コルドロン

原題:The Black Cauldron
公開:1985年7月24日
時間:80分
監督:テッド・バーマン*リチャード・リッチ*

2000 2004



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ストーリー

勇敢な騎士になることを夢見るターランは、師匠のドルベンからブタの世話役を任されることを不満に思っていた。ある日、悪の王ホーンド・キングがヘン・ウェンの力を手に入れようと企んでいることを知ったドルベンは、ターランにヘン・ウェンを連れて森へ逃げるように指示する。念願の冒険に出るターランだが、すぐにヘン・ウェンを連れ去られてしまい…。

概要


プリデイン物語*』を原作としたディズニーアニメ映画。ディズニーにしては珍しい中世風ファンタジーの世界観が特徴的。その独特の作風から、ディズニーの中でも最も異色な作品との呼び声も高い。

悪役のホーンド・キングは、東京ディズニーランドの「シンデレラ城ミステリーツアー*」で長きに渡り登場していた。

歴史

ディズニーは1973年、『プリデイン物語*』の映画化の準備に着手する。オリー・ジョンストン*フランク・トーマス*は「上手く作れば『白雪姫』以来の傑作になる」と考えていた。同シリーズには多くの物語やキャラクターがあるため、1970年代を通してアニメーターは準備を進め、1980年の公開を目指した。ベテラン・アーティストのメル・ショウ*がパステルのスケッチを描いたが、CEOのロン・ミラー*がアニメーターがそのまま描くには難しすぎると判断した。また、人間のキャラクターのリアリティを追求するため、公開予定は『きつねと猟犬』(1981年)より後の1984年のクリスマスに後ろ倒しにされた。

ベテランストーリーボード・アーティストのヴァンス・ゲリー*は舞台の概要を考えながら、悪役ホーンド・キングを恐ろしいデザインにしようと決めた。スタジオは経験豊かなイギリス*の脚本家が参加することを望み、ローズマリー・アン・シッション*と契約を結んだ。

最初に監督を任されたのはジョン・マスカー*だった。前作『きつねと猟犬』が完成すると、アート・スティーブンス*リチャード・リッチ*テッド・バーマン*デイブ・ミシェナー*といったディレクター陣が合流。メンバーの飽和を懸念したミラーはスティーブンスを外し、ベテランのジョー・ヘイル*をプロデューサーに起用。正式に製作が始まったのは1980年だった。

リッチやバーマンは『眠れる森の美女』(1959年)のようなスタイルを望んでいた。当時既に引退していたミルト・カール*を呼び寄せ、主要キャラクターのデザインを依頼した。ヘイルのチームは原作の1~巻をモチーフにプロットを練り始めた。やがて、次回作『オリビアちゃんの大冒険』(1986年)の企画が立ち上がると、マスカーとロン・クレメンツ*はそちらに回されることとなった。ヘイルはゲリーの描いたホーンド・キングが気に入らなかったため、デザインを変更した。主人公のターランエロウィーは1950年代のディズニーキャラクターを意識してデザインされた。

公開直前の変更

1984年、スタジオで試写が行われた。するとクライマックスシーンが暗く子供たちには怖すぎるという指摘があった。当時、ミラーの失脚により新しく映画部門のトップとなったジェフリー・カッツェンバーグ*はヘイルに該当シーンの削除と色彩の変更を求めた。ヘイルがこれを拒否したため、カッツェンバーグ自ら独断でカットを行ってしまった。ヘイルからこの話を聞いた新CEOのマイケル・アイズナー*はカッツェンバーグを止めようとするも、逆に「公開を7ヶ月遅らせてでも作り直すべきだ」と要求されてしまう。結局、映画は12分ほどカットされ、それに伴う一部シーンの作り直しが発生した。

アニメーション

本作ではデイビッド・スペンサー*によって、APTプロセス*が初めて導入された。ラフ画をセルロイドに転写する画期的な手法は大いに評価され、アカデミー技術賞を受賞したが、CG技術の発達により、あまり普及はしなかった。

また、本作はディズニーアニメーションとして初めて特殊効果にCGを使用した作品である。ヘイルがちょうど同時期に製作していた『オリビアちゃんの大冒険』(公開順としては次作に当たる)のチームから教わり、導入したという。

ちなみにブラック・コルドロンから溢れる霧は、ドライアイスの実写映像を合成してドン・ポール*が作り上げた。

キャスト

ターラン グラント・バーズリー 菊池英博
エロウィー スーザン・シェリダン 冨永みーな
ドルベン フレディ・ジョーンズ 熊倉一雄
フルーダー ナイジェル・ホーソーン はせさん治
ホーンド・キング ジョン・ハート 飯塚昭三
ガーギ ジョン・バイナー 山崎唯
梅津秀行(VHS版追加部分)
アイデルリグ アーサー・マレット 永井一郎
ドーリ ジョン・バイナー 槐柳二
オルドゥー エダ・レイス・メリン 牧野和子
オルウェン アデル・マリス・モーリー 太田淑子
オルゴ ビリー・ヘイズ 瀬能礼子
クリーパー フィル・フォンダカーロ 大塚周夫
ヘン・ウェン フランク・ウェルカー* -
ナレーター ジョン・ヒューストン 中江真司
妖精の子供 藤枝成子
浪川大輔
ホーンド・キングの手下 ウェイン・オルウィン
ピート・レナード*
フィル・フォンダカーロ
八代駿
沢りつお
峰恵研
熊倉一雄
梅津秀行(VHS版追加部分)
ティンカー・ベル -(カメオ出演) -


用語集

オブジェクト


ロケーション

最終更新:2022年04月24日 20:38
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