ブレーキテスト
種別
フルテスト
簡易テスト
継続性テスト
簡易テスト
継続性テスト
フルテスト
Vollständige Bremsprobe
列車全体のすべての車両を1両ずつ完璧にチェックする最も重いテストです。
新しく列車を仕立てたとき(操車場で客車や貨車をゼロから繋いだとき)。
列車が24時間以上どこかに留置(駐車)されていたとき。
ブレーキシステムに大きな不具合があり、正しく直ったか再確認するとき。
新しく列車を仕立てたとき(操車場で客車や貨車をゼロから繋いだとき)。
列車が24時間以上どこかに留置(駐車)されていたとき。
ブレーキシステムに大きな不具合があり、正しく直ったか再確認するとき。
簡易テスト
Vereinfachte Bremsprobe
時間のない駅のホームなどで、変化があった部分だけをサッとチェックするテストです。
機関車を新しく交換したとき、または前後を入れ替えたとき(機回し)。
編成の途中に、あらかじめテスト済みの客車を数両「追加で連結」したとき。
列車が1時間以上24時間未満、誰も運転せずにホームや線路に放置されていたとき。
機関車を新しく交換したとき、または前後を入れ替えたとき(機回し)。
編成の途中に、あらかじめテスト済みの客車を数両「追加で連結」したとき。
列車が1時間以上24時間未満、誰も運転せずにホームや線路に放置されていたとき。
継続性テスト
Führerraum-Bremsprüfsignal
「運転台と一番後ろの車両まで、空気のチューブが1本に繋がっているか」だけを瞬時に確かめる最短のテストです。
途中の駅で、後ろの車両を数両「切り離しただけ」のとき。
運転士が前後の運転台を移動したとき(折り返し運転など)。
機関車と客車を繋ぐ「空気のコック(アングルコック)」を一度閉めて、また開けたとき。
途中の駅で、後ろの車両を数両「切り離しただけ」のとき。
運転士が前後の運転台を移動したとき(折り返し運転など)。
機関車と客車を繋ぐ「空気のコック(アングルコック)」を一度閉めて、また開けたとき。
テスト方法
テストは、運転台にいる「運転士(Tf)」と、線路際(ホーム)を歩く「車両検査員(Wagenmeister)」の2人の無線や合図による完璧な連携プレイで行われます。
①準備の合図:検査員が「ブレーキテストを始めます。空気を込めてください」と無線(または手合図)を送る。
②空気をためる:運転士がブレーキレバーを「解除(緩め)」の位置にして、列車全体の空気管(BP管)の圧力を規定の 5.0バール まで満タンにする。
③ブレーキをかける(作動確認):検査員の「ブレーキをかけてください(Bremse anlegen!)」の合図で、運転士が常用ブレーキレバーを引いて、空気圧を 3.5バール まで一気に下げる。
④外からの目視チェック:検査員が車両の横を歩き、ブレーキが本当にかかっているかを確認する。
⑤ブレーキを緩める(解除確認):検査員の「ブレーキを緩めてください(Bremse lösen!)」の合図で、運転士がレバーを再び 5.0バール に戻す。
⑥外からの解除チェック:検査員が再び歩き、ブレーキが完全に外れたかを確認する。
⑦完了報告:すべて正常なら、検査員が「ブレーキテスト完了、異常なし(Bremse in Ordnung!)」と運転士に告げ、公式書類である「ブレーキ伝票(Bremszettel)」を運転士に手渡す。
②空気をためる:運転士がブレーキレバーを「解除(緩め)」の位置にして、列車全体の空気管(BP管)の圧力を規定の 5.0バール まで満タンにする。
③ブレーキをかける(作動確認):検査員の「ブレーキをかけてください(Bremse anlegen!)」の合図で、運転士が常用ブレーキレバーを引いて、空気圧を 3.5バール まで一気に下げる。
④外からの目視チェック:検査員が車両の横を歩き、ブレーキが本当にかかっているかを確認する。
⑤ブレーキを緩める(解除確認):検査員の「ブレーキを緩めてください(Bremse lösen!)」の合図で、運転士がレバーを再び 5.0バール に戻す。
⑥外からの解除チェック:検査員が再び歩き、ブレーキが完全に外れたかを確認する。
⑦完了報告:すべて正常なら、検査員が「ブレーキテスト完了、異常なし(Bremse in Ordnung!)」と運転士に告げ、公式書類である「ブレーキ伝票(Bremszettel)」を運転士に手渡す。
運転手の操作
5.0 bar ➡ 3.5 bar ➡ 5.0 bar は共通
テスト種類で異なるのはチェック対象
テスト種類で異なるのはチェック対象
テスト対象
フル:全車両
簡易:変化があった車両
継続性:一番後ろの車両のみ
簡易:変化があった車両
継続性:一番後ろの車両のみ
検査項目
外を歩く検査員(または最新型の車内モニター)は、具体的に以下の4つの内容が物理的に合格しているかを1両ずつチェックしています。
①ブレーキシリンダーとピストンの「飛び出し」確認
ブレーキをかけた際、床下のシリンダーから金属の棒(ピストン)が規定の長さ(約10〜15cm)正しく飛び出しているか。
ブレーキパッド(シュー)が、車輪やディスクに隙間なく100%の力で押し付けられているか。
②車体側面の「インジケーター(確認窓)」の色の変化
外からブレーキの状態がわかる小さな確認窓(インジケーター)がついています。
赤:ブレーキがしっかりかかっている。
緑:ブレーキが完全に解除されている。
運転士のレバー操作に合わせて、この窓の色がすべての車両で''「緑 ➡ 赤 ➡ 緑」''と一斉に、かつ正確にパチパチ切り替わるか。
③滑走防止装置(WSP)と速度センサーの電子チェック
車両の横にあるリセットボタン(または運転台の画面)を操作し、WSPの電子基板のランプが「エラーなし(正常)」を指しているか。
速度センサーの断線や、パルス信号の異常ログが記録されていないか。
④オプションブレーキ(MgやE)の強制パルス点検
フルテストの際、検査員が客車横の専用の物理ボタン(Mg-Prüftaste)を押し、「ガチャン!」と重い電磁石のブロックがレールの頭(踏面)に物理的に落ちて吸い付くか。
ボタンを離したときに、バネの力で元の位置に一瞬で跳ね上がって格納されるか。
ブレーキをかけた際、床下のシリンダーから金属の棒(ピストン)が規定の長さ(約10〜15cm)正しく飛び出しているか。
ブレーキパッド(シュー)が、車輪やディスクに隙間なく100%の力で押し付けられているか。
②車体側面の「インジケーター(確認窓)」の色の変化
外からブレーキの状態がわかる小さな確認窓(インジケーター)がついています。
赤:ブレーキがしっかりかかっている。
緑:ブレーキが完全に解除されている。
運転士のレバー操作に合わせて、この窓の色がすべての車両で''「緑 ➡ 赤 ➡ 緑」''と一斉に、かつ正確にパチパチ切り替わるか。
③滑走防止装置(WSP)と速度センサーの電子チェック
車両の横にあるリセットボタン(または運転台の画面)を操作し、WSPの電子基板のランプが「エラーなし(正常)」を指しているか。
速度センサーの断線や、パルス信号の異常ログが記録されていないか。
④オプションブレーキ(MgやE)の強制パルス点検
フルテストの際、検査員が客車横の専用の物理ボタン(Mg-Prüftaste)を押し、「ガチャン!」と重い電磁石のブロックがレールの頭(踏面)に物理的に落ちて吸い付くか。
ボタンを離したときに、バネの力で元の位置に一瞬で跳ね上がって格納されるか。
連絡の変遷
自動化
自動ブレーキテストシステム(ABP)
最新の貨車やICE(ICE 4など)では、先述の通り床下のコンピューターが自分自身でブレーキテストを行い、結果を運転士の液晶画面やタブレットへダイレクトに送信します。外を歩く検査員すら不要になりつつある。
最新の貨車やICE(ICE 4など)では、先述の通り床下のコンピューターが自分自身でブレーキテストを行い、結果を運転士の液晶画面やタブレットへダイレクトに送信します。外を歩く検査員すら不要になりつつある。
規定
ドイツの鉄道(欧州規格:UIC / ドイツ鉄道:DB)における「ブレーキテスト(Bremsprobe / ブレーキ試験)」は、列車の安全を担保するため、ドイツ鉄道運行規定(''Richtlinie 915'':旧Richtlinie 408のブレーキ専門章)によって実施のタイミングや内容が厳格に義務化されています。
https://www.vdv.de/vdv-schrift-757-akt.-11-aenderungen-uebersicht.pdfx
https://www.bahn-fachverlag.de/wp-content/uploads/sites/3/2018/02/BP_BTBP_Leseprobe_LP2_s.pdf
https://www.dbinfrago.com/resource/blob/13699520/892e2eb6109dd8c867bb021b0a3f34f0/Ril-465-0001-INB-2027-data.pdf
教育用解説ドキュメント
https://www.scribd.com/document/788247000/Ril-915-59-Fragen-Antworten
Ril 915の構成
''Ril 915.0101'':基本原則と用語の定義(空気ブレーキの基本概念)。
''Ril 915.0102'':列車の種類ごとのブレーキ性能の決定(旅客・貨物のバランス)。
''Ril 915.0103:Bremsprobe(ブレーキテスト)の完全な実行マニュアル''
''Ril 915.0105'':冬期(雪・氷)におけるブレーキの特別扱い規定。
''Ril 915.0107:車両形式ごとの個別トラブル対応集''(「BR 111でEブレーキが遮断されたとき」「ICEでMgが誤作動したとき」といった車種ごとの付録がここにA1〜A05などの番号で綴じられています)。
https://www.vdv.de/vdv-schrift-757-akt.-11-aenderungen-uebersicht.pdfx
https://www.bahn-fachverlag.de/wp-content/uploads/sites/3/2018/02/BP_BTBP_Leseprobe_LP2_s.pdf
https://www.dbinfrago.com/resource/blob/13699520/892e2eb6109dd8c867bb021b0a3f34f0/Ril-465-0001-INB-2027-data.pdf
教育用解説ドキュメント
https://www.scribd.com/document/788247000/Ril-915-59-Fragen-Antworten
Ril 915の構成
''Ril 915.0101'':基本原則と用語の定義(空気ブレーキの基本概念)。
''Ril 915.0102'':列車の種類ごとのブレーキ性能の決定(旅客・貨物のバランス)。
''Ril 915.0103:Bremsprobe(ブレーキテスト)の完全な実行マニュアル''
''Ril 915.0105'':冬期(雪・氷)におけるブレーキの特別扱い規定。
''Ril 915.0107:車両形式ごとの個別トラブル対応集''(「BR 111でEブレーキが遮断されたとき」「ICEでMgが誤作動したとき」といった車種ごとの付録がここにA1〜A05などの番号で綴じられています)。