グランダはノグア超国家連合体に認められた6つの核保有国の1つであり、アウレージ連合においてはナルヴァウレジアと並んで同連合の核戦略の片翼を担っている。グランダは1691年、エルゼ・アトリクス政権下で初めての核実験を行い(世界では4番目)、その後、1729年までの38年間に計223回の核実験を行った。グランダ軍は現代において、約500個の運用可能な核弾頭を配備している。
また、グランダ軍は現在、運用可能な生物兵器と化学兵器を放棄している。
世界大戦後、グランダが戦争による疲弊によりこれまでの国際的地位を縮小していく中、軍及び政府内部で核開発による戦力統合化計画が考案された。これは軍の戦力を核に一本化することによって軍事力を維持しつつ、軍事方面への支出を抑える目論見だった。
結局のところこの目論見はオリエンス大戦の勃発により早々に崩れることになるが、同戦争でファタ・モルガナが核実験によるリベントへの恫喝作戦を実行し、また、同年にはフレルミエが水爆実験を成功させたこともあり、核開発の重要性は更に高まることとなった。
エルゼ・アトリクス政権下で原子爆弾の製造が認可され、グランダは1691年に初の核実験、バルカ作戦をコーテネル砂漠の実験場で行った。
グランダは東西対立の中で、核戦力をキールカルシェ条約機構軍のカウンターパートとして運用し、自国を中心とした西アウレージの各地に配備したが、その運用方法は打撃と阻止の2つに分けられた。
阻止核戦力は主にエスカレーションの中期となる最終警告段階や、条約機構軍の通常戦力による直接侵攻に対して用いる目的で配備された。初期にはシャノワールとフレルミエの国境沿いへの核地雷の配備が計画されたが、この計画は国内外からの批判に晒されたために撤回され、タルコンSRBM(短距離弾道ミサイル)の配備計画に代替され、タルコンSRBMはより長射程のリュテルタルコンSRBMに更新された。
また、グランダは1730年代まで有事に際して特殊部隊が敵地に潜入し、携行核爆弾を運用するSAPINプロジェクトを保持し続けた。これらの兵器はフレルミエやヴィアラチアのみならず、必然的にエルナ川沿いを中心としたシャノワール領を標的の1つとして想定していた。
一方で打撃核戦力は主に条約機構軍、特にフレルミエの国土に対して直接使用する目的で配備された。 グランダの打撃核戦力は航空機に搭載される核爆弾あるいは核搭載巡航ミサイル、地上のサイロから発射する中・長距離弾道ミサイル(セラシリーズ)、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の3つの軸によって構成されており、航空機搭載核は主に空母に搭載され、その戦力を誇示することによる抑止と外交的役割を果たし、中・長距離弾道ミサイルは攻撃的用途というよりはむしろ高価値目標となることで有事に際しては敵の核兵器の目標となる囮の役目を期待されており、実際の敵領土への攻撃においてはSLBMを搭載した戦略原潜が中心的役割を担うと想定されていた。
1730年代頃から、グランダでは既存の核戦略の見直しがなされ、特に現在の戦略にそぐわないとされた短距離弾道ミサイルや核搭載巡航ミサイルの大幅な削減がなされた。しかし1746年、クレムス・リオン首相は「核の運用に選択肢をもたせるため」として、航空機発射型核搭載巡航ミサイルを中心とした戦術級核兵器の拡充を決定した。
1750年現在、戦術核を搭載可能なPENELF極超音速巡航ミサイルの開発が報道されている。
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