「はい、よーいスタート」
さあ始まりましたトレセン学園生徒寮自室〜大時計any%、実況・解説と走者は私「クロックワークス」が務めます。
既に始まっている訳ですがまず最初の難所です。寮の2階から地面に飛び降りた音で寮入り口の二人を含む数人の警備員が向かってきます。警備員はほぼ全員ウマ娘なので囲まれればほぼアウトです。目撃されれば応援を呼ばれますが…茂みを利用して無事"後ろから追われる構図"にできましたね。
次にわざと校舎正門前のいつもの警備員に見つかり、そのまま入り口をスルーして追いかけさせます。
既に始まっている訳ですがまず最初の難所です。寮の2階から地面に飛び降りた音で寮入り口の二人を含む数人の警備員が向かってきます。警備員はほぼ全員ウマ娘なので囲まれればほぼアウトです。目撃されれば応援を呼ばれますが…茂みを利用して無事"後ろから追われる構図"にできましたね。
次にわざと校舎正門前のいつもの警備員に見つかり、そのまま入り口をスルーして追いかけさせます。
さて、この後お祈りタイムです。
追ってくる守衛に捕まらないように、しかし振り切ることもないように、かといって今から行うことを完全に目撃されない程度の逃げ方で校舎裏側に回ります。
追ってくる守衛に捕まらないように、しかし振り切ることもないように、かといって今から行うことを完全に目撃されない程度の逃げ方で校舎裏側に回ります。
そして、ここで壁に向かって全速力で突っ込みながらー-ー
ーーー壊せ壊せ壊せ壊せ壊せ壊せコワせ壊せ壊せ壊せ壊せコワセ壊せ壊せコワセ壊せ壊せコワセ壊せ壊せ壊せコワセ壊せ壊セコワセ壊せコワせ壊せコワセコワセコワセコワセコワセコワセェェェェッ!!!!
…というように壁をすり抜けることで、警備員の包囲網から忽然と消えつつ目的地に近づくことができます。これで以降警備員は校舎の中に入って来ず、また私は校舎に入ることができます。
おめでとうございます、お祈り成功です。失敗していたら壁を殴り壊して入っていたところでした。
おめでとうございます、お祈り成功です。失敗していたら壁を殴り壊して入っていたところでした。
原因ですが…激重感情でお祈りすると確率が狂います。愛とか願いとかが奇跡を起こすってやつです。それを利用して信念でトンネル効果を起こしました。
私はこのグリッチを"まじない"と呼んでいます。のろいと同じ漢字ですけど、誰かの安全を祈る心とかにも適用されますし、かと言って魔法みたいなキラキラした代物でもありませんので。
…と言っているうちに、親の顔より見た大時計に到着しましたね。
私はこのグリッチを"まじない"と呼んでいます。のろいと同じ漢字ですけど、誰かの安全を祈る心とかにも適用されますし、かと言って魔法みたいなキラキラした代物でもありませんので。
…と言っているうちに、親の顔より見た大時計に到着しましたね。
「さて…手早く済ませよう」
いつもそこに居た重苦しい気配を、結晶を生み出すと共に右手に詰め込む。
ゲートに入った時のように、肩の重みがふわりと消える。…やっぱりこの不快感はお前らのせいだったか。
そうして出来た結晶を、大時計のできる限り大きな歯車の間に向けて投げ上げます。
…上手く砕け散りましたね。あとは待ってれば終わります。
ゲートに入った時のように、肩の重みがふわりと消える。…やっぱりこの不快感はお前らのせいだったか。
そうして出来た結晶を、大時計のできる限り大きな歯車の間に向けて投げ上げます。
…上手く砕け散りましたね。あとは待ってれば終わります。
私は私自身に起こる時間遡行現象について、学園の大時計が壊れた時にのみ起こる現象だと認識していた。
しかしあの時、あのウマ娘が経験したという遡行現象は一日にも満たない時間であり、さらにそのトリガーは自前の目覚まし時計の破壊である。
幾度とない検証の果て、同様の現象が壁掛け時計、腕時計、懐中時計、果てはストップウォッチや砂時計ですら確認できた事から…おそらく、時計っぽいと認識されていれば問題ないのだろうと予想する。というかそもそも、運命の源泉すら"ウマ"世界での印象にあり、即ち印象にも力があるのではないかというのは遥か前の周回で辿り着いた結論である。
しかし条件がもう一つ。「遡行の規模の上限は、その時計(?)が溜め込んだ想いの強さに依存する」というものである。無論、学園の大時計では足りない。しかしそれを超えるほどのものに心当たりはない。
ならば自分で作るかといったところだが、生憎如何なるものであろうと時間遡行を超えて引き継ぐことができない以上不可能である。
しかしあの時、あのウマ娘が経験したという遡行現象は一日にも満たない時間であり、さらにそのトリガーは自前の目覚まし時計の破壊である。
幾度とない検証の果て、同様の現象が壁掛け時計、腕時計、懐中時計、果てはストップウォッチや砂時計ですら確認できた事から…おそらく、時計っぽいと認識されていれば問題ないのだろうと予想する。というかそもそも、運命の源泉すら"ウマ"世界での印象にあり、即ち印象にも力があるのではないかというのは遥か前の周回で辿り着いた結論である。
しかし条件がもう一つ。「遡行の規模の上限は、その時計(?)が溜め込んだ想いの強さに依存する」というものである。無論、学園の大時計では足りない。しかしそれを超えるほどのものに心当たりはない。
ならば自分で作るかといったところだが、生憎如何なるものであろうと時間遡行を超えて引き継ぐことができない以上不可能である。
…実は、一つだけある。
時間遡行を超えて引き継がれる、唯一の例外が。
時間遡行を超えて引き継がれる、唯一の例外が。
私だ。
私の記憶とそれが受け継いだ想いだけは、周回を超えて二百年以上引き継がれている。
奇しくも名前すら"時計仕掛け"である。勝負服も機械式時計の内部をモチーフとしておりお誂え向きだと言えよう。
時計として成り立つかどうかに関しては問題ない。世間からの私の印象は不気味な殺戮レースマシーンだし、その影響で勝負服を着ると身体の一部が…ほらこの通り、精密な機械式時計っぽい謎歯車の塊になってる。
もうこれは時計と言って差し支えないだろう。
奇しくも名前すら"時計仕掛け"である。勝負服も機械式時計の内部をモチーフとしておりお誂え向きだと言えよう。
時計として成り立つかどうかに関しては問題ない。世間からの私の印象は不気味な殺戮レースマシーンだし、その影響で勝負服を着ると身体の一部が…ほらこの通り、精密な機械式時計っぽい謎歯車の塊になってる。
もうこれは時計と言って差し支えないだろう。
作戦はこうだ。
準備として、何十周も世界中のレースを荒らしまくる。この時、怨恨でも心酔でもなんでもいいのでとにかく重い感情を向けられること。また、できる限り冷徹な機械として振る舞うこと。
それで私という名の"想いのこもった時計"が出来上がったら、それを実行役に壊してもらう。実行役については適当なウマ娘を黒い手にぶち込むことで調達しようとしていたが、正気を取り戻したのが継承イベント後だったのでプランB"取り憑いてるナニカを大時計に移し替える"を採用。
そして時間を遡った実行役が世界のタマゴ的なサムシングへ干渉して運命を粉砕してゲームセットといったところよ。
準備として、何十周も世界中のレースを荒らしまくる。この時、怨恨でも心酔でもなんでもいいのでとにかく重い感情を向けられること。また、できる限り冷徹な機械として振る舞うこと。
それで私という名の"想いのこもった時計"が出来上がったら、それを実行役に壊してもらう。実行役については適当なウマ娘を黒い手にぶち込むことで調達しようとしていたが、正気を取り戻したのが継承イベント後だったのでプランB"取り憑いてるナニカを大時計に移し替える"を採用。
そして時間を遡った実行役が世界のタマゴ的なサムシングへ干渉して運命を粉砕してゲームセットといったところよ。
即ちッ!私はこのまま、上から大きな歯車を落とされて死ぬ!
私が時計を壊してきた周回を超えて、最後は動作の主と対象が逆転するわけだ。これはスタイリッシュ(自画自賛)
と言っても、他の事例に共通する事項として「遡行完了時に時計が鳴る」という現象があるのだが…そこは特にカバーしていない。まあなんとかなるだろ。
最悪、失敗しても行く末はおそらく3つ。「今まで通り"大時計の破壊"を引き金に時間が2年戻る」か、「遡りきれない」か、「何も起こらず私が一人で死ぬ」か。
一つ目は言わずもがな、二つ目は私に憑いてた何かが再び私をこのルートに導くだけだし、よしんば三つ目になっても非道徳ゴミクズ娘とオンボロ粗大ゴミが共倒れするだけである。あわよくば火災でボロ校舎が建て替わるから差し引きでプラスまであり得る。クソURAはいい加減得た金を下にフィードバックしやがれ。
私が時計を壊してきた周回を超えて、最後は動作の主と対象が逆転するわけだ。これはスタイリッシュ(自画自賛)
と言っても、他の事例に共通する事項として「遡行完了時に時計が鳴る」という現象があるのだが…そこは特にカバーしていない。まあなんとかなるだろ。
最悪、失敗しても行く末はおそらく3つ。「今まで通り"大時計の破壊"を引き金に時間が2年戻る」か、「遡りきれない」か、「何も起こらず私が一人で死ぬ」か。
一つ目は言わずもがな、二つ目は私に憑いてた何かが再び私をこのルートに導くだけだし、よしんば三つ目になっても非道徳ゴミクズ娘とオンボロ粗大ゴミが共倒れするだけである。あわよくば火災でボロ校舎が建て替わるから差し引きでプラスまであり得る。クソURAはいい加減得た金を下にフィードバックしやがれ。
…まあ、そんなクソ組織もこれで世界ごと終わりだ。今に
…待てよ?どうしてここまで世界を作り変えることに拘ってるんだ?
………よく考えたらそもそもタイムリープ自体が操られてやらされてたことじゃねえか!(遡行初回参照)
いやまぁ作り変えるのは賛成だけど…やばい下手に閃いたせいで走者エミュが切れやがった。不味い死への恐怖が---
いやまぁ作り変えるのは賛成だけど…やばい下手に閃いたせいで走者エミュが切れやがった。不味い死への恐怖が---
そんなふうに恐怖に耐えかねて、崩落する大時計から逃げようとした矢先。
「…?」
燃え盛る炎の中に、どこか見覚えがあるような警備員が見える。
何故逃げようとしないのだろう。疑問が頭を満たし、つい、出遅れた。
何故逃げようとしないのだろう。疑問が頭を満たし、つい、出遅れた。
遅れたきり、二度と駆け出すことはなかった。