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大陸軍の軍事制度 | ||||
大陸軍とは 大陸軍(Grande Armée)は一般的にはフランス陸軍の通称で、正確にはフランス陸軍のうち、各方面軍や予備隊、守備隊等を除いた、フランス皇帝の直接指揮下にある主力軍のことである。これはその起源が、第二次欧州大戦において緒戦で消耗したライン方面軍に代わり、再編され皇帝直卒の下ドイツ侵攻を担った部隊にあるためである。大陸軍はその戦歴から、ドイツや東欧の平野部での機動、決戦に長けており、対独戦や東欧戦争において、伝説的な戦果を残している。半面、その長所が損なわれる遠隔地での戦争や、剣俊なイタリア半島、アナトリア半島といった戦場では一敗地に塗れることも珍しくない。現在の大陸軍は専ら「フランス及び同盟連合軍」といった体であり、その規模や質において、名実ともに地上最強を誇っている。 大陸軍の階級制度 一般的な封建制、君主制国家の軍制と異なり、社会的地位よりも実力に重点が置かれ、平民でも能力があれば昇進の機会に恵まれる構造となっている。かつてのフランス王国軍では階級制度が色濃く残っていたものの、コミューン政権時代にそれまでの貴族士官、貴族将校がもれなく追放ないし粛清されてしまった。そのため、ドイツの軛から脱したフランス王国(復古王政)軍では階級を問わず出世の機会に恵まれた。今日の大陸軍はその伝統を引き継いでいる。こうした実力主義の構造は広く兵士たちに出世の希望を与え、ときに一兵卒から最上級である帝国元帥へと上り詰める者のいる環境はその目的を概して達成させた。 欧州大戦を戦ったドイツ式の軍隊から、ソフィア女王の代に徐々に改革が進み、エリック帝によって現在の大陸軍の階級制度が完成した。 大陸軍の特徴 エリック帝は総司令官として後方にいるよりも最前線で軍を率いることを好んだため、軍及び軍団指揮官たる帝国元帥には大きな裁量権が与えられた。彼らの指揮する、大陸軍の基本単位たる軍団は、全ての兵科、参謀組織、随伴要因等を揃え独立した作戦行動が可能であり、短期間であれば敵一個軍とも対峙し得る能力を持つ。強力な個性を持つ帝国元帥たちと軍団制度、そして常に前線で指揮をとる皇帝。これらが組み合わさることで完成される大陸軍の機動戦は、しばし戦争芸術とも称される華々しい戦果を挙げてきた。 大陸軍の主体はマスケット銃を装備した歩兵の横隊、すなわち戦列歩兵である。彼らは日頃から厳しい訓練を積んでおり、特に歴戦の古参兵は圧倒的に強く、しばし親衛隊に取り立てられる。また、決戦兵科としての重騎兵に重きが置かれており、胸甲騎兵、槍騎兵などが現役で主力の座にいる。砲兵は特に歩兵を支援する軽砲が発達している。 | ||||
大陸軍の階級 | ||||
大陸軍における階級 | 一般的な階級呼称 | 従属部隊 | ||
帝国元帥(Maréchal d’Empire) | 元帥(Marshal) | 軍または方面軍または軍団 | ||
将軍 ・師団級将軍 ・旅団級将軍 |
元帥(Marshal) 元帥(Marshal) 元帥(Marshal) |
軍または方面軍または軍団 | ||
准将(Maréchal d’Empire) | 元帥(Marshal) | 軍または方面軍または軍団 | ||
准将(Maréchal d’Empire) | 大佐(Marshal) | 軍または方面軍または軍団 |