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インクレディブル・ファミリー

原題:Incredibles 2
公開:2018年6月15日
時間:118分
監督:ブラッド・バード



  • 目次

ストーリー

前作『Mr.インクレディブル』のラストシーンで、アンダーマイナーメトロヴィル(ミュニシバーグ)の銀行を襲撃した。Mr.インクレディブル(ボブ・パー)、イラスティガール(ヘレン・パー)、ヴァイオレット・パーダッシュ・パージャック・ジャック・パーはに彼を取り逃がした上、派手な攻防により町に甚大な被害を及ぼしてしまう。マスコミや議会の声により、スーパーヒーロー保護プログラムは廃止、リック・ディッカーも彼らのモーテルを二週間確保するのが精一杯だった。その夜、ヒーローとして活躍したいボブと現実を見るべきと主張するヘレンは喧嘩してしまう。

ボブとヘレンはフロゾン*(ルシアス・ベスト)から、デヴテックのCEOウィンストン・ディヴァーが自分たち三人に会いたがっていると聞き、三人で彼のもとへ向かう。広報担当のウィンストンと妹で開発担当のイヴリン・ディヴァーは便利な製品を販売する傍ら、両親と親交のあったスーパーヒーローの時代を復活させるための計画を立案していた。ウィンストンはヒーローに小型カメラを取り付けてその活躍を知らしめるべきと考えた。やる気満々のボブだが、被害を最小限に抑えるため最初の任務はヘレン一人に任された。ウィンストンは住むところのないパー一家に豪邸とイラスティサイクルを渡す。

一方、ボブはヘレンの留守を守るために慣れない家事と育児に奔走するが、子供たちもそれぞれ課題を抱えていた。

概要

ディズニー&ピクサーによる長編映画第20作。『Mr.インクレディブル』(2004年)の直後を描いた14年ぶりの続編で、監督・脚本は引き続きブラッド・バード、音楽はマイケル・ジアッキーノが務める。

同時上映短編は『Bao』。

本作ではスーパーヒーローの信用回復のために働く妻イラスティガールと、彼女の仕事をバックアップするために家事と育児に翻弄されるMr.インクレディブルを描いており、前作以上に家族にフォーカスした物語となる。同じく前作の映画直後を描いたゲーム『Mr.インクレディブル 強敵アンダーマイナー登場*』(2005年)はパラレルワールド扱いとなった。

ピクサーとしては『トイ・ストーリー3』(2010年)、『ファインディング・ドリー*』(2016年)に続く三本目の10億ドル超えの成績をマークし、2023年現在ピクサー最大のヒット作となった。

アカデミー長編アニメ映画賞*にノミネートされたものの、『スパイダーマン:スパイダーバース』を前に受賞を逃した。

本作の敵スクリーンスレイヴァーが使用するスクリーンの催眠術の映像が光の点滅を伴うものであり、鑑賞の際に注意喚起がなされた。

ジャック・ジャックが異次元に消えたまま声だけ聞こえる場面は、Mr.インクレディブル役のクレイグ・T・ネルソンの代表作『ポルターガイスト』(1982年)へのオマージュ。

また、イラスティガールが捕まえたスクリーンスレイヴァーへの違和感を話す場面でイヴリンに言われる台詞「アルバート・アインシュタイン*は特許庁の職員だった」は『ゴーストバスターズ』(1984年)の引用。

キャスティング

英語版では前作のキャストが続投しており、子役が演じていたダッシュ・パーと、故バド・ラッキーが演じたリック・ディッカーはキャスト変更となった。本作はバドへ捧げられている。

日本語版でも三浦友和黒木瞳綾瀬はるか高田延彦が前作と同じ役で続投。新たに小島瑠璃子スーパー・ササダンゴ・マシンサンシャイン池崎が芸能人キャストとして参加している。また、ひとこと声優のプロジェクトとして各社報道番組から小俣彩織笹崎里菜広瀬駿宮城麻里子(前作にも出演)が、プロ野球界から山本昌中田翔高梨雄平山川穂高鈴木大地安達了一柳田悠岐が参加している。

歴史

Mr.インクレディブル』(2004年)の次にブラッド・バード監督が手掛けた『レミーのおいしいレストラン』(2007年)の公開の際、監督は続編の構想を明らかにしたが前作より良い物になる確信が得られないと作れない、と製作には慎重だった。2014年3月、ディズニーの株主総会でボブ・アイガー*は『トゥモローランド』(2015年)の次の作品として、バードが続編で監督・脚本を続投していることを発表した。

バードは前作の後に始まったマーベル・シネマティック・ユニバース*(MCU)などの数多くのスーパーヒーロー映画との差別化を図るため、より家族に焦点を当てた物語にすることと、前作の没アイディアを含めることを決めた。製作が決まる前の段階から、ボブとヘレンが仕事と家庭の役割を交代する案やジャック・ジャック・パーの新たな力が目覚めるアプローチは決まっていたという。

前作から14年が経っていたこともあり、当時とは技術力が雲泥の差だったという。そのためキャラクターのモデルはすべて作り直しとなっている。

2017年11月18日、ESPN*の 「College GameDay」 の放送中に53秒のティザー予告編が初公開され、最初の24時間で当時最多となる1億回以上の再生回数を記録した。

当初は2019年6月21日公開予定だったが、『トイ・ストーリー4』との入替により、2018年に前倒しされた。スケジュールが丸々一年削られたことで、多くのアイディアがカットされた。バードはそれらのアイディアは使用に値するものであり、3作目で使えるかもしれないし、他の作品で使えるかもしれないと述べている。

キャスト

Mr.インクレディブル / ボブ・パー クレイグ・T・ネルソン 三浦友和
イラスティガール / ヘレン・パー ホリー・ハンター 黒木瞳
ヴァイオレット・パー サラ・ヴァウエル 綾瀬はるか
ダッシュ・パー ハック・ミルナー 山崎智史
ジャック・ジャック・パー イーライ・フシール
ニコラス・バード
-
フロゾン / ルシアス・ベスト* サミュエル・L・ジャクソン 斎藤志郎
ウィンストン・ディヴァー ボブ・オデンカーク 木下浩之
イヴリン・ディヴァー キャサリン・キーナー 加藤有生子
エドナ・モード* ブラッド・バード 後藤哲夫
リック・ディッカー ジョナサン・バンクス 菅生隆之
トニー・ライディンジャー マイケル・バード 鈴村健一
ヴォイド / カレン ソフィア・ブッシュ 小島瑠璃子
クラッシュアー フィル・ラマール スーパー・ササダンゴ・マシン
ヘレクトリクス フィル・ラマール サンシャイン池崎
リフラックス ポール・エイディング 丸山壮史
ブリック ディアドラ・ワリン
スクリーチ ディー・ブラッドリー・ベイカー
スクリーンスレイヴァー ビル・ワイズ 相馬幸人
アンダーマイナー ジョン・ラッツェンバーガー 高田延彦
ヘンリエッタ・セリック大使 イザベラ・ロッセリーニ 久保田民絵
チャド・ブレントリー アダム・ゲイツ 水野龍司
ヴィクター・カチェット マイケル・B・ジョンソン 及川ナオキ
ハニー・ベスト キンバリー・アデア・クラーク 真山亜子
ロッキー - -
ニューアーバム市長 バリー・ボストウィック 仲野裕
トミー
口ひげ刑事 ジェレ・バーンズ 及川ナオキ
黒髪刑事 アダム・ロドリゲス 坂詰貴之
フロゾンの大ファン アッシャー
ウェルチ キャシー・キャバディーニ
ニュースアンカー キャシー・キャバディーニ
女性リポーター 川岸上子
デューク・カブーン -(カメオ出演) -
小俣彩織
黒髪の女性 笹崎里菜
ニュースキャスター 広瀬駿
宮城麻里子
パイロット 山本昌
大使の側近 中田翔
運転手の男性 高梨雄平
調整室スタッフ 山川穂高
調整室スタッフ 鈴木大地
イラスティガールのファン 安達了一
メトロレヴの運転士 柳田悠岐



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長編映画
最終更新:2024年09月08日 16:58