【由来・元ネタ】
名前の元ネタは、ソロモンの72柱の悪魔 “龍総統”ウァラク(Valac)と思われる。序列62番の悪魔で、天使の翼のある少年の姿をし、赤い二つ首の龍に跨って現れると言う。
召喚の際は、全ての爬虫類を支配し、隠された財宝を探り出すと言う。
「虺」はマムシ、「蜴」はトカゲ類の爬虫類、そして「帥」は軍隊を率いる者を意味し、真名全体で「ヘビやトカゲのような小動物の軍勢を率いる者」という意味だと思われる。
彼女の
能力『
隷群』を表現しているとともに、爬虫類の支配者である通称とも通じている。
【コメント】
☆
アニメ第2期では、
マージョリー・ドーの回想の中で登場した。
☆真名の最初は機種依存文字の「兀虫」。読み方は「きえきのすい」。作中トップクラスの難読文字であった。
☆絶対に、虫嫌いの人間を契約者に選んではいけない“王”であった。
☆二代目『
極光の射手』
キアラはアウトだったな。
☆XX巻でのカムシンの回想「虫愛づる姫君と、生命の竜巻」は、ウァラクとその
フレイムヘイズのことである。女性のフレイムヘイズが、幾千万もの虫を操っていたのだろうな…。
☆『虫愛づる姫君』と聞けば、多くの人は『風の谷のナウシカ』のヒロイン、ナウシカを思い浮かべると思われる。
宝石の一味の例もあるため、命名にあたって意識された可能性くらいは考えられる。
☆蝶や蜜蜂や蜻蛉とかならかわいいもんじゃないか。Gや蛾、蝿とかだと世にもおぞましい光景になりそうだがな。
☆能力が[
とむらいの鐘]の『
九垓天秤』
ジャリの『
五月蝿る風』や[
仮装舞踏会]の
ウアルの『
ビト』に似ていたな。
☆↑↑『五月蝿る風』は蝿を「生み出す」が、こちらは既に存在している実際の生物を使役する。竜巻を連発するとその辺の生態系が狂いそうだ。
☆[
巌楹院]の
ゴグマゴーグや[
とむらいの鐘]の“
棺の織手”
アシズや『
九垓天秤』
ソカルや
フワワや
ニヌルタや
チェルノボーグや
ウルリクムミや[
宝石の一味]の
コヨーテや
フックスとも絡んでいたら面白そうだったのにな。
☆公式ガイドブック完結編『灼眼のシャナノ全テ 完』で『虫愛づる姫君』についての詳細が判明するのかと思われたが、結局は最後まで明かされなかった。
☆番外編『
かぐやひめのしゃな』でも、ユーリイの短剣から会話している。
☆番外編『
おじょうさまのしゃな』には登場しなかった。
☆番外編『
さんじゅうしのしゃな』では、第2幕でパリの子供たちの一人として登場している。