【初出】
S巻
【解説】
『魑勢の牽き手』(ちせいのひきて)の
称号を持つ、“虺蜴の帥”
ウァラクのフレイムヘイズ。
炎の色は丹色。
神器は、古風な短剣型の“
ゴベルラ”。
気弱と生真面目を半々に含んだ容貌の、大きさの合わない眼鏡をかけた少年。
元はウクライナ移民。15歳の時、アメリカに向かう移民船の航海上で
海魔の一体である“澳汨肢”
ラハブに襲われて家族や乗員を喰われ、自身も船ごと海に沈み死に掛けていた最中にウァラクと契約し、その海魔を討滅した。
その後アメリカで『
大地の四神』の一人
イーストエッジと出会い、ニューヨークの
外界宿『イーストエッジ外信』の一員として一年間ほど働いていた。
契約して一年ほどと日が浅いことから、性格・人格は普通の少年のままだった。また、緊急避難的に契約したことと、復讐対象である“
徒”ラハブを契約直後にわけも分からぬまま討ち倒したことで、典型的な『復讐者』とも『世界のバランスを守る』という使命に準ずるフレイムヘイズともまるで違う、人間側に寄り過ぎた「誰かを守りたい」という想いに命を掛けてしまう『善意のフレイムヘイズ』。
自身の命を「誰か」より軽く扱い、また場を掻き乱す危険性を心配した
イーストエッジから戦いに出ることを許されなかった。
1930年代に、マンハッタンに現れたマージョリーと出会い、フレイムヘイズは務まらないと突き放されるも、
アナベルグと
シュドナイに挑む彼女を助けに現れた。そして
自在法『
隷群』の突撃でアナベルグを討滅するも、マージョリーを助けるためにシュドナイに向かい、殺害された。
【由来・元ネタ】
『ユーリイ』(Yurii)という有名人は、ソビエト連邦出身の人類最初の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリン(Yurii A Gagarin)と思われる。
『フヴォイカ』(Chvojka)と思い出せばヴィケンチー・フヴォイカ(Vikentij Chvojka)というウクライナの有名な音楽家と思われる。
最終更新:2024年01月26日 21:38