メーター
名前:Tow Mater
デビュー:『
カーズ』(2006年)
概要
ラジエーター・スプリングス*に住む、天然で陽気なオンボロなレッカー車。元々は水色のボディだったが、現在は錆びてしまって全身が茶色になっている。1950年代のトラックをモデルとしており、誕生日は監督
ジョン・ラセターと同じ1957年1月12日。得意技はバックで高速走行すること。
甲高い声の南部訛りで話し、時々言葉を間違える。楽観的なお人好しで思いやりがあり、仲間の危機を防ぐためには自分を犠牲にすることもいとわない。いたずら好きな性格だが怖がりでもある。天然だが、自動車、エンジン、牽引についての知識は専門的。
エピソード
2日目、マックィーンはメーターに、
ピストン・カップ*で優勝して
ダイナコ石油と契約することが夢だと語る。「俺の夢はヘリコプターに乗ること」と語るメーターに対し、マックィーンは「いつか乗せてあげる」と応える。
4日目、町のみんなはマックィーンが道路を完璧に直したことを知り、喜ぶ。
シェリフは彼を
カリフォルニア州*までエスコートすると約束し、
ルイジと
グイドはタイヤ、
フィルモアはオーガニック燃料、
サージはゴーグル、
リジーはステッカー、
ラモーンはボディペイントをプレゼントした。その夜、
マックとマスコミがラジエーター・スプリングスを訪れ、そのままマックィーンをカリフォルニアへと連れ去ってしまう。
チック・ヒックス、
キングとのダイナコ石油のスポンサーを賭けたピストン・カップの決勝。レースが始まると、マックィーンはラジエーター・スプリングスのことで頭がいっぱいになり、レースに集中できない。そんな時、ラジエーター・スプリングスの仲間たちも応援に駆けつけた。マックィーンはドックの指示とグイドのピット技術で圧勝しかけるが、チックにクラッシュされたキングを助けるために優勝を放棄した。観客や仲間たちはマックィーンの行いを称賛しダイナコ石油の
テックス・ダイナコ社長もマックィーンとの契約を望むが、マックィーンはここまで自分を支えてくれたスポンサーの
ラスティーズ*との契約続行を宣言する。ダイナコ社長の厚意を受け、マックィーンは親友のメーターをヘリコプターに乗せてもらうのであった。
メーターは、『カーズ』のDVDの特典として収録された短編アニメーション『メーターと恐怖の火の玉』で初主演を務めた。
メーターが夜になると出現する火の玉の伝説の話を聞いたことで、ラジエーター・スプリングスにちょっとした騒動が巻き起こる。
メーターはTV向けの短編シリーズでも、主演を務めた。本作ではメーターが「自分は昔○○だった」というホラ話を始めて、マックィーンに自分の妄想を語りまくっている。
第4話『
メーターの東京レース』では、
東京*で
カブトに因縁をつけられてドリフト対決をすることに。マックィーンの協力とレッカー車の部品を上手く利用したことで見事勝利を収める。
第9話『
名探偵 メーター』では、
ティアに
ミアの捜索依頼を受けて調査を開始する。波止場で
ビッグ・Dを追い詰めるも、ミアを人質に取られたティアの罠にかかってしまう。絶体絶命のピンチにマックィーン警部補が現れ、ビッグ・Dを逮捕する。メーターに謝罪しお礼をしようとするティアだったが、メーターは霧のトンネルへと消えていった。
第11話『
タイムトラベル メーター』では、過去にタイムトラベルしたメーターは
スタンレーが
ラジエーター・スプリングス*を建設するきっかけを妨害してしまったことに気付く。未来からマックィーンを連れてきたメーターはスタンレーを引き止める。時間を進めると、町は発展していた。そこでスタンレーは町を通りかかった
リジーと出会って恋に落ちる。そこから時間を進めると、スタンレーとリジーの結婚式が執り行われていた。元の時代に戻ると、リジーはマックィーンに「そういえば運命の人に巡り合わせてくれたお礼を言ってなかったね」と意味深な言葉を残すのだった。
メーターは久々に親友のマックィーンがピストン・カップで4連覇し、ラジエーター・スプリングスに戻ってきたことに大喜び。マックィーンと楽しく遊んだ後、彼とサリーのデート現場に潜入したメーターは、「
メル・ドラド・ショー*」で
マイルズ・アクセルロッド卿*が新しいバイオ燃料「
アリノール*」を発見し、その有用性をアピールするためにアリノールに使用を限定した
ワールド・グランプリ*の開催を発表。
イタリア代表*の
フランチェスコ・ベルヌーイ*がマックィーンを侮辱している様子を見たメーターは生電話で中継に乱入する。事情を把握したマックィーンはメーターに代わり、ワールド・グランプリへの出場を承諾する。マックィーンはサリーの薦めで、メーターをワールド・グランプリへと連れて行く。
マックィーン、メーター、ルイジ、グイド、フィルモア、サージは
日本*の
東京*にある
国立新美術館*での開会セレモニーへ向かう。田舎者のメーターはワサビを食べて大騒ぎし、マックィーンから「新しい世界に来たんだから君ももう少し振る舞いを変えろ」と苦言を呈される。アクセルロッド卿のインタビュー中にオイル漏れを起こすと、メーターは「俺はオイル漏れしたことはない」と抗議するが、マックィーンにトイレに行くように促される。トイレの自動洗浄装置で災難に遭ったメーターは、アメリカの諜報員
ロッド・トルク・レッドライン*がペッパー(コショウ車)の
グレム*と
エーサー*に襲われているところに遭遇する。エーサーとグレムに追い出されたメーターはレッドラインからこっそりと機密情報を託されていた。そんなことは一切知らないメーターは、レッドラインから情報を受け取る予定だった分析官
ホリー・シフトウェル*に話しかけられる。二人は話が噛み合わず、翌日に安全な場所で情報の受け渡しをするように要求されるが、メーターはホリーからデートに誘われたと勘違いして舞い上がる。
翌日に第1戦が始まり、マックィーンはベルヌーイと一進一退の攻防を繰り広げる。ピットのメーターに無線傍受したホリーから連絡が入り、グレムとエーサーがメーターを狙っていることを伝える。メーターはデートの誘いだと勘違いし、レースそっちのけで動き始めるが、合流は失敗。メーターが無線で余計な言葉を発したことで、マックィーンはベルヌーイに初戦1位を許してしまう。レース中には
ミゲル・カミーノ*、
リップ・クラッチゴンスキー*が原因不明のクラッシュを起こす。マックィーンは思わずメーターを責め、メーターは書き置きを残してアメリカへ帰国することに。
東京国際エアポート*で、
フィン・マックミサイル*に声を掛けられたメーターはエーサーとグレムの追跡から逃げつつ、航空機の
シドレー*に乗り込み、ホリーと再会する。イギリスの諜報員フィンとホリーは、メーターをアメリカのスパイだと勘違いしており、彼の田舎っぽさも敵を欺くための演技だと誤解していた。メーターは持ち前の部品の知識から、レッドラインから受け取った黒幕のエンジンの写真から、一般市場では手に入らない部品が使われていることを指摘。メーター、フィン、ホリーは
フランス*の闇市場へと向かう。
フィンの協力者
トンベ*は最近ペッパーが部品を買い集めていることを教える。ホリーは事件に関わっている自動車が皆ペッパー(歴史的に欠陥車として知られる自動車。グレムリン、ペイサー、ヒューゴ、トランコフ)であることに気付く。ペッパーたちの秘密の会合が、ワールド・グランプリ第2戦の会場でもある
イタリア*の
ポルト・コルサ*で行われていることを知ったメーターたちは、列車の
スティーヴンソン*に乗ってイタリアへと向かう。
最終戦のレースが始まり、メーターはスパイの武器を活用して脱出に成功する。マックィーンのピットに爆弾が仕掛けられていることを知ったメーターはピットに直行する。しかし、フィンから「爆弾はマックィーンを助けに行くであろうメーターの中に仕掛けられている」と連絡が入る。メーターに謝ろうとするマックィーンと、必死に彼から離れようとするメーター。レース会場外に飛び出したメーターとマックィーンの前に、フィンとホリーが現れてマックィーンに事情を伝える。メーターはフィンが捕らえたザンダップ教授がボスだと推察するが、彼は爆弾を解除できるボスではなかった。ラジエーター・スプリングスの仲間たちはイギリス警察と協力して、ペッパー・ファミリーを逮捕した。
メーターは部品の知識から真犯人を突き止めるが、「新しい世界では自分の言うことは聞いてもらえないかもしれない」と弱気になる。マックィーンはメーターに謝罪し、いつもの自分らしく自分の言葉を主張すべきと助言する。メーター、マックィーン、フィン、ホリーは
バッキンガム宮殿*へ向かい、
女王*とアクセルロッド卿のもとへと到着する。メーターは爆弾を仕掛けた真犯人がアクセルロッド卿であることを指摘する。大きな油田を見つけたアクセルロッド卿はこのグランプリでアリノールなど代替燃料の評判を落とし、ガソリン燃料の復権を狙っていた。アクセルロッド卿は否定するが、メーターの爆弾が爆発間近になると、それを自ら停止せざるを得なかった。アクセルロッド卿は逮捕され、メーターは女王からナイトの称号を与えられる。一方、アリノールを利用したマックィーンは最終戦でアリノールに電磁波を放射されていたが、不審に思ったサージが事前にガソリンに差し替えていたため難を逃れていた。
メーターはホリーの恋人となり、フィンとホリーから一緒に働かないかと持ちかけられるが、メーターはラジエーター・スプリングスに残ることを決意する。マックィーンはワールド・グランプリの出場選手をラジエーター・スプリングスに招待し、純粋なレースを開催する。レーサーたちは陰謀のないレースを心から楽しむのであった。
第1話『
マックィーンのしゃっくり』では、マックィーンのしゃっくりが止まらなくなり、仲間たちはそれぞれの方法を提案するが治らない。結局、サリーのキスによってマックィーンのしゃっくりは止まる。今度はシェリフのしゃっくりが止まらなくなり、メーターがキスをすると言い張るとシェリフは逃げていく。
ゲーム
ゲーム版『
カーズ*』をはじめ、様々なゲームに登場している。
プレイアブルキャラクターとして登場。『カーズ』のステージおよびトイ・ボックスモードのプレイヤーとして選ぶことができる。
テーマパーク
登場作品
2000年代
2010年代
2020年代
声
最終更新:2024年09月08日 19:13