刻鋼式心装永久機関三基・限界駆動

使用者:ネイムレス


全制限解除(リミットオーバー)――刻鋼式心装永久機関三基(トリプルジェネレーター)限界駆動(オーバーロード)

「痛くも痒くもねえ、ってか……」


消し飛ばしたはずの腕が周辺の瓦礫を喰らって一秒もなく再生する。引き千切ったはずの肩部が、次の攻撃時には既に元の形を取り戻す。
驚異的な捕食復元能力(メタルイーター)全距離対応攻撃兵装(ドレッドノート)が、刻鋼人機の性能を超えた膂力と速度を乗せて、斬り穿ち撃ち砕かんとする。
学習(ラーニング)強化(ラーニング)……」無機質な言葉の羅列(行動最適化機能)が流れる度破滅も近づく。呼吸を読むも糞もなく隙を強引に踏み躙り、既に戦の魔人の全霊をかけた猛攻さえ凌駕する域に至った。
どこまでも効率的に、効果的に、一定の戦果を能力値(スペック)に基づいて現実化する。超科学の生み出した殺人機械は、命令(オーダー)達成の為淡々と自壊寸前まで出力を増大させるのみである。


刻鋼人機(イマジネイター)同士の戦闘に乱入し、その鋼の肉体を喰らう暴走兵器……に擬装した、
資格を持つ者を選別する為にオルフィレウスが使役する破壊人形である無名体(ネイムレス)
そのネイムレスの頭脳が、自動学習機能においても標的を排除し得ないと判断した場合に発動させる、
内蔵した三基の心装永久機関の出力を自壊寸前まで引き上げる強化形態を指す。
作中でも特に武装音を激しく鳴り響かせ戦闘するネイムレスではあるが、この限界駆動時には特におぞましい咆哮を鳴り響かせる

明確にこの状態に至ったのは、ネイムレスの真の正体が明かされるジュン√の対凌駕ジュン戦と、
刻鋼人機のバトルロイヤルが展開されるマレーネ√の対イヴァン戦においてである。

ジュン√においては、真理到達目前となった凌駕とジュンのタッグを前に、アレクサンドルの纏う振動結界の中、躯体を砕かれては餌となる戦艦を喰らって再生と破壊を繰り返す姿を見せ……
最終ルートであるマレーネ√では、これまでの物語でも関わる事が比較的多かった、歴戦の戦士であるイヴァンと遂に一対一の戦闘を迎える事となる。
一方の手駒を失ったオルフィレウスの意向により、特徴である自動学習機能を限界まで強化された機兵は、ロビンフッド相手に「勘と経験」で優位に立ち回る姿を見せてきたイヴァンの能力を常に上回り続ける。
衛星から供給される莫大なエネルギーの恩恵と常に最適解を選び続ける電子頭脳、刻鋼人機には不可能な分離切断した躯体を自在に武器と変える戦術――
それはイヴァンの戦歴の中でも、まぎれもなく「最強」の敵と呼ぶべき相手であり……
限界まで性能を引き出した無名体は機械蜘蛛を破砕寸前にまで追い詰めることに成功するも、機兵を「つまらない」と語ったイヴァンの思わぬ逆襲に遭遇する。




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最終更新:2021年05月25日 04:13