不幸の星・序章 ◆KS.UfY2NoY
「んん……」
夢を見ていた。
お姉ちゃんと私が家に二人でいる。
何もすることないねって言いながら、テレビを見ているんだ。
そして、こなちゃんがそこに遊びに来るの。ゆきちゃんと一緒に。
新しいゲームを買ったから皆に見せたかったんだ、ってこなちゃんは言って。
先生には勉強しなさいって言われたから、って。
お姉ちゃんは何でここでやるのよ、私も勉強しなきゃいけないんだけど、なんて言ってるけど楽しそうで。
ゆきちゃんもかがみさんとつかささんの家に来るのは久し振りですね、って笑ってて。
私はこなちゃんがゲームをするのを見て、どうやったら上手くキャラクターを動かせるのか分からなくって、ただびっくりしてた。
楽しかった。
すっごく、楽しかった。
よくある、ごくありふれた毎日の光景だった。
当たり前の日常だけど、すごく楽しかったんだ―――
夢を見ていた。
お姉ちゃんと私が家に二人でいる。
何もすることないねって言いながら、テレビを見ているんだ。
そして、こなちゃんがそこに遊びに来るの。ゆきちゃんと一緒に。
新しいゲームを買ったから皆に見せたかったんだ、ってこなちゃんは言って。
先生には勉強しなさいって言われたから、って。
お姉ちゃんは何でここでやるのよ、私も勉強しなきゃいけないんだけど、なんて言ってるけど楽しそうで。
ゆきちゃんもかがみさんとつかささんの家に来るのは久し振りですね、って笑ってて。
私はこなちゃんがゲームをするのを見て、どうやったら上手くキャラクターを動かせるのか分からなくって、ただびっくりしてた。
楽しかった。
すっごく、楽しかった。
よくある、ごくありふれた毎日の光景だった。
当たり前の日常だけど、すごく楽しかったんだ―――
「……んえ?」
だから、目が覚めた時、私にはよく分からなかった。
「なに、これ……?」
そこは、全然知らない場所だった。
変な部屋……部屋?壁がないのに?
よく見れば、床もない。全てが白でできた場所。
でも私は下に落ちていかない。……どうなってるの?
まるで、魔法の世界見たい。
ぞくり、と寒気が走る。
「……ここ、どこ?」
お姉ちゃん。お姉ちゃんはどこ?私……私は……
お姉ちゃんを探して、視線をさまよわせた時。
「皆、起きなよ」
そしてパン、と軽い音がして。
私は、顔を上げた。
だから、目が覚めた時、私にはよく分からなかった。
「なに、これ……?」
そこは、全然知らない場所だった。
変な部屋……部屋?壁がないのに?
よく見れば、床もない。全てが白でできた場所。
でも私は下に落ちていかない。……どうなってるの?
まるで、魔法の世界見たい。
ぞくり、と寒気が走る。
「……ここ、どこ?」
お姉ちゃん。お姉ちゃんはどこ?私……私は……
お姉ちゃんを探して、視線をさまよわせた時。
「皆、起きなよ」
そしてパン、と軽い音がして。
私は、顔を上げた。
そこには、お姉ちゃんがいた。こなちゃんも、みゆきちゃんも。
そして、漫画の中にいるみたいな変な格好の人も沢山。
小さな、……お人形?
間違いなく外国の人だろうなあ、って人や少し昔の格好をした男の人、刑事さんみたいな人も、私たちと同じような学生もいる。
……どういう、こと?
「やあ、お目覚めかな」
そして、その声は私の背後から聞こえた。
ねっとりとした、でも、全然悪意の感じられない声。
びくりとして振り返ると、私から少し離れたところに、小さな男の子(だよね?)が立っていた。
男の子の後ろには、暗い顔をした男の人が何人も立っている。
男の子は、何もない空間に座っているみたいだった。
「いきなりで悪いんだけど、皆、これから僕の説明をちゃんと聞いてよね」
白い髪の不思議な格好をした男の子は―――口を開いた。
「―――今から、皆に殺し合いをしてもらいたいんだ」
そして、漫画の中にいるみたいな変な格好の人も沢山。
小さな、……お人形?
間違いなく外国の人だろうなあ、って人や少し昔の格好をした男の人、刑事さんみたいな人も、私たちと同じような学生もいる。
……どういう、こと?
「やあ、お目覚めかな」
そして、その声は私の背後から聞こえた。
ねっとりとした、でも、全然悪意の感じられない声。
びくりとして振り返ると、私から少し離れたところに、小さな男の子(だよね?)が立っていた。
男の子の後ろには、暗い顔をした男の人が何人も立っている。
男の子は、何もない空間に座っているみたいだった。
「いきなりで悪いんだけど、皆、これから僕の説明をちゃんと聞いてよね」
白い髪の不思議な格好をした男の子は―――口を開いた。
「―――今から、皆に殺し合いをしてもらいたいんだ」
「……えっ?」
聞き間違いかな?
殺し合い?そう聞こえたんだけど。
意味が分からなくて視線をそらすと、お姉ちゃんの姿が見えた。お姉ちゃんもぽかんと口を開けて固まっていた。
お姉ちゃん、と声をかけたかったけど―――すごく言いづらい。
「っ……殺し合いだと!? どういうつもりだV.V.! あの男の指示か!?」
すらりとしたかっこいい外国人の男の子が勢い良く立ち上がって叫ぶ。この子の知り合いみたい。
……ぶい、つう?どんな漢字?英語名かもしれない。
名前だとしたら、変な名前。
「まあ落ち着いてよ、マリアンヌの息子。今はそんなことどうでもいいじゃない」
「いい訳があるか! あいつは……シャルルは……」
険しい顔でぶいつう君を睨みつける男の子。だけどぶいつう君はそれに何も答えなくて―――
がちゃり。
聞き間違いかな?
殺し合い?そう聞こえたんだけど。
意味が分からなくて視線をそらすと、お姉ちゃんの姿が見えた。お姉ちゃんもぽかんと口を開けて固まっていた。
お姉ちゃん、と声をかけたかったけど―――すごく言いづらい。
「っ……殺し合いだと!? どういうつもりだV.V.! あの男の指示か!?」
すらりとしたかっこいい外国人の男の子が勢い良く立ち上がって叫ぶ。この子の知り合いみたい。
……ぶい、つう?どんな漢字?英語名かもしれない。
名前だとしたら、変な名前。
「まあ落ち着いてよ、マリアンヌの息子。今はそんなことどうでもいいじゃない」
「いい訳があるか! あいつは……シャルルは……」
険しい顔でぶいつう君を睨みつける男の子。だけどぶいつう君はそれに何も答えなくて―――
がちゃり。
男の子に、一世に銃が向けられる。
私の視界に、真っ黒くて細長い影が映った。
え、あれって……ほんもの?
まさか、そんなはずないよね?
だって日本じゃ、銃なんて持ち歩いちゃいけないから……。
「ふん、V.V.、愚かだな。俺に銃が聞くとでも?」
そんな状況でも、男の子は、全然怖がっていなかった。
ちょっぴり怖い顔で笑って、男の子は右手を瞳の高さまで持ち上げてーーー
「舐められたものだ―――いいだろう、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! お前たちは死ね!」
銃を持った男の人たちに対して、そう言った。
私の視界に、真っ黒くて細長い影が映った。
え、あれって……ほんもの?
まさか、そんなはずないよね?
だって日本じゃ、銃なんて持ち歩いちゃいけないから……。
「ふん、V.V.、愚かだな。俺に銃が聞くとでも?」
そんな状況でも、男の子は、全然怖がっていなかった。
ちょっぴり怖い顔で笑って、男の子は右手を瞳の高さまで持ち上げてーーー
「舐められたものだ―――いいだろう、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる! お前たちは死ね!」
銃を持った男の人たちに対して、そう言った。
そして―――何も起こらない。
男の子が言った言葉に、ぶいつう君も他の誰も動かない。
しん、という静寂が墜ちる。
ぶいつう君は、楽しそうににやにやと笑う。
「……な、何故だ!? 俺は確かに……」
本気で驚いているみたいだ。……何があったんだろう?
「やめろルルーシュ。 大人しくしておけ」
「だがっ……っ、」
すごくセクシーな格好をした女の人に止められて、男の子(るるー、しゅ?かな)は悔しそうにその場に座る。
何だったんだろう、今の。
「……うん、邪魔が入ってごめんね。 じゃあ今からルールを説明するよ」
そう言って白髪の男の子は、もう一度話し始める。
男の子が言った言葉に、ぶいつう君も他の誰も動かない。
しん、という静寂が墜ちる。
ぶいつう君は、楽しそうににやにやと笑う。
「……な、何故だ!? 俺は確かに……」
本気で驚いているみたいだ。……何があったんだろう?
「やめろルルーシュ。 大人しくしておけ」
「だがっ……っ、」
すごくセクシーな格好をした女の人に止められて、男の子(るるー、しゅ?かな)は悔しそうにその場に座る。
何だったんだろう、今の。
「……うん、邪魔が入ってごめんね。 じゃあ今からルールを説明するよ」
そう言って白髪の男の子は、もう一度話し始める。
「さっきも言ったけど、皆には殺し合ってもらいたいんだ。 ……もちろん、ただとは言わないよ。 優勝して最後に残った一人だけは元の世界に返してあげる。 んーそうだね、何か願いも叶えてあげるよ」
そして、皆の顔を見る。私はびくりとする。
こんな子どもなのに―――この子はどうして、殺し合ってほしいなんてことが言えるんだろう。
私なら、そんなこと怖くて口にも出せないよ。
他の人たちもざわざわ文句を言ったりしているけれど、それを無視してぶいつう君は続ける。
「あとはルールだけど……首輪がついているのには気付いた?」
そう言われて初めて私ははっとする。確かに首元が変な感じ。
触ってみると、金属の感触がした。本当だ、首輪だ。
こういうのに気付かないからお姉ちゃんみたいにしっかり者になれないんだよね。
「これはね、君たちを縛る枷さ。もし途中で逃げようとしたり、誰も殺さなかったり、行っちゃいけない場所に行ったりしたら、それ爆発しちゃうから」
ば……くはつ、って。
そんなの―――テレビの映像でしか見たことない。
こんなどこにでもありそうな首輪が爆発?うーん……信じられないよ。
そして、皆の顔を見る。私はびくりとする。
こんな子どもなのに―――この子はどうして、殺し合ってほしいなんてことが言えるんだろう。
私なら、そんなこと怖くて口にも出せないよ。
他の人たちもざわざわ文句を言ったりしているけれど、それを無視してぶいつう君は続ける。
「あとはルールだけど……首輪がついているのには気付いた?」
そう言われて初めて私ははっとする。確かに首元が変な感じ。
触ってみると、金属の感触がした。本当だ、首輪だ。
こういうのに気付かないからお姉ちゃんみたいにしっかり者になれないんだよね。
「これはね、君たちを縛る枷さ。もし途中で逃げようとしたり、誰も殺さなかったり、行っちゃいけない場所に行ったりしたら、それ爆発しちゃうから」
ば……くはつ、って。
そんなの―――テレビの映像でしか見たことない。
こんなどこにでもありそうな首輪が爆発?うーん……信じられないよ。
「信じられない人もいそうだから、特別に見本を見せてあげるよ」
ぶいつう君がそう言うのを待っていたかのように、謎の空間の奥から別の男の人が現れた。そして、その男の人に肩を抑えつけられているのは―――
「ゆたか、ちゃん……?」
小早川ゆたか。
こなちゃんの従妹で、ちょっと病弱で、でもすごく優しくて可愛い女の子。
ゆたかちゃんはぐったりとしていて、今にも倒れそうだった。
「ゆたか!?」
「ゆーちゃん!?」
みなみちゃん、こなちゃんの声が聞こえた。私は、何も言えずに呆然とする。
何で、ゆたかちゃんがあそこに?
ゆたかちゃんは、どうなるの?
「爆弾が、本物ってことをね」
そして、カチっと時計みたいな音がして―――
ぶいつう君がそう言うのを待っていたかのように、謎の空間の奥から別の男の人が現れた。そして、その男の人に肩を抑えつけられているのは―――
「ゆたか、ちゃん……?」
小早川ゆたか。
こなちゃんの従妹で、ちょっと病弱で、でもすごく優しくて可愛い女の子。
ゆたかちゃんはぐったりとしていて、今にも倒れそうだった。
「ゆたか!?」
「ゆーちゃん!?」
みなみちゃん、こなちゃんの声が聞こえた。私は、何も言えずに呆然とする。
何で、ゆたかちゃんがあそこに?
ゆたかちゃんは、どうなるの?
「爆弾が、本物ってことをね」
そして、カチっと時計みたいな音がして―――
ぼん、という聞いたこともない音と一緒に、
「……え?」
ゆたかちゃんの首は、胴体から引き離された。
……え?
「……え?」
ゆたかちゃんの首は、胴体から引き離された。
……え?
ゆたかちゃんは眠ったまんまの顔で―――床に転がり墜ちた。
私の、すぐ横に。
しん、とその場が鎮まった。
「……ひっ、」
赤い血液が、私のところまで流れてくる。い、いや、いや、あああああああ!
走馬灯みたいに、ゆたかちゃんの笑顔がぐるぐると浮かんできて―――
私の、すぐ横に。
しん、とその場が鎮まった。
「……ひっ、」
赤い血液が、私のところまで流れてくる。い、いや、いや、あああああああ!
走馬灯みたいに、ゆたかちゃんの笑顔がぐるぐると浮かんできて―――
「ゆたかああああああ!」
「いやあああああああああ!」
遅れて上がる悲鳴。でも私は、頭が真っ白だった。
お姉ちゃんが私の名前を呼んだ気がする。でも、分からない。
「いやあああああああああ!」
遅れて上がる悲鳴。でも私は、頭が真っ白だった。
お姉ちゃんが私の名前を呼んだ気がする。でも、分からない。
「分かったよね? 爆発が本当だって。 あ、取ろうとしても爆発するよ」
本当、なんだ。
私はガクガク震え出す。
これは本当に爆弾なんだ。夢なんかじゃないんだ。
ここは本当に、殺し合いなんだ―――!!
お姉ちゃん、お姉ちゃん、どこ?
さっきまでいた姉の姿が、視界が曇ってよく見えない。
眩暈が、した。
本当、なんだ。
私はガクガク震え出す。
これは本当に爆弾なんだ。夢なんかじゃないんだ。
ここは本当に、殺し合いなんだ―――!!
お姉ちゃん、お姉ちゃん、どこ?
さっきまでいた姉の姿が、視界が曇ってよく見えない。
眩暈が、した。
「まあ頑張ってよ。 皆の武器は回収してバラバラに配ったから、弱い一般人でも死ななくて済むかもね」
ぶいつう君の声も、聞こえない。
私は、ただ。
この事態に、底知れぬ恐怖を感じることしか、できなかった。
肩が震える。服にゆたかちゃんの血がにじむ。いや。見たくない。怖い。
「死者は六時間ごとに放送で発表するよ。 楽しみにしててね」
何で。
何で。
何で、こんな―――
こんな、ことに。
私は、ただ。
この事態に、底知れぬ恐怖を感じることしか、できなかった。
肩が震える。服にゆたかちゃんの血がにじむ。いや。見たくない。怖い。
「死者は六時間ごとに放送で発表するよ。 楽しみにしててね」
何で。
何で。
何で、こんな―――
こんな、ことに。
「じゃあ、……バトルロワイアル、ってとこかな……始めるよ?」
私は、ただ。
皆と楽しい毎日を過ごしたかっただけなのに!
どうして、どうして、どうして……!!
私は、ただ。
皆と楽しい毎日を過ごしたかっただけなのに!
どうして、どうして、どうして……!!
助けて、お姉ちゃん、こなちゃん、ゆきちゃん―――
私はそう考えながら―――意識を失った。
私はそう考えながら―――意識を失った。
【小早川ゆたか@らき☆すた 死亡】
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