ブラックパンサー(Black Panther) ティ・チャラ (T'Challa)
概要
ブラックパンサーことティ・チャラはアフリカのジャングルの奥地にある超文明国家、
ワカンダの王。
ワカンダは稀少金属
ヴィブラニウムを産出する唯一の国(もう一カ所、南極の
サヴェッジ・ランドでも産出するが、国としては一カ所)で、これにより富を得て、文明を発展させた。
「ブラックパンサー」とは部族に伝わる王の称号で、戦闘の儀式で勝ち残ることによって獲得できる。
ワカンダでは黒豹が神の象徴とされ、王の座は世襲ではあるが戦闘の儀式によって勝ち取らなければならない。儀式に勝利した者は王の座と「ハート形のハーブ」を食する権利を得る。
このハーブを食することによって身体能力と感覚が増大され、ワカンダの黒豹の神とつながることができる。
経歴
十代の頃、
ヴィブラニウム鉱山を狙う宿敵
ユリシーズ・クラウに父ティ・チャカを殺される。クラウの開発した「音をエネルギー派に変える銃」を奪い、一度はクラウを撃退したが殺すことはできず、復讐を誓った。
ティ・チャラはクラウの再来に備えてブラックパンサーの力を手に入れる。
その力を試すため、
ファンタスティック・フォーをワカンダに招き、戦いを挑んだ。ファンタスティック・フォーを一人で追い詰めたが最終的には敗北し、和解。
その後クラウを倒し、FFの勧めでスーパーヒーローの仲間入りを果たした。
アメリカで活動するが、最初は黒豹のコスチュームを着た白人と思われていた(当時、黒人がヒーローになること自体がスキャンダルだった)。しかし黒人差別の現状を見て、一時は名前の通り、過激な黒人平等運動「ブラックパンサー」に近い考え方にまで振れてしまった。そんな中、黒人ヒーローとして正体を明かし、世界に黒人のあり方を問うた。
実写映画
MCU映画「ブラックパンサー」に主役として登場。
映画は、「アフロ・フューチャリズム」(一種の歴史改編SFで、<もしアフリカが奴隷狩りや植民地化にあわなかったら、文明の先端をいくのがアフリカで、自然と共存するスーパーテクノロジーを持っている>という設定)の世界を描き、王や部族が暮らす社会と超文明が共存するとした。
また、
ドーラ・ミラージュ(女性による親衛隊)や、王の母の政治への参加など、黒人だけでなく強い女性も描いたことでダイバーシティの強い映画になった。
トリビア
- 実はコミック世界最大の金持ちで、一説には資産推計3兆ドル(世界のGDP合計以上くらい)。これは主に1グラム1万ドルとされるヴィブラニウムの埋蔵量による。
最終更新:2021年08月05日 08:28