T-72

T-72

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最新のT-72 Rev.9(手前)と初期型のT-72(奥)

性能諸元

全長23m、26m(Rev.9)
車体長20m
全幅9m(増加装甲装着時11m)
全高8m
重量46~49t、53t(Rev.9)
速度59km/h(T-72)
70km/h(T-72B7)
62km/h(Rev.9)
行動距離450km
主砲120mm滑走砲 7H57A
125mm滑走砲 6H57B(Rev.9)
弾種HE/HEAT
HE/HEAT/HEAT-IMP/HESH>(Rev.9)
携行弾数即応弾28発(14LC)
予備弾薬16(8LC)
副武装12.7mm CB重機関銃
装甲複合装甲(車体前面2列傾斜)
前面垂直装甲(T-72)
前面三重分離装甲(T-72B5~B7)
前面分離/垂直装甲(Rev.9)
側面追加モジュール分離装甲(T-72B5~)
機能簡易CB車載レーダー(T-72B2~)
暖房かまど(T-72B3~)
連携戦闘システム→S'sC4I(T-72B5~B8)
装薬数カウンター
乗員三名(車長/砲手/操縦手)(~T-72B3、Rev.9)
四名(車長/砲手/操縦手/無線手)(~T-72B8)

T-72(シェラン語:Т-72 ツィー・トーハルフャルス)は、1172年に旧シェラン王国で開発され、欧州ソヴィエト=シェラルド共和国が引き継ぎ運用している主力戦車である。


概要

旧シェランでは運用していたレオパルト3戦車の性能的限界に直面し、GHI社やLEGO社に構造を刷新した次世代戦車の開発を指示していた。それぞれ試作名ZL80.14、ZL60.12とされ、試験結果はZL60の方が良い結果を出したが、野心的な新機構を多く取り入れたZL80が軍の心を掴み、フレゼリシア戦車として採用された。しかし、フレゼリシアは不安要素も多かった為、保険としてZL60もLG60として開発続行が指示された。

社会主義革命後に兵器の選択権を共産党が握ると、運用していた後継のフレゼリシア2よりも安価で信頼性が高く、操作も易いLG60が好まれ、主力の座を奪った。このときLGはLEGO社(王立陸軍開発局)の略称であり相応しくないとされ、開発年号をとってT-72となった。

後に複数の改良が施され、常に他国最新戦車と比較しても謙遜ない性能を維持し続け、後継のT-80、T-90が採用された後も退役しなかった。それどころか、T-90の改良が構造上限界を迎えてなおT-72には改良の余地があり、最新のT-72 Rev.9はT-90B5より優れているとする声もある程のものとなっている。

その高性能、低コストのコンセプトは多くの途上国や反政府勢力に歓迎され、多数の輸出実績を誇る。極東のミノリニア独立戦争においてもその姿が確認された程である。


特徴

なんといってもその外見にあり、他国戦車と比較して砲塔のサイズがかなり抑えられている(一般的な戦車は幅9だが、本車は幅7)その為投影面積が小さく、被弾率を大きく下げている。また、小型砲塔に収める為に回路は徹底的に小型化、簡略化されており、操作性や整備性にも優れている。こうした全体的な小型化の結果として、重量は性能に対してはかなり軽く、非力なエンジンでも充分な機動力を発揮することができた。こうしたコンセプトは後のT-80、T-90にも引き継がれる画期的なものであった。

また、新機構の試験戦車としても使用され、連携戦闘システム、C4I、分離装甲等様々な新機構を搭載した試作車(T-72Aシリーズ)が開発され、T-90やマルグレーテ等の後継の開発の助けとなった。

結果としてはシェラン~シェラルドにかけて最も生産数の多い主力戦車となり、歩兵戦闘車や自走砲、野戦湯治車等の車体としても使いまわされ、それでも余った分は世界中に輸出されている傑作戦車だ。

構成

主砲

120mm滑走砲 7H57Aは119弾頭28装薬の半没式滑走砲であり、HE、HEATに対応している。当時としては充分な性能であったが、時代が進むにすれ陳腐化していき、Rev.9ではより大口径で、HEAT-IMPやHESHに対応した新型砲125mm滑走砲 6H57Bへと換装された。

大きな特徴としてCB式の砂自動装填装置を搭載しており、砂弾倉や装填手は廃されている。これによって他国戦車よりも高い発射レートを誇る。これは小型化が砂弾倉と非常に相性が悪かったことから開発され、T-72の初期型LG60に始めて搭載された。

全ての弾種が完全自動砲であり、水流も自動で回収される。装薬調整はレバー式の4x追加式であり、高装薬化にはやや時間がかかる。Rev.9からは追加した装薬の数を知らせるカウンターを搭載している。


装甲

T-72の持つ複合装甲は、車体上部から水流装甲の一部を借りて展開される。そのために二段式になっているが、効果の程はあまりわかっていない。普通の複合装甲である。

初期型からB2型までは前面が垂直装甲であった。T90Aから引き継ぎ続けている構造だが、当時はこれを貫徹し得る火砲が存在しなかったために本車でも引き続き採用された。

B2型の試作であるA2型で始めて分離装甲が搭載された。しかし耐水弾の完全無効化は画期的ではあったものの使い方を間違えると余計に被害が拡大するおそれがあるため、すぐには制式採用されなかった。B3型で分離装甲は正式採用されたが、それでも試行錯誤しながらの搭載であり、B4、5とその形状は変わり続けたが、B7型で他国の装甲を参考にした三重分離装甲が搭載され、以降はこれを引き継ぐ形となり完成を見せた。

B8型でマルグレーテ2と共にディルツラントのM48を参考にした分離/垂直装甲を採用した。

T-72B5型から側面に取り外し可能な増加装甲が装着された。これは前面と共に三重分離装甲となっており、水流にも覆われているため、限定的とはいえ側面防御力も獲得している。


重量

T-72の総ブロック数は初期型で650、B7でも650と他国製戦車と比べかなり軽量であった。しかし、初期型ではエンジン出力が非力で充分な速度が出せなかった。T-90のエンジンを借り受ける形で開発されたT-72B5から充分な出力を獲得し、本来の速度で動けるようになった。

車幅は標準的な9ブロック。増加装甲を装着すると11ブロックになる。車高も他国製戦車と変わらず8mだが、砲塔幅が7ブロックでありお椀型に小型化されているため、投影面積は非常に小さい。


その他

T-72のコマンドブロック機関銃は基部を砲塔基部に埋め込むことで、大幅な小型化に成功した。これにより取り回しがよくなり、対空、対人戦闘力が向上した。また、簡易車載レーダーがB2型より砲塔上に無理やり搭載された。B3型からはスモークディスチャージャーも搭載されている。

初期型から車体後部に連携戦闘システムが搭載されており、外部からの赤石入力により遠隔操作が可能になっている。これはフレゼリシアから引き続き搭載されているものだが、小型化に伴い正面のみの対応となっている。 B4型からS's industry社製のC4Iシステムが搭載され、完全な遠隔操作が可能になり、連携能力が大きく向上した。C4IはT-80以降の主力戦車にも標準装備となるほど好評だったが、Rev.9では構造上無理があるということでやむなく廃止された。


弱点

居住性

T-72は小型化の為に回路が徹底的に圧縮されており、なんと居住区は1x2x1マスしかない。しかも足元にはコンパレータがあるため実際はそれ以下である。当然居住性は最悪の一言であり、乗員のストレスは計り知れない。操作そのものはツーオペ(ツーオペレーション=乗員2名)と少ないが、それでも圧倒的に狭く、作業効率や継戦能力に深刻な弊害を引き起こしている。この狭さはT-80、T-90では改善されているが、T-72Rev.9では相変わらずである。


遠距離戦闘

あまりに小さい為に弾薬庫が砲回路を圧迫しており、装薬側に特殊回路を配線することが不可能であり、装薬調整はレバーで4つづつ増やすしか手段が無いのが欠点であり、弾種の特性も合わせて遠距離戦闘は苦手と言える。


弾薬不足

砲塔が小さい為に弾薬庫LCを配置できるスペースも少なく、初期型ではわずか8LCしか搭載されていなかった。B2型で12、B3型で14まで増設され、最低限の継戦能力は獲得したが、それでも他国製戦車と比較して不足していると言える。車体後部には予備弾薬庫があり、無線機を廃したRev.9では8LC、それ以前では4LC分の弾薬を格納していた。


砲塔耐久性

これはもうどうしようもないが、小型の砲塔は実装甲厚は勿論のこと、複合装甲の搭載など到底困難であり、トップアタックには非常に脆くなっている。


戦歴

欧比戦争

まだ


バリエーション

T-72(LG60)
初期型。

T-72A1
動作の安定化改修。

T-72A2→B2
弾薬庫の増設(8→12)、簡易レーダーの搭載、履帯の換装。

T-72A3→B3
弾薬庫の増設(12→14)、暖房竈の搭載、分離装甲の搭載、発煙弾の搭載。

T-72A4
C4Iの試験搭載。

T-72A5→B5
C4Iの搭載、サイドスカートの搭載、三重分離装甲の搭載。

T-72A6
炸裂榴弾の試験(採用されず)。

T-72A7→B7
弾薬庫の配置変更(LC数変わらず)、全体的なデザイン改修。

T-72A8
M48を参考にした新装甲の試験

T-72Rev.9新砲塔への換装(口径120→125、HEAT-IMP、HESH対応)、デザインの大改修、装薬数カウンターの搭載、無線機の全廃。


T-72M
輸出用モデル。外見をゲリラ風味に汚した観賞用

T-72P
市街地戦闘を想定した装甲増加モデル。本国では採用されなかったが試作車はアムルースクへ輸出された。


派生型

T-72 GC
T-72車体を使用した自走砲。後にHruntingと名称が変更になった。200mm砲を搭載。

IKK T72
T-72車体を使用した歩兵戦闘車。コマンドブロック式機関砲を2門、FC機銃2門を搭載。

MRL T72
T-72車体を使用したMLRS。

野戦湯治車
T-72車体を使用した移動風呂。砲塔基部に風呂桶を搭載し、エンジンの排熱と発電のハイブリッドで沸かす。

架橋戦車
T-72車体を使用した架橋戦車。

T-80
T-72の火力強化、居住性の改善等を目標に開発された後継者両。砲塔幅を9brに拡張し、125mm砲を搭載。

T-90
T-80の砲塔をT-72車体に合わせて小型化し搭載した戦車。T-72の後継車両。

最終更新:2016年05月26日 21:33