オリビアちゃんの大冒険
ストーリー
1897年、ロンドン。
バジル、ドーソン、オリビアは犬の
トビーとおもちゃ屋を捜索するが、フィジットにオリビアまでも誘拐されてしまう。バジル、ドーソンは捜査を続け、アジトを突き止めるが、ラティガンに遭遇し、遂に捕まり、ネズミ捕りの罠にかかってしまう。間一髪で脱出を成功した3人とトビーは、ラティガンを追ってバッキンガム宮殿へと向かう。
概要
ディズニーの長編アニメーション映画第26作。擬人化した動物と、人間が共存している作品である。
イヴ・タイタス*の『ねずみの国のシャーロック・ホームズ』が原作となっている。ストーリー展開はシャーロック・ホームズの『ブラック・ピーター』が基になっている。
世界で初めてCGが使用されたアニメ映画。ビッグ・ベンの中の巨大な歯車のシーンがそれである。
歴史
1984年にミラーが失脚し、パラマウントからやってきた
マイケル・アイズナー*が新CEOとなった。アイズナーはパラマウントの同僚である
ジェフリー・カッツェンバーグ*をディズニーに迎え入れ、映画部門のトップを任せた。完成したストーリーを確認したアイズナーとカッツェンバーグは物語のテンポの遅さに不満を持ち、アニメーションの工程に移る前に見直しを要求した。元々の公開予定は1987年のクリスマスだったが、アイズナーは予算を1,000万ドルから2,400万ドルに増額して1986年7月公開に早めるよう要求した。
ロイ・E・ディズニー*はマティンソンに製作総指揮へ移動するように頼み、
ロン・クレメンツ*を共同監督に昇進させた。
1985年にパラマウントから公開された『ヤング・シャーロック ピラミッドの謎』が不調に終わったことを知ったアイズナーはタイトルを原作通りの『Basil of Baker Street』から『The Great Mouse Detective』に変更した。バジルという名前がイギリス的すぎてウケが悪いのではという懸念からであったが、この変更はスタッフの間では不評だった。
キャスティング
アニメーション
バジルは当初ホームズ俳優の
ビング・クロスビーを参考にしていたが、アニメーターは結局
レスリー・ハワード*を参考にした。ラティガンはやせ細ったネズミの予定だったが、プライスの演技を基に大柄なデザインに変更された。また、元アメフト選手であった前CEOの
ロン・ミラー*の体格も参考にされている。
クライマックスの対決シーンは
ビッグ・ベン*の針の上で展開される。しかし、レイアウトアーティストの
マイク・ペラザ*は監督のマスカーに時計台内部での戦闘シーンを追加することを提案。ペラザのチームは
ロンドン*に送られ、異例となるビッグ・ベン内部の取材が行われた。15分に一度チャイムが鳴るため、チームは調査を一時間で終えた。スタジオに戻ると、
フィル・ニベリンク*と
デイブ・ガイロウ*は数ヶ月かけてCGでビッグ・ベン内部の歯車を製作。それをセルに転写して色を塗り、キャラクターを書き加えることで、迫力あるクライマックスシーンに仕上がった。
キャスト
- 吹替版:1989年7月22日公開。※DVD・VHS収録
スタッフ
情報集計中…
最終更新:2024年09月08日 18:41