ハイドロマン (Hydro-Man)/モリー・ベンチ(Morrie Bench)
初出:Amazing Spider-Man #212 (1981)
能力:全身を水に変える
種族:後天的に変異した人間
概要
オリジンと経歴
貨物船の乗り組み員だったモリー・ベンチは、スパイダーマンとサブマリナーの戦いに偶然巻き込まれ、海中に投げ出されてしまう。ちょうどそのとき、海中火山のガスを利用した実験中の水中発電機をテストしていて、その未知の放射線と海中のバクテリアがベンチの体にミューテーションを引き起こし、まるで生きている水のように変身する能力を与えた。
肉体的にも感情的にも不安定になったベンチは自らをハイドロマンと称してスパイダーマンを攻撃した。しかし、スパイダーマンが彼を強い日差しを受けるニューヨークのビルの屋上に投げ出したため、液状の肉体が蒸発してしまった。ところがベンチの体はしばらくすると再び結合し、その長い犯罪人生をスタートすることになった。
サンドマンとサディー・フリケットという女性を奪い合って戦ったときは、二人が結合して泥の怪物となった。これを警官隊は乾燥させて土塊にすることで対抗した。(Amazing Spider-Man #217-218)
ハイドロマンとサンドマンは分離したが、この体験は屈辱的なものとなった。サンドマンは酷く動揺し、数年間、犯罪から足を洗うほどになり(
ウィザードがまた犯罪者になるように洗脳するまで)、ハイドロマンは安全だと思われる人数で徒党を組んで犯罪を犯すようになった。
能力
自らを完全に、または一部分だけ液状に変えることができる。
水流を引き起こし、放水車のような水圧で攻撃する。
体をバラバラの水滴にして自在に操ることができる。
液状になった体が分散したり、蒸発しても、徐々に再結合できる。
周りにある水を吸収し、体を大きくすることができる。
腕力もわずかに強化されている。
後にウィザードによって強化され、体外にある水を自由に操れるようになり、また自らの液状化した体も以前よりうまく操れるようになった。しかしウィザードは意図的にベンチの分子の結合を弱め、必要ならベンチの体を水に還元して動けなくする装置を開発した。これはハイドロマンの忠誠を確実なもととするためである。
最終更新:2024年10月25日 06:57