深夜の狂気

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深夜の狂気  ◆.RZBeyQMjU



真紅はすこぶる機嫌が悪かった。
いきなり妙な所に呼ばれて怪しい人間に殺し合いをしろと言われたとか。
そしたら今度は真夜中に外に放り出されたとか。
ドールには睡眠が大事だと言うのに9時を大幅に過ぎているだとか。
明日はくんくんの放送日なのに帰る方法の見当が付かないだとか。
そういう肝心な時にジュンが居ないだとか。
気が付いたらホーリエの姿も見えないだとか。
倒したはずの水銀燈の姿が見えただとか。
気に入らない要素は山ほどあった。

しかし現状を嘆いていても何も進展しない。
こんな所で油を売っている場合じゃない。
帰れないではなく、帰らなくてはいけないのだ。
帰る方法が分からなければ、あのヴイツーとか言う人間に吐かせればいい。
では、どうやって『ヴイツー』の元に行けばいいのか。
nのフィールドには行くことは出来なかった。
こんな時、くんくんだったら小さな手掛かりから大きなトリックに辿り着くだろう。
自分もそうするしか無いのだ。

「とりあえず……まずは支給品を確認するのだわ。
 そこに何らかの手掛かりがあるハズ……」

真紅は周囲に人が居ないことを確認する。
そしてデイパックを開ける、が──

その瞬間、真紅は『何者』かによって押し倒されていた。





 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


「なっ、何をしているのこのバカ犬は!
 は、離しなさい! あっ、こら、今すぐ止めなさいと言っているのよ!」

デイパックの口を開けた瞬間に飛び出してきたそれは、精巧に出来た人形を目の前にして、興奮が最高潮に達していた。
デイパックから出て即座に真紅に飛びつくと、本能の赴くままに真紅とじゃれ始めていた。

「いい加減になさい! 汚らわしい犬ね、あっ……、だわ‥だわ‥」

真紅の長い夜は、まだまだ続く。


【一日目深夜/E-10 道端の草むら】
【真紅@ローゼンメイデン(アニメ)】
[装備]なし
[所持品]支給品一式、ランダム支給品0~1、手鏡@現実、チェリー@らき☆すた
[状態]健康
[思考・行動]
基本思考:元の世界に帰る。
1:止めなさいこの馬鹿犬っ……
2:V.V.の元に辿り着く手掛かりを探す。


【チェリー@らき☆すた】
[思考・行動]
1:人形とスキンシップを図る。気に入ったらどこかに埋めて隠しておく。
[備考]
※普通の白い大型犬です。デイパックに入っていました。


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