かえして!ニチジョウセイカツ ◆eyiEP91ZNE
―――ピピピピッピピピピッピピピピッ、ピ。
目覚ましを止めて、規則的な呼吸を繰り返していた私は、瞼を開くと同時に深く息を吸い込んで一時的に呼吸を止めた。
そのままうん、と両腕を頭上へと突き出せば眠気が身体から解き放たれるような、そんな錯覚を覚えた。
近頃ネトゲを朝方までやってばかりいたため、こんな規則正しい時間に一日の始めを迎えることができたことが、何となく清々しい。
目覚ましを止めて、規則的な呼吸を繰り返していた私は、瞼を開くと同時に深く息を吸い込んで一時的に呼吸を止めた。
そのままうん、と両腕を頭上へと突き出せば眠気が身体から解き放たれるような、そんな錯覚を覚えた。
近頃ネトゲを朝方までやってばかりいたため、こんな規則正しい時間に一日の始めを迎えることができたことが、何となく清々しい。
私は起きてまず、パソコン……の前まで歩み寄るが、何とか自分を制御し壁の方へとUターン。
たどり着いたところで、ハンガーに掛けていた制服に着替えた。また二階に戻ってくると今度は欲求を無視できるか不安だし、朝ご飯のときに汚れちゃっても、どうせもうすぐ衣替えだし平気平気。
ほぼ空の状態に近い鞄を握って自室を出、階段を駆け降りる。起きたばかりだったからだろうか………ちょっと頭にキて、途中から静かに降りた。
たどり着いたところで、ハンガーに掛けていた制服に着替えた。また二階に戻ってくると今度は欲求を無視できるか不安だし、朝ご飯のときに汚れちゃっても、どうせもうすぐ衣替えだし平気平気。
ほぼ空の状態に近い鞄を握って自室を出、階段を駆け降りる。起きたばかりだったからだろうか………ちょっと頭にキて、途中から静かに降りた。
洗面台に行くと、お父さんもゆーちゃんも居なかった。ラッキーだ、……ちょっと口元が緩むと鏡の私と目が合って何だか照れくさかったから、さっさと顔を洗って歯を磨く作業に取りかかった。
歯磨き粉を適量ブラシの上に乗せたところで、それを口内へと突っ込む。利き手を緩く動かすだけの作業の退屈を察した脳が、自然に考え事を浮かび上がらせる。
歯磨き粉を適量ブラシの上に乗せたところで、それを口内へと突っ込む。利き手を緩く動かすだけの作業の退屈を察した脳が、自然に考え事を浮かび上がらせる。
…………今日はどうやってかがみんをからかおうかな。
…………今日もつかさは二度目の眠りについているのだろうか。
…………今日もみゆきさんは私を萌えさせてくれるんだろうなぁ。
…………昨日、ネトゲどこまで進んだっけ?
…………あ、今夜はあのアニメがあるんだ。楽しみ~。
…………今日もつかさは二度目の眠りについているのだろうか。
…………今日もみゆきさんは私を萌えさせてくれるんだろうなぁ。
…………昨日、ネトゲどこまで進んだっけ?
…………あ、今夜はあのアニメがあるんだ。楽しみ~。
くだらないことばかりだが、こんな時間も私にとっては楽しいと言えるのだ。
…………お腹空いたな~、今日の朝ご飯は何だろう。
…………そういえば台所から物音がしないなァ。
…………今日の食事当番はたしかゆーちゃんだったよね?
…………そういえば台所から物音がしないなァ。
…………今日の食事当番はたしかゆーちゃんだったよね?
ちょうど歯磨きも終わったので、私はまず台所に行ってみた。
「ゆーちゃ……あれ、やっぱり」
…………居ない。
…………体調が悪くなったとか?
心配になって、私は二階へと駆け上がりゆーちゃんの部屋の扉を乱雑に開く。
私が開けるときはいつも整理整頓された、女の子らしい部屋…のはずなのに、なぜか家具までさっぱり無くなっていて、隅に溜まっている埃だけが目についた。
私が開けるときはいつも整理整頓された、女の子らしい部屋…のはずなのに、なぜか家具までさっぱり無くなっていて、隅に溜まっている埃だけが目についた。
…………まるでゆーちゃんが来る前の家みたいだ。いったいどうしたんだろう。
…………もしかして私、まだ寝ぼけてるのかな?入る部屋を間違っちゃったのかも。
…………もしかして私、まだ寝ぼけてるのかな?入る部屋を間違っちゃったのかも。
慌てて空白の部屋をあとにして、廊下を見渡してみる。
でも、いくら考えても、やっぱりゆーちゃんの部屋はさっきの空室なのだ。
でも、いくら考えても、やっぱりゆーちゃんの部屋はさっきの空室なのだ。
「ゆーちゃん?ゆーちゃん!!おーい、ゆーちゃ…」
「こなたー、朝食はまだかー?お父さん餓死しちゃうぞー!」
「こなたー、朝食はまだかー?お父さん餓死しちゃうぞー!」
無償に不安になってきた私の大きな叫びを掻き消したお父さんの声。
一階から聞こえたってことは、お父さんはずっと書斎に居たってことか。
鬱陶しい感じもしたけれど、お父さんが居てくれたという事実にちょっぴり安心しながら、私はお父さんが居る一階に降りていった。
一階から聞こえたってことは、お父さんはずっと書斎に居たってことか。
鬱陶しい感じもしたけれど、お父さんが居てくれたという事実にちょっぴり安心しながら、私はお父さんが居る一階に降りていった。
「ねぇお父さん、ゆーちゃんがどこにも居ないよ。部屋も片付けられてるし、どうしちゃったの?」
「え、ゆーちゃん?」
「え、ゆーちゃん?」
はて、……と首をかしげるお父さん。
私は何もおかしいことは言っていないのに、不思議そうに眉を寄せる姿が、先程私の中に生まれた安堵感を不安一色で塗りつぶした。
私は何もおかしいことは言っていないのに、不思議そうに眉を寄せる姿が、先程私の中に生まれた安堵感を不安一色で塗りつぶした。
「そうだよ、ゆーちゃんだよ」
「こなた……、」
「こなた……、」
あまりに無関心なお父さんの肩を乱暴に揺らす私の腕を、やはり理解不能とでも言いた気な顔をして、お父さんが解く。
「ゆーちゃんって、誰だ?」
…………は?
「ゆーちゃんはゆーちゃんでしょ。寝ぼけてないで一緒に捜すとか何とかしようヨ」
「待て待てこなた。寝ぼけてるのはお前だよ、ゆーちゃんって何のキャラクターなんだ?」
「お父さん、ふざけてる場合じゃないって。冗談はやめてよ」
「そんなこと言ってもなァ、こなた。ゆーちゃんなんて人、お父さんは知らないゾ?」
「待て待てこなた。寝ぼけてるのはお前だよ、ゆーちゃんって何のキャラクターなんだ?」
「お父さん、ふざけてる場合じゃないって。冗談はやめてよ」
「そんなこと言ってもなァ、こなた。ゆーちゃんなんて人、お父さんは知らないゾ?」
どくんどくんどくんどくんどくん。
心臓の鼓動が速くなっていく。勢いよく怒鳴ってしまったことによる副作用ではない、胸騒ぎがするからだ。
私は胸ポケットから携帯を取り出すと、ゆーちゃんの姉であるゆい姉さんに電話を掛けた。
二度目のコールが終わり、三度目にさしかかろうとしたところで、姉さんの声がした。
心臓の鼓動が速くなっていく。勢いよく怒鳴ってしまったことによる副作用ではない、胸騒ぎがするからだ。
私は胸ポケットから携帯を取り出すと、ゆーちゃんの姉であるゆい姉さんに電話を掛けた。
二度目のコールが終わり、三度目にさしかかろうとしたところで、姉さんの声がした。
『んー、どしたこなたァ?こんな朝っぱらから』
「姉さん事件だよ!ゆーちゃんが居ないの、どこにも!」
『はァ~?』
「姉さん事件だよ!ゆーちゃんが居ないの、どこにも!」
『はァ~?』
突然の出来事だからだろうか、姉さんは状況が読み込めていないらしい。
懸念と苛立ちを抑えながら、私はこの現状を最初から最後まで、一気に説明する。
懸念と苛立ちを抑えながら、私はこの現状を最初から最後まで、一気に説明する。
『んもォ、真剣な声で事件とか言うからびっくりしたヨ。で、何の漫画の話なの?』
「姉さんまで何言ってんの!ゆーちゃんだよ?姉さんの妹のゆーちゃんが、いきなり居なくなったんだよ?」
『妹って誰?さっきからゆーちゃんゆーちゃんって‥‥。私その漫画知らないから、のってあげられな―――』
「姉さんまで何言ってんの!ゆーちゃんだよ?姉さんの妹のゆーちゃんが、いきなり居なくなったんだよ?」
『妹って誰?さっきからゆーちゃんゆーちゃんって‥‥。私その漫画知らないから、のってあげられな―――』
…………どうして。
それ以上聞きたくなくて、私は携帯を落としてしまった。
突如肩を落とし俯く私をお父さんが心配して声を掛けてきたが、何を言っているのか、頭の中に入ってこない。
突如肩を落とし俯く私をお父さんが心配して声を掛けてきたが、何を言っているのか、頭の中に入ってこない。
…………何でゆーちゃんのこと、忘れたふりするの?
…………みんなはゆーちゃんのこと、心配じゃないの?
…………みんなはゆーちゃんのこと、心配じゃないの?
そう考えると、今度は猛烈に腹ただしくなった私は玄関に行き、鞄を取って家を飛び出した。
…………学校に行こう。ゆーちゃんが居るかもしれない。
電車に乗って、駅から学校まで全速力で走った。遅刻をするときもこんなに速度を出したことはないというのに。
きっとこの心の中にあるモヤモヤのせいだ。これがいけないんだ。だから、早くゆーちゃんに逢って、このモヤモヤを取り除こう、そうしよう。
きっとこの心の中にあるモヤモヤのせいだ。これがいけないんだ。だから、早くゆーちゃんに逢って、このモヤモヤを取り除こう、そうしよう。
学校の校門をくぐり抜け昇降口を通ると、上靴に履き替えることも忘れゆーちゃんのクラスへと直行した。
「ゆーちゃん!」
スライドさせた反動で半分ほど戻ってきた扉を避け、半ば滑りこむようにして教室に入る。
室内に居た一年生はみんな私の大声に驚いて、こちらに視線を注目させた。私はその眼差しに対して無視を決め込み、前の列から席を確認していく。
室内に居た一年生はみんな私の大声に驚いて、こちらに視線を注目させた。私はその眼差しに対して無視を決め込み、前の列から席を確認していく。
…………ゆーちゃんが、居ない。
「じゃあいったいどこに――」
「あっ、泉先輩おはようございます!」
「おはようございます」
「……! おはよう、みなみちゃんひよちゃん、…ゆーちゃん!」
「あっ、泉先輩おはようございます!」
「おはようございます」
「……! おはよう、みなみちゃんひよちゃん、…ゆーちゃん!」
みなみちゃんとひよちゃんの声が扉のほうから。
ここで、ゆーちゃんも一緒に登校して来たのかもしれないという希望が生まれ、私は笑顔で顔を声の出所に向けたのだけれど。
ここで、ゆーちゃんも一緒に登校して来たのかもしれないという希望が生まれ、私は笑顔で顔を声の出所に向けたのだけれど。
「どうしたんスかァ泉先輩、ゆーちゃんって誰?」
「…?」
「…?」
ゆーちゃんは居なかった。その上、二人までお父さんや姉さん同様の反応。
唯一の希望も簡単に消えうせてしまって、私はどうしていいかわからなくなり、その場に崩れ落ちた。
唯一の希望も簡単に消えうせてしまって、私はどうしていいかわからなくなり、その場に崩れ落ちた。
「だっ、大丈夫ッスか先輩!?」
…………わからない。
…………わからないよ。
…………ゆーちゃんはどこに行ったの?何でどこにも居ないの?
…………どうしてみんなゆーちゃんのことを忘れてるの?まるで最初から居なかったみたいに。
…………わからないよ。
…………ゆーちゃんはどこに行ったの?何でどこにも居ないの?
…………どうしてみんなゆーちゃんのことを忘れてるの?まるで最初から居なかったみたいに。
悲しみからか、恐怖からか、私の瞳からは涙がこぼれおちた。人前で泣くのって、いつぶりだっけ。
現実から逃げるように、強く瞼を閉じる。しばらく視界を閉ざしていると、周りの喧騒が消えていった。
何事かと緩く目をあけたときには、いつの間にか、景色が真っ暗闇に差し替えられていた。
現実から逃げるように、強く瞼を閉じる。しばらく視界を閉ざしていると、周りの喧騒が消えていった。
何事かと緩く目をあけたときには、いつの間にか、景色が真っ暗闇に差し替えられていた。
「どこ、ここ。みなみちゃん?ひよちゃん?」
落としていた重たい腰を強制的に持ち上げて、宙へと目線を泳がした。
すると、そこに現れたボールのような形をした何かが足元に転がってきたことに気付いて、私は足先に触れたそれを見下ろす。
すると、そこに現れたボールのような形をした何かが足元に転がってきたことに気付いて、私は足先に触れたそれを見下ろす。
「ゆーちゃんっ!!」
そこにあった固体は、たしかにゆーちゃんだった。いつもと変わらない笑顔を浮かべた、ゆーちゃん。
いつもと違う点といえば……………、どういうわけか、首から下が無いというところだけ。
いつもと違う点といえば……………、どういうわけか、首から下が無いというところだけ。
「お姉ちゃん」
「ゆー、ちゃん?」
「みんな私のこと、忘れちゃってたね。死んじゃったからかな?」
「ゆー、ちゃん?」
「みんな私のこと、忘れちゃってたね。死んじゃったからかな?」
寂しいことを言いながら最高級の微笑みを見せるゆーちゃんは、頭のてっぺんから光の粒と化していった。
きらきらと輝く小さな塊は、天へと昇っていく。映画のワンシーンでも見ているかのように思えた。
きらきらと輝く小さな塊は、天へと昇っていく。映画のワンシーンでも見ているかのように思えた。
「こなたお姉ちゃんは、私のこと、忘れないでね」
+ + + +
―――今回は目覚ましが起こしてくれることはなかった。
泉こなたは自力で短い夢から目を覚ますと、硬いコンクリートをベッドにしていたことによって生じた、身体のあちこちで唸る痛みに顔をしかめた。
さすがに背伸びをする気にもなれずに、ゆっくりと上半身を起こし周辺を見回して、前方に観覧車が見えたことにより、付近に遊園地があるということを知る。
遊園地といえば小さな頃に来た覚えがあるが、いつのことかははっきりと言えない。覚えていない、忘れてしまったからだ。
記憶というものは、実に簡単な仕組みでできているものだと改めて思う。
例えば電子メールだってそうだ。新しいメールを受信すれば、古いメールから消えていく。それと一緒で、記憶だって新しい知識を得れば、古い知識から失っていく。
忘れたくないものも、いつの間にか頭の中から、心の中から、出て行ってしまうのだ。
さすがに背伸びをする気にもなれずに、ゆっくりと上半身を起こし周辺を見回して、前方に観覧車が見えたことにより、付近に遊園地があるということを知る。
遊園地といえば小さな頃に来た覚えがあるが、いつのことかははっきりと言えない。覚えていない、忘れてしまったからだ。
記憶というものは、実に簡単な仕組みでできているものだと改めて思う。
例えば電子メールだってそうだ。新しいメールを受信すれば、古いメールから消えていく。それと一緒で、記憶だって新しい知識を得れば、古い知識から失っていく。
忘れたくないものも、いつの間にか頭の中から、心の中から、出て行ってしまうのだ。
「忘れる、そんなのやだよ」
…………ゆーちゃん。
夢の中のみんなはゆーちゃんのことを忘れていた。覚えている人は私を除いて、誰一人居なかった。
いつも一緒に居るみなみちゃんやひよりんも、家族のように接していたお父さんも、血の繋がった姉であるゆい姉さんも。
みんなの記憶からゆーちゃんのことだけがポッカリと消えていた。それなのに、みんな平然と日常を過ごそうとしていた。
夢の中のみんなはゆーちゃんのことを忘れていた。覚えている人は私を除いて、誰一人居なかった。
いつも一緒に居るみなみちゃんやひよりんも、家族のように接していたお父さんも、血の繋がった姉であるゆい姉さんも。
みんなの記憶からゆーちゃんのことだけがポッカリと消えていた。それなのに、みんな平然と日常を過ごそうとしていた。
「私がゆーちゃんを、忘れる‥」
忘れない、私は忘れないよ、ゆーちゃんのこと。私は忘れたくない。だってゆーちゃんは私にとって家族同然だもん。
そういうキャラじゃないからあんまり口に出さなかったけど、本当の妹みたいに思ってた。その笑顔が大好きだった。優しい声に励まされたよ。
そんなゆーちゃんを忘れるはずないじゃん!なのに……なのにどうしてそういうこと言うの?
そういうキャラじゃないからあんまり口に出さなかったけど、本当の妹みたいに思ってた。その笑顔が大好きだった。優しい声に励まされたよ。
そんなゆーちゃんを忘れるはずないじゃん!なのに……なのにどうしてそういうこと言うの?
『みんな私のこと、忘れちゃってたね。死んじゃったからかな?』
『こなたお姉ちゃんは、私のこと、忘れないでね』
『こなたお姉ちゃんは、私のこと、忘れないでね』
そんな寂しいこと言わないでよ。ゆーちゃん、駄目だよ行かないでよ。みなみちゃんはどうするの?姉さんだって悲しむよ。
かがみもつかさもみゆきさんもひよちゃんもお父さんも、ゆーちゃんが居なくなったらみんな悲しくなるよ!
戻っておいで。ゆい姉さんの代わりに、こなたお姉ちゃんが守ってあげるから。
具合が悪くなったらちゃんと看病してあげるし、退屈になったらネット我慢してお外につれてってあげる。
だから、だからゆーちゃん、帰って―――――
かがみもつかさもみゆきさんもひよちゃんもお父さんも、ゆーちゃんが居なくなったらみんな悲しくなるよ!
戻っておいで。ゆい姉さんの代わりに、こなたお姉ちゃんが守ってあげるから。
具合が悪くなったらちゃんと看病してあげるし、退屈になったらネット我慢してお外につれてってあげる。
だから、だからゆーちゃん、帰って―――――
…………来れるはずがない。だってゆーちゃんは!
「ううん、違う。これはゲームなんだ。だったらリセットすればいいだけじゃん」
こんなのが現実なわけがない。きっと私はバーチャルゲームの世界に居るんだ。
リセットしたら、ゲームデータ全てが消えて、また最初から。つまり楽しい日常が、ゆーちゃんが戻ってくる。
お父さんに絡まれて、ゆい姉さんに可愛がられて、みなみちゃんとひよちゃんに囲まれて、ゆーちゃんにも【毎日】が帰ってくる。
でもきっと今ここにはリセットボタンはない。だって、あの白髪の男の子は【優勝者には願いを叶えてあげる】って言ってた。
そうだ、あの子ならリセットボタンをくれる。私がリセットボタンをもらえばいい。そうしたら、ゆーちゃんが、みんなが居るあの世界でずっと暮らせばいい。
リセットしたら、ゲームデータ全てが消えて、また最初から。つまり楽しい日常が、ゆーちゃんが戻ってくる。
お父さんに絡まれて、ゆい姉さんに可愛がられて、みなみちゃんとひよちゃんに囲まれて、ゆーちゃんにも【毎日】が帰ってくる。
でもきっと今ここにはリセットボタンはない。だって、あの白髪の男の子は【優勝者には願いを叶えてあげる】って言ってた。
そうだ、あの子ならリセットボタンをくれる。私がリセットボタンをもらえばいい。そうしたら、ゆーちゃんが、みんなが居るあの世界でずっと暮らせばいい。
人形が指導者によって操られるような、そんな奇妙な動きで、こなたは立ち上がり、【ゲーム終了】まで歩き始めた。
彼女の物語の結末は自身の、見るもの全てに恐怖を与えるような虚ろな瞳が教えてくれるだろう。
彼女の物語の結末は自身の、見るもの全てに恐怖を与えるような虚ろな瞳が教えてくれるだろう。
【一日目深夜/G-10 遊園地付近】
【泉こなた@らき☆すた(漫画)】
[装備]無し
[支給品]支給品一式 未確認(1~3)
[状態]健康 精神不安定(強)
[思考・行動]
1:優勝して、白髪の男の子にリセットボタンをもらう。
【泉こなた@らき☆すた(漫画)】
[装備]無し
[支給品]支給品一式 未確認(1~3)
[状態]健康 精神不安定(強)
[思考・行動]
1:優勝して、白髪の男の子にリセットボタンをもらう。
※ この世界をゲームの中だと思っています。
時系列順で読む
Back:不幸の星・序章 Next:青虎、闇夜にて、英雄を論ず
投下順で読む
Back:不幸の星・序章 Next:青虎、闇夜にて、英雄を論ず
GAME START | 泉こなた | 028:ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 |