概要

 目を刺激し、視覚で見ることの出来るものを光と言う。
 光は電磁波の一種とされるが、実際には波と粒子の中間の性質を持ち、その最小単位を「光子」と言う。

 光は波でもあるため、それぞれ独自の波長を持つ。
 この光の波長の違いを視覚では「色」として捉えており、およそ380~780ナノメートルの光を肉眼で見ることが出来、
 この範囲内の波長の光を特に可視光線と呼ぶ。

 また光は波のため、当たった物体の分子を振動させ、熱を生む。
 これを光エネルギーと言い、波長が短い光ほどそのエネルギーは大きく、
 波長の短い赤系統の光は暖かく、波長の長い青系統の光が冷たく感じるのはそのためである。

 光の速度、すなわち光速は一秒間に地球を七回り半(秒速約30万キロメートル)出来るほどであり、現代科学では光速より速いものはない。
 少なくとも視認した瞬間には光は自分の元に到達しているため、光を見てから回避することは不可能だろう。
 ただし光と同速で進むもの(重力、電磁波など)は存在しており、宇宙の端にはタキオンという超光速の粒子があると仮定されている。

 能力による光操作は主にサイキッカークリエイターの領分になる。
 前者は周囲の光を、後者は自ら生み出した光源を操る。
 攻撃面から言うと、光は熱に転化することが出来るため収束させて物を焼くことが出来る。
 一箇所に留めれば、いわゆるレーザーブレードのようにして物体を熱で斬ることも可能だろう。
 また強い光によって、目を潰したり、空気を急激に熱膨張させて爆音や衝撃波を起こすことも出来る。

 光は視覚にも強く影響するため、目に入る光の情報を捻じ曲げてありもしない幻覚を見せたり、
 見えている物の位置をずらしたりして撹乱する使い方もあるだろう。
 逆に光を全て奪い、暗闇を作り出すことも光操作の一環である。

+ コラム:光速はパーフェクトに届くか?
ユグドラTRPGの応用技作成におけるSE「パーフェクト」は、
命中・回避判定をスキップして攻撃を確実に当てる・避けるものである。

では「光速での攻撃」「光速での回避」はパーフェクトの理由づけとして正当だろうか?
答えは人によって分かれるだろうが、当wikiとしては「NO」と言いたい。

まず光速でのパーフェクト命中について。
これがNGなのは、PC達が「銃弾が回避できるため」である。
銃弾も光速での攻撃も、普通の人間が見えない・それ以上に速く動けない、という点では同じであり、
それでも銃弾は銃口の向きや動きの情報、あるいは勘や運で回避できることがシステム上保障されている以上、
光速での攻撃は「ちょっと速い攻撃」と何ら変わりがないためである。

光速でのパーフェクト回避も同じであり、
銃弾以上の速度で動く能力者、それどころか速度を超越した空間移動能力者にも攻撃が当てられるのは、
実体がある以上、フェイントや予測、追い込みなどによって、隙を突くことが出来るためである。
「戦場から光速で離れるから攻撃が当たらない」というのも、
そもそもAE「離脱」以外で戦場をシステム的に離れられない以上、実現は出来ないだろう。

また光速でのパーフェクトが成立しないもう一つの理由として、
「パーフェクトの代表格である時間停止に対し、光速は対応できるのか?」という疑問がある。
時間を止められては、いくら光速で動けても意味がない。
(ただし光速と同速度で動くと時間が停止するとも言われているため、グレーな所ではある)

パーフェクトは同じパーフェクトを積んだ応用技で通常命中・回避判定に持ち込むことが出来る。
他のパーフェクト命中・回避に対抗できるかどうかも、パーフェクトを組み込む基準として考えるべきだろう。
+ コラム:光速で動くと宇宙がヤバい
ものすごく速いものの例えとして光速がよく挙げられるが、
もし質量を持った物体が光速に達すると字面以上に想像を絶する現象が起きる。

物体が一定の速さを持って運動する時のエネルギーを運動エネルギーと言い、
これは1/2 ×(質量)×(速さの二乗)で表される。
仮に重さ1グラム(1円玉程度の重さ)の物が光速に達したとしてこの式に当てはめると、
その時生まれるエネルギーは単純に考えて約45兆ジュール。
広島原爆の威力が約63兆ジュールと言えば、そのすさまじさが分かるだろうか。

さらに現在の理論だと光速に近づくにつれて質量は無限大に増加するとされているため、
光速化したもはブラックホールと化し、数字以上の威力、時に太陽系ごと消滅させるほどの被害を出すだろう。

ユグドラTRPGにおいては、安易に質量を持った物体を光速で動かさない方がよい。
上記の通り、言ってしまえばそれは「核ミサイルを創る」能力と変わらず、
ルール的にも常識的にも、はるかに人間の限界を超えたものになることは明白なためである。


サイキッカー

+ 光を操る能力
光を操る能力
 → 物質・エネルギー操作 /
周囲の光を操る能力。
【打撃】:光を収束させ、そのエネルギーで空気を急激に熱膨張させて衝撃波を生み出す。
【斬撃】:光を収束させ、剣状にして相手を溶断する。
【射撃】:収束させた光をレーザーにして飛ばす。
【火傷】:収束させた光で敵を焼く。
【強化】:光を集め、周囲を明るく照らす。
【弱化】:強い光を放ち、相手の目をくらませる。
     相手の周囲から光を奪い、暗闇にして視覚を封じる。
【隠蔽】:光を屈折させ、対象を透明化する。
     光を捻じ曲げ、幻覚を生み出す。
【広範囲】:周囲に収束させた光を飛ばし、焼き払う。

+ 光を集める能力
光を集める能力
 → 物質・エネルギー操作 / / 収束・離散
周囲の光を一点に集中し、球状にして留める能力。
集めれば集めるほど、圧縮すれば圧縮するほど光は大きく強くなり、高熱を帯びる。
【射撃】:光球を飛ばす。
【火傷】:圧縮した光球の熱で焼く。
【強化】:光球を作り、暗所を照らす。
【弱化】:光球を作り、視界を妨げる。
【隠蔽】:強力な光を放つ光球を作り、周囲の視界を完全に塞ぐ。
【広範囲】:大量の光球を同時に作り、周囲に向かって飛ばす。 

+ 光を曲げる能力
光を曲げる能力
 → 物質・エネルギー操作 /
光を屈折・反射させる能力。
拡散する光を一方向へ向ける、一点に集中させることも可能。
【火傷】:光を屈折させて一点に集中し、対象を焼く。
【物理無効】:レーザーなど光による攻撃を捻じ曲げ、無効化する。 
【強化】:光を屈折させ、遮蔽物の向こうの風景を見る。
【弱化】:光を屈折させ、相手が見る光の像と実際の物の位置をずらす。
【隠蔽】:光を屈折させ、物体を透明化させる・肉眼で見える位置をずらす。
【広範囲】:周囲の光を屈折させ、広範囲に幻覚を起こす。

+ 光を消す能力
光を消す能力
 → 物質・エネルギー操作 / / 影・闇
周囲の光を奪い、暗闇を作り出す能力。
【物理無効】:レーザーなど光による攻撃を消滅させ、無効化する。
【強化】:暗闇の中に紛れ、回避力を上げる。
【弱化】:対象の周囲の光を奪って暗闇を作り、視界を塞ぐ。
【隠蔽】:周囲から光を奪い、暗闇で覆い隠す。
【広範囲】:周囲一帯から光を奪い、暗闇に包む。

トランサー

+ 光を固める能力
光を固める能力
 → 性質変化 / 実体化 /
光を任意の形状に固め、物質化する能力。
固めた光は硬さ、重さと得ると同時に光熱を帯び、圧縮するほどそれらは強まる。
固めた光を遠隔で操ることも可能。
【打撃】【斬撃】【射撃】【火傷】【物理防御】【強化】【弱化】【成形】【拘束】【隠蔽】【浮遊】【広範囲】

+ 光を液体にする能力
光を液体にする能力
 → 性質変化 / 実体化 /
光を液体化する能力。
液体化した光は強い光を放ち、濃度を上げれば光熱を帯びる。
【火傷】【強化】【弱化】【隠蔽】【広範囲】

クリエイター

+ 光を創る能力
光を創る能力
 → 単純生成 /
光を生み出し、操る能力。
【射撃】【火傷】【強化】【弱化】【成形】【隠蔽】【広範囲】

+ レーザーを撃つ能力
レーザーを撃つ能力
 → 単純生成 /
レーザーを撃つ能力。
【射撃】【火傷】【広範囲】

+ 七色の光を発する能力
七色の光を発する能力
 → 単純生成 /
派手な七色の光を発する能力。
ものすごく目立つ以上の効果はない。






最終更新:2016年02月12日 23:38