包しているともいえる。
魔力を消費すれば霊核の存在する断片からはいくらでも身体を再生できる。
シルフィウムは根が最も重要な部位で、
地上部をある程度切られても復活するが根にダメージを受けると再生できない。
この根に相当するのがサーヴァントとしての霊核。
霊核は擬人化された身体の中なら移動できるが、咄嗟に動かすことはできない。
シルフィウムの切られた地上部の部位は、切り花のようにしてしばらく生存するがやがて枯れる。
挿し木により根を生やす能力は存在していない。
しかし接ぎ木のように切られた部分を縛って継ぎ直すことは一応できる。
よって霊格の存在しない断片を霊核の存在する断片へ継ぐようにすれば、回復の魔力消費を軽減できる。
切断された断片ごとの意思疎通はできない。
しかし生物には自己の遺伝子を残そうという性質がある。
そのためすべての断片は共通の遺伝子の中で最も子孫を残せる可能性の高い、
霊核の存在する断片の生存率を高めようとする行動を自動で取ることになる。
小さい断片になるほど抱える魔力も減るので、消滅するまでも早い。
なお、霊核が消滅したとしても残りの断片は身体の再構成はできずとも僅かな望みに賭け動き続ける。
◆原初「自己の維持と増殖」:EX
アーチャーは原初の生物の目的のためだけに感情を抱かず合理的に行動している。
他者の精神干渉を高確率でシャットアウトする。
また干渉を受けたとしても、目的が変質させられることは決してない。
このスキルは目的が達成されるか、達成可能な方法が全て100%消滅するかまで外れることはない。
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【宝具】
◆『役身「フェルラの一員の名の下に」』
ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:10
シルフィウムという種そのものを宝具と定義する。
よってアーチャーの身体が宝具となっている。すなわち常時発動型。
その能力は4つある。
◆【超憶「レコード・オン・スピーシーズ」】
アーチャーの保有する記憶は、アーチャーの霊基となった一個体のものだけでは無い。
シルフィウムという種全体の辿った歴史をアーチャーは記憶として用いることができる。
しかし種全体としての意識までも持つわけではなく、あくまで一個体は一個体。
◆【心薬「ハーブ・オブ・ハーツ」】
アーチャーの体の断片や、傷口から出た汁は強烈な匂いを放ち、高い薬効を持つ。
傷口や腫れなどの炎症に塗り込んだり蒸した蒸気を当てると治めることができる。
近縁種のように、吸引すれば呼吸器の病にも効果があるだろう。
食せば匂いにも由来する消化促進効果、滋養効果でお腹を壊さないし元気が出る。
ただし媚薬、避妊薬、堕胎薬としての効果もあるので注意のこと。
◆【成財「キュレネの財貨」】
アーチャーの身体の切断された断片は薬用として活用もされずに機能停止したとき、
断片の大きさに応じた量シルフィウムのあしらわれた古銭を残骸として残す。
小さすぎる場合は残らない。
古銭自体にも魔力が含まれ取り出して使えるが、
価値がわかる者なら宝石魔術のように更に魔力を込め魔術の媒介とする対象としても使えるであろう。
またこの能力に連帯する形でBランクの黄金律スキル相当の能力を発揮できる。
国家に影響を与えるレベルの財産の運用をその気になれば行える。
◆【開花「クライマックスは花火の如く」】
スキル等によりアーチャーに蓄積された魔力が一定量を超えると使用可能。
魔力弾の最大出力の限界を永続的に解除する。
量も威力も大幅に向上するため、魔力量によっては対軍宝具と張り合うことも可能。
この効果の使用後は魔力を補給するスキルは失われ、
身体へ魔力を留めることもできなくなりいずれアーチャーは消滅する。
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◆『怨恨「グラッジを抱かされた絶滅種たちの眼」』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1?80 最大捕捉:1?300
擬人化された生物は、人間的感情を持って行動するものだと人間は考える。
それでもアーチャー自身は原始的な生きる目的に従い動く存在であり、感情は存在しない。
しかしアーチャーは最初に記録された絶滅植物であるという性質上、
人間が考えた絶滅種の人間的感情を代表できる立場であると認識される。
そのためあらゆる人類により滅ぼされた絶滅種たちの恨みの感情が、
身体にコードで接続された眼球の形を取って込められている。
他種の生死や感情など基本知ったことではないが、せっかく使えるのでその力を活用するだけしている形。
その能力は2つある。
◆【怨念「罪深き人類へ送る眼光」】
強い恨みの感情は、眼を開いた時に魔眼としての効力を発揮する。
視線を浴びた者は、人類種が他生物を滅ぼし続けることの強烈な罪悪感を植え付けられる。
最大の威力で受けた場合は破滅的衝動が生まれ、
自罰性の強い者なら自死を選ぶだろうし、攻撃性の強い者なら他人を殺戮するだろう。
精神攻撃に耐性があったりして軽減できた場合は破滅行動は起こさないが、
罪悪感により絶滅種であるアーチャーへ攻撃しにくくなってしまう。
◆【怨讐「途絶させられた進化史のお礼参り」】
魔力を眼へ伝送し、最後に眼を身体から切断することにより発動する。
切断された眼は姿を変異させていき、やがて過去に人類により滅ぼされた生物の複製を構築する。
一体とは限らず同時に複数の生物を構築することもできる。
眼の再生には他の身体の部位以上に時間と魔力消費が必要なため連発はできない。
複製の原動力は人類に対する恨みの感情であり、
人間やそれに利する存在を害するという行動しか取れない。
魔力消費は増えるが人類の手により滅ぼされた伝承があるならば、幻想種を象ることも可能。
しかしあまりに強力な生物を作ると、
アーチャーが攻撃の巻き添えを喰らった場合霊核へ強い感情が流入してしまう。
人類への恨みを晴らす感情は生物の原初の目的に勝ることは無いが、
その感情を抑えつけるまでの間アーチャーは精神ダメージを抱え行動に阻害が強く出る。
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【Weapon】
◆魔力弾
シルフィウムのハート型の果実や花びらの形を模している。
狙いをつけるのは苦手だが量でカバーしている。
シルフィウムは種の発芽率が低いのを何とか大量の花や種を付けることで繋いでいた植物だ。
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【来歴】
シルフィウム。人類史上で記録された最も古い、人類の手により滅びた絶滅植物。
古代ギリシャが地中海地域に版図を拡げていた時代。
現在の北アフリカ、リビア北東部沿岸にて紀元前630年頃アポロンの神託により都市が開拓された。
都市の名はアポロンの恋人の名から取られて、キュレネと呼ばれた。
キュレネ周辺地域にはとあるセリ科の野草がたくさん生えていて、その名前はシルフィウムといった。
普段は茎を伸ばさず、地面から細かく切れ込んだ形状の葉を何枚か生やしている。
地中には太い根が存在し栄養を蓄え、側根は広く深い範囲に伸びまわっている。
数年かけ株が充分栄養を蓄えると、1本の太い花茎を高く伸ばし、
細かく繊細な黄色の花を手毬状の花序にして花火のようにたくさん咲かせるというクライマックスを飾る。
果実は現代で言うハート型の形状をして、花と同じくたくさんの数をつける。
一度花を咲かせ果実をつけた株は栄養を使い果たし枯れる。
シルフィウムは人間にとって利用価値が非常に高かった。
若い花茎や根は香りがあり、加熱し、あるいは生で食用にされた。花からは香水が抽出できた。
根や茎から出る液を乾燥し固めた物はスパイスのように調味料として使われた。
家畜に食べさせると肉を柔らかくし質を高めるとされた。
シルフィウムは薬用としても用いられた。
怪我をした部位や腫れた部位に塗り込んだり蒸した蒸気を当てると、高い治癒効果を発揮したという。
媚薬と避妊薬を兼ねる効果は特筆され、
人々は子供ができる可能性を考慮することなく性交が行えるようになり、
人間同士の関わり合いが活発化し文明の進歩にも寄与したであろう。
ハートマークの起源をシルフィウムの果実の形状に比定する説も存在する。
これほど役に立つシルフィウムはアポロンからの贈り物とも呼ばれ、
キュレネを象徴する植物として広く知られた。
シルフィウムはキュレネ以外の地域でも重用された。
当時の地中海沿岸地域にはくまなくシルフィウムが輸出され、身近かつ高級品として行き渡った。
キュレネは他地域にシルフィウムを輸出することで貿易し、経済の重要な位置を占めていたといえる。
シルフィウムはローマやギリシャの高級料理のレシピにて多く用いられ、
ローマ皇帝シーザーは1500ポンドものシルフィウムを国庫に保管していたという。
キュレネの硬貨にもシルフィウムがあしらわれるなど、財の象徴ともなっていた。
ところが人間にとって大変な利益のあるシルフィウムは、繁殖力、再生力を越えた過剰利用が進んでいく。
シルフィウムは最初こそ大量に生えていたが、本来非常にか弱い植物だ。
雑種起源のため種の発芽率は非常に低く、更には子世代が種をつけない性質を持ってしまう場合もある。
そのため大量に花を咲かせ種をつけても正常に育つのはわずか。
環境にも敏感で、当時の原産地のような適した立地で育てないと枯れてしまう。
しかし、シルフィウムの持つ強烈な香りは本来は摂食者に対する忌避効果を発揮する。
薬効は大量に摂食した際は毒性に裏返るし、
避妊効果は摂食者の繁殖率を下げるという間接的防御の役割を持つ。
これらの効果によってシルフィウムは繁殖力が低くとも数を増やし生き延びてくる事ができたのだ。
ところが人類は、毒性の出ない量を加熱により匂いを変質させ至高の調味料として用い、
さらには避妊効果はそれそのものをメリットとして利用してしまうという驚異の生物であった。
もちろん人間たちも農業的にシルフィウムを大量に栽培しようとした。
しかし種による繁殖率が低い上、普段は茎が無いので挿し木はできず、
根を傷つけ側根を失うと弱り枯れてしまうので移植もできないと、試みは尽く失敗した。
キュレネの近郊では放牧によって畜産業が営まれていたが、
人口増加による過放牧はシルフィウムそのものが再生不可能なほど家畜に喰われるだけでなく、
土地の性質をも変化させシルフィウムの生息に適さないようにしてしまう。
また気候変動により元々のシルフィウムの生息地は徐々に生育に適さなくなっていった。
植物は種子の散布によって生育に適した地域に徐々に生息域を移動させることが可能ではあるが、
すでに数を大きく減らしているシルフィウムという種にそんな余力はほぼ存在しない。
しかし人間の後先考えない欲望はさらにシルフィウムに追撃をかける。
希少性が増すにつれて価値も増していき、新たに株が見つかるたびにすぐ採られてしまうのだ。
採取規制も敷かれたが役立たず、見つかった株は次々に闇市場へ流されていった。
そして最終的には同量の金と等価値とされるまで価値が高まってしまった。
最小存続可能個体数などとうに通り越し絶滅は時間の問題となっていった。
シルフィウムが採れなくなった後は、栽培が容易なアジア産の近縁種アサフェティダが代用として使われた。
しかし生で使うには悪臭が強すぎ、熱した後の香りの質もやや異なったという。
キュレネはシルフィウムの絶滅も原因の一つとなり、4世紀には滅亡し1000年の歴史を終えた。
シルフィウムを利用していた人々は嘆き、また損をしていくことになったが、
自分たちの過剰利用のせいで絶滅に向かったというのに何とも勝手な話であった。
その顛末は生物の性質を理解せず搾取利用するだけするのは愚かだという教訓を人類に与えているが、
現代でも世界的に多くの薬草が絶滅したり絶滅の危機に瀕しているのが現状である。
シルフィウムの最後の一株は、ローマ皇帝ネロが好奇心で欲したため献上され料理に使われたという。
この最後の一株こそが英霊の座に霊基として登録された個体。
人類により繁殖の可能性が絶たれ、そして一人の好奇心によりその身まで滅ぼされた。
最後のシルフィウムは何を思ったであろうか。
植物には思考回路は存在しない。植物の感情など人間の幻想だ。
でもきっと後代の人々はこう考えた。
可哀想だ、自然のまま生命を繋ぎたかっただけなのに。愚かな人類を恨んでいるだろう。
【能力】
人間たちが絶滅した生物を人間のように慈しみ擬人化して考え、
可哀想だとかきっと人間を恨んでるとか思われてるけどそんなものは幻想でしかない。
しかしその擬人化の思いがその植物に人としての姿を与えサーヴァントとして現界させた。
サーヴァントとなったことで得た理性は一見人間らしさを思わせるが、
その本質は感情を有さず原初の生物の目的に基づいた行動した取っていない。
植物だって虫や動物に食われると反応して防御物質の産生を増やしたりする。
日光や重力、当たった物体の影響で茎を曲げたりもする。
だから体の感覚は人間と同様存在するし、急な感覚には反射的に驚いたりもする。
でも感情がないので、身構えていれば感覚からの情報にいちいち反応せず行動するのは得意だ。
魔眼でデバフを与えて、絶滅種の複製に前衛で戦わせ、本体は魔力弾でサポートと堅実に戦える。
敏捷が遅いから攻撃は食らうし耐久が低いから防御もできないけど、
体がバラバラに四散されようと大半が消滅しようと、
魔力ストックが完全になくなるか霊核のある部位を消滅させられるかするまでは非常にしぶとく戦える。
広範囲攻撃を食らいそうになったら、頭部に霊核を移して切断し魔力弾で飛ばして逃れたりしたっていい。
身をやや切れば味方を回復することができる宝具を持っているが、
能動的な能力でないので敵に気付かれると逆に利用されてしまうリスクがある。
黄金律スキルに相当する能力を保有。
金稼ぎには全く興味はないけど、共生関係であるマスターが金儲けが必要なら助言する。
聖杯戦争の中で資金があったほうが有利に立ち回れる場面があれば、合理的な思考で本気で稼ぎ出す。
植物なので除草効果のある攻撃は大の苦手。
神秘を有さない現代の除草剤だろうと、空気や水とともに吸収されアーチャーへある程度ダメージが行く。
【性格】
アーチャーの本心は、自身の遺伝子を後代に残したい、子孫を残せないまま消えるなんて嫌だという、
原初の生物の目的ただそれだけ。
なので基本的に自分本位な思考をしてる。
マスターも利害関係だけで結びついて行動する、まさに生物学的共生関係のパートナーとして見ている。
会話は基本的に必要なことしかしないけど、人間が感情を基に信頼を構築することを考慮して、
共生関係であるマスターやその関係者との会話なら結構応じてくれる。
アーチャー側もそれなりに信頼して動いてくれるが、従っていても願いなど無視して利用されるだけだとか、
こいつ何やっても気を遣ってやっても勝ちに行く気ないとか感じたら余裕で切ってくる。
高ランク単独行動スキル持ちなので魔力の不安はあまり感じないけど、
マスターを切ったら今後他の人間にも感情的に信頼されにくくなるかも、とかその程度は思ってる。
逆に見返りを求めず自分に尽くすような相手の場合は、利用するだけし尽くす。
あんまりにも自主性がないと、こいつちゃんと動くのかとか不安視はするだろうけど。
利害の対立で避けられない戦いがあるのは残念だと思ったりもするけど、
相手の願いを踏みにじるのが悲しいという感情があるわけではなく、
自分が傷つきさらには負ける可能性があるのは困ると単に状況を考えただけ。
可愛らしい見た目は、人間の可愛く見た目の良いものを護る本能を刺激できてとても便利と感じている。
ハートマークも進化の途上で現れた偶然の形にしか過ぎないのだが、
愛や女性的な可愛らしさの象徴として使われてるのは本人的にはどうでもいいけど便利なことだ。
人間的にも見える可愛らしく、人を惹くような振る舞いも人々の保護欲を掻き立てるための行動でしかない。
相手の攻撃による痛みに反応して悲鳴を出したり痛がったりするような行動も見せる。
でもそれだって罪悪感を煽るための演出でしかない。
必要とあれば痛みにいちいち反応せず行動できる。
人間への恨み等といった感情も当人はもちろん持たない。
古来の歴史や他者と遭った経験が行動に影響を及ぼすことはあるが、全ては合理的な損得勘定による。
善人のように情を他者へかけることが後の利得につながると考えれば、善人のように振る舞うこともある。
それでも本心で感情を理解してるわけじゃなく、経験則や他人の意見を参考にしてるだけ。
感情があるように見せかけて交渉したり不意打ちをしようとする際は、
観察力に優れた相手なら感情の出し方や表情の作り方に違和感を感じてくるはず。
我々と云うように自分をシルフィウムという種全体の代表として表現するようなことは、ほぼ存在しない。
同種の仲間も自分と交配し子孫を残す相手が存在するかという面では気になりはするが、
少なくとも最も大事なのは自分の子孫(遺伝子)が後世に伝わること。
自己の目的を達成することに対して執着はあるが、自己の命に対しての執着は全く存在しない。
例えば他の者との確実な取引で自己が消滅しても願いが叶う保証があるなら、消滅を受け入れるだろう。
そもそもシルフィウムは一回繁殖性の植物で、花を咲かせ種を散らせるときは死ぬときと同一だ。
どれだけ話しても会話は通じるが、人間的な心は決して通じることはない。
でも、もし聖杯戦争が終結し、原初の目的が達成されるか叶える手段が消滅してしまうかしたら……。
原初の目的が意義をなくしたとき、残された理性はいったいどう変化し何を目的にするのか……。
あるいは消えるのか……。
【行動方針】
第一は願いを叶える権利を手にすること、第二はそのために自分の生存確率を高めること。
現代の世界を見定め願いの内容を詳しく考えるのも重要ではあるけど、上2つに比べれば些細なこと。
【聖杯への願い】
まずは自らの植物としての現代への復元、また繁殖に必要なある程度の数の同種の仲間の復元。
そして再び絶滅せず、継続的に自らの子孫が増えていくことができるような環境作り、若しくは遺伝子改変。
聖杯の魔力のレベルと相談して実現可能な最大レベルを探ることになるだろう。
とはいっても世界を人間が支配している現状、子孫を残すにはどうすればよいか。
再び欲望にまみれた人間たちに採り尽くされ絶滅することは避けなければならない。
しかし最近では生物を保護、あるいは持続的に保全活用する意識が高まっている人間が増えていることも事実。
子孫を残す戦略として、完全に邪魔されないよう欲深き人間を滅ぼすことを願うのか、
人間にいくら採取されようと繁殖できる地球環境の変動や遺伝子改変による生物としての強化を望むのか、
ハーブとして活用されながら永久に護られ増やして貰える可能性に賭け共生を選ぶのか、
あるいはそれ以外の選択肢が提示されるのか、
サーヴァントとして得た理性はどのような答えを出していくかはまだ不明瞭だ。
なお過去を改変してシルフィウムの絶滅が無かったことにするのは無し。
過去を改変したら自分という存在がこの世に存在するか不明だし。
【一人称/二人称】
一人称はワタシのイメージ。人間の姿を持ちながら人間らしくない雰囲気が出そう。
二人称は性別関係なくアナタ。
性別を持つ植物もあるけど、シルフィウムは雌雄両全株だから意識しない。
名前を呼ぶときも基本的に片仮名だけど、敬称部分は漢字か平仮名で。
【しゃべり方の特徴】
技量不足で表すのが難しいので、台詞をいくつかシミュレートしました。
「アナタが食べてるその生き物って、絶滅が危惧されてるはずだったよね?」
「そのねー、その種がどうなってもワタシはどうでもいいのはそうなんだけど、
アナタたち人間がどう思ってその子たちを食べ続けるのか、気になったんだよ」
「感情なんて、原初の目的のためにはぜんぜん必要ないとワタシは思ってるよ。
自分を犠牲にして、繁殖の可能性を減らしてまで、恨みを晴らすことに何の意味があるの?」
「でも、人間は進化の途上で感情を手に入れてその上で世界の支配者になってる……?
人という個が有利になってそれでいて人類という種の繁栄にも繋がる、感情の役割って何なのかな?」
「シルフィウムが本当は別の地域でも生きていて、現代でもいるかもしれない!?
同じ種族がいれば受粉できるよね! 願いの量が節約できるよ!」
「え、願いは既に叶ったんじゃないかって? 何言ってるの?
ワタシは古代に最後のシルフィウムとされたこのワタシ、それだけなの。
ワタシが子孫を残せなきゃ何の意味もないよ。
アナタたち人間らしい、種族みんなのためを思って動くという考えを押し付けないでね?」
「望みが消えて全てが終わるときは、やっぱりあっけないものね……
ワタシが無価値になる、ただ、それだけ……」
「でも……ワタシは、なんで喋ろうと思うのかな……?
残念とは思ってるけど、それだけじゃない……
今のワタシを人間に例えると……"悲しい"のかな……」
【代理AAを選んだ理由】
シルフィウムはハートマークの由来なので、ハートマークを配うキャラで。
服とかのダイヤはシルフィウムが多くの人々に財をもたらしたハーブなので。
感情豊かそうに見えて、実際は存在しないと言ってるところも良い。
あとは色合いが緑と黄色なのでシルフィウムの葉と花の色と共通する。
ハートマークモチーフなら男キャラでも面白いとかも考えたけれど、
可愛いキャラだとルッキズムによって可哀想ランキングが上がるので演出が簡単かと。
【コンセプト】
植物愛好家としてシルフィウムはいつかネタにしたいと抱えていたけれど、
公式にボイジャーとか知能の無い物の擬人化がいたり、鯖鱒にもアヘンちゃんとかいるし、
直接サーヴァント化いけるなと思い切りました。
作者が某寄生獣が好きだったので、人間の姿を持ち会話もできるが容易に相容れない存在になりました。
愛の象徴であるハートをばらまきまくる癖に、
本人は愛なんてどうでもいいと思ってるの、なかなか面白いんじゃないかなと。
【参考資料】
シルフィウムはウェブ上に日本語文献があまりありません。
silphiumと調べて出る英語のウェブサイトを翻訳すると情報が結構得られます。
【その他コメント】
薬学や料理の発展、ハートマークの由来、絶滅危惧種に対する意識など人間社会に及ぼした影響は大きく、
知能を持たない植物でしかないがサーヴァントとなる資格は一応持っているはず。
植物は種子をばらまくから遠距離装備扱い。
あと魔眼のような遠距離攻撃があるから、合わせるとアーチャー適正あり。
人間のせいで絶滅してるとはいっても、当人に恨みの感情がないからアヴェンジャーの適正は微妙。
眼に込められた恨みの感情が強すぎて、制御が難しいし影響受けやすいとかそんな感じに変わるかも。
精神は人間的な目線では異常だが、狂ってはないのでバーサーカーにはならないと思う。
人間の幻想による擬人化も、感情のない生物という本質まで影響を与えることはなかった。
元が狼王ロボのように感情を有し理解できるレベルに神経の発達した生命体であるならば、
あるいは当人が感情を手に入れることを受け入れていれば、絶滅種としての感情を持っていたかと。
どういう作戦で裏をかいたかとか敵相手に色々喋ったりは特に自己を有利にする意味が無ければしないので、
マスターや同盟関係の相手と信頼を高めるため話すという形が良い。
敵のどうでもいい質問に答えるくらいは、人間という生物の性質を理解しその後に役立てるためにするかも。
人間が考えがちな、進化学の現在は批判されている群選択的な行動を取らないように、
けっこう厳密に性格や能力を考えています。
利己的遺伝子、血縁選択、互恵的利他主義あたりを知っておくと動かしやすくなると思います。
人間至上主義にもならないように頑張りました。
生物、生態系をしっかり理解せず取り返しがつかなく侵して種の絶滅までさせ、
そのくせ自分たちに不利益が出たら嘆く、それなのに未来でも同じ罪を犯す人間の文明の愚かさは、
SF小説のグリーン・ワールドから得たエッセンスです。
シルフィウムだって現代の栽培技術なら茎頂培養とかで株を増やせば、
高級品にはなるだろうけども持続的な栽培ができるのではとも思います。
AAは女キャラだけどこのサーヴァントとしての性別は、
普通に考えるなら人間的な性器を持たない無性か、あるいは両性が妥当ではないかと思います。
でも絶滅してなかったら付けられていたであろう学名が属名の影響で女性形になる点とか、
ハートマークの印象とかで理由をつけて女性にしたほうが使いやすいのかもしれません。
全体としてたくさんバラバラと浮かんだ要素を何とか繋げて纏めきれた感じです。
複雑でキャラとして動かしにくいとか、これFateでやる必要あるのかとかは気になります。
(スキルや宝具名はシルフィウムを東方のオリキャラで妄想してたときの流用が多かったり……)
考案者にもこの子何が得意で何が苦手なのかとかよく分からない点も怪しいです。
10日ほどこのキャラのことばかり考えていて、
実生活に支障出るレベルで物凄く制作に時間かかったので今後はもっと簡略化したいのも課題。
さらにそのせいで、厳密性を持たせすぎたり冗長だったり長くなってるような気もします。
【関係する人物】
◆ネロ・クラウディウス
アーチャーは彼女に捧げられた最後の1個体、すなわち間接的には彼女のせいで最後の望みが絶たれた。
とはいっても彼女に対する恨みの感情はもちろんなく、必要な時は幾らでも協調することができる。
不食部分をちゃんと保管してくれれば現代のゲノム技術で復元できたかもしれないのにとか、
贖罪の感情を抱かせる後押しのために心に刺さることを言う場合もあるけど、
怪しまれそうだったり精神状態が荒ぶってて逆ギレしてきそうならしない。
全ては自分の生存を有利にするか、願いを叶える権利を手にするための行動。
ネロとしては愛を重視している点から、
愛の象徴っぽい子がいるのに本人は愛に何も思わないあたり気になったり、
孤独に死んでいった自分を重ね合わせたりもするかもしれないけど、
それもアーチャーにとってはどうでもいいし、さもなければ利用するための材料だ。
そもそも人間であったことすらない者に人間の論理を求めてどうなるというのだ。
後はネロは世間のイメージとFateでのキャラ付けが違ってたりするので、
本当は薬用としての面を見て別の用途があったとか解釈するのもアリかもしれません。
豪華さを求めるネロが単に最高級食材を消費してみたかったという、
シンプルな理由も普通にそれっぽいし罪深くてとても良いですけどね。
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関連項目
暴君ネロ:最後のシルフィウムを摘み取った張本人
ティルタマス:著書『植物誌』にてシルフィウムについて著述している
アピシウス:料理本『アピシウス』にシルフィウムを用いたレシピが収録されている
登場歴
◆iyJ02X80tgyMの雑談所
体験クエスト 王様の馬と兵士を集めても
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(>>736~)
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