第2試合
ミシマミツヒロ 対 篠原麻里子
ミシマミツヒロ 対 篠原麻里子
ミシマは30歳。182cm、90kg。プロレスリング・ネオ出身。どんな攻撃も不屈の闘志で耐え抜く男。
篠原麻里子は27歳。170cm、体重非公開。キューティー・レディースのクール・ビューティの異名を取る。
篠原麻里子は27歳。170cm、体重非公開。キューティー・レディースのクール・ビューティの異名を取る。
そんな2人がリング内で対峙していた。
『タナカの奴、油断しやがって。ヤツは出会い頭の膝でダウンさせらて慌てた後にふざけた技をくらったもんだからパニックになって自滅しやがったんだ』
『俺は油断しないぜ、覚悟しとけ!!』
と凄むミシマ。
『俺は油断しないぜ、覚悟しとけ!!』
と凄むミシマ。
『あたしたちを茶番だってバカにしたあなた達を決して許さない!』
応える麻里子。
応える麻里子。
ここで試合開始のゴング、第2試合の開始である。
緑のタイツのミシマが猛然と真っ赤なハイレグ・レオタード姿の麻里子に襲いかかる。
ミシマは麻里子の肩をむんずと掴むと強引に押し倒した。
『倒しちまえばこっちのもんだ。男の恐ろしさを思い知れ!!』
と麻里子に覆いかぶさるミシマ。
と麻里子に覆いかぶさるミシマ。
しかし麻里子は綺麗なブリッジでそれを跳ね返す。
そのままブリッジの体勢を維持する麻里子。
そのままブリッジの体勢を維持する麻里子。
麻里子様ブリッジ
ブリッジで反った体制でハイレグの股間を観客たちに見せつける麻里子得意のパフォーマンスである。
場内からは大声援だ。
観客の声援を充分に受け満足したのか麻里子はブリッジのポーズを解いた。
そして仰向けの体勢のまま首をあげミシマに向い小出おいでと手招きした。
『舐めやがって!!男子レスラーのグラウンドテクニックを思い知れ!!』
ミシマは麻里子の脚を取り、極めにかかった。
ミシマは麻里子の脚を取り、極めにかかった。
しかし、するりと回転し逆の脚でミシマを蹴りあげる。
『クッ』
脚を取るのに失敗したミシマは今度は腕を取りにかかる。
しかし麻里子はするりと腕を抜き防御する。
しかし麻里子はするりと腕を抜き防御する。
ならばとバックを取りに行くミシマ。
しかし、麻里子は軽々とバックを取り返す。
『しまったッ』と身構えるミシマ。
しかし、麻里子は技を解き再び寝そべるとおいでおいでの仕草。
その後は同じことの繰り返し、何度極めに言っても極められずに翻弄されるミシマ。
『ふーん、この程度か』
侮蔑の表情の麻里子。
侮蔑の表情の麻里子。
『今度はこっちから行くよ!』
簡単にバックを取るとミシマの首根っこを押さえ頭をマットに押し付ける。
そしてミシマだけに聴こえるように耳元でささやく。
『ホンモノのグラウンドテクニックみせてあ・げ・る♪』
簡単にバックを取るとミシマの首根っこを押さえ頭をマットに押し付ける。
そしてミシマだけに聴こえるように耳元でささやく。
『ホンモノのグラウンドテクニックみせてあ・げ・る♪』
頭を押さえつけていた手を離すと、麻里子すばやくミシマの腕を取り逆十字の体勢。
『うわあー』
激痛に思わず声をあげるミシマ。
しかし、完全に極める寸前にスッと力を抜く麻里子。
そのすきに腕を抜くミシマ。
激痛に思わず声をあげるミシマ。
しかし、完全に極める寸前にスッと力を抜く麻里子。
そのすきに腕を抜くミシマ。
サッと脚を取る麻里子。
ヒールホールドだ。
『ギャー』とミシマの悲鳴。
しかし今度も完全に極める前に力を抜く麻里子。
逃れるミシマ。
ヒールホールドだ。
『ギャー』とミシマの悲鳴。
しかし今度も完全に極める前に力を抜く麻里子。
逃れるミシマ。
その後も
アキレス腱固め
アンクルホールド
膝十字固め
三角締め
肩固め
アキレス腱固め
アンクルホールド
膝十字固め
三角締め
肩固め
など次々に技を繰り出す麻里子。
ただし、極める前に力を抜いて逃してあげるのは忘れずに。
ただし、極める前に力を抜いて逃してあげるのは忘れずに。
『素晴らしいグラウンドの攻防です!!篠原選手が次々と技を繰り出しますがさすがはミシマ選手、極めることは許しません!!』
実況が叫ぶ。
『ミシマ選手の受けの美学ですね。相手の攻撃を不屈の闘志で耐えてからの反撃がミシマ選手の真骨頂ですよ』
と解説者が答える。
実況が叫ぶ。
『ミシマ選手の受けの美学ですね。相手の攻撃を不屈の闘志で耐えてからの反撃がミシマ選手の真骨頂ですよ』
と解説者が答える。
しかしミシマは屈辱にまみれながら思う。
『何が攻防だ!』
『何が攻防だ!』
実際にはミシマが麻里子の技を防御してるわけではない。
完全に極まる前に麻里子が技を解いてくれてるだけなのだ。
それにミシマだってただ技を受けているわけではない。必死に麻里子のバックや関節を取ろうと試みるのだが彼の技は全く通用しないのだ。
完全に極まる前に麻里子が技を解いてくれてるだけなのだ。
それにミシマだってただ技を受けているわけではない。必死に麻里子のバックや関節を取ろうと試みるのだが彼の技は全く通用しないのだ。
『実力の差がわかったでしょ?油断なんて言わせないように何度もチャンスあげたんだからね』
と麻里子。
と麻里子。
そして、簡単にマウント・ポジションを取った。
『茶番だって言ったこと後悔しなさい!!』
クールに言い放つと
とミシマの顔面に拳を振り下ろした。
クールに言い放つと
とミシマの顔面に拳を振り下ろした。
一発、二発、三発。
何発も振り降りされる拳。
ボコボコに腫れあがる顔面。
ボコボコに腫れあがる顔面。
『ひ、ひぃーッ』
ミシマは情けなく悲鳴をあげた。
ミシマは情けなく悲鳴をあげた。
『タップなんかしないわよねー!?不屈の闘志なんだから』
と言いながら、もう一発と拳を振り上げる麻里子。
と言いながら、もう一発と拳を振り上げる麻里子。
涙を浮かべイヤイヤと首を振るミシマ。
『やめて、許して、ギブアップ』
『やめて、許して、ギブアップ』
それをみた麻里子は
『弱虫!』
と、言い放つととどめの一撃をミシマの顔面に炸裂させた。
『弱虫!』
と、言い放つととどめの一撃をミシマの顔面に炸裂させた。
グシャッという音と同時に顔面が潰れミシマは失神した。
股間から大量の尿を漏らしながら。。。
股間から大量の尿を漏らしながら。。。
対抗戦 第二試合
○篠原麻里子
(15分10秒 失神KO)
×ミシマミツヒロ
○篠原麻里子
(15分10秒 失神KO)
×ミシマミツヒロ
『キャーッ麻里子様!カッコイイー!!』
勝ち名乗りを上げる麻里子に場内の女性ファンから声援が飛ぶ。
それに軽く手を振って応える麻里子。
勝ち名乗りを上げる麻里子に場内の女性ファンから声援が飛ぶ。
それに軽く手を振って応える麻里子。
そして小便まみれで無様に失神しているミシマを足で小突きながら男子側のセコンドに言い放った。
『この汚いのさっさと片付けてくれる!?』
『この汚いのさっさと片付けてくれる!?』
うなだれながらセコンドたちはミシマを担架で担いで行くのだった。