ドクター・ストレンジ(Dr.Strange) /ステファン・ビンセント・ストレンジ(Stephen Vincent Strange)

(キャラクター名、マーベル

初出:Strange Tales #110 (1963年7月)
属性:修行によって魔術を習得した人間

(New Avengers vol.2#34,2013年1月)
New Avengers vol.2の最終回で"ソーサラー・スプリーム"の称号を取り戻した。

概要

マーベル・ユニバースでも最強を誇る魔術師。
ソーサラー・スプリーム(Sorcerer Supreme)の称号を持つ「世界最強の魔術師」で、その責務として神秘的な脅威や異世界による侵略から地球を守っている。
現在はニューヨークにサンクタム・サンクトラムという邸宅を構えて住んでいる。

経歴

オリジン

元は天才であるが傲慢な外科医だった。大金を払わなければその腕をふるうことはない。
ある日、交通事故で両腕を負傷し、傷が癒えた後も震えが収まらず、手術を行うことができなくなってしまう。
外科医を続けられなくなり浮浪者となってさまよっている間に、何でも魔法で癒すというエンシェント・ワンの噂を聞きつけ、ヒマラヤの奥地に辿り着く。
しかしエンシェント・ワンはステファンの傲慢さを見破り癒すことを拒んだ一方、その心の奥に善を見いだし、自分の元で修行するように命じる。

ステファンは魔術の存在を否定するが、エンシェント・ワンの弟子バロン・モールドがその魔術の力で師匠を殺害しようとしているのを目の当たりにする。モルドが師匠を殺害するのを防ごうとすることで善の心を示したとき、ステファンはエンシェント・ワンからテストされいたことを知る。

師匠からモルドを倒すことを託されたステファンは、魔術を学び、ドクター・ストレンジを名乗るのだった。
(Strange Tales#115,1963年12月)

ニューヨークへ

後に、ウォンという東洋人の魔術師を召使いにして、ニューヨークの邸宅サンクタム・サンクトラムを拠点に活動した。

シビル・ウォー

シビル・ウォーIでは、強力すぎるため一方に加担すれば勝利が決まるものの、どちらにつくのが正しいのか決められず、中立を保った。

ソーサラー・スプリーム放棄と復活

アベンジャーズを救うためダークパワーを用い、「ソーサラー・スプリーム」の称号を放棄するが、その後再びこの称号を得る。

突如何者かによって殺害、両腕を奪われる。
ストレンジの死によって世界を守っていたバリアや封印が次々と解け、異世界からの侵略も激化していく。
そんなときのために用意していた魔術により若かりし頃のストレンジが一時的に復活。犯人がカエシリウスであることを突き止めた。
また戦いの中でストレンジは復活し、クレアとの恋が蘇るが、事態を収集すると再び死の運命を受け入れた。
("Death of Doctor Strange",2021年〜2022年)

クレアによる継承と復活

ソーサラー・スプリームの称号を引き継いだのはかつての妻クレアだった。
クレアはストレンジを復活させるために奔走。ストレンジはデスとの契約により蘇った死者を死に返すハーヴェストマンとして活動。
クレアとの共闘により死霊たちの集合体レヴナントを全て死に還し、デスとの契約を満了。
ストレンジは復活を遂げた。
("strange Vol.3",2022年)

能力

魔術によっておおよそ望み通りのことが何でもできる。
よく使われる能力はエネルギーブラスト、テレポート、テレパシー、思考投射、物質生成、障壁など。
黒魔術という禁断の力を持つが、自らにも世界にも悪影響を与えるため禁じている。

「アガモットの眼」「浮遊のマント」など魔装具も用いることができる。

ストレンジが魔術を引き出す魔法的存在たち(おおよそ何と発音すべきか不明であるが、あえてカタカナ表記する)

ヴィシャンティ(Vishanti)
サイトラック(Cyttorak):主に相手を捕縛する呪文に使用。「サイトラックの赤い帯」"Crimson Bands of Cyttorak"
ホッゴス(Hoggoth);虎のような姿をとって現れる。
アガモット(Agamott)
ラッガドール(Raggadorr)
ホッゴス

実写映画

2016年(日本公開2017年1月)、マーベル・シネマティック・ユニバース14番目の作品としてドクター・ストレンジ主人公の実写映画が公開された。主人公のストレンジを演じたのはベネディクト・カンバーパッチ。
ドクター・ストレンジMCU

1970年代にTVドラマが1本つくられている。日本未放映(と思う)。

トリビア

  • 1970年代にはスティーヴ・ディッコの描いたドクター・ストレンジが人気があったが、カラフルでサイケデリック(特に魔法のシーン)だったので、ドラッグをやりながら見るとすごくクールだったからという話がある。


最終更新:2025年07月20日 09:19
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