スパイダーマン(Spider-Man) / マイルズ・モラレス(Miles Morales)
初出:Ultimate Fallout #4(2011年8月)
種族:後天的に能力を得た人間
概要
"Ultimate Fallout"(2011年)を経て死亡した
ピーター・パーカーに代わり、マイルズ・モラレスがスパイダーマンになった。
初の黒人スパイダーマンとしてロイターなどで報道されるほど話題となったが、正確には父がアフリカ系、母がヒスパニック系(プエリトルコ人)移民のハーフである。
経歴
元は学力優秀だが平凡な少年。
マイルズの叔父(アーロン・デイビス、
アルティメット・ユニバースの
プロウラー)はオズボーン・インダストリーに盗みに入り、偶然に遺伝子操作された蜘蛛を連れて来てしまう。
マイルズは叔父のアパートを訪れて蜘蛛に噛まれ、スパイダーマンの能力を得た。
最初はヒーローになることに否定的だったが、ピーター・パーカーが死亡する瞬間に居合せ、「自分が能力を使っていればスパイダーマンを救えた」と思い悩む。
ピーターの葬式で
グウェン・ステイシーにピーターは何故ヒーローになったのかを質問し、ピーターが叔父
ベン・パーカーの死に責任を感じていたことを知る。
そして「大いなる力には大いなる責任が伴う」という言葉を受け継ぎ、マイルズはヒーローになることを決意するのだった。
(Ultimate Comics Spider-Man#1,2011年8月)
蜘蛛に噛まれたマイルズ少年
"Secret Wars"以後
インカージョンによってEarth-616とEarth-1610が衝突したとき、脱出船に巻き込まれて記憶を失わずBattle Worldへ。
さらに"
Secret Wars"が終わり世界が再構成された後もEarth-616に留まり、ヒーロー活動を続けている。
コミック以外での活躍
アニメ「マーベル スパイダーマン」ではマイルス・モラレスとしてピーターの
サイドキックを務める。
映画「SPIDER-MAN: INTO THE SPIDER-VERSE」では主人公となり、中年のピーター、グヴェンとともに能力を磨くシーンが描かれる。
能力
マイルズはピーター・パーカーのスパイダーマンと同じ能力に加え、新たな能力を持っている。
体を透明にする。
【
ヴェノム・ストライク】触れた相手を麻痺させる
【ウェブ・シューター】ピーターが作ったもの。クモの糸を飛ばす
トリビア
- 「スパイダーマンは、(人種差別になるので大っぴらに言われないが)白人しかなれない。映画の契約書の第1項が『スパイダーマンは白人であること』と書かれている」という噂があるくらい、黒人のスパイダーマンはないと考えられていた(決して描かれなかったわけではない)。従って、「黒人のスパイダーマン」というのは大きなニュースになった。
- どれくらいかというと、マイケル・ジャクソン(黒人)が存命中、マーベルが経営危機に遭っていたとき、「本当はマイケル・ジャクソンはスパイダーマンの役をやりたいのだけれど、そのためにはマーベルを買収して、黒人のスパイダーマンを描かせるしかない。だからマイケルはマーベルを買うんだ」という冗談があったほど。
- 「アルティメット・ユニバース」は、マーベルユニバース(Earth-616)の並行世界というだけでなく、本来マーベルユニバース(Earth-616)とは「絶対、交わらない」という前提で描かれていた。しかし、Earth-616のピーター・パーカーとアルティメット・ユニバースのマイルズがクロスオーバーする話が描かれてしまい、最期はインカージョンに結びつくことになる。
最終更新:2023年06月23日 05:30