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きつねと猟犬

原題:The Fox and the Hound
公開:1981年7月10日
時間:83分
監督:アート・スティーブンス*テッド・バーマン*リチャード・リッチ*
原作:ダニエル・P・マニックス*



  • 目次

ストーリー

母ギツネを猟師に撃たれて失った子ギツネのトッドは、トゥイード未亡人に引き取られ、フクロウのビッグ・ママたちに見守られて育つ。トッドは猟犬のコッパーと仲良くなるが、成長するにつれてきつねと猟犬が共存できない存在であることを学んでいく。

概要

ディズニー長編アニメーション映画第24作。

きつねと猟犬の友情を描いたアニメーション。新旧アニメーターの世代交替が行われた一作。

幼少期のトッドコッパーのエピソードを深堀りした『きつねと猟犬2 トッドとコッパーの大冒険』(2006年)が制作された。

歴史

ウォルフガング・ライザーマンは本作の原作を読み、息子がキツネを飼っていたことから感動したという。1977年の春にアニメ化を決め、タイトルを『きつねと猟犬』とし、この2匹に焦点を当てることにした。ライザーマンは高齢のため製作総指揮にまわり、アート・スティーブンス*らが共同監督を務めた。ロン・ミラー*は若手の人員を増やすように要求し、ライザーマンと衝突することもあった。

当初の案ではチーフは原作通り死ぬ予定だった。スタッフ内でもチーフを殺すべきか意見が分かれていた。ロン・クレメンツ*をはじめとした若手はチーフを殺したいと懇願したが、スティーブンスはこれを拒否した。また意見の相違はライザーマンが後半のアクセントにミュージカル・シーンを入れようと考案した時にも発生した。フィル・ハリスチャロ*が演じる鶴のコンビが「スクビドゥビドゥビドゥー」と歌うシーンで、録音とストーリーボードまで作成されたが、これもスティーブンスが却下した。

アニメーション

本作はディズニーの黄金時代を支えたナイン・オールド・メンのメンバーが参加した最後の作品である。キャラクターの製作は彼らが務めたが、アニメーションの作業の大半は技術指導に回り、後輩たちに任せた。その後輩たちには1980年代から今日までのディズニーを支える名クリエイターたちが多数含まれており、本作を出発点と捉える見方も多い。


しかし、レイアウトやデザインに独自の考えを持っていたライザーマンのやり方は若手の間に反発をも生んだ。1979年9月13日、ドン・ブルース*ゲイリー・ゴールドマン*ジョン・ポメロイ*はミラーのオフィスに入り、退社を表明した。その後、13人の若手も彼らに続き、映画のクレジットに名前を載せないように要求した。人員不足により、映画の公開予定は1980年のクリスマスから1981年の夏へと押した。若手アニメーターも追加で投入し、ベテランのアシストも受けながら映画は完成した。

キャスティング

製作序盤の時点でメインキャラクターのキャスティングは完了していた。脇役にはディズニーの常連であるパット・バトラムポール・ウィンチェル、『ピートとドラゴン』(1977年)の撮影を終えたばかりのミッキー・ルーニーヘレン・ヘイズ*から役を引き継いだジャネット・ノーランらが顔を連ねた。

コッパーの声優にはジャッキー・クーパー*が内定していたが、高額のギャラを要求してきたため、ディズニーの子役出身であるカート・ラッセルに白羽の矢が立った。ラッセルの台詞を聞いたスタッフたちは感動したという。

キャスト

トッド ミッキー・ルーニー 池水通洋
キース・クーガン(子供) 田付貴彦
コッパー カート・ラッセル 石田太郎
コリー・フェルドマン(子供) 林泰文
ビッグ・ママ パール・ベイリー 真理ヨシコ
ディンキー リチャード・バカリアン 山田康雄
ブーマー ポール・ウィンチェル 熊倉一雄
トゥイード未亡人 ジャネット・ノーラン 新道乃里子
エイモス・スレイド ジャック・アルバートソン 大塚周夫
チーフ パット・バトラム 阪脩
ビクシー サンディ・ダンカン 太田淑子
ディガー ジョン・マッキンタイア 槐柳二
ヤマアラシ ジョン・フィドラー 伊沢弘
スクイークス - -
アビゲイル - -
クマ - -
トッドのお母さん - -


スタッフ

情報集計中…

楽曲

タグ:

長編映画
最終更新:2024年09月08日 21:19