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ヘルキャット - (2020/01/08 (水) 21:45:25) の編集履歴(バックアップ)


ヘルキャット(Hellcat) /パトリシア"パッツィー"・ウォーカー(Patricia"Patsy" Walker)

(キャラクター、マーベル)

初登場
Miss America Magazine #2 (1944年11月):パッツィー・ウォーカーとして
Fantastic Four Annual #3 (1965年10月):Earth-616の正史キャラとして登場
Avengers Vol.1 #144(1976年2月):ヘルキャットになる

属性:特殊な装備を身につけた女性、訓練で超能力を獲得、地球人、女性


概要

「少女マンガの主人公。アベンジャーズでディフェンダーズ。バツ2で元サタンの義理の娘。元死人。ジェン(シーハルク/ジェニファー・"ジェン"・ウォルターズ)の親友。最もフレキシブルなヒロイン。それが私」

元はスーパーヒーローではなく、ゴールデン・エイジ期にマーベルの前身タイムリー・コミックスから発売されていたティーンむけのロマンティックコメディ作品の主人公"パッツィー・ウォーカー"だった。
1965年になってリード・リチャーズスー・ストームの結婚式にカメオ出演(「あそこにミリー・ザ・モデルも来ているわ」と外にいるときが描かれており、教会の中のシーンにはいなかった)。これがマーベル・ヒーローたちが存在するEarth-616での初登場となった。
ちなみに、ゴールデン・エイジ期のコミックは、パッツィーの母親が娘の生活を元に描いたコミックス作品でありマーベル・ユニバースで出版されていた、という設定になった。このコミックはパッツィーの小っ恥ずかしい思い出であり、母親との諍いの元である。後にこのコミックがマーベル世界で再販され、困ったことになる。

ビーストとの出会い

その後、"Amazing Adventures vol 2"(1972年〜1973年)では上記のラブコメ作品にも登場したボーイフレンドのバズ・バクスターと夫婦として登場。
バズは空軍に所属していて、ブランド・コーポレーションという大企業の警備顧問となり、パッツィーを伴って会社の近くに移り住んだのだった。
丁度この頃、ブランド社にエグゼビアの学園を出たビーストが研究員として就職した直後だった。ビーストはここでスパイ事件に巻き込まれ、開発したばかりの血清を使ってセカンド・ミューテーションを起こし、毛むくじゃらの青い怪物のような姿になってしまう。
グリフィンとの戦いで気を失っていたビーストは偶然パッツィーに介抱され、うわごとのせいでその正体がハンク・マッコイであることを知られてしまった。
この時、パッツィーはビーストの正体を秘密にする代わりに、自分をスーパーヒロインにするように約束を交わしたのだった。
しかし、その直後にビーストが姿を消したため、パッツィーとの約束は実現しなかった。

ヘルキャットとなる

その2年後、Avengers Vol.1#141〜144では、ビーストがアベンジャーズの一員として新聞に載ったことでその居場所を知り、パッツィーがアベンジャーズマンションを訪問。
ビーストに約束を果たすように迫る。
丁度アベンジャーズは戦闘員を送り込んできたブランド社の調査を始めようとしていて、ビーストはとりあえずヒーローの世界を見せようとパッツィーを任務に連れて行くことにした。
パッツィーは既に離婚していたが、バズはまだブランド社の警備顧問として働いていた。
バズはセキュリティを高めるため異次元のヒーローチームを雇っていて、アベンジャーズは囚われてしまう。
アベンジャーズはパッツィーと共に逃げ出すが、戦闘に不得手なパッツィーを少しでも生かす必要があった。アイアンマンは、ザ・キャットというヒロインがいて悪人がつくったコスチュームを着て戦ったこと、今はティグラ(グリーア・グラント)となって主に怪奇ものの世界にいるという話を聞いたことを告げると、キャプテン・アメリカが実はザ・キャットのスーツを研究しており、パッツィーに実験台として着てみないかと提案した。パッツィーはこれを着てザ・キャットよりも強いという意味を込め、”ヘルキャット”を名乗るのだった(キャットのスーツと異なり、胸に手のマークが描かれていない)。
尚、このとき初めてビーストとの約束が明らかにされ、また十代の頃はミスター・ファンタスティックの写真を枕元に置いて寝るほどヒーローに憧れていたことが明らかにされた。

アベンジャーズからディフェンダーズへ

アベンジャーズにとりあえず参加したものの、戦闘力不足は否めなかった。そこで、当時アべンジャーズでも仲間から浮いていたムーンドラゴンに頼み込み、タイタンで稽古をつけてもらう(ムーンドラゴンはバイセクシャルで、赤毛でかわいいリック・ジョーンズの妻に手をつけた「前歴」があったので、この二人の関係を疑っているファンもいる。)
タイタンの機械でテレキネシスやテレパシーを高め、また格闘術を教わった。
精神系の超能力は、タイタンにいるときがピークで、以降弱ってしまうが、ヘルキャットは特に気にしていない様子である。精神系の能力として、コスチュームを呼び寄せ着用することと、怪奇現象に関して「予感」を察知することができる。
その後、アヴェンジャーズからディフェンダーズへ移籍。自分専用のスポーツカーをもらったりしたこともある。ディフェンダーズでヘルストームことダイモン・ヘルストームと知り合い結婚する。
結婚を機にディフェンダーズを二人でやめて、オカルトを扱う探偵となった。

死、復活

二人はうまくいくように見えた。しかし、ヘルストームは魔界のエネルギーがないと生きていけないことが分かり、再び悪魔化。ヘルキャットは、ヘルストームの母親がサタンの正体を見て狂死したように、ヘルストームの真の姿を見て死んでしまう。
ヘルキャットは地獄に堕ちるも、他の死んだヒーローの助けも得て、何とか復活。

その後

フィフティ・ステート・イニシアティブでは、何と一人でアラスカ送りに。アイアンマンに「本当は誰かいるんでしょう?ビースト?」と聞いたところ「いや、清まないが本当に一人なんだ」と答えられた。
そして自分の自叙伝を出版、出版記念にブラックキャット[モニカ・ランボー]]ファイアースターと女子会をやるはずだったが、ファイアースターが乳ガンと分かり、治療に奔走する。
その後、シーハルクの法律事務所で探偵として採用されるが、向いていないと言われてクビになる。シーハルクとは親友としてつきあっていたが、別の仕事を探す日々を送っていた。
シーハルクがCivil War IIで昏睡状態に陥ったため、とにかく仕事が必要となり、暖めていたアイデアであるヒーローの派遣業(著作権の関係から「ヒー*ーズ・フォー・ハ*アー」と言ってはいけない)を行うことに。吸血鬼のジュビリーを公私ともの助手にして活躍した。

能力

キャットスーツの鋭いツメは硬い石でも引き裂く。
キャットスーツにより筋力、敏捷性が向上する。
オカルト関係の事象に予感が働く。
スーツを呼び寄せて着用できる。
格闘術をマスター。

関係者

元?夫。パッツィーが死んでしまったので結婚の誓いどおり「分かれて」しまったと考えている。その割には未練たらたらなのだが...サタンの息子であるが、スタンスは人間側である。

パッツィー・ウォーカーの少女マンガ時代からのフレネミー。烏の濡れ羽色の黒髪をもつ女性。性格は悪く結婚を6度している。パッツィーの少女マンガの版権を彼女の母親から買ったとして、少女マンガを再版した。

ファッション界を舞台にした少女コミックスの主人公。引退してモデル事務所を開いている。ヘルキャットと友人で、またヘルキャットをモデルとして採用したことがある。
なお現代にミリーたちが現役モデルとして活躍する"Model, Inc."では、ヘルキャットもモデルとして参加している。

実写ドラマ

Netflixの実写ドラマ"ジェシカ・ジョーンズ"では主人公ジェシカの義理の姉妹で親友のトリッシュとして登場→トリッシュ・ウォーカーを参照。
ただし、トリッシュは地毛が金髪で、別人の設定(子役時代は赤毛のカツラを着用という設定にしている。)
ヒーローへの憧れや、恋愛コミックの主人公だった設定などは生かされ、ファンがコミックを差し出してサインをねだるシーンがある。



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