テウルギア一覧 > ファンタズマゴリア・トゥルースレコーダー

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型式番号 LME-PHA-08/HeD_A9(-1〜3)(RATorSMRG)
開発 リュミエール・クロノワールライズ・アーマメント・テクノロジー
機体サイズ 12.2m
装備 ・高度情報収集絵巻「幻想求聞史紀」
・戦略索敵識別記憶絵巻「夢想求聞口授」
・戦域分析管制絵巻「想起外來韋編」
主な搭乗者 クラックス=ソラーノ・グリフィスラリューヌ・オークレード

"見渡すは幻想の記憶、其は廻り廻りて全てを書き綴る者"
"今ここに生まれ還りて書を編纂し、その全てを伝え回らん"


機体概要

ファンタズマゴリアシリーズ8作目、「幻想を書き綴る者」
外見としては赤いスカートと若草色の胴体部の上に黄色の着物状パーツを重ねた少女といった趣だが、過去のシリーズ機と違ってスカート部には可動域が存在していない。

スメラギ重工からの発注によって生まれた情報戦用の機体であり、7作目の失敗を省み、開発初期の時点でRATへの協力を仰いでいる。
ロールアウト時期は241年初頭。

他企業の部隊を含めた大規模統合作戦での活動を前提としており、テウルゴスへの負担の観点から情報戦機として徹底した最適化が施されたため、武装はおろか自衛装備さえ持たないという潔い設計となっている。

また地上における活動を殆ど想定していない、戦闘行為には参加せず情報収集に専念するという理由から、なんと脚部らしい脚部が存在しない。
スカート内部には多数の、そして中央部には巨大なバーニアユニットが存在しており、その他にも背部ユニットを含めた至る所に設置されたスラスターなどの推力で空中での移動を行う。

着陸時にはスカート部のランディングギアを展開、機体を支持する様になっている。
これらは作戦行動中における稼動部位を絞り込むことでキャパシティを浮かせ、その分を情報処理に使うためのものである。

脚部がないため歩行などが行えず、地上における機動力は皆無だが、ファンタズマゴリアの名を冠するだけあって空中機動力は各主戦機に引けを取らぬ程高い。
速度だけではなく豊富なスラスターのお陰で姿勢制御、機体制御能力も優秀で、情報戦機としては特に戦術的機動力に優れる。

自衛能力は高くないが、その機動力と索敵能力によって敵機の早期発見、早期離脱が可能であるため、生存率自体は悪くないと見積もられている。
ただし、それは裏を返せば引き際を見極める戦術眼並びに敵機を見付ける注意力が必要ということでもある。

装甲も平均的なレベルを確保しており、シリーズの他機体と比較して耐久性に優れる。
とはいえ、あくまでも致命傷になりにくいだけであるため、やはり被弾を回避するべきなのには変わりない。

難点はなんと言っても非武装であること。
何らかの理由で会敵してしまった際には逃走以外の選択肢が取れず、またそれを支援する装備さえないため、1度捕まってしまうと生き残るのは絶望的となってしまう。

各機体の詳細

「作った当人達が使っていないのは不味い」という理由から、スメラギ重工に3番機、RATに2番機、そしてリュミエールに1番機の計3機が存在している。
型式番号末尾の数字は開発順を表し、2番機と3番機には更に所属を示す文字列が追加される。

なお、機体技術の秘匿、そもそもの整備難易度、そして金銭面での観点から、全ての機体をリュミエールが整備している。

1番機:初期型。性能面では特に問題なかったものの、上述の理由に加え3機の中で最もピーキーな仕様となっており、本機を用いた各種試験におけるデータを2番機にフィードバックさせていくことになった。

なお本機自体は先述の通り満足行く性能であったこともあり、特に調整を施してはいない。3機の中では最も反応速度と追従性に優れている分、リュミエール特有のピーキーな操作性もそのまま抱えているため、扱いは最も難しく、搭乗者を選ぶ性質が強い。

リュミエールに配備されたのも、その仕様から来る癖の強さ故に「正規の軍人がこれを扱えるのか?」という指摘があったため。
機種転換訓練等の面でも改善は必要である、と判断された。

2番機:次期調整型。
1番機のデータを元にコクピット内の配置変更の他、推力バランスや反応速度などを調整したもの。
コクピット配置を極力RAT製に近付けた他、追加OSとしてライブラリアンが採用されている。
識別コードともなる型式番号はLME-PHA-08/HeD_A9-2_RAT《phonautograph》

これにより反応速度や動作精度などは低下してしまったものの、レメゲトンの負担が軽減されたことにより情報処理の大部分を彼らに任せられるようになったため、テウルゴスへのハードルは大きく下がっている。

反応速度などの低下も、RATをはじめとした軍人達からは「そもそもあそこまでのものは必要ない」と概ね受け入れられているようだ。

所属上3機の中では最前線への出撃機会が最も多い機体でもある。
そのためテウルゴスの練度、機材運用、防諜の観点から、本機の連続稼働時間は1・3番機より短い。

3番機:最終調整型。
2番機をベースに、同機で得られたデータを元に更なるフィードバックを行ったもの。
テウルゴスの数が多いとは言えず、人を選ぶ余裕があるとは言い難いスメラギ重工のニーズに合わせ、更なる機体バランスの調整とインターフェースの刷新がなされている。

3機の中では最も反応速度や精度に劣る代わりに操作性に優れ、「軽く振り回されにくい」といったバランスとなっている。
また劣ると言ってもリュミエール製にしては、という意味であり、テウルギアとしてはそれなりの数値を保っている。

ソフトウェア面においても更なる調整によって簡略化が施され、テウルゴスへのハードルを更に下げることに成功している。

総じて最も扱いやすい機体であるが、その分他2機ほどの制御力はなく、逃走時の生存率は最も低い。
そのため運用に細心の注意が必要であることには変わりない。


装備

いずれの装備もRATによる努力、技術の賜物であり、最新型のソフトウェアが提供される度にそれらが更新されている。

  • 高度情報収集絵巻「幻想求聞史紀(ゲンソウグモンシキ)
両手に広げた巻物状のユニット。
3つの装備の中で本機の"耳"に相当し、文字通り情報を集め、知らせる為のものである。
背部ユニットと連動する事で周波数帯や通信方式などを細かに指定、それらを傍受し、また場合によってはそれを味方側へと流していく事が可能。

なお、巻物なのは見た目だけであり、実際に巻いたり広げるギミックまでは実装出来なかった。

  • 戦略索敵識別記憶絵巻「夢想求聞口授(ムソウグモンクジュ)
背部右側のサブアームによって広げられた巻物状ユニット。
超広域型の戦略多目的レーダーユニット兼セカンドサーバーであり、本機の"目"に相当する。
単にIFFなどを識別するだけでなく、索敵した機体の情報を記憶し登録する事も可能であり、より正確に敵機を発見出来る。

索敵、識別情報はセカンドサーバーを通してリュミエールが持つメインサーバーに送信・保存され、これらを通して3機は迅速な情報共有が可能である。

ただし、識別情報の登録に関しては誰かが敵機を視認なりで確認する必要があり、未登録の機体に対してはIFFの識別などぐらいしかできない。データさえあれば前もって登録することも可能なため、現地での登録はあまり行われていない。

  • 戦域分析管制絵巻「想起外來韋編(ソウキガイライイヘン)
背部左側のサブアームに広げられた巻物状ユニット。
本機の「頭脳」に相当し、上記二つの装備で得られた情報や味方からの情報を反映・整理した後に戦況を分析、その結果に応じた戦術、取るべき対応などを提示する。
リアルタイムアナライズに加え他機体へのデータリンク機能も備えており、音声通信以外の指示も行えるという優れもの。

しかしその分処理すべき情報量が大きく増えただけでなく、戦術などを実質的に管理するという点から、テウルゴスに対する要求事項が大きく増える原因となってしまった。

原案/更科 月華