マルチバース(マーベル)
(用語、マーベル)
概要
マーベルコミックの世界では、ほとんどのヒーローが同じ世界、同じ地球で活動をしていることになっている。そのため
ヒーローや
ヴィランが多く活動するニューヨークのような場所では、作品の垣根を越えてキャラクターが出会うことが頻繁に起こる。
こういった世界は他にもパラレルワールドのように無数に存在し多元宇宙(つまりマルチバース)構造になっている。
各宇宙にはナンバーが振られ、ほとんどの作品で描かれているいわばメインの世界、正史の世界は『Earth-616』と呼ばれる。
アニメや映画のような映像作品やゲームなどもそんな多元宇宙の一つとされることもある。
世界の例
Earth-616【マーベル・ユニバース】
日本では「正史世界」などと呼ばれる、マーベルコミックスの主流を成す世界。
リージョン(プロフェッサーXの息子)がタイムトラベルにより若き日の
マグニートーを暗殺しようとし、誤ってプロフェッサーXを殺してしまった世界。地球は不死のミュータントである
アポカリプスが支配し、人類が滅亡の危機に瀕している。
壮大なクロスオーバーストーリー"
The Age Of Apocalypse"の集結と共に歴史が再修正され、世界は消滅したかと思われていたが、その後パラレルワールドとして存続していたことが明らかになった。
Earth-982【MC2(マーベル・コミックス2)】
"What If…”シリーズによって誕生した世界。新たな読者層を獲得するため、後の"
アルティメット・ユニバース"のさきがけとなる、別世界のコミックシリーズを構築するに至った。
「
ファンタスティック・フォー」の誕生に始まるヒーローブームが、正史よりも15年早かったら、という設定。
単にヒーローの誕生が早いだけでなく、正史よりも年齢が上になったキャラクターや、二世キャラクターが多く登場する。
ただし、テクノロジーの進歩や世界情勢などは現代と変わらない。正史で登場した大規模な
クロスオーバーのような事件はこの世界では起きていないものが多い。
Earth-1610【アルティメット・ユニバース】
2000年にスタート。全てのストーリーを"
アルティメット・ユニバース"として最初から構築し直した。
概ねEarth-616と同名の似たキャラクターが登場するが、設定は時代に即して変更されている。
例えばErath-616で
スパイダーマンに能力を与えた蜘蛛は「放射線を浴びた蜘蛛」だったが、Erath-1610では「オズコープが新薬の実験のため遺伝子を改造した蜘蛛」だった。
またこの世界では、ほとんどのストーリーの根底にあるものはアメリカ政府による超人兵士計画であり、その意味で1つのまとまったストーリーとなっている。
Earth-2149【ゾンビバース】
その他
Earth-65
Earth-691
Earth-928
Earth-1191
Earth-8311
Earth-58163
映像版の世界
実写映画やドラマなど、映像版のユニバースはコミック版の世界と番号が重なることがあり、この現象について今のところ厳密な説明はない。
Earth-199999
マーベル・シネマティック・ユニバースの世界
ただしMCUの作中では原作と同じEarth-616の番号で呼ばれ「神聖時間軸」とされることもある。
またアニメ映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』ではEarth-199999とされた。
Earth-688【ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース】
『ヴェノム』『モービウス』などの世界。いわゆる「スパイダーマンのいないスパイダーマンの世界」
ただし、コミック版には別のEarth-688が存在するため、映画版の方は"Earth-688B"などと呼ばれる。
Earth-10005
実写映画版
X-MENや『デッドプール』シリーズの世界。
Earth-15866
Earth-51778
Earth-96283
Earth-120703
映画版アメイジング・スパイダーマンの世界
Earth-121698
最終更新:2025年07月27日 03:00